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Ank: a mirroring ape



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【この小説が収録されている参考書籍】
Ank: a mirroring ape
Ank : a mirroring ape (講談社文庫)

Ank: a mirroring apeの評価: 3.66/5点 レビュー 47件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.66pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 21~40 2/3ページ
No.27:
(2pt)

説得力はない

他の方も言っていたが、コンセプトは面白い。しかしscience部分の説得力はない。
詩的な言葉でそれっぽく記述しているが、根拠の知識は感じられない。これがfantasyならばまあいいのかな。理論的な、もちろん空想でよいがSFを期待してしまった私は途中で読むのはやめました。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.26:
(5pt)

これは感染爆発ではない

SF映画『planet of the ape』は日本で公開された際『猿の惑星』と訳されたことから、日本人の多くはあの映画は「猿」が地球を支配したと思ってしまいがちですが、「ape」は「類人猿」ですので、あの映画で地球を支配したのは「monkey:猿」ではなく「チンパンジー」なのです。
 チンパンジーと猿との間には、知能の高さに格段の差があり、人類にとてもよく似通った遺伝情報をもつチンパンジーを研究することは、人類進化の謎を解く格好の研究対象だといいます。
 霊長類研究者である鈴木望の研究は、まさに人類進化の謎を解く一歩手前まできている。
 そのキーワードは鏡。
 そして本書のタイトルは『ANK:a mirroring ape』
 古代エジプトでは、鏡は単なる日常生活品ではなく宗教的意味合いを持っていた。鏡は古代エジプト語でアンクと呼ばれ、生命との意味でもあるという。
 この「人類の進化」に触れるSF作品というだけで、もう無上に期待が高まります。
 京都市で発生する謎の暴動と、ヒトの遺伝子レベルの話を絡めてくるあたり、思わずお見事と言いたくなる盛り上げ方です。

 突然、攻撃性をむき出しにした人が、目に付く他人を素手で攻撃するとの設定だけ聞くと、ダニーボイル監督のイギリス映画『28日後』を彷彿させますが、あちらはウイルス感染により攻撃性を増した人々がゾンビのように他者を襲うというものでしたが、本作で凶暴性をあらわにする人々からは何ら感染を疑うウイルスなどは検知されない。
 しかも攻撃性が現れるのは、約8分20秒の間だけ。
 その間は、完全に理性を失った人々が暴徒間で殺戮を繰り返す。自身の手の骨が折れようと関係なく、その白骨が露出した手で他者を殴りつけるという凄まじさ。
 いったい何がヒトをそうさせるのか。
 『a mirroring ape』とは何を意味するのか。
 一気読み必至の面白さです。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.25:
(5pt)

人類の進化

グロテスクだけど、とても面白かったです。普段レビューしない自分がレビューしたくなるくらいこの作品は好みでした。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.24:
(5pt)

必読!

衝撃を受ける作品であることは間違いない。
想像もしないテーマ、結末であった。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.23:
(5pt)

読み応えがある

サイエンス分野の小説が増えるのは嬉しい。専門用語でごまかす感じがなく、丁寧な文章でこれからの作品が楽しみ。
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4062207133
No.22:
(3pt)

進まない話

設定・構成は面白く読めます。ただ、同じようなところをグルグル回って、どうにも進まない感が強くて途中で休憩しながら読むこととなりました。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.21:
(3pt)

面白いとは思うけど

一頭のチンパンジーが引き起こす大惨劇として、本の分厚さが苦にならないくらいサクサク読み進めました。
 ただ類人猿から人類への進化の過程に関する考察というかストーリーは大変興味深かったものの、それと「京都暴動」の発生へとつながるのが強引というか、よくわかりませんでした。
 エピローグに至っては完全に意味不明で、まあ詩のようなものだったのかな。
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4062207133
No.20:
(5pt)

センス・オブ・ワンダー

文芸作品沢山読むほうではないですが、久々にひとりで本屋を見て回れる時間ができ、あらすじに惹かれて購入。
あまりにも面白く、読む手が止まらず睡眠時間を削って一気読み!読後の高揚を忘れたくなくて、思わずレビューします。

散りばめられた科学的・神話的トピックとその連関はどれも純粋に興味深く、驚かされる。
物語の根幹部分についても、ある種の「エビデンス」から離れたものであったとして、その飛躍を醍醐味と思わせてくれる物語の力を感じた。

