■スポンサードリンク


消人屋敷の殺人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
消人屋敷の殺人
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)

消人屋敷の殺人の評価: 2.50/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

読みにくい

中盤まではまぁまぁ楽しめましたが、後半から混乱してあまり楽しめませんでした。

蛇足のような件も多く、イライラした…。
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.5:
(2pt)

意欲はわかりますが

良い点:
・業界裏話を交えた入れ替わりや消失を巧みに配置している
・視点人物が次々と交代し複雑になる展開

悪い点:
・上記のことを成立させるために、非常に読み辛い文章構成
・アンフェアとまではいかないかもしれないが、読者に提示されていない情報が多い
・過去の「集団消失」がまったく謎ではなく,「飛ぶ人間」に至っては存在意義が不明
・エピローグで台無し
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.4:
(1pt)

訳のわからなさがひどいのでは?

===ネタバレあり===
この手のミステリーは昔から読み慣れているつもりだけど、余りにも混乱してしまった。
叙述トリックのようだから当然かも知れないが、ここまで訳が分からないのはなかった。

・「わたし」、「私」、「あたし」の書き分けが(意図は判るが、)読みにくい。
・名字が同じペアが存在していて判りにくい(1組の兄弟と1組の兄妹の存在)(意図は判るが)
・結局、誰が災害で死亡し、誰が誰を殺し、誰が生き残ったのか、最初から読み直さないと判らない。
・6月と9月、それぞれの時期に日影荘に行ったのは誰なのかよく判らない。
・そもそも、離れが崩落したのは6月なのか9月なのかよく判らない。

もう年かな。
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.3:
(1pt)

ミステリと言うよりは出版業界の裏話を綴った感が濃厚な愚作

作者の作品は初読。覆面作家の館が密室状態となり、そこから人間消失が起こる、という設定に惹かれて本作を手に採った。館の名前は日影荘という消人屋敷の伝説を持つ元武家屋敷で断崖絶壁の上に建ち、そこへ通じるのは一本道だけという設定。まさか、海に投げ落としたというオチじゃないでしょうね。

しかし、読み始めて落胆した。日影荘に招待されたヒロインと相棒の話が長過ぎる上に生硬い。ヒロインの兄(生硬い(!)作風の由)と相棒の弟のペアが覆面作家(あるいはそのゴーストライター)である可能性を示唆するために、これだけの頁数を割くのは無駄である上にオドロオドロしい雰囲気が盛り上がらない。密室物で無味乾燥ではイカンでしょう。後3人、日影荘に滞在する事になるが、相変わらずテンポが悪い(ここまで4頁で書ける)。何時になったら、"消人"が起こるのか ? 土砂崩れが起きて、クローズド・サークルになるのは定番。そして、ヒロインの他に女性編集者が複数人居て、「私」という一人称が誰(あるいは何時の時点)を指すのか曖昧な点も、叙述トリックなのかも知れないが、作者の手前勝手で遅滞に拍車を掛けている上に、物語の進行をギクシャクさせていて違和感を覚える。結局、"消人"の謎が密室では掟破りの「***」とあってはガッカリする。更に、私の違和感も当っていたとあっては尚更ガッカリである。

ミステリと言うよりは出版業界の裏話を綴った感が濃厚な愚作。物語の進行がギクシャクしている理由は分ったが、それでも説明出来ない点が多々あるのは大きな瑕疵だろう。第一、日影荘が存在する地方では滅多にない大惨事が2回起こっていた事を書かない作者の見識・力量が強く疑われる。
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.2:
(2pt)

○○系トリックとしては悪くありませんが…。

✻ ネタバレビューです。未読の方はスルー推奨 ✻

この作品の肝(メイントリック)は叙述系であり、その一点において特化しているシナリオ構成。私は叙述系という事を知らずに読んだけど、それでも読んでいて違和感を感じる人物描写や、誰がしゃべっているのか妙に分かりにくい部分があったので、初めから叙述系と知った上で読むとさらに違和感が強いかも。ラスト付近でその違和感の正体が判明しますが、人物描写を曖昧にしたり、時系列をバラす事で上手く読者を引っ懸ける事には成功しています。分かってしまえば仕掛け自体はシンプルな叙述トリックですが、やはり好き嫌いが出るタイプの作品だと思われます。

