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銀河鉄道の父



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銀河鉄道の父

銀河鉄道の父の評価: 4.51/5点 レビュー 116件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.51pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全104件 41~60 3/6ページ
No.64:
(4pt)

わが子は、かわいいものだ。

宮沢賢治の父〝政次郎〟の視点からの物語。
父であり家長の政次郎は威厳を保ちながら、つい賢治を甘やかしてしまう。
揺れ動く心情に共感する。
全ての父親に感謝!賢治の〝ダメ息子〟っぷりが、些か痛快!?
銀河鉄道の父Amazon書評・レビュー:銀河鉄道の父より
4062207508
No.63:
(5pt)

岩手を訪問したいと思える本

数年前に岩手県を一人旅したことから、現地の景色、北上川、羅須地人協会の建物などを思い出しながら本書に読み耽った。文体は読みやすく一気に読了できた。父が、雨にもマケズ・・を孫たちに読み上げるシーンは自然と涙が出てしまった。自分自身も父親であることから、父とは何か考えさせられる上でも読んでよかったと感じた。宮沢賢治さんは物質的には死んだが、今もなお童話作家として生き続けている。本当にすごい人だと素直に感激する。また岩手を訪れたいと感じさせてくれる良い本だった。
銀河鉄道の父Amazon書評・レビュー:銀河鉄道の父より
4062207508
No.62:
(5pt)

父でありすぎる父親像

宮沢賢治の父、政次郎の「父でありすぎる」父親像がほほえましく描かれている。とにかく息子のために一生懸命な父。厳格でありながら温かい商人の家族。最終章「銀河鉄道の父」は、賢治の死から2年後の宮沢家。賢治の死を受けとめ、明るく日常を生きている家族たちの姿から、悲しみを乗り越えた後の希望が見える。平易な言葉で見事に宮沢家を描く。妹トシが祖父の喜助に宛てた手紙は、ほぼ実在のまま。宮沢賢治好きの人には特におすすめの一冊。
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4062207508
No.61:
(5pt)

父は父であろうとし、息子は息子でいようとする話

一種のエディプスコンプレックス(息子の性愛対象は母ではなく妹)の教科書的な役割も果たしている、いいまとめ方をしています。ラストはみなさんがご存知の通りになるように用意されていますが、そこにたどりつくまでの葛藤、商売人であるために持ってはいけないもの等、大正時代以前の日本人、東北、岩手人のあり方を勉強できる教科書的な役割も持っています。感想がさまざまになるのも筆者の筆力と幅広い人への対応を考えながらも、余計なものはばっさり切り捨ている潔さによるものでしょう。一読をおすすめします。
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4062207508
No.60:
(5pt)

さすが直木賞。

中々良い観点、素晴らしい本だと思う。
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4062207508
No.59:
(5pt)

賢治初心者

お父さんの子どもたちへのツンデレに爆笑でした。そのお父さんにどっぷり感情移入してしまって、後半は、賢治の成功にも病気にも、涙なしには読めませんでした。面白かった~。
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4062207508
No.58:
(4pt)

父の姿・・・

主人公は、宮沢政次郎。
「銀河鉄道の夜」を書いた
宮沢賢治の父。

政次郎から見た賢治の成長と活動、
そして死を描く。

当初、賢治は学問を志し、
その後は信仰に目覚める。

政次郎は、長男である賢治に
実家の質屋を継がせようと思うが、
思うようにならない。

それでも、息子を愛し必死に支え続けた
父の姿に涙腺が緩んだ。

政次郎が居なければ、
賢治は真っすぐに育たなかっただろうし、
彼の作品が世に広まることはなかっただろう。

父の姿を描く作品として、
非常に秀逸だった。
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4062207508
No.57:
(5pt)

直木賞受賞にふさわしい一冊

あの時代の父親が、我が子らを思う心模様が素晴らしく表現されている。
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4062207508
No.56:
(4pt)

今までの賢治の人物像が、違う物に思えてきた。

父と賢治、そして家族。生死の時間の流れを越えて、愛し合っているのですね。
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4062207508
No.55:
(5pt)

若者が文学に触れるきっかけ

私は20代の大学生です。
周りの人がみんな文学を嗜むような環境には生まれてこなかった。
テクノロジーが発展し、読書を知らぬまま一時的な刺激を求め、生活の中のスマホではなく、スマホの中に生活がある若者たち。
そんな人たちが明治文学やその他有名な作品を読むきっかけが得られないなら、少なくともこうして史実を元にドラマティックに編成された本やテレビ番組やユーチューブ番組がどんどん流行ればいいと思う。
そこをきっかけに本に触れる機会が増えるなら、現代のマスメディアを存分に活かせる分野
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4062207508
No.54:
(5pt)

