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【この小説が収録されている参考書籍】
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ここから先は何もない (河出文庫)

ここから先は何もないの評価: 3.75/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(4pt)

「神狩り」を彷彿とさせる壮大なストーリー。

山田正紀さんらしい、手慣れたSFミステリで、すぐに引き込まれた。キャラクターも魅力的で、中でも早朝キャバクラで働く、法医学教授は傑作。何だか不思議なメンバーが、沖縄の米軍基地で苦闘する前半はスリリング。そして、謎が解明されるに連れて、空気が一変。人類の誕生と進化に関わる壮大なストーリーは、「神狩り」を彷彿とさせた。

  ただ、人間ドラマとしては良いか知れないが、この結末は個人的に腑に落ちなかった。メンバーが選ばれた理由も、最先端のSFとしては、いかがなものだろう。しかしながら、山田正紀さんらしさが存分に楽しめる、好作品であった。
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4309025862
No.19:
(3pt)

読後半月たったら...

ほっとんど、読んだ記憶が残っていません。とりあえず、惑星探査機がなんだか謎なことになる。人類とか神様的な何かの壮大な話。とだけ。
 なんだか読みにくくて、ちょっとずつ読んで数ヶ月かかったのが致命的。
 しかし★読まずにいられないタイトル★がこの作品の一番の凄さですねえ。
 世の全ての「長すぎるタイトルのなろう小説作者」に言いたい。このタイトルを見習えと。
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4309025862
No.18:
(4pt)

壮大なアイデアにストーリーが追いついてない

小惑星から日本の探査機が持ち帰ったのは、あるはずのない化石人骨だった。サンプルはアメリカに奪われてしまう。コーディネーターの大庭は、ハッカー・法医学者・宇宙生物学を収めた牧師?・なにかダンスの上手い女の子という謎のチームを結成して奪還を試みる。
これは往年の傑作「コンロン遊撃隊」か「火神を盗め」を思い出す。多いに期待が湧く!現代が舞台だけに、肉体的活動よりはネット空間の攻防が主体となる。でも、興奮と緊迫は変わらない。夢中でページをめくった。中盤までは。
後半は物語の様相がガラリと変わり、とんでもない地点に連れていかれる。SFとしては壮大かつ奔放な発想だ。冒頭はホーガンの「星を継ぐ者」に似ているが、発想の飛躍は本作の方が優れている。力作ではあるのだが、絶賛する気になれない。プロットにストーリーが追い付いていないというか。意余って筆足りず、というのか。

とくにメンバーが選出された基準にはズッコケた。最後にバカSFにするとは。途中で初音ミクの名前が出たので驚いた。これはMMDのことだね。久々に作者らしいSFが読めた、という満足感はある。
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4309025862
No.17:
(5pt)

Beyond Here Lies Nothin'

ラストで、頭では「もっともらしくまとめてくれましたね」と思いつつも気付いたら泣いてた。
実のところこんな話広げてどう収束させるのかと思いながら読んでた。
それを華麗にまとめ切ったのがすごい。

会話もしくは思索だけで話展開していくシーンが多いし、全体的にキャラも弱いっちゃ弱い。
(誤植も多く、中でも卓のいない場面でリカが卓になってるところもあった)
サニーマンはもっとちゃんと出して描いて欲しかった気がする。
・・いやいや、それでも星5つです。
これだけ広げた話がきれいに収束していくラストが小気味よかった。
思うに、今すっかり浸かってるネット環境にエイジと同じ違和感を感じる世代の方がこの作品は響くかもしれない。
エイジの言うところの、人がもうちょっと孤独に耐性あった頃を知ってる世代、移行期を知っている世代。

Bob Dylan - Beyond Here Lies Nothin'も聴いてみた。
これを衛星軌道上で聴いてるASI・・しびれますね。
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No.16:
(4pt)

