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蠅の王
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蠅の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 1~20 1/6ページ
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思っていた以上に読みやすく面白いです。まだ途中ですがどんどん引き込まれていって、続きが気になります! 読み終わり、ドキドキしながら物語の中にいつの間にか入り込んでいました。 | ||||
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解説によれば、原書出版の時点でかなり端折られたとのこと。飛行機がどのように墜落したとか書かずにいきなり無人島の少年たちで幕開けですからね。こういう手もありかと感心してしまった。にもかかわらず風景描写がしつこいと思った。しかもそれがわかりにくい、読みにくい。これは訳が悪いのかとも思ったが、ともあれそっちも削れよと感じた。しかしそのことより読み進めにくかったのは、前半で感情移入できる少年がいなかったことだ。半分手前くらいでラルフが「火を絶やすな」となんとかしなくちゃ的な自覚を持ち始めたところでようやく感情移入対象ができて、読み進めやすくなった。それまでは悪い意味で本当のガキばっかりで、こんなやつらがどうなろうが関心が持てず、読むのやめようかと思った。 | ||||
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外国語文学は本当に翻訳に左右される。原著がどうあれ、訳が良ければ面白いし、訳が良くなければつまらないという評価になってしまう。残念ながらこの新訳は良いとは言えない。 確かに難しい語を使ってないのでスラスラと読みやすいのだが、情景が全く浮かんでこない。 「わさわさ揺らした」とか「どさどさ落ちてきた」とか、確かにわかりやすいんだけどさ……。 ラノベでも読んでるような、おおよそ文学と呼ぶにはほど遠い、情緒にも詩的な美しさにも欠けた文章で残念でした。 原著は1954年の作品なので原語で読んだ方が良いのかもしれない。翻訳物は難しいね。 | ||||
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期待通りの商品でした。ありがとうございました。 | ||||
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「十五少年漂流記」はユートピアを基調としていて最後はハッピーエンドのような終わり方をしていたけれど「蝿の王」の終わりはそうは読めない終わり方。380ページほどある小説で最初の50ページくらいは確かにユートピア風味の小説だったがじょじょにディストピア風味に移行する。設定となった島は少年以外に大人はいないという設定で、次第に監視する人がないことを良いことに暴力的な闘争が始まるがゴールディングは人類的には「十五少年漂流記」のユートピアよりこっちの方が人類学的に正しいと言いたいんだと思います。だからおそらく同じ理屈で警察がなかった時代の人類は人類に殺されていたと「スマホ脳」に書いてありましたし、この本はまだ読んでいませんが『ヒトは、「いじめ」をやめられない』の著者は「いじめは人類の種の保存に必要だからなくならない」と主張しています。そして最後は巡洋艦という言葉が出て来て、それが軍事用品だから第二次世界大戦もそうだと著者のゴールディングは言いたいのでしょう。 | ||||
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私は以下の2つの側面からこの書籍を評価したい: 訳、及びこの本の意義だ。 まず訳は、正直褒められた物ではない気がする。日本語として前後の繋がりが分かりにくい所が多々出てくるのみならず、その事が重要であろう場面での脳内における情景描写にまで悪影響を与えてくる。勿論外国語の本を、特に表現に富んだこの小説な様な本を日本語に直すのは簡単な事では無い。そこは翻訳者に敬意を表しつつも、それでも、もっと自然な日本語であったなら、更に物語に入り込めたであろうと感じる事があったのも事実である。 しかしだからと言って、この本の意義(伝えたい事)までもが分かりにくくなる、またはそこを侵食する程の訳が展開されているわけではない。後書きを参考にさせて頂くならばこの本は、「人間は暴力的な一面を生得的に持っている」という可能性を示唆する物だ。紳士たる白人至上主義下の英国人が主人公のこの物語、そして当時の実世界において、『優秀な英国人』に疑問符を投げかけ、そこに真っ向から挑戦を挑み、己も含めた隣に居る全ての知人が“野蛮人”になりうる様を描いたこの作者は、まさに当時の英国界に一つのアンチテーゼを投げかけた素晴らしい視点の持ち主であると私は考える。 ここで描かれている様な事態に陥った時、果たしてこの様な凶暴な面を人間が見せるのか見せないのか。それは私には分からないが、史実残酷な事を様々に行ってきた我々人間の、ある種正しくも醜い、野生的で野蛮的な面を垣間見れる良い作品であると信じる。 | ||||
