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Ank: a mirroring ape
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Ank: a mirroring apeの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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特殊な猿の鳴き声を聞いた人間は凶暴性が呼び覚まされ、お互いを殺し合うという話なのですが 作中で何度も何度もウィルス感染ではない事が強調されます。しかしやってることはあさやけやなげとかパンデミック物と同じなので、強調される度に嫌になります サブタイトルがmirroring apeになってますがイルカやシャチでさえ鏡の中の自分を仲間ではなく自分だと認識できるらしいですね。調査不足でしょうか | ||||
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他の方も指摘されているように、若干エンジンの掛かりが遅かったが途中までは楽しめた。一挙に醒めたのは、問題の音が重度聴覚障がいを持つ者にも影響を与えると記述されているのに、ヘッドフォンを付けていた者には影響を与えなかった点だ。これを著者は矛盾と捉えなかったのだろうか。後半の論理、特に言語の起源に関する説明は説得力に欠け、情景描写も繰り返しによりパターン化し、読み始めの期待感は失望に変わっていった。 | ||||
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その本の内容がスカスカであるかを調べるのにいい方法がある。本を逆さまにし て眺める(読まなくて結構です)と、スカスカ本は行間がいやに広く、改行がいやに 多く感じる。この本はその方法で確かめると典型的なスカスカ本でした。フォント を変えたりして努力していますが、いかんせん内容の薄さが文章量に表れている。 この例外は、池波正太郎だけ。池波はスカスカに感じてもそれが文章の軽やかな動 きとなり、読みやすく思える。 最初のプロローグ:アメリカの国務大臣の発言が妙に軽い口調で、仲間うちでの 喋りによく似ている。あーあと思ったがやはり…。 だいたい京都が世界一の観光都市と思っているらしいが、どこのデータだろう。 コロナ前でも、国としての日本自体がさほどの魅力があるわけでもなく、観光客 が多数訪れる国のベスト10にも入っていない。日本に住む人によくある勘違い。 日本は思っているより、さほど人気があるわけではない。「日本よいとこすごい とこ」のあるある勘違い。京都には数年住んでいたが、そんなに観光して面白い ものがあるわけでもない。京都大学、今西錦司と持ちあげている。確かに、霊長 類研究所だけは世界的に有名。だがそれをいうなら愛知県犬山市も説明したらよ ろうに。 今西錦司の「棲み分け理論」など全く評価はされていない。何とか「科学的な装い」 をつけたいのであろうが、ちょっと調べたおかしいことくらい気がつくだろうに。 理論を語るのに、「和を以って尊しとなす」とか「以心伝心」とかは意味不明。おそら く、あの学問的には一切評価できない「棲み分け理論」を、素人がWikiでもめくって 調べて、さらに訳が分からなくなって提示しようとしたのだろう。腰が抜けそうに なった。かなり賢いはずの主人公も、これでは愚かにしかみえない。 京都に「猩々町」があるから「類人猿の町だって予想」するのも斬新すぎてついていけ ない。 登場人物の描写もひどい。まるで個性がなく大根役者が棒読みで台詞を言ってい るとしか思えない。急に街角(ホテル前)で世界的なAI学者と出会って、英語で(?) 会話を始めるなど、都合のいいこと甚だしい。お洒落と思って、章ごとに時間をず らして物語ろうとしているのだろうが、このアイデア自体が古すぎる。またそうし たテクニックも十分に持っていないので、分かりにくいだけ。 途中で奇妙な表現にも出会う。「鉄拳とは掌の側面を…ハンマーのように打ち込む打 撃を指す」とあり、思わず調べてしまったが、これまた著者の新奇すぎる解釈。 ゾンビが闘う様子を面白くしようと、スプラッタもどきの描写をするが、すべて 失敗。真実みも怖さもない。ただ血が流れ、身体の一部が引きちぎられる様子を書 いているだけ。まあ描写力がないせいでしょう。安直なゾンビもので、残虐性を加 味したら売れるかなと願った作品。 作品の舞台はなんとなんと京都のみ。びっくりした。はてさて子ども向けのヒー ローもの(○○レンジャーなんてね)で、世界征服を狙っているはずの「悪の大組織」 が近所の幼稚園に嫌がらせをするようなものか。とにかく手近で人類を語りろうと して途中で破綻している。呆れました。 「今出川御門の戦い」が章名になっていてこれはさすがに…。 日本の戦国時代じゃないんだから。 このチープさは特筆すべき。 解説者がこの小説を読んで、小説を諦めようかと思ったらしいが、この本をそう 思うくらいなら、小説家を辞めたほうがいい。 ☆なんぞ 一つもないですが、しかたなく☆。 | ||||
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途中から描写がしつこくなってページ飛ばしても文脈にほとんど影響ない状況で、集中できなくなってしまいます。私にはあまり向いてなかった。 | ||||
