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【この小説が収録されている参考書籍】
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ここから先は何もない (河出文庫)

ここから先は何もないの評価: 3.75/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

読後半月たったら...

ほっとんど、読んだ記憶が残っていません。とりあえず、惑星探査機がなんだか謎なことになる。人類とか神様的な何かの壮大な話。とだけ。
 なんだか読みにくくて、ちょっとずつ読んで数ヶ月かかったのが致命的。
 しかし★読まずにいられないタイトル★がこの作品の一番の凄さですねえ。
 世の全ての「長すぎるタイトルのなろう小説作者」に言いたい。このタイトルを見習えと。
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No.5:
(3pt)

難解だった

結末まで行く過程が複雑すぎる。これを読んでから「星を継ぐもの」を読んでみたが、こちらは刑事コロンボ的に早い段階で犯人ならぬ主題が現れていて、なぜそうなったかを解き明かしていく感じがよい。「ここから…」はかなり後にならないとわからず、イラっと来た。
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4309025862
No.4:
(3pt)

『星を継ぐもの』のオマージュですか、そうですか。

『ここから先は何もない』読了。コレ、あとがきに "オールタイム・ベスト級の傑作にこんなことを言ってはいけないのでしょうが、じつは私は『星を継ぐもの』という作品に、ある不満を持っています。その不満を解消するために、わが身の非力もかえりみずにこの作品に手を染めました" って書いてあると知ったから読んだんだよね。で、どんな "不満" かわかったんだけど、その先、別の "不満" を持ってしまった(笑)。オマージュらしいけど、もう少し緻密に書き込まないと、センスオブワンダーからは程遠いかな。

ストーリーや散りばめられたネタは面白く、テンポも良かったので、小説としては久しぶりに通勤時間以外にも読んだ。ただ、誤字、用語の間違い、誤変換が結構あって、Kindleだと都度報告をしないと気が済まない性格なので、その度にげんなり。もうちょっとちゃんと校正しようよ。あと、トリックや謎解きが雑ですわ。特にあのトリックは設計そのものを変えないと使えないから成立しないでしょ。いくつか回収してないのがあったのもちょっとねぇ。

山田正紀さんは、大昔に一度読んだ記憶が微かにあるんだけど、違ったかな。今後の作品が出たら?うーん、どうかなー。
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4309025862
No.3:
(3pt)

SFを期待してたら腹が立つ、アクションものだと思えば楽しめる。

クラーク亡き後SFから離れていたが、久しぶりに山田正紀を読んでみた。正直がっかり。
初めの5分の3は退屈なハッカーの話。映画評論家も言ってたが、天才ハッカーが出てきて万事解決って映画はつまらんと。
探査機のイオン噴射で回転を始める小惑星ってどんだけ軽いの。また、弾丸打ち込んで回転止めるって。同じ大きさの力が反作用として探査機にかかるのに、探査機は吹っ飛ばないの? それだけの燃料使うなら、小惑星ひっくり返すより、裏側に飛んで行った方がエコでしょ。
40億年も前からいる知性体が現代の人工知能に毛が生えたようなもので、人間と知恵比べする程度のものだなんて、陳腐で作者の想像力不足!
電気信号による生命情報の伝達というのがアイディアの中核になっているが、イーガンがすでに使っているし、ここではその仕組みが不明瞭。パンスペルミア理論としてはエヴァンゲリオンの世界観の方が魅力がある。エヴァの作戦本部では使徒は Angel と表記されていた。天使のような野崎リカと綾波レイが重なる。最近思うのだが、現代科学は精密だが未だ「生命を創造できていない」。その点では神様が創造したという説と大差ないと。
40億年という言葉に魅かれて買ったが、疑問点も多く、話のスケールが小さい。どうせなら「果てしなき流れの果てに」や「百億の昼と千億の夜」のように、壮大なホラ話がよかった。センス・オブ・ワンダーが欲しい。あと、小説としては値段が高すぎる。1,200円くらいが適当。

