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夢を与える
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夢を与えるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 81~100 5/7ページ
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う〜ん、期待してたんですがね…。何が言いたいのか…、もちろん私の理解力も足りないと思いますが、自分が十分理解できないだけで何かを言おうとしているって感じすらしなかった…。 じゃあ文章だけでも読ませるかっていうと、それほどでもなく…。わずかに観察力だけは特有のものを感じましたが。 もちろんこの作品1つだけでどうこうとは思いません。ただ、改めて22・3歳の子が書いたんだと思えば、「冷めてるなあ」というのが正直なところ。 | ||||
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綿矢りささんの作品は、此方と『インストール』しか読んだことがありません、が。 『インストール』も、下ネタのような単語がもろもろ飛びだしていましたが、此方ではセックスそのものの描写が、ざっとですが書かれておりました。寂しい感じがしました。 この作品を最初読んだとき、何処となく違和感がありました。なぜだろう、と手繰っていくと、『ひきこまれない』という壁にぶつかりました。 ざっと通して読んだだけなので、このレビューを書いている時点で内容がうろ覚えの域ですが、言えることはただひとつ。 『ひきこまれない』。 主人公の心情に『なにか』がない。わたしたちが経験したであろう喪失感とか、重なるものが、重なるところが、なぜかないのです。あったとしても、わたしたちのそれとは領域が違うのか、スルーしてしまう。重ならないから、わからない。 物悲しいな。 | ||||
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綿矢さんの作品は初めてですが、う〜ん、次は今のところ無いかな。 主人公に共感できない、人物が描かれていない等の評価が多いように思いますが、私もその通りだと思う。要は主人公のこの世界で生きてゆこうという意志(若いから周りに流せてしまうといえばそれまでですが)の強さが感じられないから、感情移入が出来ないまま、後半になってしまい、だから何なのという結論に落ち着いてしまうのだと思います。 重い結末だったり、救いが無い結末はよくありますが、それも主人公に感情移入が出来てこそ生かされるものだと思います。目指すは桐野さんかな? | ||||
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芥川賞作家という期待をもって読みましたが、文章が拙く、文章の世界に入り込むことができず、行間も何も感じませんでした。 なぜ、夕ちゃんは彼にはまったのか? 彼は何を思って夕ちゃんが陥るような行動をしたのか? しかも、読後感が何もありませんでしたので、 ☆1つ +若いから今後の期待も込めて☆1つ=☆2つ | ||||
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全体的に内容の貧弱さを感じずにはいられない。 その意味で残念な作品だと思った。読み始めは良さそうだったのに。 「蹴りたい背中」みたいな暗い学生の話をやめて、 芸能界という華やかな世界を題材にしたのは、読者の読む気が出るという意味で 良いと思うので、☆をもうひとつつけました。 何かむだに長い気がした。 幼少からの小さなエピソードが、ちっとも後半の展開の伏線となっていない 点にも驚いた。 「私は」と書くことをやめ、「夕子は」のように客観的に書いた事が、 余計に文章を稚拙にさせたように思う。エピソードも一般人でも知っている 芸能界の情報ばかりで物足りない。 最期のあたりで、作者が今回何を言いたかったかのかが書いてあった。 でもそれは普遍的な理論ではなかった。 何かYoshiって作家と似た書き方に思えた・・。 | ||||
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夢を与える。 本当に最後は恐ろしかった。夕子のあまりの幼さには目をみはった。でも、それは人間のもともとの姿なのかもしれない。夕子は芸能界という「バリア」が張られた世界で、守られながら生きてきた。彼女なりに懸命に。でも、徐々に夕子は壊れはじめる。この過程がもう、たまらなく怖い。 恋というものを脇に据え、人間の切実な孤独を描ききった。 やっぱり綿矢りさは巧いと思う。 第130回芥川賞を金原ひとみと共に受賞した彼女。 金原ひとみも綿矢りさも、案外似ているのかもしれない。どちらの作品にも共通して言えるのは、深い深い闇。金原は暴力と性愛をアイテムにそれを描き、綿矢は高校における「協調性」の手強さをアイテムにそれぞれの孤独と希望を描いた。 彼女たちは現代を生きる上で、切実な孤独にどう立ち向かうのだろうか。綿矢りさのほうが論理的かもしれない(イメージ的に)。 いずれにしても、彼女たちは小説を書き続けていくのだろう。 それにしても、この作品は暗い。切実なまでに孤独な夕子は、守られ続けていたことによって全てをうしなった。それは妥当なことだろう。 夕子は最後に、何かもかもをうしない守りを解いた瞬間に、急に大人になる。 そうしなければ、でも、自分たちは生きていかれないのだろう。 | ||||
