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銀河鉄道の父
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銀河鉄道の父の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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息子の成長や独り立ちを願うも自分も関与したい。仕送りや看病、仕事等、結局は息子に甘い父親像。 直木賞受賞作だけど個人的にはいまいち。父親の葛藤や甘さが共感出来ないのか、宮沢賢治の成功物語に多大な盛り上がりを期待しすぎてたのか…。 | ||||
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私が知っていた事実とは異なりましたが、とても読みやすかった。 既に映画の配役を知っていたので役所広司さんを頭に浮かべながら読みました。 亡くなった妹さんが優秀な女性だった事や両親に愛された人生だった事等興味深く読みましたが、映画はまた演出が違っていました。 | ||||
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直木賞受賞作で、たしかに面白いが、これまで陽の目をみなかった「賢治の父」を取り上げたアイディア一発勝負とも読める。 この作品の最大の問題は、女性の観点が全く出てこないことである。 確かに、政次郎は当時にしては献身的な父だったかもしれない。 しかし政次郎が賢治を見舞うためのこまごまとした品は、誰が用意したのか。 結局は妻や女中なのではないか。 政次郎不在の実家を回していたのは誰か。 妻にどれだけ負担をかけているのか。 それを描かずに「こんなに献身的な父親でした」というのは、それこそ父権主義的ではないのか。 政次郎は家庭を顧みず、家には金を入れずに子どもにだけはいくらでも金を出す、田舎の中小企業の二世社長のようだ。 上手く美談にまとめられていて、その突っ込みが足りない。 小説としては面白いのだが、審査員たちが賢治という権威に抗えなかったからではないからこその直木賞受賞ともいえるのではないか。 | ||||
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門井慶喜さんの本です。 この本は、直木賞受賞作だそうです。 宮沢賢治の父親政次郎から、宮沢賢治の一生を語る、という作品です。 祖父から厳しくしつけられて、質屋をやっている政次郎は、その後継ぎとして賢治を、と考えるのですが、 この賢治が、自分の思い通りにはいかない、という葛藤なのですが、 一方では、賢治の才能を認めつつ、それをどう支えるか、ということを考えたりして、 「父親」のありようを考えさせてくれる本です。 僕も一児の父親ですから、「父親入門」といいますか、父親のあるべき姿というものを学んだように思えました。 賢治の死ぬ間際に、父親の政次郎は、次のように言います。 お前がほんとうの詩人なら、後悔のなかに、宿痾のなかに、あらたな詩のたねを見いだすものだべじゃ。何度でも何度でもペンを取るものだべじゃ。人間は、寝ながらでも前が向ける(377㌻) これ、震えました。 父親の業といいますか、そういうものがよく描かれています。 | ||||
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直木賞を受賞した本とは思えないんです。個人的な趣味と合わなかったかな。 | ||||
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心配事が大いにある。東京と花巻の往復とはいうが、彼は妹が死んだことで、北海道に数回渡っている。といっても当時のそこは松前藩のちょっと先、札幌までがやっとで道東は遠すぎた。そこのブナ林を見て「同じ東北」と思ったかどうか。渡島半島の冬は日本海側気候に晒されたブナで、彼の花巻は太平洋側のブナで、その違いは大きいのだが、そこまでに入り込めていない。彼の人間形成に「父」とは、昨今のゆとり教育レベルの検証でもあるまいし、偉人とは本人次第で、親がどうなのかはほとんど興味なし。あの時代は旧制中学で一人前だった。そういう筆者の視点が子供っぽくて残念。むしろ彼が死んだ妹で腑抜けになって、北海道さ迷ったこと、そのお金がどこにあったのかと、知られないそちらの賢治に大いに興味があったが。 | ||||
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