楽しく読めた。

超越者の思惑なんてわかりっこなくて、超越者を描こうとするなら結局その回りをうろちょろして類推するしかないよねーっていうのをうまく書いていると想う。
なんか箇条書きで疑問やらダメ出しをしているひとのやつ読んでもいくつかはその通りだし、いくつかは読み込み不足に感じる。とまぁ人間同士ですらこんなもんだし、翻るに超越者なんてわかりっこなくてあたりまえ。今どきの道具やら用語で触れようとするとこうなるのかもねとゆう試みに触れた気分は楽しめる。
これで誤字脱字が無ければそれこそサクサク、エリアフリーバリアフリーですのにー。ハリウッド映画に人類の総意を見いだしちゃう超越者とかには薄っぺらくてイヤだけどそれならそれで交渉の余地もあるのかもね〜と複雑な気持ちになれて、読後感は決して悪くはなかった。山田正紀の決していちばんだとも集大成だとも思わないが、決して悪くはなかったです。タイトルよりは楽観的に読めます。たぶんね。
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No.15:
(5pt)

エンターテイメントの集大成

この本を読んだとき、山田正紀作品の集大成だと思った。「襲撃のメロディ」のビックコンピュータをベースに、「装甲戦士」の米軍、「氷河民族」の氷点下スノーボール、そこに、宗教、神、進化を盛り込み、ミステリー仕立てに仕上げた作品。途中から読み終えてしまうのがもったいなくなってしまった。
この作品を書き終えたとき、68歳。山田正紀は、後どれだけの作品が書けるのだろう。まさかこの作品を集大成に終わってしまうんじゃないだろうか、変な勘ぐりまでしてしまった。神狩りもストーリーとして続けられるし、弥勒戦争2はどうなったのか。呪師霊太郎のミステリーも読みたい。楽しみにしているのは私だけではないはずだよ。
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No.14:
(5pt)

これぞ山田正紀

山田正紀の全てがあるような
神狩り、アグニを盗め、崑崙遊撃隊、宝石泥棒、ジュークボックス
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No.13:
(3pt)

難解だった

結末まで行く過程が複雑すぎる。これを読んでから「星を継ぐもの」を読んでみたが、こちらは刑事コロンボ的に早い段階で犯人ならぬ主題が現れていて、なぜそうなったかを解き明かしていく感じがよい。「ここから…」はかなり後にならないとわからず、イラっと来た。
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No.12:
(3pt)

『星を継ぐもの』のオマージュですか、そうですか。

『ここから先は何もない』読了。コレ、あとがきに "オールタイム・ベスト級の傑作にこんなことを言ってはいけないのでしょうが、じつは私は『星を継ぐもの』という作品に、ある不満を持っています。その不満を解消するために、わが身の非力もかえりみずにこの作品に手を染めました" って書いてあると知ったから読んだんだよね。で、どんな "不満" かわかったんだけど、その先、別の "不満" を持ってしまった(笑)。オマージュらしいけど、もう少し緻密に書き込まないと、センスオブワンダーからは程遠いかな。

ストーリーや散りばめられたネタは面白く、テンポも良かったので、小説としては久しぶりに通勤時間以外にも読んだ。ただ、誤字、用語の間違い、誤変換が結構あって、Kindleだと都度報告をしないと気が済まない性格なので、その度にげんなり。もうちょっとちゃんと校正しようよ。あと、トリックや謎解きが雑ですわ。特にあのトリックは設計そのものを変えないと使えないから成立しないでしょ。いくつか回収してないのがあったのもちょっとねぇ。

山田正紀さんは、大昔に一度読んだ記憶が微かにあるんだけど、違ったかな。今後の作品が出たら?うーん、どうかなー。
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No.11:
(1pt)

読むに値しない

文章は下手、構成はいい加減で読みにくい。御都合主義ばかり目立つ。最後に落ちなども無い作者のマスターベーションに過ぎない。「星を継ぐ者」と比較するなど烏滸がましい。
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No.10:
(4pt)

映画にでもアニメにでもしてください

緻密に物語の展開を練ってラストまで書いているのか、物語の骨格となるアイディアと人物設定だけで書き始めたのか疑問だが、それと合わせてハクティビストをはじめとするIT用語や登場する米軍兵器の知識、現在の宇宙科学等のキーワードにあふれ、作者と同年代の読者が果たしてついてこられるのか、余計な心配をしたくなる。読みながらいろいろ検索する楽しみ方もあるけど。
 火星パンスペルミア説や超人工知能等、一読してSFのコラージュの様相で、それこそアーサー・C・クラークやハードSF、エヴァンゲリオンまで、時代もジャンルも幅広く取り込んでいる印象である。作者は「星を継ぐもの」にインスパイアされたと書いているが、海外のものに比較すると文体はライトでアクションもそれなりにあるので最後まで読みやすい。
 ボブ・ディランの「ここから先は何もない」は愛の歌なので、おそらくハッピーエンドなんだろうと思って読んだ。
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4309025862
No.9:
(2pt)