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「夢を与える」というタイトルと、新聞に載っていた書評から、「人に夢を与えたい」「夢をたくさん貰った」 などという言葉を簡単に使ってしまう現代への警鐘、みたいなものがテーマになっているのかと思い、興味を持ちましたが、 どうもそこはあんまり掘り下げられてはいなかったのが残念です。 何より、主人公がその言葉を、最初は疑問を抱きながらも、結局は「私じゃなくて夕子というキャラクターが喋っているんだから」 なんて理由付けて、わかったような気になって使っているのにはがっかりでした。 文章表現は秀逸だと思いました。作者の年齢を考えると、鳥肌が立ちそうなほど。 (読みながら、ついつい作者の年齢を考えてしまいました。作品だけを純粋に読まなくては失礼だと思うのに) でも、何だろう。キャラに魅力を感じなかったです。 主人公の夕子は、純粋に応援するにはさめていて、だからといって頭がよく、芸能界の汚い部分を 逆手に取るわけでもない。 最初はまっすぐに育ってほしいと、読んでいて願いましたが、なんだか計算夕子も見えてきて、 一歩置いてキャラを見るようになってしまい、最後の方は自分を取り巻く人々や状況も掴めないほど、 良く言えば一途、悪く言えば傲慢、ただのお馬鹿ちゃんに。 最後に夕子が受けた仕打ちはありきたりで、陳腐な印象を受けつつも、痛くて読むのがつらかった。 作者は、こんな読後感を、読者に与えたくて書いたのかな?と、なんだか切なかったです。 読んだ後のこの本の感想は、「芸能界、やっぱり怖いね。普通がいいよね、やっぱり」 ぐらいのことしか浮かびませんでした。 | ||||
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受賞してから、ずいぶん長いこと待って、やっと出てきた本作。 率直に言うと、インストール以降は作品を書くごとに落ちていくな、という印象でした。 今回は、ストーリーの展開でみせるというより、作中人物をじっくりみせたいのだと思いました。たしかに今までとは描き方が変わって、人物描写を「頑張っているなぁ」と感じます。 そういう意味で、やりたいことは分かる気がするんですが・・・。 ただ、まだまだだな、と思います。 まだ伝え切れていない部分が多いかな、と。 もっとそれぞれを魅力的に書くことはできるのでは?魅力的、という点では、前作、前々作の方が勝っています。 でも、綿矢りさはまだ若い作家ですから、これはこれで過渡期の作品として見るとして。 芥川賞受賞後、初の作品に著者自身を重ねたものを持ってきて、さらにこれが新しいことをしようという跡が見られるものとなると、やっぱり次回作への期待が高まりますね。 | ||||
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全体の話の進み方のバランスが良くないなと思いました。 小学校入学前、小学校、中高と主人公は進んでいくんですが、それがまるで階段をすたすたと上っていくように書かれていて、後半への重要な複線となる多摩くんとの出会い・かけ合いのシーンの印象が薄くなってしまっていました。そのため、後半の多摩君がらみのネタが目立ちきれていない印象を受けました。 あの後半の多摩君ネタがあってこそ、あのラストだと思うので、もっと読ませどころにヤマがあったらなと思いました。 表現も、受賞作家にしてはあっさりしているな、と思いました。 この人、お話ネタは自分の身から出してそうだけど、言葉は頭の中の今まで読んできた本で溜め込んできたストックから出してそうだな、という感じ。客観的で端正な言葉よりも、ちょっとぐらい「つたない」、でも内から削り出した感じのする言葉のほうが、この本には合っている気がします。 テーマ自体はいいと思います。女の子、というか1人の人の「心の成長」、ものの見方の変化を「肉がかたくなる」と書いてありました。 ちなみに私はこの言葉が一番、この話のなかで使われている表現のなかで好きです。 | ||||
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読んでて疲れました。だから何? って感じです。 言いたいことは伝わってきますが、わかりきったことを今さら書きつらねても、いまいちピンとこない。 主人公に感情移入出来ないのが痛いです。それが狙いとか言われても、狙う必要性を感じませんし、小説として違うような気がしました。 | ||||