ちょうど2歳になり言葉を覚えはじめた息子を、有史以前の果てしない時間を感じながら見つめてみたいと思った。
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4062207133
No.19:
(3pt)

設定が生かし切れてない

デビュー作もそうですが、設定にストーリーが負けてしまっています。
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4062207133
No.18:
(2pt)

題材はいいんだけど

題材はいいんだけど、殺し合いをする引き金としては余りにも弱い。
殺し合いをするような合図であれば、ちょっとくらいの認知障害を
患っていても、少しは呼応するだろうし。
結論ありきの無理のある設定か。
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4062207133
No.17:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

「2001年宇宙の旅、とサピエンス全史、スキは読め!」

あまり話題になっていないが結構この本が興味深く面白かった。
なので2部構成で投稿するのが良いと思い、初めてであるが以下のように書いてみる。
前半は、この本のおススメレビューである。
後半はネタバレを含めての本の内容に関する考察とツッコミが書きたくなったので後半に集約する。

前半の紹介を読んで自分もこの本を手に取ってみたい、と思う方は後半第二部はどうか読まずにおいて、
本書を読んだ後でじっくりネタバレ考察を読んでいただきたい、そして僕に反論してほしいのである。
待ってます。
では第一部 「2001年宇宙の旅、とサピエンス全史、スキは読め!」

スタイリッシュなモノクロのコラージュの表画と英語のタイトル、
帯ではいくつかのバージョンで有栖川有栖、東山彰良、冲方丁が絶賛している。
どうやら本格派のサスペンスアクションのようだ。

ページをめくると数枚で読者はいきなり京都市街での暴動についてのアメリカ国務長官の記者会見の場、
パニック報道のど真ん中に放り込まれる。いきなりのツカミ、なんだ!?何が起きてるんだ!?

2026年10月、世界的観光地で発生した京都暴動、一般市民も観光客も治安維持のために出動した機動隊も
誰もが突然頭を押さえうずくまった後、見境なく素手で手当たり次第に近くの人間に襲い掛かり互いに殺しあう。
拳が折れても殴り続け、目をえぐり、首筋に噛みつき、血まみれになりながら頭突きを繰り返す、
自己保存のリミッターを外したごとく自らの身体が壊しながら攻撃をやめない。
攻撃の相手は子どもであり老いた母親であり同僚であり只の通行人であり配偶者同士であり守るべき市民であった。
暴徒はAZ:almost zombie:ほとんどゾンビと呼ばれる風評が流れるが、この暴動:殺し合いの原因は不明、
感染爆発パンデミックではない、ウイルス、病原菌、化学物質、ガス、麻薬が原因ではない、
テロ攻撃でもなく、意図的な情報操作、煽動でもない。
原因が特定されないまま暴徒は京都の中心部に移動して多くの観光客を巻き込んで被害を拡大させてゆく。。。。

ところが物語はがっちりフックを読者に掛けたあとで時系列をスキップさせながら主人公を追ってゆく。
ある章では京都暴動まで3日:京都市内コーヒーショップ、
次の章では暴動発生まで70日:南スーダン、
その中間に挟まれる暴動レポート:京都暴動1日目防犯カメラ映像、といった具合にである。

主人公は鈴木望:京都の巨大な霊長類研究施設の所長であり、各章で彼がAI事業のカリスマ経営者に見出されたり、
彼のチンパンジーについての斬新な論文が採り上げられたりして輪郭が明らかになってゆく。
どうやらこの主人公とチンパンジーがパニックの原因に連なるようだと匂わせつつ物語りは進む。
カタストロフに向けてピースが埋まってゆく。。

だが京都暴動が起きるのは第二章まで読者は待たねばならない。
ツカミをとったら一気にトップギア、という攻め方ではなく、暴風雨の際の堤防の限界水域を上げてゆくように
読者の緊張感を高めてゆく。
要所要所で提示される知能と進化にかかわる最先端の学説がSF好きのツボを刺激しつつ京都暴動の原因のピースとして
組みあがってゆく。

霊長類と人類の違いと共通点、AIの次世代進化の為に霊長類の知能解明の転用、
人類と4種の霊長類だけができる鏡像認識、類人猿がホモサピエンスを残して絶滅した理由。
クラークやユヴァルハラリが好きな読者にはこのようなにあるような本の構成はたまらなくゾクゾクすることだろう。
「2001年宇宙の旅、とサピエンス全史、スキは読め!」
あと「映画版アイアムアヒーロー、スキも見逃さず読め!」なのである。
あ!ただし映画化はあまり期待しないほうがイイ。アイアムのZQNでつくられちゃっているからネ・・・
で 第2部ネタバレにつづく

