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夢を与える
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夢を与えるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 61~80 4/7ページ
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芥川賞受賞作家ではあるが、内容は作者の年齢が若いこともあり、それほどのものではない。 デビュー作の「インストール」が大した出来ではなかったので、それよりはましではある。 金原ひとみ同様、一発屋で終わってしまった印象が強い作家である。 後味が悪い作品であるとのことなので期待して読んだが、これよりも後味の悪い小説は山ほど読んでいるため、思ったほどの後味の悪さは感じなかった。 芥川賞作家の作品であると思って読むと、大したことはないと感じるかもしれないが、内容はそれほど悪い出来ではないので、芸能人の主人公が男絡みで、転落していく話に興味を持ったならば、読んでみるのも良いのかもしれない。 | ||||
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ハッキリ言って素人レベルだと思った。 高校生でも思いつきそうなストーリーを 上手とは言えない文章で書いた作品。 ハードブックで300ページもあるような長編なのに 結局「芸能界の女の子が成功した後に、スキャンダル起こして転落する話」 と一言で済ませられる薄い内容。 休日を使って読んだけど時間の無駄だった。 | ||||
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確かに読んでいて読者がかみつきそうなネタだとは思ったけれど全体的に安易だという印象を受けた。骨のある読者には稚拙な部分が露呈して見え、受けないと思う。一般受け、中高生には絶大な支持があると思いますよ。 | ||||
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最後のページから始まる小説だったら面白そうだったのに、と読み終わって思いました。 主人公夕子が育つ過程が、ほとんど意味がなかったような気がします。 つまらない人生の途中で大きな恥や挫折にあって、その後主人公がどう生きていくかがほんとうに「夢を与える」とかその辺にかかわってくるのではないかと。 | ||||
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まず、他のレビューを拝読しましたが、なぜ作者が「夢を与える」という言葉を題名及び題材にしたかの真意が本の内容から伝わってない読者の方が多いのが残念でした。 表題から単に夢や希望を与えてくれる内容を期待されたのでしょうが、ありふれた陳腐な感動ストーリーなどは綿矢氏自身今は書きたくないと思います。(推測ですが) まだ作者自身若いですので、深くなお且つシンプルな、恋愛や人生の真理や真実はまだ色々と人生経験して何かを悟ったと思う時に書けば良いと私は思います。 前書きが長くなりましたが、レビューとして、 デビュー作の「インストール」、芥川賞受賞作の「蹴りたい背中」は以前に読みましたが、 それらに比べて、作者も大人になって文章力はとてもよく成長していると感じました。 内容や文体の斬新さや、若さを出した独特の書き方は少なくなりましたが、 小説家らしい文体になっています。 ですが、綿矢氏自身の個性のある物事の捉え方や描写は相変わらず出ています。 文体は小説家らしいですが、 凡とした小説家にはない鋭い観察力からくる描写はとても素晴らしいです。 時折見せる綿矢氏自身の観念を書いたと思われる鋭い言葉は読者の読む流れを止めてくれて、そこの真意を深く考えさせてくれます。 上記に書いたような変化は作者自身の意図的なものでしょう。(推測ですが) 綿矢氏自身理想の作家像があるのでしょう。 若くして芥川賞を獲ってこの若さでこの文章だの、斬新な描写力だの、アイドル的な容姿で一時的な流行でもちはやされるだの、自分自身の状況がよく分かっていたのだと思います。 綿矢氏自身、本物の小説を書きたいのだろうと思いました。 内容は、 今の芸能界、TV業界の真実をよく風刺し、よく表したものだと思います。 この作品を視聴率取りの為だけのTVや、携帯小説など流行に便乗して金を巻き上げる映画業界に対して、 それらの業界の汚い部分を書いて、逆にドラマ化や映画化してみて自分達の業界の醜態をさらしてみろといわんばかりの内容です。 この部分にも前述した彼女の作家としての意思が伝わってきます。 