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この作品に出て来る登場人物はおもしろい。というよりも興味深い。ただし、描き切れていない。主人公以外の登場人物がちょっと薄い印象があった。思ったのは、社会の悪意、また「善人」の悪意のない悪意、などの人間心理を書くにはまだ若いのかなと思った。たとえばヒロインと付き合った男がいまいち伝わらなかった。全体に人間描写は突き放した書き方をしているのが、どこかふっきれてない。それが読後のもやもや感につながっている。だけど、それが等身大なのかも。綿矢りさという小説家はいいと思う。アイデアはおもしろいし、自分に正直な感じがする。次回作を読んでみたい。 | ||||
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十九歳で芥川賞というのは、やっぱ相当のプレッシャーだったのだな。作者がどこまで自己と作品の距離感を計って書いているのか、それが戦略的なものなのかどうかは不明だけど、読み手は、本作の主人公に著者を重ね合わせて読むだろう。「作家」のメタファーとして、あえて「アイドル」を持ってきたことは、著者がどのように自分の立ち位置を認識しているかを示しているし、そこには周囲が考えている以上の苦悩が読み取れる。それにしても「向いてはいないけれど、選ばれた」とか「見よう見まねに演じていた自分が“演技がうまい”と言われたことが不思議だった」とか「この子は幼稚なところがあるな」とか「いい意味で真面目すぎるんだな」とかセーフティネット張り過ぎである。こんな聞かれてもいないエクスキューズはどうなのよ?だいたい、読みたいのは、「外見は悪そうに見えるけれど、同じクラスの男子たちよりもよっぽど大人」といった陳腐な理想の異性像や、初体験、避妊といったサービスシーンじゃないんだよな。著者は「綿矢りさ」に対する読み手の期待を読み違えているとしか思えない。そりゃディティールの粗さとかメタファーや引用の凡庸さとか、物語自体の古臭さとか、本作について言えば突っ込みどころ満載だけど、作家のアイドル性だけじゃなくて、やっぱその作品の新しさ、いい意味での裏切りに期待している訳であって。駄作って言い切っちゃうけど、これ書いた事で吹っ切れてバンバン量産してほしい(オザケンの轍だけは踏まないように)。 著者は、「肉」=リアリティ、実力、「夢」=バーチャル、期待、という文脈の中で、主人公に「私は十八歳の今、肉が固くなった」なんて最後に言わせているんだけど、著者には「綿矢りさ」を勝手に完結させて欲しくない。次回作に期待! | ||||
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綿矢りささんは割と好きなんですが、今回は少し残念でした。 前二作では、私自身が中学生、高校生だった事もあってか、とても共感出来る部分があったのですが、 今回のものは、年齢云々と言うより世界観や文体のためか、あまりそういった感情がありませんでした。 正晃の事を愛していて、依存症になっていた夕子の心情が上手く伝わってきませんでした。 激しく愛していて、裏切られても信じたくないという程の愛情が、何だかあの文章からは伝わってこず、うーん、とうなってしまいました。 また、多摩について、あれだけ意味深に書いてあったにもかかわらず、後半ではあれっぽっちしか出てこなかった事も、またしかり。 芸能界の中でのことも、出来事を追って追って追って・・・が多く、夕子の揺れていたはずの感情がなかなかつかめませんでした。 後半のスキャンダル後はまだ伝わってきましたが。 ただ、ラストの夕子の言葉や行動に、グッとくるものが個人的にあったので、この評価です。 | ||||
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彼女自身がどこかの紙媒体のインタビューで、本書『夢を与える』の前に書き上げた作品が 世間に出せるような水準に達しなかったから、お蔵入りにしたという話をしていた。 それを考えると、本作のどこかに綿矢りさがやりたっかったことが埋め込まれているのだと思う。 ただ、それが過去2作品を書いた綿矢りさとは似ても似つかない新しい彼女のイメージをつくってしまったため、 この本を読み終えて、私はしばらく黙り込んでしまった。 けれど、23才にしてこの確信犯的で壮大な挑戦をした彼女を、 私はただ黙して待ちたいと思う。 ただし、これだけの期待を抱かせたのだから、次回作では「やっぱりな。」と唸らせて欲しい。 | ||||
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始めこそは夕子の行く末が気になり、途中で読むことをやめられない状況にはなりました。 しかし、無駄なエピソードが多く、そのせいで中弛み。 しかもようやく起きた事件は、掃いて捨てるほどやりつくされた男絡み。 何かのリメイクかというほど先が読める展開。 これはやっちゃったなーと、睡眠時間を削って読んだことに後悔しはじめました。 でも結末がよければ!と期待したものの、予想を下回るオチに腹がたつほど。 読んでも何も得られない。 読者としては夕子の幸せを願うべきなのだろうけど、『愚か』以外の人物像がまるで浮かんでこず、性格に可愛らしい所もないので感情移入も出来ません。 読者に、この人がどうなろうと知らん、という気持ちにさせるのはダメだと思います。 「夢を『与える』」ことへの疑問、テレビの存在についての斜に構えた考えは嫌いじゃないけど、結局うぬぼれていたのはテレビより夕子だった、という伏線だった感じです。 読後は疲労感と苛立ちしか残りませんでした。 | ||||