ネタバレあり注意の第2部版書評です
繰り返し注意しますが もし本作を読むつもりでいたら読了まで
こちらのレビューは読まないようにしてください

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さて重要なことは本作が佐藤究の第二作目の著作であり、一作目がQJKJKという
江戸川乱歩賞受賞の殺人狂家族のミステリであまり売れていない・・ということである。
そのため、本作と著者がこの本:ANKの持つ本格派ハードSF大作、の佇まいどおりの
本物なのか?或いは一見、それらしさを巧妙に装ったパチモンなのか?
非常に判読しがたい。
まるで中野ブロードウェイの商品棚に並ぶ出所不明のレアグッズのようである。 
真品であればまぎれもないお宝、ダイヤモンドの原石だ。

物語の構成はよく練られていて一読始めると戸惑うがすぐに馴染む。
主人公鈴木望を中心としたエピソードが時系列をスキップさせながら京都暴動の
Xデイに近づいてゆく構成、その中にゾンビ映画のような凄惨なパニック場面の描写が
クールな報道官発表のような筆致で挟まれる。
読者の本を持つ手を離させない迫力を持った本、それを僕らはリーダビリティ溢れる本
と呼ぶ。ANKの第二章の京都暴動までの内容はまさにリーダビリティMAXの本だ。

読者の脳内にはこのとき何処かで以前見たゾンビ映画のシーンが再生され、映画の迫力
と記憶に補填され、佐藤究の筆力が只者ではないと感じる。
映画版アイアムアヒーローのZQN、ワールドウォーZの走るゾンビ、といった
集団で殺戮しあい、血が飛沫き、肉体破壊を高速再生するような画面だ。
だが、このインパクトある場面がはたして読者のハートキャッチのフック以外に物語に
必然性なり重要性があるかと冷静に読後に振り返ってみると微妙に違和感がぬぐえない
霊長類、類人猿研究の最新の学説やSF色強い推論により人類進化の謎、知能発生の鍵
に迫る、といった本来正攻法のストーリーで勝負しても良かったのでは?とは作者への
期待度の裏返しである。

そのパニックの引き金となるのが病原菌でもゾンビウイルスでもない、一匹のチンパンジー:アンクの
発する警戒音であるというのが必然性としては脆弱なように自分は思った。
ミラーリング効果によって知能レベルが段階進化した新たな警戒音を発せるようになる、
というのは理解できるが、それがなぜ同種のチンパンジーのみならず人間の脳内を狂わせ
同種と殺し合うような自壊的なものになるのか?
遥かな昔に水面の鏡に映った自身の姿に幻惑され、池に落ち溺死した仲間を見た類人猿が
水面の中の鏡像を敵とみなし、攻撃の指示を発する警戒音を産んだというのだが、
それが群れ全体を狂わせ、種族的にも絶滅させる危険な能力として進化的
規制も受けず地球上に拡散したというのは信じがたい。
新種の警戒音の能力が発現するとしても、このように極端な自壊的なものではなく 
もっと穏やかで有効的なものになるのが進化の神の差配、とでもいうものではなかろうか?

そしてパニックを収束させるために活躍する主人公たち3人がアンクの警戒音による精神崩壊
から逃げられたり影響を受けないことができた要因が幼少期の鏡に対するPTSD:心的外傷
後ストレス障害であった、というのは都合がよすぎる。主人公たちを恐慌の影響下から外す
ための強引な設定なのではないか?
但し3人の内ただ1人の少年が生まれつき鏡を認知することのできない障害:ゲルストマン症候群であり、
それ故に精神崩壊を免れた、というのは理解できる。
むしろ主人公の霊長類学者の生得の障害としてゲルストマンを付与したほうが良かったのでは?
とさえ思える。だが、その場合高度に智力を要求される学者の世界において相当な障害の克服が
必要になったはずであり、それはそれで別のドラマ的要素であるかもしれない。

