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少女: 犯罪心理捜査官セバスチャン
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少女: 犯罪心理捜査官セバスチャンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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凄惨な殺人事件のカギを握る少女。 彼女の心を開くため、セバスチャンは彼女とその母親に関わるようになるが、 それはまるで、彼が過去に喪失した家族との再会のように思われて・・・。 セバスチャンシリーズ4作目、お勧めです。 このシリーズは、必ず出版の順番を守ってお読みください。 最初のストーリーから、いろんな伏線が張られています。 とにかく、どんどん面白くなります。 今回は、終盤にメンバーに関しての衝撃の展開があったり、(いや、これまでも本の終盤で凄いことが起こるのですが、これはホントにショックでした)これまでのセバスチャンの秘密に関しても、変化がありそうな予感。 次が読みたい、早く読みたい、いつ出版されるのかなぁ。 と、待ち続けてはや5年。 次作の翻訳はいつか出るのでしょうか・・。 | ||||
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大好きやシリーズです! 続きも本国では出てますが、 翻訳版は出ないんでしょうか。 どうか続きも出してください! | ||||
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登場人物らには家庭がある。が、しかしどれも上手くいっていない。そういう中で生きている。人間臭さが出ている。面白かった。 | ||||
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「ぼくは娘と海辺にいた。娘はサビーネという名前だった。。。。」岩窟の隙間の、暗闇の中へ少女に向かって手を伸ばしていくセバスチャン。「ぼくが手を離してしまったんだ。いまでもほとんど毎晩、あのときのことを夢に見る。痛くなるほど右手を握りしめている。。」 ふと少女の冷たい手が、セバスチャンの手と重なる。 このシリーズ作品を読み続け、この4作目の、この少女の救出のくだりで、どういうわけか突然に感情の波に襲われて、はからずも目頭が熱くなり、ページをめくりながら涙がとめどなく流れた。 女たらしの、ろくでなしクソ野郎、心理捜査官セバスチャン。 ときどき、、、泣かせます。 | ||||
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セバスチャン・シリーズは、Kindle版で買える全4タイトル(各上・下)全部読んだ。 このシリーズは、驚くほどに興味深い。 たとえば、取調べ(尋問)では、相手の微妙な口調の変化、間の取り方、ボディランゲージなどから、 心理の動きを読み、その動きに乗じた質問を浴びせる。 読後、日本中を震撼させた「2014年川崎老人ホーム連続殺人事件」で、 直接証拠がなく、黙っていれば無罪かもしれなかったのに、 被疑者はどうしてビデオの前で自白したのか、 理由がわかるような気がした。 あの事件は、神奈川県警の中でも優秀な捜査官を集めた部署が担当したという。 高度な知識と経験を有する捜査官は、セバスチャン・シリーズに描かれているような 尋問テクニックを駆使するのだろう。 また、 ジェットコースターのようにストーリーがスピーディーに展開するサスペンス小説が多い中、 このシリーズは、ストーリーはゆっくり展開し、 一つ一つの場面における登場人物の心理の動きが細かく描かれ、非常に濃密な印象を受ける。 新作の発表が待ち遠しい。 | ||||
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絶対このままでは終わらないぞ……どんなふうに終わるのだろう今回は、と覚悟を決めて ページをめくってもやっぱり!!!???という気持ちで終わりますね、セバスチャンシリーズは。 読んだ後しばらくこの後の展開をあーだこーだと想像し、 次回作が出るまでの間の時間も楽しめるのでまだまだ終わって欲しくないシリーズです。 しかし上下巻共に薄いです…なのに相変わらずなかなかなお値段で。。 それを差し引いても読む価値はあるので星は減らしません。 | ||||