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飛行機の墜落で無人島に取り残された少年たち。彼らの未成熟な精神がいかに暴走していくかが緊迫感をもって描かれる。 面白かった。古典だと油断していたら途中からとてつもない作品を読みはじめたと感じはじめ、最後は夢中でページをめくっていた。結末が全く予想できなかった。こんな魅力を秘めた物語が1950年代に書かれていたとは。改めて驚かされた。素晴らしい読書体験でした。 | ||||
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人間の汚い部分を鋭く書いています。 読み進むと、かなり何とも言えない気分になります。 この点を考えて、読むことを勧めます。 マンガで言うと、楳図カズオの漂流教室みたいな感じです~ | ||||
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主役は言わば小学生の子供たちが無人島に流れつき、学校に例えたら、級長を選んで参謀となる副級長がいて、規律を守ろうとするが、対立するガキ大将がいて、仲間割れし、リンチと言う暴力に手を染めていく救いのない話である。級長側は人間の理性、ガキ大将は理性を揺るがす快楽のような関係で相容れない。最後にどんでん返しがあるので序盤は退屈だが、それを乗り越え、読み切ったほうが良い、面白い。 | ||||
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ノーベル文学賞を取ったものらしいが、原作から削除された部分がかなりあるようで、それが故に話の栂なりが分からず何を言いたいのか全く理解不能である。 | ||||
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最初の数十ページで読む気が失せた 回りくどい直訳文のせいでか何を述べているのかすぐ頭に入ってこない 人物描写が不自然で漂流物としてわくわく感がないのも致命的 | ||||
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小説の内容に関しては星5つです。 『十五少年漂流記』のアンチテーゼとして書かれたこの本は、明るくハッピーな話ではありませんが、読み手に強い衝撃をもたらす書物ですので、ぜひとも生涯に一度は手に取ってみていただきたい。 ただ、この版は1973年発行というだけあり、文字使いが古く、人によっては少々読みづらく感じるかもしれません。 例えば、馥郁(ふくいく)、登攀(とうはん)、靡く(なびく)、蹲る(うずくまる)など、見慣れない熟語や、現代であれば平仮名で表すところを漢字変換されて印刷してあります。 私はこの集英社版を古本屋で安く買って愛読していますが、『蝿の王』はハヤカワepi文庫からも新訳が出ていますので、特にこだわりのない方には、そちらをオススメいたします。 | ||||
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少年たちの内なる残虐性、狂気というものが徐々に発露していく描写がおぞましかった。 本作の主人公ラルフをはじめとする何人かの少年たちは、それに抵抗し理性を保とうとするものの、 狂気や暴力の前では理性など無力だと思い知られる。 本作は寓話性や抽象的な要素が多く含まれており、それ故に我々の世界で起こるあらゆることのメタファーとしても読み取れる。 集団として標的を見つけることで、異様な興奮状態に陥り嬉々として攻撃する描写などは、現代のいじめそのもの。 ジャックがラルフに恨みを持つことで、分断に拍車がかかっていく過程は人種問題やヘイトクライムを想起せずにいられない。 本作の舞台となる無人島は社会の縮図としてもとらえることが可能であろう。 いつの時代も我々に必要なのは、槍による武装ではなく、 ほら貝と眼鏡を用いた理性的な対話と団結なのだと再認識させられた。 | ||||
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書店に行く時間を節約し、読書に専念できる! | ||||
