後継者たち
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人類以前のネアンデルタールの部族が春を迎え・・・というお話。 以下、作品の要諦に触れますので未読の方は読まないでください。 人類以前の生き物が平和に暮らしている所に人類が出現し・・・とあまり書くとネタ割りになるので書けませんが、人類が出現した事で生き物の世界が堕落する、という寓話はありがちに思えました。特にキリスト教の普及した国の現在を問う小説はよくあるので、そういう小説かと思って読みました。 尤も、それだけで終わる話ではなく、それだけなら権威ある賞をことごとく貰える作家にはなっていないと思うので、何故、平和に暮らしていた原人が文明によって駆逐されたのか、駆逐される側にも問題があったのではないか、という問いかけが、行間から伝わってくる作品でもありました。それが即ち、今現在の人類とは何か、という問いかけや批評になっている様にも思えました。 決して読み難い訳ではないし、300ページくらいですが、ネアンデルタール人の三人称で話が進み、切れ目なく30ページくらい続く文体なので、意味を判読しずらかったのも真実でした。薄いけど中身の濃い寓意小説でした。 代表作の「蠅の王」はまだ未読なのですが(お恥ずかしい)、本書みたいに意義のある作品だとの事でいつか読むのを楽しみにしております(評論家の識者によると、ゴールディングは名前の似ているウィリアム・ゴールドマンと比べると遥かにつまらないそうですが)。 ネアンデルタール人と現代人類の文明の衝突を描いた、薄いけど中身の濃い寓意小説。機会があったら是非。 | ||||
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