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人間ドラマのような物語でしたよ、今回のは。 でも、やっぱりセバスチャンはセバスチャンだし、 他のひとたちも、他のひとたちなりの変化やらあって とっても楽しめる人間ドラマでした。 ちょっと心配な登場人物がいたりして、 次の作品も、すごく楽しみですね。 | ||||
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ひねくれ屋さんが何だか優しくなったような気がします。最近のシリーズものは主人公が似たり寄ったりな感じの 中で抜群に面白い、良く描けていると思います。優しいままではつまらないかな? | ||||
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M.ヨート、H.ローセンフェルト著、ヘレンハルメ美穂訳『少女 犯罪心理捜査官セバスチャン』上下巻(創元推理文庫)はスウェーデンの警察小説である。主人公セバスチャンは国家刑事警察殺人捜査特別班に属するプロファイラーである。殺人捜査特別班はトシュビー市で起きた一家四人の殺人事件を捜査する。殺害された一家と揉めていた男性が被疑者に浮上した。所轄の警察が拘束したものの、彼にはアリバイがあった。捜査は行き詰まり、殺人捜査特別班が呼び出される。 セバスチャンはプロファイラーとしては優秀であるが、感情移入したくなる人物ではない。他人に反感を抱かれるような言動が多い。嫌われることをしておきながら(上巻76頁)、相手が自分の話を聞くようになると、ようやく自分の話を聞く気になったかと思っている(上巻166頁)。かなり身勝手な人物である。 視点人物はセバスチャンだけではない。チーム内の人間関係は複雑であり、最初は物語を読み進めることに苦労する。セバスチャンに感情移入したくないが、ある面では他の刑事よりもセバスチャンがまともだから単純ではない。セバスチャンは行方不明の少女の心の傷に配慮し、時間をかけて丁寧に接している。これに対して他の刑事は行方不明の「少女の無事よりも、少女が捜査にどう役立ってくれるかのほうが大事だった」(上巻257頁)と人間性を無視している。 北欧は福祉国家のイメージが強く、北欧人には理知的というステレオタイプを抱いていた。しかし、本書にはラテン的な感覚の人もいれば粗暴な人物もいる。かつてはバイキングの国であった。当たり前であるが、色々な人がいることを再確認した。 | ||||
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下巻に入ると、開発目的、不動産目当ての企業犯罪・経済犯罪の可能性が出てくる。日本でも地上げ屋の犯罪は馴染みがあり、分かりやすい。本書の刑事達も経済犯罪の可能性が出たことで、張り切りだす。「七つの大罪の中で、犠牲となる人の数がもっとも多い罪といったら、まずまちがいなく強欲だろう」(下巻56頁)。推理小説では殺人犯の動機が根深い復讐であることが定番であるが、現実は金儲けが動機となる犯罪が最も多い。本書の展開は現実的である。 ミステリーとしては、どんでん返しの展開がある。そこは物語として優れている。但し、開発問題が企業の思惑通りになってしまう点は面白くない。鉱山による環境破壊の実態も描いておきなあら、物語の善悪の観点という点では中途半端になる。開発による環境破壊よりも土地の売却による障害者の生活の安定を価値判断として優先したか。それは福祉国家らしいとは言える。 最後に本書は警察ものとして見過ごせない問題がある。本書の警察は人権尊重の点からは大問題である。誤認逮捕を連発している。推理物としては至上稀に見る無能な警察である。 警察が安易に人権侵害となる強制捜査を行っている。警察は動機があるというだけで、拘束や家宅捜索を実施する。しかも、検察官が反対しても強行している。救い難いことに刑事には人権侵害の自覚はない。厚かましいことに刑事は家宅捜索に行った家でコーヒーを求めようとしている(下巻95頁)。人間として最低である。さすがに口には出さなかったが。 さらに刑事には仕事の恨みを取調べでぶつけるという私怨で警察権力を使っているところもある。取調べ中に相手の前で自分だけコーヒーを飲むという幼稚な見せびらかしすらしている。他者を痛めつけることが好きだから警察官をしているようなものである。 