■スポンサードリンク
蠅の王
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蠅の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説によれば、原書出版の時点でかなり端折られたとのこと。飛行機がどのように墜落したとか書かずにいきなり無人島の少年たちで幕開けですからね。こういう手もありかと感心してしまった。にもかかわらず風景描写がしつこいと思った。しかもそれがわかりにくい、読みにくい。これは訳が悪いのかとも思ったが、ともあれそっちも削れよと感じた。しかしそのことより読み進めにくかったのは、前半で感情移入できる少年がいなかったことだ。半分手前くらいでラルフが「火を絶やすな」となんとかしなくちゃ的な自覚を持ち始めたところでようやく感情移入対象ができて、読み進めやすくなった。それまでは悪い意味で本当のガキばっかりで、こんなやつらがどうなろうが関心が持てず、読むのやめようかと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
外国語文学は本当に翻訳に左右される。原著がどうあれ、訳が良ければ面白いし、訳が良くなければつまらないという評価になってしまう。残念ながらこの新訳は良いとは言えない。 確かに難しい語を使ってないのでスラスラと読みやすいのだが、情景が全く浮かんでこない。 「わさわさ揺らした」とか「どさどさ落ちてきた」とか、確かにわかりやすいんだけどさ……。 ラノベでも読んでるような、おおよそ文学と呼ぶにはほど遠い、情緒にも詩的な美しさにも欠けた文章で残念でした。 原著は1954年の作品なので原語で読んだ方が良いのかもしれない。翻訳物は難しいね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少年たちの内なる残虐性、狂気というものが徐々に発露していく描写がおぞましかった。 本作の主人公ラルフをはじめとする何人かの少年たちは、それに抵抗し理性を保とうとするものの、 狂気や暴力の前では理性など無力だと思い知られる。 本作は寓話性や抽象的な要素が多く含まれており、それ故に我々の世界で起こるあらゆることのメタファーとしても読み取れる。 集団として標的を見つけることで、異様な興奮状態に陥り嬉々として攻撃する描写などは、現代のいじめそのもの。 ジャックがラルフに恨みを持つことで、分断に拍車がかかっていく過程は人種問題やヘイトクライムを想起せずにいられない。 本作の舞台となる無人島は社会の縮図としてもとらえることが可能であろう。 いつの時代も我々に必要なのは、槍による武装ではなく、 ほら貝と眼鏡を用いた理性的な対話と団結なのだと再認識させられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「蝿の王」とは狩られ解体され無数の蝿が群る棒の先に刺さった豚の頭のことです。 2019年の映画「スノー・ロワイヤル」の中で麻薬組織のボスが学校でいじめられる息子に 「蝿の王を読め」 「人生に必要なことが全て書いてある」 みたいなことを言います。 新訳版 訳者は1957年生まれです。 本作の他に「ザ・ロード」「サトリ」など意外と読んだことのある作品もありました。 疎開するために飛行機に乗り込むあたりから始まるのかと思いましたがいきなり無人島に不時着した後からですね。 ( 初稿には具体的な状況説明があった ) 「宝島に書いてあるようなことが出来る」 「以前からの夢が実現した」と喜びが抑えきれないラルフ12歳。空想した孤島での生活。 落ちた場所は誰も知らず大人もいない死ぬまでいるかもしれない島で不安より楽しそうです。 「助けが来るまで愉しくやろう」 下痢をもよおす果物。 島が火事になり焼け死んだおチビ。 空腹で子豚にナイフを突きたてるおぞましさ。 獣や蛇の恐怖。 豚狩り。殺しの感覚。豚にとって少年たちは未知の世界から飛び出してきたおそろしいもの。 森の中を夢中で舞う蝶々。 最初はよかったんだ。でもそのうち… 野蛮人じゃない。イギリス人は何をやってもいちばんだ。 「獣」ってぼくたちのことかもしれないってことなんだ。人類が本質的に抱えている病。 「ぼくたちは動物みたいになる」 ラルフとジャックのリーダー争い。 シンボルの白いほら貝。そして起こる殺人… 野蛮な集団と理性の集団。 ラストはいきなりやってきます。あっけないほど。 「人間は誰でも暴力性を生得的に持っている」 訳者あとがきに作者ゴールディングの戦争体験など作品についての詳しい記述がありより深く理解することが出来ます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品の内容を一言で言ってしまえば、理性と本能の対立といったところだろうか それ自体はとても興味深いテーマなのだが、この作品はどうにも内容が地味だ というのも、この作品の大半は『島に近寄った人に気づいてもらえるように狼煙を上げようとする主人公』と 『そんなことお構い無しに食欲を満たすために豚を狩る男』の対立に終始しており、それ以外にも重要な 人物がいないではないが、別にそこまで活躍するでもなく、話自体が唐突に終わってしまう 島から出るために筏を作ったり、怪我や病気で苦しむ仲間の為に何かするとかそういった展開は何も無い 何度もブタ狩り音頭や法螺貝で切れるピギーネタを読まされるのはあまり面白いものでもなかった 退屈で最後まで読めないという作品ではないものの、もう少し小説としての面白みも欲しかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20世紀中期の作品にみられる不条理を、宗教的背景なしに 私たちに感じさせてくれます。 