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初めて佐藤究氏の書籍を読んだが、恐らくは作家になる以前から相当の学術的な知識を持っており、それを小説という形式の文章で表す能力を持ち、本書を上梓するに当たっても相当な参考資料を読み、理解し、それを言葉で伝える努力をしているのは理解できる。 今年(2021年)は久しぶりにある作家の著書を連続して読んだ。その作家もあらゆる分野に関しての知識や蘊蓄が豊富で、その著書に溢れんばかりに載せている。 しかし、その作家と佐藤究氏の大きな違いは知識や蘊蓄の理解度だ。その作家が、私が実際に習っている武道や実際に乗っている大型オートバイに関する知識や蘊蓄を書いているシーンを読むと、実体験の無さ、と言うよりYouTubeで動画さえ見ていないのでは?と感じる事が多々ある。ネットで拾った知識や蘊蓄を張り付けたレベルで、余りにも薄っぺらい。 一方、佐藤究氏はしっかりと専門書でも知識の吸収に努めている感じがするが、得た知識を吸収して自分の物とし、文章化する事が出来る努力をする余り、エンターテインメント性が恐ろしく欠如してしまった感が拭えない。逆にその作家は、作品の芯としてエンターテインメント性がしっかりしているので、自分が詳しい分野の知識や蘊蓄が出るとその内容に苦笑せざるを得ない面が出てくるが、全体としての読ませる力、エンターテインメント性が高い。 本書Ankに関しても、序章から事件の発生、終焉まで余りにも冗長的過ぎる。著者もそれを分かっているのか、場面を事件発生前と発生後に頻繁に切り替えて、読者を飽きさせない工夫をしている。それでも、事件が発生した後は展開の遅さにイライラしてくるし、常に「まさか?」と言う疑問を持ちながら読み進める事になる。 その「まさか?」と言うのが事件発生の原因なのだが、自分は一切受け入れられなかった。それはこれだけクオリティの高い文章、内容で、事件発生の原因がそれ?と言う落差が酷かったから。 事件発生の日時が書かれているが、その近未来の日付でも多くの人々がイヤホンで音楽を聞いている日常が有るだろう。また京都市内でこれだけの事件が発生したら、当然全国にライブニュースとして放映されるだろう。 つまり、“警戒音” をイヤホンなどの影響で聞けない人、一方本書に出てくる女性ジャーナリストの様にTVニュースで“警戒音” を聞いてしまう人。物語が進み、京都市内で事件が発生した辺りから、エンターテインメント性と言った “味” の部分が薄くなり、現実感の乏しい空虚な物語になってしまう。 更に “警戒音” が何故殺戮への命令になってしまうのかがわからない。ある“警戒音” を聞いた者は、全てが相手を殺戮の対象として自己の肉体が破損しても攻撃し続けるのだが、前振りや伏線がある訳でも無いので、意味が分からない。 前振りでは、“警戒音” が何種類か有り、敵動物の種類によって逃げる場所を仲間に伝える声質に違いがあるとの事だが、例えば研究によって特定周波数の“警戒音” を聞くと仲間同士での殺戮が発生したとの報告があった等の前振りが有ったり、Ankの発声する“警戒音” が特異な周波数であるとか、捕獲された際の喉の傷によって、通常のチンパンジーでは出すことの出来ない周波数の“警戒音” が出せる様になったとか、その様な前振りは一切無い。 それだったら、いっそのこと未知のウイルスによる暴動の発生の方がまだわかり易かったし、原因を調査する主人公が、女性ジャーナリストと知恵を出し合いながら暴動の原因(検疫に引っ掛からない未知のウィルスがAnkによって市中に漏れた、またはAnk自身が未知のウイルスに感染した事による変異体になってしまい、人類の持つ潜在的な攻撃性を刺激させる“警戒音” を発する事が出来る様になった、など)を究明し、事態を収束させた方がエンターテインメント性が高まったのではないだろうか? 結局、“警戒音” が何故人間に影響を及ぼしたのかが未解決だし、何故Ankがそれを保持し、他のチンパンジーが保持して居なかったのか?Ankの特異性も未解決。更には自然発生的に広まった「黒い布を鏡にかける運動」も、どうして自然発生的に広まったのか?何故暴動が起きたのが京都だけなのに、世界中で広まったのか? 風呂敷を広げ過ぎて、またStSat反復に詩的な意味を持たせすぎる余り、纏まりがつかないまま物語を終焉させてしまった感が有る。 | ||||
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他の方も言っていたが、コンセプトは面白い。しかしscience部分の説得力はない。 詩的な言葉でそれっぽく記述しているが、根拠の知識は感じられない。これがfantasyならばまあいいのかな。理論的な、もちろん空想でよいがSFを期待してしまった私は途中で読むのはやめました。 | ||||
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題材はいいんだけど、殺し合いをする引き金としては余りにも弱い。 殺し合いをするような合図であれば、ちょっとくらいの認知障害を 患っていても、少しは呼応するだろうし。 結論ありきの無理のある設定か。 | ||||
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ありえない話が意味なく続く。どこがすごいのか理解不能。まったく面白くない。 | ||||
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どんなオチをつけるんだと思って最後まで読んでみたが、自分には合わなかった。フィクションとして楽しむまえに、似非科学臭が鼻についた。文章中に「ん?」という表現があり、科学的なツッコミは横に置いとくとしても(それを始めたら、とりわけこの物語全体が成立しない)、そのせいでアラをさがすように読んでしまったのが原因だと思う。 たとえば「ドラッグ中毒者の行動によく似ていた。連中は、車に轢かれても立ち上がってくる。」という箇所。ん? ドラッグ中毒者って、そうなのか?。そんなドラッグ中毒者って、それこそ映画のなかのゾンビの話じゃん、プロの作家が、こんな形容でいいのか、とか。 細かいところでいえば、ふつうそこは「浄水」じゃなくて「ろ過」と言うだろ。いや、確かに仕組みは浄水だけど。でも、なんでわざわざアクアテラリウム専門店なのか? とか。 お約束の「E=mc2」も含め、理系っぽいキーワードが登場するわりには、読者を納得させる「エビデンス」(この単語も本文中にルビとして登場)が提供されない。 | ||||
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