この作品をドラマや映画にすると逆にTVや映画業界も捨てたものではないな、と思いますが、実際無理でしょうね。 一見リアリティに欠けた話と思う方もいますが、 恋に堕ち、恋に没頭して若さ故の過ちを犯してしまう10代の女の子の言動としてはよくある話です。 世の中の、表面的な綺麗事だけではない、リアリティのある汚い世界の現実や、人間が足を踏みはずす現実をよく表現していると思いました。 最後に、私は前2作の様な斬新的、個性的、その年齢の割にこの文章、といった内容のものより、内容は地味ですが、遥かに優れている作品だと思います。 綿矢氏自身のこれからの成長の具合に寄っては、将来の大器の片鱗を見せてくれたものだと思います。 近い将来、もっと成長した作者による「本物」の小説が楽しみです。 | ||||
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作者は何らかの取材を行ったでしょうが、これは70−00年代の芸能界が物凄くちゃんぽんで交錯しているありえない世界が背景です。夕子もそこらのアイドルをつまみ食いして結合させています。 子役の頃の溌剌さも純粋さも感じ取れず、その後の展開もあらゆる意味で不自然です。また、作者の責任ではありませんが日本の芸能界において少女タレントという世界が題材にできるのはごく限られた過去の一時期です。盛り上がりようがありません。セックスしない世にも稀なるセクシー聖少女とかいうのなら意外性もありますが、勝手にセックスに狂えばいいではないですか。 ただ、こういったトレンドと絶妙によじれた殺伐たる混沌が作者の持ち味です。次回は自分に合った背景を設定するといいでしょう。 | ||||
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途中まではそこそこ面白く読めたのですが、 最後は読んでいて辛くなりました。 辛くなるとは、切ない気持ちとかそういうものではなく、 「ちょっとあり得ないだろ」とか「え、どうして?」といった 疑問点ばっかりが浮かび、読んでいて「辛い」という意味 です。 | ||||
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夢を与える というタイトルだから、明るい話なのかなとおもってましたが、 読後感はほんとに最悪で暗い気分に相当なりました・・。 一週間近くかけて読んできた自分が無駄な時間を消費してしまったことにも悲しくなりました。 まあ読後感の良し悪しで読書をするものじゃないですが、 内容から言っても、この話で夢を与える なんてタイトルをつけた意味が正直わかりません。 夢を与える についての内容がそこまで大きくかかれてたわけでもないし。 内容そのものより、筆者が何を考えてこの話を作ったのかが気になりますね。 | ||||
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久しぶりに、本を放り出したくなる小説に出会いました。それもいい意味で。 主人公に対する共感が極まって 目を覆いたくなる場面は、どうしても読み進むのに躊躇してしまうのです。 主人公ゆーちゃんが子供のモデルになって CMに出演して、高校に合格して 芸能界に進む半生を、じっくりゆっくり描いています。 私自身も 「成長を続けるゆーちゃんを応援する視聴者」になった気分でした。 反面、もたつく感じが否めないけれど 前半の七割は布石に過ぎなくて 核心になるのは後半の三割、急転直下で物語が進んでいきます。 分析するのは野暮ったいけれど、嬉しかったので書いてみます。 夢を与えられなくなったゆーちゃんが気づいたのは夢を与えるという行為の真理だった。 それは今まで無意識にやってこれたこと、 皮肉な事にそれが不可能になった状態でやっと悟る事が出来た。 同時に 読者がゆーちゃんを応援する立場になることで、夢を与えられている立場になっていること。 ゆーちゃんが活躍しているとうれしいし、堕ちていくと悲しい この夢を与えると与えられるという描写を同時に行っていることに 作品の存在意義がある様に思える。 恋愛に関して 初恋ってああだよなあ!って思っちゃう。 のぼせるよね。ゆーちゃんは世間知らずだから余計に。 そして、相手に見返りのある愛を求めちゃったり 自分にはない強さに骨抜きにされたり 相手の事と自分の事しか考えないで突っ走っちゃう。周りが見えない。 一般人ならいいんだけれど、 ゆーちゃんは芸能人だから、当然リスクも大きいわけで。 結末はバッドエンドっぽいけれど 全てを手放したってことは、ある意味ハッピーエンドじゃないかと思うのは私だけ? 一応、区切りはつけて終わっています。 この作品は個人的に結構好きな部類に入ります。 結構ひいき目に見てしまいましたが 一つだけ違和感を覚えるとすれば 主人公ゆーちゃんの心情描写が薄いかなと。意思が薄いといいますか。 逆に芸能人っぽく 受けのいい立ち回りをして 生かされてる感を出しているのであれば まあ絶妙なさじ加減といえないこともないけれど。 | ||||