知恵者による皆が生き残り無人島からの救出の法が、「肉」 に蹂躙されてゆく。小学生であるわずかな理性を持った少年達が秩序より衝動的な 欲望を選択してゆく。 現代の私たちにとっては単純な物語構成になっていますが、年齢により格差が大きい 小説だと思います。 小学生の頃、多少の学年の違いで圧倒的な体力差があったのを、ガキ大将なる 存在を懐かしむ事ができました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から気になっていた作品なので購入したのですが、とにかく読むのが苦痛になるくらい訳文が酷すぎます。 物語としては非常に面白く、星5つでも納得です。 が、この本を1つのコンテンツとして観た場合、訳文がその良さを根こそぎ奪っています。 原文直訳なのかも知れませんが、それにしても単語や台詞の言い回しに統一感が無さ過ぎる。 少々幼稚とさえ言える文章の後に、突然難しい単語を使ってみたり、同じ人物でも非常に子供っぽい台詞の後に、やたらと難しい散文的な台詞が入ったり。 意訳をしろとは言いませんが、英文読解の前に先ず日本語をきちんと勉強しろ、と言いたくなって来る文章でした。 「翻訳された時代を考えると」と言う方もいらっしゃいましたが、それだけでは首肯しかねる酷さです。 結果、物語の展開は気になる、でも、読んでると嫌になってくる、と言う妙な状況に陥りました。 作品としてお勧めはしたいのですが、購入に際して、その辺りは了解の上で。 もしかしたら辞書を引きながらでも原書で読んだ方が、この作品の凄みがストレートに伝わって来るかも知れません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直他のレビューの高評価に期待して読んだのですが、自分はラストシーン以外は全く共感できませんでした。確かに野性生活の中で子供達の獣性が徐々に表れていくという筋はかなり魅力的で類を見ない物だとは思います。先述したラストシーンでの海軍の将校の台詞「イギリス人ならばもっとそれらしい生活ができたんじゃないのか」という部分にはハッとさせられました。終盤の追っかけ合いも読んでいて興奮させられるものでしたし。でもやっぱり、獣性の発露していく過程がものすごく唐突。豚を捕るか獲らないかでもめた末起こしてしまった殺人が引き金になってしまうというのですが、なんだか本当にその殺人がとってつけたみたいに入ってくるので面白くありません。妙に頑固だなという登場人物達の言動にもやや引っかかる部分があります。もともと『十五少年漂流記』などの冒険物が下敷きになっていることもあって都合のいい部分も散見され、ちょっとなぁ、という気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの木村剛も絶賛している小説で、大変評判がよいようです。 わたくしは中上健次の小説に頻出するフレーズからこの本にたどり着いたのですが、正直言ってあまり面白いとは感じませんでした。 その理由は、少なくともわたくしにとっては、この小説の展開はあまりにも現実に近いように思えたからです。このような筋書きを荒唐無稽ととる向きもあるでしょうが、逆にわたくしにはもし同じような事態が実際に生じたとしたら、この小説のような経過、結末を辿ることは十分にあり得るように思えるのです。 寓話、心理小説、として読めるならエンターテイメント性はあるのでしょうが、わたくしにとってはあまりにリアルに感じたところが逆に評価を下げる理由となりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
é£è¡æ©ã®ä¸æçãç¡äººå³¶ãå°'å¹'é"ã®ãµãã¤ãã«ãã¨ããç¶æ³è¨å®ããã©ãã»ã©åçãªã¹ãã¼ãªã¼å±é-ã«ãªããã¨æ³åã-ã¦ããããååãããã¾ã§ã¯æå¤-ã¨å調ã ã£ããã-ãã-ååã'éããå½"ããããããããå¼ãè¾¼ã¾ããã æ-æç¤¾ä¼ï¼çæ§ãã³ã³ããã¼ã«ãã社ä¼ããçªç¶ä¸æãªå½¢ã§èªç¶ï½¥éç"ã®ä¸-çã§æ®ããäºã«ãªã£ãå°'å¹'é"ãçæ§çã«çµç¹"å-ã-è¡åã-ããã¨ãããã人é-"ãæ¬æ¥æã¤æ¬è½ãå©å·±ä¸»ç¾©ãã"é½å主義ãããã'éªé"ããã ãã£ããã¨ç¹ã森ã¨å³¶ã'å-ãå²ãæµ·ã容赦ç¡ãç...§ãä»ã'ã太é½ãããã¾ããåµã¨é·ãã©ã®æ...æ¯æåãç' æ'ãã-ããç¾ã-ããå³ã-ãèªç¶ã®ä¸ã§ãå°'å¹'é"ã®ã'ã¯ã¼ã²ã¼ã ã¯ç¹°ãåºã'ããããã èªç¶ã®å³ã-ãã«å°'å¹'é"ã¯å£ã...ã¨äººé-"ãã-ãï¼çæ§ã'失ã£ã¦ããã®ããéã«æ¬æ¥ã®äººé-"ã®å§¿ï¼æ¬è½ã«æ»ã!£ã¦ããã®ãããä½è...ã®äººé-"ã«å¯¾ããå·å¾¹ãªç®ãæ²è¦³ã®ç®ã'æããã19ä¸-ç'ã®æ-å¦ã®ä¸å¿ã«äººé-"è³æãæãã¨ããã°ã2ã¤ã®å¤§æ¦ã'çµé¨"ã-ã20ä¸-ç'ã¯äººé-"æç-'ãä¸å¿ã«ããã®ããã-ããªãã 21ä¸-ç'ã®äººé-"åã¯ã©ãçºå±ããã®ã ããããã | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!