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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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山田正紀さんらしい、手慣れたSFミステリで、すぐに引き込まれた。キャラクターも魅力的で、中でも早朝キャバクラで働く、法医学教授は傑作。何だか不思議なメンバーが、沖縄の米軍基地で苦闘する前半はスリリング。そして、謎が解明されるに連れて、空気が一変。人類の誕生と進化に関わる壮大なストーリーは、「神狩り」を彷彿とさせた。 ただ、人間ドラマとしては良いか知れないが、この結末は個人的に腑に落ちなかった。メンバーが選ばれた理由も、最先端のSFとしては、いかがなものだろう。しかしながら、山田正紀さんらしさが存分に楽しめる、好作品であった。 | ||||
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小惑星から日本の探査機が持ち帰ったのは、あるはずのない化石人骨だった。サンプルはアメリカに奪われてしまう。コーディネーターの大庭は、ハッカー・法医学者・宇宙生物学を収めた牧師?・なにかダンスの上手い女の子という謎のチームを結成して奪還を試みる。 これは往年の傑作「コンロン遊撃隊」か「火神を盗め」を思い出す。多いに期待が湧く!現代が舞台だけに、肉体的活動よりはネット空間の攻防が主体となる。でも、興奮と緊迫は変わらない。夢中でページをめくった。中盤までは。 後半は物語の様相がガラリと変わり、とんでもない地点に連れていかれる。SFとしては壮大かつ奔放な発想だ。冒頭はホーガンの「星を継ぐ者」に似ているが、発想の飛躍は本作の方が優れている。力作ではあるのだが、絶賛する気になれない。プロットにストーリーが追い付いていないというか。意余って筆足りず、というのか。 とくにメンバーが選出された基準にはズッコケた。最後にバカSFにするとは。途中で初音ミクの名前が出たので驚いた。これはMMDのことだね。久々に作者らしいSFが読めた、という満足感はある。 | ||||
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ラストで、頭では「もっともらしくまとめてくれましたね」と思いつつも気付いたら泣いてた。 実のところこんな話広げてどう収束させるのかと思いながら読んでた。 それを華麗にまとめ切ったのがすごい。 会話もしくは思索だけで話展開していくシーンが多いし、全体的にキャラも弱いっちゃ弱い。 (誤植も多く、中でも卓のいない場面でリカが卓になってるところもあった) サニーマンはもっとちゃんと出して描いて欲しかった気がする。 ・・いやいや、それでも星5つです。 これだけ広げた話がきれいに収束していくラストが小気味よかった。 思うに、今すっかり浸かってるネット環境にエイジと同じ違和感を感じる世代の方がこの作品は響くかもしれない。 エイジの言うところの、人がもうちょっと孤独に耐性あった頃を知ってる世代、移行期を知っている世代。 Bob Dylan - Beyond Here Lies Nothin'も聴いてみた。 これを衛星軌道上で聴いてるASI・・しびれますね。 | ||||
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超越者の思惑なんてわかりっこなくて、超越者を描こうとするなら結局その回りをうろちょろして類推するしかないよねーっていうのをうまく書いていると想う。 なんか箇条書きで疑問やらダメ出しをしているひとのやつ読んでもいくつかはその通りだし、いくつかは読み込み不足に感じる。とまぁ人間同士ですらこんなもんだし、翻るに超越者なんてわかりっこなくてあたりまえ。今どきの道具やら用語で触れようとするとこうなるのかもねとゆう試みに触れた気分は楽しめる。 これで誤字脱字が無ければそれこそサクサク、エリアフリーバリアフリーですのにー。ハリウッド映画に人類の総意を見いだしちゃう超越者とかには薄っぺらくてイヤだけどそれならそれで交渉の余地もあるのかもね〜と複雑な気持ちになれて、読後感は決して悪くはなかった。山田正紀の決していちばんだとも集大成だとも思わないが、決して悪くはなかったです。タイトルよりは楽観的に読めます。たぶんね。 | ||||
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この本を読んだとき、山田正紀作品の集大成だと思った。「襲撃のメロディ」のビックコンピュータをベースに、「装甲戦士」の米軍、「氷河民族」の氷点下スノーボール、そこに、宗教、神、進化を盛り込み、ミステリー仕立てに仕上げた作品。途中から読み終えてしまうのがもったいなくなってしまった。 この作品を書き終えたとき、68歳。山田正紀は、後どれだけの作品が書けるのだろう。まさかこの作品を集大成に終わってしまうんじゃないだろうか、変な勘ぐりまでしてしまった。神狩りもストーリーとして続けられるし、弥勒戦争2はどうなったのか。呪師霊太郎のミステリーも読みたい。楽しみにしているのは私だけではないはずだよ。 | ||||