類人猿の4種にのみ存在する遺伝子ゲノムのSTSAT反復についても確かに存在は把握されているが
その機能や原因については未明のままであり それを鏡像認識と関連付けて知能進化への
トリガーとしたのは作者の創作であり、説得性に乏しい。
ましてやホモサピエンスにはSTSAT配列が存在しないことの理由が鏡をのぞき込むこと:ミラーリングに
より意識が級数的に拡大し知能のビッグバンが起こりゲノム配列が吹き飛んだため人類には存在しないのだ、
という説は遺伝子科学に疎い自分にも疑念を抱いてしまった。

霊長類の言語研究、複数の警戒音の使い分け
遺伝子ゲノムSTSAT反復
鏡像認知、ミラーテスト
ゲルストマン症候群、左右失認発達障害

この物語の骨子となる最新の霊長類研究の学説はまとめるとこの4つであるが
いづれも読者と作家の創造力を刺激するエキサイティングなものたちだ。
逆に言うと 作者はこれらの面白い、科学的に裏付けのある学説を上手いことピックアップし
ゾンビパニック風の迫力あるストーリーに最先端科学トピック的な本物らしさを散りばめて
このようにインパクトのある小説を極めて戦略的に構築した・・・?と言えないだろうか。
そんな考察をしてしまったために自分はまだ、この作品と佐藤究の真価を測りかねている。
最初に書いたように、いまだ知名度の低い原石のダイヤか、或いは良くできた張子の模造品か?
いずれにしても作者の三作目を注意深く上梓を待つことにしたい。
作者、佐藤究さんには所々失礼なことへも言及してしまったがどうかお許し願いたい
これもこの作品と作者へのリスペクトが溢れた裏返しなのです。
でき得れば多くのリーダーたちのご感想、ご意見を頂戴したい。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.16:
(4pt)

ホモサピエンスの進化の過程の一端を垣間見る

本のタイトルにある通り、鏡がキーポイントである。
人類、類人猿の進化の謎に触れている部分が面白く、全体を通して
スケールが壮大で、もし今後映画化されることがあれば観たいと思った。
終盤に出てくる有史以前の話が神秘的で物語をうまくつないでいる。
表現やシーンのつなぎ方に磨きがかかれば星5つだと感じた。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.15:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

計算された謎解きと緻密な未来予測

人間の子どもが一番かわいい時期はいつか。人によって答えは違うだろうが、わたしは2歳、だと思っていた。この小説の科学考証のレベルを判断するような知識経験もないので、仮にそれがかなりの精度のものだとすれば、「人間の二歳。それは世界の霊長類研究に共通する大きな壁だった」というくだりで、その理由が説明されたような気がした。(以下ネタバレあり注意)鏡に映った自分は「自分であり、自分ではない、自分でないが自分、自分ではないが自分だが自分ではない」という高度に抽象的な自己鏡像認識の無限ループの果てに、現生人類がチンパンジーをはじめとする大型類人猿から分岐し、ホモ・サピエンスがその他の人類を差し置いて生き延びた。完全な自己胸像認識を獲得した現生人類は、その認識を獲得するために必要としたDNAの一部「StSat反復」配列が不要になり、それを失った。その仮説を試すための極秘実験の途中で、被験体である高い知能を備えた猿が実験施設を飛び出し、それが原因で京都の街は地獄絵と化す……という物語。村上龍、高嶋和夫、阿部和重らの小説を思い出した。登場人物の心理描写が細やかな大災害パニック小説。人類の進化の「起点」は何だったのか、それを追い求める心に傷を負った若き霊長類研究者、鈴木望と、彼に賭けるAIの権威、ダニエル・キュィ。キュイの開発したAIに救われたジャーナリストのケイティ・メレンデス、そして“天才”猿のAnkを軸に、1000万年前のアフリカ大陸から2026年の京都市内に至る広大な時空間から切り取ったピースを緻密に再構成した本書は、数ページ読むたびに新たな謎解きの鍵が与えられるような仕掛けになっており、一気に読み終えた。前頭葉の働きが完全に止まり、野生に戻った人間同士が素手で殺し合うという凄惨なシーンはここまで畳み掛けなくてもいいような気もするが、それにしても鏡というモチーフをみごとに回収仕切った構成力と、極上のパーツをつなぎあわせて美しく見せるための細部までこだわったリアリズムが素晴らしい。われわれがAIや遺伝子、脳や、宇宙に関心を持つのは、わたしたちは何者か。どこからきてどこへ向かっているのかを知りたいという素朴にして根源的な理由からだ。最近、自分そっくりのアンドロイドを研究することで自分は何者かを追究する石黒浩の本を読んだが、彼のやっていることはまさに自己鏡像認識のフィードバックループに負荷をかけることにほかならない。アンドロイドと自分との境界が溶けたとき、われわれの遺伝子配列は変わるのだろうか。この本を読んでいるさなかに「『脳科学』中国突進 実験用に30万匹『猿の王国』」という記事が読売新聞に出た(2018.5.1)。人間と同じ脳の病気を持つ猿を「効率よく増やす」ことで人間の脳疾患の研究に役立てるそうだ。中国は2030年に人間の脳の全容を解明し、AIの世界的リーダーになる計画をたてている。その途上の2026年を本書は“京都暴動”発生の年としている。
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4062207133
No.14:
(1pt)