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結局この本の怖さは、学校の怖さである。そして職場の怖さ、閉塞的なコミュニティの怖さである。 なぜ10代の子が自殺をするのか、引きこもるのか。なぜ自衛隊の自殺率は2倍なのか。 人間は本来、閉塞的な環境で密になって暮らすべきじゃないのかもしれない。 | ||||
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少年たちが無人島に不時着してそこでのサバイバル生活が始まるという設定からまず想像したのは、少年たちの冒険活劇である。様々な逆境と困難にも負けず、それぞれの軋轢がありながらも友情と協力でそれを乗り越え、最後にはめでたく生還を果たす。そんなストーリーを思い描き、そうあって欲しいと願った。彼のジュール・ヴェルヌの名作『十五少年漂流記』のような展開である。事前情報から分かっていたことではあるけれど、その期待は見事に裏切られた。南の島の青い空に嵐が迫りきて少しずつ暗雲が垂れ込めるがごとく、少年たちのなかに不穏なものが見え隠れし始める。少年たちの年齢はおおよそ6歳から12歳。小学生の年齢である。子どもというのは社会的訓練が未熟な分、感情表現であれ行動であれ直截的である。そして子どもは決して無垢ではない。むしろ直截的であるがゆえに残虐ですらある。ゴールディングは小説舞台を子どもたちだけにした。それぞれが気ままで統制が取れず、未だ多くの物事を知らず非力なゆえに得体のしれない怖れを心の内に持つ。そうした子どもだけで構成されたコミュニティーがどのような末路を辿るのか。文明と社会組織の枷が外れた世界で、人が内に持つ本性がいったい何を為し、何を為さないのか。そうした興味と恐怖で読者を惹きつけ、グイグイ読ませる。 | ||||
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前読んだときから随分たっていますので、新訳は新鮮です。 | ||||
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思ったより生々しくはない。少年達の無邪気さがチームになり離散する様と、タイプの違うリーダー格の少年同士の因縁の物語。生きる中での人に生じる欲やひたむきさが行き来するいい話でした。 | ||||
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「蝿の王」とは狩られ解体され無数の蝿が群る棒の先に刺さった豚の頭のことです。 2019年の映画「スノー・ロワイヤル」の中で麻薬組織のボスが学校でいじめられる息子に 「蝿の王を読め」 「人生に必要なことが全て書いてある」 みたいなことを言います。 新訳版 訳者は1957年生まれです。 本作の他に「ザ・ロード」「サトリ」など意外と読んだことのある作品もありました。 疎開するために飛行機に乗り込むあたりから始まるのかと思いましたがいきなり無人島に不時着した後からですね。 ( 初稿には具体的な状況説明があった ) 「宝島に書いてあるようなことが出来る」 「以前からの夢が実現した」と喜びが抑えきれないラルフ12歳。空想した孤島での生活。 落ちた場所は誰も知らず大人もいない死ぬまでいるかもしれない島で不安より楽しそうです。 「助けが来るまで愉しくやろう」 下痢をもよおす果物。 島が火事になり焼け死んだおチビ。 空腹で子豚にナイフを突きたてるおぞましさ。 獣や蛇の恐怖。 豚狩り。殺しの感覚。豚にとって少年たちは未知の世界から飛び出してきたおそろしいもの。 森の中を夢中で舞う蝶々。 最初はよかったんだ。でもそのうち… 野蛮人じゃない。イギリス人は何をやってもいちばんだ。 「獣」ってぼくたちのことかもしれないってことなんだ。人類が本質的に抱えている病。 「ぼくたちは動物みたいになる」 ラルフとジャックのリーダー争い。 シンボルの白いほら貝。そして起こる殺人… 野蛮な集団と理性の集団。 ラストはいきなりやってきます。あっけないほど。 「人間は誰でも暴力性を生得的に持っている」 訳者あとがきに作者ゴールディングの戦争体験など作品についての詳しい記述がありより深く理解することが出来ます。 | ||||
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無人島での生活を余儀なくされた少年たちの変化を生々しく描いた小説。 15少年漂流記とよく対比されるが、もっとも違うと感じたところは、15少年漂流記では、少年たちが協力しあい、困難を乗り越えて行くのに対し、この蝿の王は、困難に直面する度に、秩序がどんどん崩壊していくところだ。 | ||||
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