根拠が希薄

う〜ん、SFなんだろうけど、Scienceの部分が物凄く上っ面で滑りまくってるなぁ・・・。三段論法的な推論というか、結論づけが多くてうんざりな部分が多々ある。やっぱり、とんでもない発想だけど、読者に「そうかも」と思わせる説得力が極めて希薄です。
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4309025862
No.8:
(3pt)

SFを期待してたら腹が立つ、アクションものだと思えば楽しめる。

クラーク亡き後SFから離れていたが、久しぶりに山田正紀を読んでみた。正直がっかり。
初めの5分の3は退屈なハッカーの話。映画評論家も言ってたが、天才ハッカーが出てきて万事解決って映画はつまらんと。
探査機のイオン噴射で回転を始める小惑星ってどんだけ軽いの。また、弾丸打ち込んで回転止めるって。同じ大きさの力が反作用として探査機にかかるのに、探査機は吹っ飛ばないの? それだけの燃料使うなら、小惑星ひっくり返すより、裏側に飛んで行った方がエコでしょ。
40億年も前からいる知性体が現代の人工知能に毛が生えたようなもので、人間と知恵比べする程度のものだなんて、陳腐で作者の想像力不足!
電気信号による生命情報の伝達というのがアイディアの中核になっているが、イーガンがすでに使っているし、ここではその仕組みが不明瞭。パンスペルミア理論としてはエヴァンゲリオンの世界観の方が魅力がある。エヴァの作戦本部では使徒は Angel と表記されていた。天使のような野崎リカと綾波レイが重なる。最近思うのだが、現代科学は精密だが未だ「生命を創造できていない」。その点では神様が創造したという説と大差ないと。
40億年という言葉に魅かれて買ったが、疑問点も多く、話のスケールが小さい。どうせなら「果てしなき流れの果てに」や「百億の昼と千億の夜」のように、壮大なホラ話がよかった。センス・オブ・ワンダーが欲しい。あと、小説としては値段が高すぎる。1,200円くらいが適当。

物理学的な疑問点
・形状も表面状態も未知のジェネシス(p.55)なのに、到着したのがジェネシスでないと判断した根拠は?
 そもそも裏返す必要はあったのか?
・火星探査車に膨大なジェネシスの情報を与えて人類を誘導しておきながら、なぜパンドラと思わせる
 必要があったのか?
・40億年前の火星の隕石衝突情報から現在のジェネシスの位置が分かるのか?
 小惑星同士の衝突などのカオスがある。
・高度800mからのイオンジェット噴射で小惑星が回転するのか?
・推進剤を水銀に変えたらエンジンも設計し直しでは?
・キセノンだと115Kg、水銀なら111Kgで済むというのはおかしくないか。
 推進力は放出する質量の反作用だから、水銀でも115Kg必要なはず。

神様に関する疑問点
・この神様(超人工知能)は誰が創ったのか?
・生物のいなかった40億年前に「生物的な感覚器官が必要だ」と思ったという矛盾。
 そもそもどういう方法で外界を認識していたのか?
・なぜわざわざ火星から地球に生命創造の場を移したのか?
・この神様は「安楽死」に興味ある人間として日本しか見てなかったのか?
・そもそも神様はなぜこんなイタズラしようと考えたのか? 人類に気づかれない自身のバックアップ衛星が
 欲しかったとあるが、そもそも存在さえ知られてなかったのに。
・この神様は火星から地球に渡ってる。電気信号として。ならばビーコンを使った通信系統の再起動という
 手間のかかるトリックなんか必要ない。〈ノリス2〉に移動して自分で再起動すればよい。実際移動して
 いるのだし。この小説の根幹をなすトリックさえも無意味。
・神様はこの化石をどこで手に入れた?
・微生物の段階で倫理的と分かるなら、なぜ人類の場合分からなかったのか?
 だいたい生物というのは他を捕食して進化していく。それなのに倫理的とはどういうことか?
・反チューリングテストとは何?
・野崎リカとは何だったのか? 神様に造られた手先だろうけど、神に反抗し人類に味方した?
・小惑星をひっくり返すとか通信系統の再起動とか不必要なトリックに手間ひまかけて、この神様は一番
 隠さなくてはならなかった「それ」の投下は映像に残すというミスを犯している。(p.353)
 それともわざと? 自分の存在に気づいてほしいというヒントを与えたの?(また矛盾発生!)