本書によると、スウェーデンでは裁判所の令状なしで、警察の判断だけで家宅捜索を行うことは合法とされる。逆に本書の刑事は「家宅捜索に入るのに書類を振りかざしてみせなければならないのは、アメリカ映画の中だけだ」と思っている(下巻92頁)。恐ろしいことである。この点では日本がヨーロッパ大陸の国ではなく、アメリカ合衆国に占領されたことは幸運であった。 日本では英米(アングロサクソン)法制度と大陸法制度を対比すると、前者が弱肉強食的と批判され、後者が社会の統合を考えていると評価される傾向がある。特に新自由主義批判の文脈では顕著である。ところが、警察権力から市民の人権を尊重する視点では英米法制度に優れている点が多々存在する。「日本は英米の真似ばかりするな」と言われがちであるが、逆にもっと英米を見習わなければならない。 但し、公平の為に付言すると日本より優れている点はある。被疑者が弁護士を要求すると取り調べがストップし、取り調べは弁護士到着後に弁護士同席の中で行われる。この点では日本と比べて被疑者の人権が尊重されている。 また、検察官が警察の暴走を抑える役回りを果たしている。被疑者にアリバイがあると分かると、検察官は警察の反対を押し切って被疑者を釈放する。検察官はプライバシー侵害になるとして警察の家宅捜索にも反対する(下巻81頁)。警察と検察が一体化して冤罪を生み出すと批判される日本とは状況が異なる。 | ||||
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前作の出版からそんなに時間が経っていないように思うのですが、刊行間隔が短くなってます?だとしたら、サイコーーーーに嬉しいです!!! 見つけた瞬間に上下巻購入し、またもや育児家事の合間をぬって一気読みしました。睡眠時間めちゃ削りましたが、じゅうぶん過ぎるほど甲斐がありました。 今回はセバスチャンがセバスチャンにしかできない活躍をして、今までの作品では出てこなかった彼の一面が出てくるので、ますますこのロクデナシ男が好きになりました(笑) そしてこの作品で読者をアッと言わせてくれるのがビリー。次回作も今から待ち遠しいです。ヘレンハルメさんの訳もやっぱり素晴らしい。海外に住んでいながら、こんなシャープな日本語の感覚を失わずにいられる秘訣は何なのでしょう?プロの翻訳者さんはすごいですね! | ||||
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初めて、このシリーズを読みましたが、久々にミステリの面白さにどっぷり浸かり、大満足です。一家4人惨殺事件が発端で、その現場を目撃した10歳の少女がいて、しかも逃走中。読み始めは聞き慣れない人名や地名で、どうなるかと思いましたが、セバスチャン始め、登場人物もおもしろく、ストーリーに引き込まれました。上下巻スラスラページが進んで、私の中では今年のベスト1です。 | ||||
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期待を裏切らない面白さでした。 シリーズのファンの方はもちろんもう読んでいるでしょうが…まだの方は是非。 何かの拍子で未読の方がこのレビューを見られたのなら、一作目からどうぞ。 作者は脚本家でしたっけ。なるほど。相変わらず下巻の引きが凄まじいです。前巻(白骨・下巻)の終わりもかなりビックリしましたが 今回もそこで切りますかというところで終わっています。上手いですね。テレビドラマでいう必ず次回も見たくなる仕掛けです。 次の巻も買っちゃうなーすぐ買っちゃう。特別班、どうなっちゃうんでしょうね。気になります。 | ||||
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シリーズ通して読んでますが、今回は特に捜査班のメンバーの深層心理が描かれているように思います。 個人的にファンであるウルスラの出番が少ないのが残念ですが、前作での出来事があっただけに仕方の ないことかと思います。 主人公のセバスチャンのシーンでは何とも言えない切ない気持ちになり、読んでるこちらまで胸が痛く しめつけられる思いです。 フロスト警部、特捜部Qなども好きで読んでいますが、この作家は脚本家なだけあって映画を観ている ような感覚で読み進められます。 早く次回作を翻訳してください。そしてちゃんと、現地で発売されている順でお願いいたします。 | ||||
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