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山田正紀の全てがあるような 神狩り、アグニを盗め、崑崙遊撃隊、宝石泥棒、ジュークボックス | ||||
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緻密に物語の展開を練ってラストまで書いているのか、物語の骨格となるアイディアと人物設定だけで書き始めたのか疑問だが、それと合わせてハクティビストをはじめとするIT用語や登場する米軍兵器の知識、現在の宇宙科学等のキーワードにあふれ、作者と同年代の読者が果たしてついてこられるのか、余計な心配をしたくなる。読みながらいろいろ検索する楽しみ方もあるけど。 火星パンスペルミア説や超人工知能等、一読してSFのコラージュの様相で、それこそアーサー・C・クラークやハードSF、エヴァンゲリオンまで、時代もジャンルも幅広く取り込んでいる印象である。作者は「星を継ぐもの」にインスパイアされたと書いているが、海外のものに比較すると文体はライトでアクションもそれなりにあるので最後まで読みやすい。 ボブ・ディランの「ここから先は何もない」は愛の歌なので、おそらくハッピーエンドなんだろうと思って読んだ。 | ||||
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面白かったが、以前読んだ「カムパネルラ 」は山田正紀の作風と認識だったが、本作は何かが違う。 最初は藤井太洋作品的な先端テクノロジーを使うアウトローや、何らかの衝動がある人物が主役だし、 オペラシリーズと違って昔のツングース特命隊や崑崙遊撃隊の様な冒険物の現代版かなと思ったよ。 後半に入ってミステリー部分が大きくなってきたらいつも通りの方向だった。 そう言えば、神狩り2でも最新の情報を拾っていたのでIT関連の物を使うのは当たり前かな。 神とは何かへ触れた所で留まった様な気がする。 | ||||
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「アメリカが何を企んでいるんだろう」と思いながら読んで行った。 しかし、そんな大国の(というより人間の)思惑など超越した、「超人工 知能(宇宙の意思)」とも呼べるものが全てを動かしていたという結末に、 スケールの大きさを感じた。 ただ、その意思は火星人を創らなかったのか?(地球人を創るよりずっと 容易だったと思うのに)、地球に人類が誕生し文明化するまで40億年も待つ なんて悠長過ぎるのでは?、といった疑問は抱いた。 | ||||
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の感を受けました。タイトルはボブ・ディランの2009年の曲「Beyond Here Lies Nothin'」から。 リリシズム、宇宙・生物の盛衰が哀しくなる山田作品でしたが、これはとても気持ち良い読後感でした。 壮大な知的ゲーム、でもユーモアで締めるか。 今までの山田作品ともタイトルとも違い、「ここから先にも何かある」んです。 山田正紀ファンの人、読みやすくてスケールの大きいSFが気になる人、ハリウッド風プロフェッショナルたちの活躍が見たい人、おススメです。 | ||||
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SFである、エンターテインメントである、フィクションである。 只それだけだが、どれも一流で。 そして語られた思いによって脳に新しい領域ができたと思わせる、そんな物語… 上手く表現できなくて本当に申し訳ないが、ただひたすらに読んで欲しい。 | ||||
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あー面白かった!! マサキワールド全開の疾走感溢れる作品です。 ファン以外の読者が、どう感じるのかわからないので、万人におすすめと云う訳にはいかないと思いますが… オペラ三部作から「屍人の時代」「カムパネルラ」本作と山田正紀ファンには、堪らない作品が立て続けで嬉しい限りです。 本作、いつもの山田作品らしく凄くかっこいいとか、颯爽としてるとか云うキャラクターっていないのですが、読後感は爽快だし、最後そう来るか!って思いますが、何やら心がほっこり。 今度はゆっくりと再読します。 | ||||
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