一気に読めます☆

なるほど... 銀河鉄道はこうして生まれたのか???と 一気に読めました。
子供虐待の多い寂しい時代に 読んで欲しいものです。
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4062207508
No.53:
(5pt)

とても好きな作家です。いつも読んでいてしっくりきます。

タイトルとその対象
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4062207508
No.52:
(5pt)

とても面白かったです。

父親の目から見た宮沢賢治が書かれています。
今でこそ国語の教科書にも必ず載っていて、知らない人はいないほど有名な作家ですが、生前は転職を繰り返したり、家出したり、なかなか身が立つことがなく、苦労したんだなと思いました。
そんな息子を心配しながら見守るお父さんは、大変だったんだなと本を読み終わってしみじみ感じ入りました。
しかも、やっと自分の道を見つけることができそうだなと思ったところで息子が亡くなってしまうので、余計切ない。
父親の役割として、子どもの壁になったり、ほめて伸ばしてみたり・・、でも、家長でもあるので、家族全体のことも考えなくてはいけないし・・、息子は息子で父にほめられたい、父より立派な人間になりたいと思っている・・そんな父と息子ならではの親子の葛藤がよく描かれていて面白かったです。
あと、題名のつけ方が上手いと思いました。一目で宮沢賢治のお父さんのお話だと分かります。
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4062207508
No.51:
(5pt)

宮沢賢治に親しみ

宮沢賢治の父親という視点がすばらしい! 
賢治以下の子ども達もよく書かれている。
この本のおかげで,宮沢賢治に親しみを感じた。
妻のイチについても,もう少し書いてほしかった。
文章にリズムがあり,さすがだと思った。司馬遼太郎に似ている。
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4062207508
No.50:
(4pt)

直木賞

直木賞受賞かつ、門井慶喜さんの作品なので、期待して読了。宮沢賢治ではなく、父親を主人公にした作品、非常に興味深いです。宮沢賢治という人物がどういう環境や家族の中で育ち、どういう人生を歩み、作品を仕上げたのか初めて垣間見ました。宮沢賢治の書いた詩や童話はメインではないですが、父親目線で描いていて、読みやすい作品です。
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4062207508
No.49:
(5pt)

楽しくは読みました

宮沢賢治の父、政次郎から見た賢治一代記。
宮沢賢治と言うと盛岡高等農業学校出身で地元で土壌改良などの実践的な農業指導をした教育者の側面もあり、真摯な「雨ニモマケズ」の詩と合わせ、私などは真面目な堅い道徳家という感じを持っていたのですが、この本によって、少年時代に河原での石ころ収集にはまり、餓鬼大将ではないけれどやんちゃ仲間のリーダー格でアウトドア好き、妹や弟たちに面白いことを言ったり、自作の童話を聞かせてやったりして、明るい少年であったこと。
小学校では全甲の成績であったが、中学校では大した成績でなく「凡人」であった。
ことなどが解って宮沢賢治に親しみを持てるようになりました。

家業の質屋を継ぎたくないと、父親に唐突に飴製造業や人工宝石事業などを持ち掛けたり、東京での童話売り込みの生活では幾度も金の無心をしたり、家が代々浄土真宗信徒なのに法華経にこり日蓮宗の国柱会にのめり込んだり、勝手なことをしていた賢治であったが、最後は<子供のかわりに童話を生む>という信念で童話作家の道を選んだ。早逝した妹トシは兄の才能を知っていて子供時代に一緒に童話の本を作ろうと賢治に話したこともあった。

父親の政次郎は絵にかいたような子煩悩で、無茶をやり手前勝手な賢治に対して一時は怒っても最後は支援した。賢治の子供時代の二度の病気に際し妻や看護婦に任せず自ら病院に泊まり込んで賢治の面倒を見たこともあった。父親(賢治の祖父喜助)からは「お前は父でありすぎる」と揶揄されたほどだった。当時の風潮からは、一家の長が自ら子供の看病をするなどは特異なことだった。

父親の喜助から<質屋には学問が不要>と言われ、成績優秀だったのに中学校に行けなかった政次郎は自分の子供たちには高等教育を与える。また、質屋業に対する世間の心無い中傷に配慮し、自費で東京の名士を呼んで講習会を定期的に開催する文化事業も精力的に行った。
病床にあった賢治をして「おらは、お父さんになりかったのす」といわせるほどの完璧な父親であった。