この神様は自分の存在を隠したいのか、人間とおしゃべりがしたいのかよく分からなくなってきた。本来の目的は生物的な感覚が欲しかったわけだが。感情は分からないと言いながら、ずいぶん人間的な神様だ。東子には正体明かすし、麻衣子には恋人を探してやるし。最終ページにあるように、これは人工知能が「愛」に気づく物語なのか。

スケールが小さいと感じる点
・しょせんはコンピュータ画面に向かっての戦い。(ゲームSF?)
・他人が調べたことを盗んで(作者も楽)発見に至る感動がない。
・たった3人で戦える神
・作者の科学知識が乏しい所は、わけのわからん神秘性でごまかす。
・小惑星に人骨ありきで書いた小説。必然性がない。

あれっ?と思った個所
・サソリの看板の店に初めて来たはずの鋭二が、その看板について3つの説を話す所(pp.193-195)
・p.193で大庭卓がいたと書いてあるのに、p.196ではいないことになってる。
・p.223に卓が Wi-Fiを使えないダイニングを指定したとあるが、誘ったのはハント博士(p.217)
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4309025862
No.7:
(4pt)

やっぱり山田正紀作品だ。

面白かったが、以前読んだ「カムパネルラ 」は山田正紀の作風と認識だったが、本作は何かが違う。
最初は藤井太洋作品的な先端テクノロジーを使うアウトローや、何らかの衝動がある人物が主役だし、
オペラシリーズと違って昔のツングース特命隊や崑崙遊撃隊の様な冒険物の現代版かなと思ったよ。
後半に入ってミステリー部分が大きくなってきたらいつも通りの方向だった。
そう言えば、神狩り2でも最新の情報を拾っていたのでIT関連の物を使うのは当たり前かな。
神とは何かへ触れた所で留まった様な気がする。
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4309025862
No.6:
(3pt)

オールタイムベストSFへのオマージュなのか、アンチテーゼなのか。

日本の宇宙科学研究開発機構は6年前に探査機<ノリス2>を打ち上げた。火星近傍軌道の小惑星ジェネシスでサンプル収集をする予定だったが、なぜか別の天体パンドラに着陸してしまう。そして<ノリス2>が持ち帰ったのは、なんと化石人骨だった。放射年代測定をおこなったところ、その人骨は4~5万年前のものだと判明する。だがエルヴィスと名付けられたこの人骨は、アメリカ軍によって奪われてしまう。開発機構は、5人の日本人グループに依頼してエルヴィスの謎を追わせるが…。
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 スタンドアローンのはずの探査機がなぜ予定していたジェネシスではなくパンドラに着陸したのか。化石人骨がなぜ火星近傍軌道の小惑星にあったのか。アメリカはなぜ人骨エルヴィスを横取りしたのか。――様々な謎を追って、ハッカーや法医学者など、一癖も二癖もありそうな男女がタッグを組んで沖縄へと向かいます。

 文章は軽快軽妙。主人公たちは若さにあふれ、だからこそ人生で積み上げてきたものがまださほど多くないだけに人物造形も重たくありません。400頁を超える長篇小説ですが、肩に力を入れずに読み進めることができるといえます。
 一方で、ミステリーの真相が私の意に添ったかといえば、さにあらず。ある著名なフランス古典密室ミステリーを引き合いに出していて、人骨発見に至る過程が実はミステリーとよぶほどのからくりを有していない点が消化不良に思えて仕方ありません。

 時代をはるかに遡る人骨が太陽系惑星内で発見される――そんなSF×ミステリーといえば、ジェイムズ・P・ホーガンの名作長篇『』があります。この『ここから先は何もない』のあとがきで著者の山田正紀氏は『星を継ぐもの』に「ある不満を持ってい」て、「その不満を解消するために」この作品を書きあげたと記します。それがどんな不満であるかは、少なくともこのあとがきには書かれていないため、モヤモヤした感じが残ります。
 
 強いて言えば、『星を継ぐもの』が人類の起源にまつわる壮大なSFであったかたわら、『ここから先は何もない』は人類のこれから向かう先をみつめた佳品なのかもしれません。