残念ながらタイトルにもなっている、肝心の「かつて衆人環視のなか、人間が何人も屋敷から消えた謎」に関しては、はっきり言ってトリックとは呼べないほどお粗末な真相。あれだけ過去話で振っといて、あまりにも工夫の無い真相には脱力。当時も散々家探しされたはずなのに見つからなかったのは、いくら協力者がいたとしても、ちょっとご都合主義が過ぎます。問題はそれが現代の事件においても、都合の良い「死体の隠し場所」としか機能していないという点で、ミステリーとして「そりゃそんな場所があったらいくらでも死体を隠せるよね」って設定じゃダメでしょ(笑)。

そして「人間が空を飛んだ謎」の真相に関しては、正直、まったくもって意味不明でした(笑)。日常も使っている渡り廊下をそんなに飛距離が出るくらい急坂でツルツルにしておく意味がマジで分かりません。そんなスキージャンプみたいな廊下じゃ生活できないでしょ(笑)。そもそも、その「人間が飛んだ謎」って必要だったんでしょうか?最後まで読んでもこの点がよく分からず仕舞いでした。

また動機面に関しても、あの二人をわざわざ殺害する理由が分かりません。傾きかけていた会社を立て直してくれた作家で、別にアイデアが枯渇したわけでもないのに、監禁みたいに扱うから余計不満を持たれるわけで、もっと好待遇にすれば良いだけでは。しかもその作家と入れ替わって作家活動を続けるなんて、いくらアイデアノートがあるからと言っても、そのネタがヒットするかは分からないし、そもそもネタが尽きたら終わりでしょう。生きて書き続けてもらった方がずっと会社の利益になるはず。まあそれを言ったら話になりませんが、こういう不自然さがトリックの説得力にも関わって来ますので、もう少し考えて欲しかった。

叙述トリックの整合性の方を優先したため、他の部分がちょっとテキトーになってしまった印象を受けるのが残念。ラストシーンのふたりのやり取りもそれまでのキャラの印象と違いすぎて気持ち悪い。なんでああいう「生臭い」方向に持って行くかなあ。最後はとにかく登場人物をくっつけようとするのが女性作家さんの悪い所ですね。もう少し爽やかに終わらせてくれ~。
消人屋敷の殺人Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人より
4103512318
No.1:
(2pt)

好みの問題かもしれませんが

事件や動機とは無関係なところで〈女〉が強調されていたり〈男女の関係〉が描かれたりしていて、辟易しました。
特にラストシーンは蛇足だとしか思えません。それまでは語り手のひとりである女子大生と同じように、探偵役の男性は頭が切れて頼りがいのある人物だと好感を持っていましたが、最後の最後で幻滅しました。(私が女性なので)男性視点で見たらどうなのかは分かりませんけれど軽薄すぎる。個人的には不要だと思う男女の描写が多かったと思います。

内容については、
女子大生の兄と探偵役の弟が同時期に失踪し、ふたりの行方を探す女子大生と探偵役。やがて消人屋敷に囲われている覆面作家が兄と弟だと推測する。そして作家から謎の招待状が届きふたりは屋敷を訪れるが、「そんなもの送っていない」と作家に言われてしまう。やがて嵐の山荘という状況になり屋敷に閉じ込められてしまい……。
という、割と王道のもの。

失踪したふたりの行方や覆面作家の謎は面白いと思いましたし、読んでいて楽しい部分でした。しかし、物語の構成の都合上、文章はやや読みにくいと感じました。分かりにくい描写もあり、前のシーンを読み直すことが多々ありました。
殺人事件については謎もトリックもなく、物語構成に重点を置いて読ませるタイプの話です。過去に消人屋敷で起こった、〈衆人環視の中で20人近くの人間が消え失せた〉という事件のトリックも、「まあ、そうだよね」というものでした。ミステリとしては全体的に残念な印象です。
あと表紙のイラストは、角度を差し引いても別棟が上方に建っているように見える気がするのですが……。
消人屋敷の殺人Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人より
4103512318

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!