物理学的な疑問点
・形状も表面状態も未知のジェネシス(p.55)なのに、到着したのがジェネシスでないと判断した根拠は?
 そもそも裏返す必要はあったのか?
・火星探査車に膨大なジェネシスの情報を与えて人類を誘導しておきながら、なぜパンドラと思わせる
 必要があったのか?
・40億年前の火星の隕石衝突情報から現在のジェネシスの位置が分かるのか?
 小惑星同士の衝突などのカオスがある。
・高度800mからのイオンジェット噴射で小惑星が回転するのか?
・推進剤を水銀に変えたらエンジンも設計し直しでは?
・キセノンだと115Kg、水銀なら111Kgで済むというのはおかしくないか。
 推進力は放出する質量の反作用だから、水銀でも115Kg必要なはず。

神様に関する疑問点
・この神様(超人工知能)は誰が創ったのか?
・生物のいなかった40億年前に「生物的な感覚器官が必要だ」と思ったという矛盾。
 そもそもどういう方法で外界を認識していたのか?
・なぜわざわざ火星から地球に生命創造の場を移したのか?
・この神様は「安楽死」に興味ある人間として日本しか見てなかったのか?
・そもそも神様はなぜこんなイタズラしようと考えたのか? 人類に気づかれない自身のバックアップ衛星が
 欲しかったとあるが、そもそも存在さえ知られてなかったのに。
・この神様は火星から地球に渡ってる。電気信号として。ならばビーコンを使った通信系統の再起動という
 手間のかかるトリックなんか必要ない。〈ノリス2〉に移動して自分で再起動すればよい。実際移動して
 いるのだし。この小説の根幹をなすトリックさえも無意味。
・神様はこの化石をどこで手に入れた?
・微生物の段階で倫理的と分かるなら、なぜ人類の場合分からなかったのか?
 だいたい生物というのは他を捕食して進化していく。それなのに倫理的とはどういうことか?
・反チューリングテストとは何?
・野崎リカとは何だったのか? 神様に造られた手先だろうけど、神に反抗し人類に味方した?
・小惑星をひっくり返すとか通信系統の再起動とか不必要なトリックに手間ひまかけて、この神様は一番
 隠さなくてはならなかった「それ」の投下は映像に残すというミスを犯している。(p.353)
 それともわざと? 自分の存在に気づいてほしいというヒントを与えたの?(また矛盾発生!)

この神様は自分の存在を隠したいのか、人間とおしゃべりがしたいのかよく分からなくなってきた。本来の目的は生物的な感覚が欲しかったわけだが。感情は分からないと言いながら、ずいぶん人間的な神様だ。東子には正体明かすし、麻衣子には恋人を探してやるし。最終ページにあるように、これは人工知能が「愛」に気づく物語なのか。

スケールが小さいと感じる点
・しょせんはコンピュータ画面に向かっての戦い。(ゲームSF?)
・他人が調べたことを盗んで(作者も楽)発見に至る感動がない。
・たった3人で戦える神
・作者の科学知識が乏しい所は、わけのわからん神秘性でごまかす。
・小惑星に人骨ありきで書いた小説。必然性がない。

あれっ?と思った個所
・サソリの看板の店に初めて来たはずの鋭二が、その看板について3つの説を話す所(pp.193-195)
・p.193で大庭卓がいたと書いてあるのに、p.196ではいないことになってる。
・p.223に卓が Wi-Fiを使えないダイニングを指定したとあるが、誘ったのはハント博士(p.217)
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4309025862
No.2:
(3pt)