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 大手老舗出版社である河出書房新社の新刊本にしては校閲があまりに杜撰です。校閲担当者に一体何があったのでしょう。
 いずれ同社から文庫化されるでしょうから、その際に修正されることを期待して、私の気づいた誤字脱字を以下に記しておきます。

*118頁:「基地のなかを見ることできない」とありますが、正しくは「基地のなかを見ることはできない」あるいは「基地のなかを見ることができない」。助詞の「は」ないし「が」が欠落しています。

*168頁:「近海の海に」とありますが、「近海の島に」の誤りでしょう。「(近)海の海」という表現は奇妙ですし、ここは直前で笠原が「沖縄近海の島にあるらしいんだけどね」と言っているのを卓がおうむ返ししている場面ですから。

*234頁:「浮かび上がつた」とありますが、正しくは「浮かび上がった」。促音の「つ」の字が小さくなっていません。

*255頁:「専門家たちの多く、その結論を受け入れられず、それどころか理解さえされずに、結局、論文は無視されることとなった」とありますが、「専門家たちの多くはその結論を受け入れられず」とするべきところです。助詞の「は」が欠落しています。

*300頁:「再現すだけでは十分ではない」とありますが、正しくは「再現するだけでは十分ではない」とするべきです。「る」の字が欠落しています。

*300頁:「さまざまな知見を得ことができる」とありますが、正しくは「さまざまな知見を得ることができる」とするべきです。「る」の字が欠落しています。

*372頁:「アルツハイマーかた回復する」とありますが、正しくは「アルツハイマーから回復する」です。助詞の「から」とするべきところが「かた」となっています。

*410頁:「あの三人は実に有功に働いてくれた」とありますが、正しくは「あの三人は実に有効に働いてくれた」です。
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4309025862
No.5:
(4pt)

生命(特に人類)の歴史を説明するスケールの大きい小説

「アメリカが何を企んでいるんだろう」と思いながら読んで行った。
しかし、そんな大国の(というより人間の)思惑など超越した、「超人工
知能(宇宙の意思)」とも呼べるものが全てを動かしていたという結末に、
スケールの大きさを感じた。
 ただ、その意思は火星人を創らなかったのか?(地球人を創るよりずっと
容易だったと思うのに)、地球に人類が誕生し文明化するまで40億年も待つ
なんて悠長過ぎるのでは?、といった疑問は抱いた。
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4309025862
No.4:
(3pt)

誤植多し

入りは面白く夢中になったが誤植が目立つ。致命的なものもあり。読む気が失せそうになるが、最後まで読んで星3と感じました。
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No.3:
(5pt)

SF+冒険小説の快作。山田正紀の集大成

の感を受けました。タイトルはボブ・ディランの2009年の曲「Beyond Here Lies Nothin'」から。

リリシズム、宇宙・生物の盛衰が哀しくなる山田作品でしたが、これはとても気持ち良い読後感でした。
壮大な知的ゲーム、でもユーモアで締めるか。
今までの山田作品ともタイトルとも違い、「ここから先にも何かある」んです。

山田正紀ファンの人、読みやすくてスケールの大きいSFが気になる人、ハリウッド風プロフェッショナルたちの活躍が見たい人、おススメです。
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4309025862
No.2:
(5pt)

切実に読んで欲しい。

SFである、エンターテインメントである、フィクションである。
只それだけだが、どれも一流で。
そして語られた思いによって脳に新しい領域ができたと思わせる、そんな物語…
上手く表現できなくて本当に申し訳ないが、ただひたすらに読んで欲しい。
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4309025862
No.1:
(5pt)

凄いぞ!山田正紀(敬称略)

あー面白かった!!
マサキワールド全開の疾走感溢れる作品です。
ファン以外の読者が、どう感じるのかわからないので、万人におすすめと云う訳にはいかないと思いますが…
オペラ三部作から「屍人の時代」「カムパネルラ」本作と山田正紀ファンには、堪らない作品が立て続けで嬉しい限りです。

本作、いつもの山田作品らしく凄くかっこいいとか、颯爽としてるとか云うキャラクターっていないのですが、読後感は爽快だし、最後そう来るか!って思いますが、何やら心がほっこり。
今度はゆっくりと再読します。
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