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消人屋敷の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
消人屋敷の殺人
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)

消人屋敷の殺人の評価: 2.50/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(2pt)

読みにくい

中盤まではまぁまぁ楽しめましたが、後半から混乱してあまり楽しめませんでした。

蛇足のような件も多く、イライラした…。
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.9:
(2pt)

意欲はわかりますが

良い点:
・業界裏話を交えた入れ替わりや消失を巧みに配置している
・視点人物が次々と交代し複雑になる展開

悪い点:
・上記のことを成立させるために、非常に読み辛い文章構成
・アンフェアとまではいかないかもしれないが、読者に提示されていない情報が多い
・過去の「集団消失」がまったく謎ではなく,「飛ぶ人間」に至っては存在意義が不明
・エピローグで台無し
消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人 (新潮文庫 み 64-1)より
4101020515
No.8:
(1pt)

訳のわからなさがひどいのでは?

===ネタバレあり===
この手のミステリーは昔から読み慣れているつもりだけど、余りにも混乱してしまった。
叙述トリックのようだから当然かも知れないが、ここまで訳が分からないのはなかった。

・「わたし」、「私」、「あたし」の書き分けが(意図は判るが、)読みにくい。
・名字が同じペアが存在していて判りにくい(1組の兄弟と1組の兄妹の存在)(意図は判るが)
・結局、誰が災害で死亡し、誰が誰を殺し、誰が生き残ったのか、最初から読み直さないと判らない。
・6月と9月、それぞれの時期に日影荘に行ったのは誰なのかよく判らない。
・そもそも、離れが崩落したのは6月なのか9月なのかよく判らない。

もう年かな。
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4101020515
No.7:
(1pt)

ミステリと言うよりは出版業界の裏話を綴った感が濃厚な愚作

作者の作品は初読。覆面作家の館が密室状態となり、そこから人間消失が起こる、という設定に惹かれて本作を手に採った。館の名前は日影荘という消人屋敷の伝説を持つ元武家屋敷で断崖絶壁の上に建ち、そこへ通じるのは一本道だけという設定。まさか、海に投げ落としたというオチじゃないでしょうね。

しかし、読み始めて落胆した。日影荘に招待されたヒロインと相棒の話が長過ぎる上に生硬い。ヒロインの兄(生硬い(!)作風の由)と相棒の弟のペアが覆面作家(あるいはそのゴーストライター)である可能性を示唆するために、これだけの頁数を割くのは無駄である上にオドロオドロしい雰囲気が盛り上がらない。密室物で無味乾燥ではイカンでしょう。後3人、日影荘に滞在する事になるが、相変わらずテンポが悪い(ここまで4頁で書ける)。何時になったら、"消人"が起こるのか ? 土砂崩れが起きて、クローズド・サークルになるのは定番。そして、ヒロインの他に女性編集者が複数人居て、「私」という一人称が誰(あるいは何時の時点)を指すのか曖昧な点も、叙述トリックなのかも知れないが、作者の手前勝手で遅滞に拍車を掛けている上に、物語の進行をギクシャクさせていて違和感を覚える。結局、"消人"の謎が密室では掟破りの「***」とあってはガッカリする。更に、私の違和感も当っていたとあっては尚更ガッカリである。

ミステリと言うよりは出版業界の裏話を綴った感が濃厚な愚作。物語の進行がギクシャクしている理由は分ったが、それでも説明出来ない点が多々あるのは大きな瑕疵だろう。第一、日影荘が存在する地方では滅多にない大惨事が2回起こっていた事を書かない作者の見識・力量が強く疑われる。
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4101020515
No.6:
(3pt)

○○系トリックとしては悪くないが…。

✻ ネタバレビューです。未読の方はスルー推奨 ✻

この作品の肝(メイントリック)は叙述系であり、その一点において特化しているシナリオ構成。私は叙述系という事を知らずに読んだけど、それでも読んでいて違和感を感じる人物描写や、誰がしゃべっているのか妙に分かりにくい部分があったので、初めから叙述系と知った上で読むとさらに違和感が強いかも。ラスト付近でその違和感の理由が判明するが、人物描写を曖昧にしたり、時系列をバラす事で上手く読者を引っ懸ける事に成功している。分かってしまえば仕掛け自体はシンプルな叙述トリックで良く出来ていると思うけど、やはりそこには好き嫌いが出るタイプの作品かと。

ただ残念なのは、タイトルにもなっている肝心の「かつて衆人環視のなか、人間が何人も屋敷から消えた謎」に関しては、はっきり言ってトリックとは呼べないお粗末なもの。あれだけ過去話で振っといて、あまりにも工夫の無いそのまんまの真相には脱力。まあそれしか無いだろうけど、当時も散々家探しされたはずなのに見つからなかったのは、いくら協力者がいたとしても、ちょっとご都合主義が過ぎる。またそれが現代の事件において都合の良い「死体の隠し場所」としか機能していない。さらに「人間が空を飛んだ謎」に関してはもっとヒドい。日常も使っている渡り廊下をそんなに滑り落ちるくらい急坂でツルツルにしておく意味が分からない。そんなスキージャンプみたいな廊下じゃ生活できないだろ(笑)。そもそも、その「人間が飛んだ」謎って要るか?実際、消失トリックについてはこの真相じゃなくても別に問題は無いので、この謎には期待しない方が良いでしょう。