この政次郎と賢治、そして早逝した利発な妹トシ、賢治の遺言を守って兄の作品を世に出すことに尽力をした弟清六、そして「賢さん、賢さん」と賢治を一途に愛した母親のイチ、これら宮沢政次郎一家の織り成す暖かい家庭環境があってこそ宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」、童話「銀河鉄道の夜」のような作品世界が残されたのだと、この本を読んでつくづく思った次第です。

宮沢賢治文学のフアンはもとより、一般のお父さんにも推奨したい本でありました
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4062207508
No.48:
(4pt)

世界観が良かった

父の視点から丁寧に描かれる世界が、ノスタルジックな時代背景も相まって、とても良かったです。
宮沢賢治の描く、人間の優しさや残酷さ、そして世界の美しさ、そういったものがどういう背景や心情で描かれたのかをより具体的に想像できるようになりました。
読後、宮沢賢治の小説を読むことがさらに面白く、そして味わい深くなりました。
銀河鉄道の父Amazon書評・レビュー:銀河鉄道の父より
4062207508
No.47:
(5pt)

父親あっての賢治、こういう見方もあって良い

賢治の崇拝者、研究書や論評はそれこそ星のごとくあるが、父親やその家族についてはあまり聞いたことがない。直木賞受賞作品という興味のほかに、先週どっぷり浸かった賢治の「グスコーブドリ大学校」の延長でもある。頭の良かった父政次郎は家業の質屋を継ぐため、学問をする機会がなかった。そんな父は、次第に賢治の興味に心を開き、賢治七歳で赤痢に罹った時は寝ずに看病する、鉱物に興味を持った賢治のため、標本箱を一度に五百個も注文する、長じて結核の時も必死で看病する、一方で賢治を盛岡中学、盛岡高等農林に進学させ、その後の金の無心にも結局は文句をいわずに振り込んでやる。父親のおかげで、賢治は自分の好きな道を好きなようにやってきた。初めての文章が雑誌や新聞に載ったときの政次郎の喜び、私家本『春と修羅』の最初の理解者は父政次郎だった。短い生涯に、あれだけの作品を書き、人々の心を動かしている賢治の陰には、こういう父親が居たのだ。また、妹トシや賢治が病に倒れても、資産家だったことも幸いした。小説なので、当然フィクションもあるだろうが、こういう見方もあって然るべきだろう。エピソードとして語られる妹トシが書いた祖父への手紙があるが、これを読むと、トシがもっと長生きしていたら、あるいは賢治をしのぐような文筆家になったかもしれないとは、もう一つの感想である。
銀河鉄道の父Amazon書評・レビュー:銀河鉄道の父より
4062207508
No.46:
(4pt)

父の視点

伝記などでは対立する存在としてしか描かれていなかった政次郎が賢治を見つめる人間として描かれている。賢治のファンとして、また自分が父親としてそうであって欲しいと思って読み終わった。
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4062207508
No.45:
(5pt)

この父にして「宮沢賢治」

読む本がなかったので、直木賞だし、とりあえずあまり期待せずに読むことにしました。

ところが読み始めてすぐに宮沢賢治の父政次郎氏の、子への愛情が溢れながらも、一家の大黒柱たる孤高の父親像を崩すまいと葛藤する人間らしさにぐいぐい引き込まれていきました。

封建的社会の父親とは現代の私たちとは全く違う生き物のような気がしていましたが、弱く柔らかい部分とあるべき強い姿の板挟みで揺れ動くまさに私たちそのものなのだと思いました。そして、頑固なようであり、自分自身は時代の犠牲になったにもかかわらず、自分が感じ取った時代の変化に柔軟に対応しようとしていたり、我が子のために与えるものを惜しまなかったりするところも平成も残りわずかな今、何ら古びた感覚ではありません。

「宮沢賢治は素朴で、働き者で、心優しく、真摯に、弱者の目線で生きた」そんな私の賢治像が少し崩れる甘ったれた放蕩ぶりにも驚きましたが、どんなときも息子を愛し、違和感を感じながらも最後は全力で受け入れ、支えるお父さんの姿に胸を打たれました。

賢治が生み出した全ての作品の父であり、銀河の星々の中で暖かく輝き続ける素晴らしい父。そんな政次郎氏について知るきっかけを与える本作を生み出して下さった門井さんにも感謝です。
銀河鉄道の父Amazon書評・レビュー:銀河鉄道の父より
4062207508

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