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[夢を与える]仕事をしてる人の感情が痛いほど伝わる本でした。 もちろん、この話が綿矢さんの実体験でないとしても、多感な時期に人生が変わってしまった綿矢さんが書くとリアルに思えてしまう。 [夢をもらう]事は一種の罪なのだとおもってしまった。 | ||||
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『蹴りたい背中』もいまひとつだったが、もしや才能の片鱗があるのではと期待を寄せて読んだのだが、この作品はひどい。新聞や雑誌の書評で一流といわれる評論家や作家たちが絶讚していたが、読まなければよかったと思ったほど。この若い作家に芥川賞をあげるのは、まだ早計だったのではないだろうか。文学賞が出版界の単なる話題づくりといわれてもしかたないかも。 | ||||
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女性アイドルの話なのだがとても難しい小説だった気がする。 難しいというのは内容はやストーリー、文といった部分ではよくあるありふれた小説なのだ。 でもそのひとつ、ひとつを吟味しながら読んでいくと最後には 「人から信頼を得る」 ということの大切さ、複雑さ、難しさのようなものが浮かび上がってくるのだ。 その読み終えたあとに襲う恐怖感のスケールがすごい。 この主人公のモデルは綿矢自身できっとネットの噂を気にしたり、男に裏切られたり、身内に利用されたり、芥川賞をとってから本当に辛かったんだろうなあと感じた。 その辛さにがんじがらめになっていく過程を繊細に結んだのがこの小説なのだと思う。 相当身を切り刻んで書いた小説だと思う。 おもしろかった。 | ||||
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インストール、蹴りたい背中と続いての三作目。 あらすじ 子役から現役高校生までのアイドル・女優として生きる夕子の物語。 感想 一旦離れた信頼は取り戻せない。 多いに共感するところだ。 こんなタイトルで吊り上げられたわけですが。 夢を与える。確かにアイドルだとかスターだとかの存在意義だと思う。 職業としてこれほど二面性をもったものもない。今をときめくアイドル・スター達は激務に追われ一発屋で終わらないように務める。焦りがよりあせりを生み、テレビでの表情は冴えなくなる。ネットでの評判は人を傷つける。書いている人は心の表現を自由にしているだけだ。悪意のない悪意。 本作はフィクションだが現実も似たようなものだろう。記者は躍起にスクープを探し、墜落させる。ダイアナ妃のように二度と戻れない場所へ。 二面性を持たずに生きる事は出来るのか。 趣味として仕事をする。 チクセント・ミハイが書いたフローにあるのではないか。 綿矢りさには、取り返しのつかない後悔があるのではないか。蹴りたい背中にあった思いも本作にうかがえる想いも共感するところもある。 三作程度では読みきれない綿矢りさを今後に書いてくれることを期待する。 話としては面白い。落ち込んでる人は読まない方が良い。 | ||||
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小説に対する感想なんてものは人それぞれで結構だとはおもいます。 けれどこの「夢を与える」は主にストーリーを取り上げて評価すべき作品ではないでしょう。 展開がベタだとか、伏線がどうのこうの……というよりも、 そういう、(芸能界では一般的であろう)出来事が目の前に提示された際に揺れ動く夕子と、 それを取り巻く人物たちの物語であると、私は(あるいはみなさんもそうかもしれませんが)感じました。 あまりにも生々しいカオスティックな人間の繋がりを浮かび上がらしています。 けっきょくのところ小説が「人間を描く」芸術なのだとすると 綿矢りささんはその点に関して、これ以上ないほどの実力をもっているのはこの作品を読んで明らかです。 人間の、あいまいではっきりしない態度を巧みな文章で描き出している秀作です。 サリンジャーを思い出さずにはいられません。 しかしこれを読んで「共感しなかった」とおっしゃる方がいれば、もっといろんな小説を読みこなした方が良いです。 そういった低いレベルで対象を評価するのは、たんに感情論でしかありません。 少し偉そうですが「夢を与える」で、私は綿矢さんが本物の作家だと確信しました。 あと、綿矢さん独特の文体にはさらに磨きがかかっています。その点でも次回作が待ち遠しいです。 | ||||
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