また動機面に関しても、あの二人をわざわざ殺害する理由が分からない。傾きかけていた会社を立て直してくれた作家で、別にアイデアが枯渇したわけでもないのに、監禁みたいに扱うから不満を持たれるわけで、普通の待遇にすれば良いだけ。しかもその作家と入れ替わって作家活動を続けるなんて、いくらアイデアノートがあるからと言っても、そのネタがヒットするかは分からないし、そもそもネタが尽きたら終わりだろう。生きて書き続けてもらった方がずっと利益になるはず。

叙述トリックの整合性の方を優先したため、他の部分がちょっとテキトーになってしまった印象を受けるのが残念。ラストシーンのふたりのやり取りも気持ち悪い。なんでああいう方向に持って行くかなあ。もう少し爽やかに終わらせてよ。
消人屋敷の殺人Amazon書評・レビュー:消人屋敷の殺人より
4103512318
No.5:
(3pt)

シナリオ自体は面白いのだけれど

陸の孤島に閉じ込められたクローズドサークルなミステリー小説を読みたくて読了。
時系列、描写、端々に感じる違和感など雰囲気の作り方はとても素晴らしかったのですが、『消人屋敷』の所以や、トリックに関しては若干拍子抜け。
小説として読み込むなら面白い作品ですが、ミステリーとしては微妙でした。
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4103512318
No.4:
(4pt)

武家屋敷が舞台のミステリー。

物語中盤、鍵のかからない日本家屋の部屋で、「嵐の山荘」の一夜を過ごすシーンは、何ともサスペンスフルであった。
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4103512318
No.3:
(2pt)

好みの問題かもしれませんが

事件や動機とは無関係なところで〈女〉が強調されていたり〈男女の関係〉が描かれたりしていて、辟易しました。
特にラストシーンは蛇足だとしか思えません。それまでは語り手のひとりである女子大生と同じように、探偵役の男性は頭が切れて頼りがいのある人物だと好感を持っていましたが、最後の最後で幻滅しました。(私が女性なので)男性視点で見たらどうなのかは分かりませんけれど軽薄すぎる。個人的には不要だと思う男女の描写が多かったと思います。

内容については、
女子大生の兄と探偵役の弟が同時期に失踪し、ふたりの行方を探す女子大生と探偵役。やがて消人屋敷に囲われている覆面作家が兄と弟だと推測する。そして作家から謎の招待状が届きふたりは屋敷を訪れるが、「そんなもの送っていない」と作家に言われてしまう。やがて嵐の山荘という状況になり屋敷に閉じ込められてしまい……。
という、割と王道のもの。

失踪したふたりの行方や覆面作家の謎は面白いと思いましたし、読んでいて楽しい部分でした。しかし、物語の構成の都合上、文章はやや読みにくいと感じました。分かりにくい描写もあり、前のシーンを読み直すことが多々ありました。
殺人事件については謎もトリックもなく、物語構成に重点を置いて読ませるタイプの話です。過去に消人屋敷で起こった、〈衆人環視の中で20人近くの人間が消え失せた〉という事件のトリックも、「まあ、そうだよね」というものでした。ミステリとしては全体的に残念な印象です。
あと表紙のイラストは、角度を差し引いても別棟が上方に建っているように見える気がするのですが……。
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4103512318
No.2:
(4pt)

読みにくかったけれど、めげずに読めば面白い。

ちょっとした違和感がところどころにあり、結構読みにくい感じがしました。
人間関係や登場人物の立場を勘違いしていたり、今誰が喋っているのかが分からず少し戻ったりと、とにかく読むのに時間がかかってしまいました。
あらすじはとても面白いと思います。
昔人が消えた伝説のある武家屋敷に住む仮面作家たち。そこに呼ばれた招待客らがどんどん消えていくお話。
最後まで読めば読みにくさの原因は納得でしたが、途中何度か脱落しそうになったので、読むのをやめてしまわなくて良かったです。
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No.1:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

ネタバレしたらそれまで?

何をどう書いてもネタバレになるので実にやりにくいのだが、本作のきもは叙述トリックである。2つの出来事を時制を曖昧にしたまま並行して記述し、且つ複数の人物を1人称の語り手「私」にすることで、意図的に読者をミスリードするわけだ。本作では新城・幸田のコンビが主人公格だろうが、それぞれの弟と兄が物語に絡み、つまり同じ苗字が2人ずついるのも叙述トリックに一役買っている。
事件の内容自体は極めて単純である。だから、この物語を本来の時系列に沿って並べ直したら、全く陳腐な代物なのだ。同じ年の6月29日と9月20日の出来事を、読者に明かすことなくシャッフルして並べたのがポイントなので、それが分かってしまうと再読する興味は薄いだろう。殺人のプロセスや方法にもうひと捻り欲しかったところだ。
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