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なぜなら最後まで読んでいないから。 三人称はあまり面白くないですね。 次回に期待。 | ||||
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タイトルとは逆に、夢を与えない小説です。 今までの二作品はわりと好きでしたが、これは全然だめでした。 まず読み始めて感じたのは、文章の質の低さ。まるで携帯小説かと思うほどの表現がいくつかありました。 これはわざとやってて、全部読む頃には、「やっぱり意図的に、しまりの無い文章を書いているんだな」と思えるかと、淡い期待をしておりましたところ、 そのままの印象で終わりましたので、あら、あらあら、と。 ほかに感じたのはリアリティというか、キャラクターが生きていない。 というより、この小説の世界を感じられない。 全てにおいて精気が感じられません。 また、文章の書き方として、三人称を用いていますが、その視点も又曖昧。 視点の主観がふわふわしすぎていて、それが作品全体のもやもや感を更にプッシュしております。 綿矢さんが何を思ってこの小説を書いたかは存じ上げることはできませんが、 この内容で許可を出す出版社は何考えてるのかな。 ま、冒頭にも書きましたが「夢を与えない」の一言に尽きます。 | ||||
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「インストール」、「蹴りたい背中」、そして本作を読み比べると、文章力は着実に身についているのだと思う。 ただ、前作までにあった、綿矢りさ独特の言い回しというか、若さと感受性あふれる表現がなりをひそめた感があってつまらない。 よく言えば丁寧。悪く言うと淡々。 綿矢りさってこんな作家だったっけ?と思った。 本作は話的にも好きになれないから、私は次回作に期待。 | ||||
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読んでまず感じたのが、 なぜ筆者が受賞後、最も注目される第一作にこの物語を描いたかということ。 この作品は、”蹴りたい背中”とも”インストール”とも毛色が違う。 とすると、筆者にはこの作品を書くべき理由があったと思う。 うがった見方をすれば、 一躍、文壇のアイドル作家として祭り上げられた自分の境遇を、 昨今のアイドル女優のそれと重ね合わせていたのかもしれないし、 逆に、そんな境遇を冷ややかに見ていた結果なのかもしれない。 それと、大衆に消費されるアイドル女優に対して、 自分は、それとは違うぞという決意なのかもしれない。 作品は、所々にドキっとする表現が散りばめられていて、 その非凡な才能を存分に堪能することが出来ます。 ただ、壊れていく主人公を通して、筆者が何を伝えたかったのか? 題の「夢を与える」とは何っだたのか? ということが、伝えきれていない気がして、少しばかり気になりました。 本を離れて考えてみると、 横綱と別れて激やせした人や、某大学を中退して奇行に走った人、 昨今では、生意気発言をして、総バッシングに合う人などいろいろありますね。 日本のアイドル女優は確かにいろいろ大変です。 | ||||
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アイドルは二度死ぬ、なんて言うが、一人のアイドルが生まれて死ぬまでの物語。 前半ちょっとかったるいけど、後半なるとなかなかいい感じに悲劇的な展開が始まります。 太宰治が好きだと、作者はインタビューで応えていたが、確かに大げさな所とか太宰だなぁ。 個人的には好きだけど、友達に勧めるかというと微妙なので星4つ。 あと観念的過ぎる気がする。 | ||||
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01年に17歳で「インストール」を発表し話題をさらったものの、3年前に「蹴りたい背中」を読んだ時は綿矢りさはもう終わったなと正直おもった。今作も注目度が高く話題性があったがあまり気乗りせずに読んでみた。まったく内容を知らないで読んだので新人アイドルものとは驚かされた。3作目ということと著者が触れ易い芸能界が舞台と言うこともあり詳細まで良く描かれていた。しかし終了間際のスキャンダルシーンからのテンションの失速、あいかわらずな後味のしないラストシーンは残念きまわりない。次作も話題にあがるのだろうが、さらなる努力を期待する。 | ||||