オールタイムベストSFへのオマージュなのか、アンチテーゼなのか。

日本の宇宙科学研究開発機構は6年前に探査機<ノリス2>を打ち上げた。火星近傍軌道の小惑星ジェネシスでサンプル収集をする予定だったが、なぜか別の天体パンドラに着陸してしまう。そして<ノリス2>が持ち帰ったのは、なんと化石人骨だった。放射年代測定をおこなったところ、その人骨は4~5万年前のものだと判明する。だがエルヴィスと名付けられたこの人骨は、アメリカ軍によって奪われてしまう。開発機構は、5人の日本人グループに依頼してエルヴィスの謎を追わせるが…。
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 スタンドアローンのはずの探査機がなぜ予定していたジェネシスではなくパンドラに着陸したのか。化石人骨がなぜ火星近傍軌道の小惑星にあったのか。アメリカはなぜ人骨エルヴィスを横取りしたのか。――様々な謎を追って、ハッカーや法医学者など、一癖も二癖もありそうな男女がタッグを組んで沖縄へと向かいます。

 文章は軽快軽妙。主人公たちは若さにあふれ、だからこそ人生で積み上げてきたものがまださほど多くないだけに人物造形も重たくありません。400頁を超える長篇小説ですが、肩に力を入れずに読み進めることができるといえます。
 一方で、ミステリーの真相が私の意に添ったかといえば、さにあらず。ある著名なフランス古典密室ミステリーを引き合いに出していて、人骨発見に至る過程が実はミステリーとよぶほどのからくりを有していない点が消化不良に思えて仕方ありません。

 時代をはるかに遡る人骨が太陽系惑星内で発見される――そんなSF×ミステリーといえば、ジェイムズ・P・ホーガンの名作長篇『』があります。この『ここから先は何もない』のあとがきで著者の山田正紀氏は『星を継ぐもの』に「ある不満を持ってい」て、「その不満を解消するために」この作品を書きあげたと記します。それがどんな不満であるかは、少なくともこのあとがきには書かれていないため、モヤモヤした感じが残ります。
 
 強いて言えば、『星を継ぐもの』が人類の起源にまつわる壮大なSFであったかたわら、『ここから先は何もない』は人類のこれから向かう先をみつめた佳品なのかもしれません。

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 大手老舗出版社である河出書房新社の新刊本にしては校閲があまりに杜撰です。校閲担当者に一体何があったのでしょう。
 いずれ同社から文庫化されるでしょうから、その際に修正されることを期待して、私の気づいた誤字脱字を以下に記しておきます。

*118頁:「基地のなかを見ることできない」とありますが、正しくは「基地のなかを見ることはできない」あるいは「基地のなかを見ることができない」。助詞の「は」ないし「が」が欠落しています。

*168頁:「近海の海に」とありますが、「近海の島に」の誤りでしょう。「(近)海の海」という表現は奇妙ですし、ここは直前で笠原が「沖縄近海の島にあるらしいんだけどね」と言っているのを卓がおうむ返ししている場面ですから。

*234頁:「浮かび上がつた」とありますが、正しくは「浮かび上がった」。促音の「つ」の字が小さくなっていません。

*255頁:「専門家たちの多く、その結論を受け入れられず、それどころか理解さえされずに、結局、論文は無視されることとなった」とありますが、「専門家たちの多くはその結論を受け入れられず」とするべきところです。助詞の「は」が欠落しています。

*300頁:「再現すだけでは十分ではない」とありますが、正しくは「再現するだけでは十分ではない」とするべきです。「る」の字が欠落しています。

*300頁:「さまざまな知見を得ことができる」とありますが、正しくは「さまざまな知見を得ることができる」とするべきです。「る」の字が欠落しています。

*372頁:「アルツハイマーかた回復する」とありますが、正しくは「アルツハイマーから回復する」です。助詞の「から」とするべきところが「かた」となっています。

*410頁:「あの三人は実に有功に働いてくれた」とありますが、正しくは「あの三人は実に有効に働いてくれた」です。
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4309025862
No.1:
(3pt)

誤植多し

入りは面白く夢中になったが誤植が目立つ。致命的なものもあり。読む気が失せそうになるが、最後まで読んで星3と感じました。
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