こじつけ話があざとい。

ありえない話が意味なく続く。どこがすごいのか理解不能。まったく面白くない。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.13:
(3pt)

まずまず

なかなか面白かった。これまでのSFとはちょっと切り口が違って良かった。映画化を期待します。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.12:
(3pt)

読み手をかなり選ぶと思います

「極限状態に置かれた人間、に焦点をあてたパニックもの(天変地異系もいいけど、ゾンビ系・ウイルス系なら尚良し)」が大好きな自分としては、評判の良さも相まってかなり期待の一冊だったのですが…残念ながら今ひとつでした。
本書では、『28日後、28週間後』のレイジウイルスに感染したようなゾンビもどきが、全力失踪しまくり&片っ端から殺しまくります。
そこの迫力は素晴らしい。ウォーキングデッドのゾンビなど、比べ物にならないくらい怖いです。こりゃ生き残るのは無理だなと、強烈な絶望感を感じることができます。
ただ、残念ながら本書のメインテーマは「そいつらと人間たちとの戦い」「極限状態下で、いかに生き残るか」という点ではありません。
こちらの方がメインです↓

・なぜ、ゾンビもどきが大量発生したのか
・その問題に関しての、生物学?進化学?的な、えらい学術的な話が延々と続く

これがとにかく長い。ていうか、8割くらいはこれでした。
こういった話に興味がある人にとっては素晴らしい内容なのでしょうが、自分にとっては読んでいて苦痛でしかなかったです。
読み手をかなり選ぶ一冊だった(自分には合わなかった)ということで、星三つとさせていただきます。
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4062207133
No.11:
(3pt)

かわいそうなチンパン

人と類人猿との違いは何かをテーマにしたSFです。
しかしそれだけでは手に取ってもらえないのでサスペンスをからめたのでしょうか。
結果どっちつかずの内容になっており中途半端な印象を受けました。
科学的な解説はほどほどにしてサスペンスに重点を置いたほうがよりおもしろくなったのではないでしょうか。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.10:
(3pt)

面白いけど…

面白い設定で、一気に読みました。
けど、物語のキーとなる「鏡」と、そこから導き出される人類の誕生のきっかけが強引に感じて、最後まで引っかかって読み終えました。
あと、主人公をはじめとする登場人物に感情移入し切れないのも、物足りず感じました。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.9:
(5pt)

虚構と現実の狭間

読み始めてから数ページは「ううむ、なかなか手強そうだぞ…」と半ばリタイアを覚悟していた。
ところが、そこからほんの少し進んだだけで、物語は急激にスピードを増す。
章ごとに行きつ戻りつする時間軸。
分かっていることと知っていること、起こっていることとこれから起こることが錯綜して、今、自分が生きているこの空間がどちらの世界線なのかが分からなくなるほどだった。
これは虚構なのか?
すぐ隣で起きている、もしくはこれから現実世界で起こりうることではないのか?
読み終わっても緊張が抜けず、頭の中にいろんな可能性が渦巻くようだった。
科学的に詳しいことが分からなくても、十分に楽しめるパニックエンターテイメント。
映像化はいろいろ難しいとは思うが、非常に「映像的」な作品。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133
No.8:
(4pt)

力作です

かなりいい作品なので、今年のランキングに入ってくるかと思います。

ただ、面白かったかと聞かれると、まあまあですと答えると思います。私にはそんな印象でした。

前半は穏やかに話が進みますが、後半は怒涛の展開となります。京都市は大変なことになってしまいます。
Ank: a mirroring apeAmazon書評・レビュー:Ank: a mirroring apeより
4062207133

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