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最後までいっきに読まされたのはさすがと思います。 今作を読んでいて感じたのは ひたむきさ、苦しいけど丁寧に、根気よく、、 といったようなものでした。 それは綿谷りささんその人から受ける印象も重なっているかもしれません。 (もちろん 一読者の印象でしかありませんが) 美しいものが残酷に終わらせられるさまが描かれていて悲しい印象ですが 心に留めるべきは 作者が繊細な公平な目で物語をきちんと紡ぎ終えたことかも しれません。 | ||||
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この小説を、作者と切り離して読み、陳腐なストーリーだと バカにすること。 あるいは、この小説を、若くしてアイドル扱いされ、それが 苦痛だった作者の、策意に満ちた企画モノととらえること。 そのどちらも的はずれではないんだと思います。 当然、そんなことは書いた本人は想定内でしょう。 そういう小説をこんな風に世に出してしまうあたりが、すでに この人の才能なのかな、と。 そう考えてしまう点で私もあっさり綿矢りさの術中にはまって いるのかもしれません(笑) 前2作の時は様子見のつもりでいましたが、「書く」という 作業に関しては着実に成長していると思います。 それより何より、この人のすごいところは「徹底して 人間を(自分を含めて)信用していない」こと。登場人物の 性格や作中の人間関係、といった表層的なプロットのことではなく、 綿矢りさ自身がそういう人間であり、小説を書くことで その一点の真偽をつきつめようとしてる気がします。 甘っちょろい恋愛モノやだらしない仲間意識を垂れ流した 小説を書いてる人に、綿矢りさが抱えつつ戦っている この情け容赦のなさを感じてほしいと思いますね。 今後の期待をこめて☆4つ。 | ||||
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著者の芥川賞受賞後の初めての作品で、前作から長い時間を経てからの作品であったので、非常に期待していました。しかし、内容は非常に薄っぺらく、期待はずれに終わりました。 実はこの本を読むのにひと月以上の時間がかかりまして、つまり作品にのめり込んでしまうことが少なかったのですね。特に、物語の中盤位まではチャイドルの成長過程だけが書いてあり、面白みが感じられませんでした。 後半部分で、主人公が堕ちていく内容になっており、期待を込めて読みましたが、単にチャイドルが堕落していく三流小説の匂いがしただけでした。 | ||||
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正直まったく期待していなかった。 ここのレビューを先に読んでいた、というのもあるし、 第一綿矢りさの作品はあまり好きではなかったから。 "インストール"は下品な言葉を使って 世間の興味を惹いただけに見えたし、 "蹴りたい背中"は何がいいたいのか いまいちよくわからなかった。 綿矢りさの名が売れたのは、18歳でデビューしたから、 ということだけだろうと思っていた。 が、この作品を読んで、綿矢りさに謝りたくなった。 ストーリーはなんてことない。 美少女が芸能界デビューして人気が出たのもつかの間、 自業自得で人気が暴落、というよくありそうな話。 ラストも救いようのない終わり方なので、 読み終わったら鬱になる。 だがそこがまず魅力。 透明感のある文章なおかげで、 鬱になるけれど不快な感じはしなかった。 やっぱり文才があるなあとしみじみ。若いのに。 年齢と比較してしまって申し訳ないけれど、 この若さでこの作品をかけるということが すごいと思った。 人との信頼関係や、恋愛に溺れてしまう女心、 欲しいものを無理して追いかけた後の結末、 "夢を与える"のタイトルは何を意味しているか。 そういうものがちゃんと描かれていると思う。 が、哀しい小説なので もう一度読み直したいか?と問われれば 言葉につまる‥ ということで星4つ。 | ||||
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読了直後には、ただ強烈な不快感と吐き気のみがあった。 しかし最近になってじわじわと、この本は過去の不可逆性を背負って生きる私たちが未来を選択していく際の、一つの痛烈な道標であるかもしれないと感じるようになった。誰も夕子のようにはなりたくない。誰もが夕子を愚かしいと思い、同じ轍を踏みたくないと願う。 少なくとも私は、この作品があたえるこのような負のインパクトを評価したいと思う。 | ||||
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