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罪責の神々 リンカーン弁護士
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罪責の神々 リンカーン弁護士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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刑事裁判における被告人の弁護をするハラーにとって、被告人が実際に犯罪を犯しているかどうかは全く関心がなく、却って知ることで動きずらくなってしまう。 ハラーの仕事は陪審員の心に疑念の種を植えつけること。 陪審員が合理的な疑いを抱けばハラーの勝ちだ。 そんなハラーが飲酒運転の罪で起訴された被告人を無罪放免で解放されたとたん、再び飲酒運転による死亡事故を起こし、その被害者が娘ヘイリーの友人であったことから、娘との関係が悪化し、娘と会うこともできなくなってしまう。 本書はこのようなハラーの家庭状態をバックグランドにしていることから、物語の根底には、娘の信頼を取り戻すことができるのか、といった物語としても読めます。 ハラーは思う。 「この世界が白と黒で色分けされているものではないとヘイリーがいずれは気づくだろうと信じねばならなかった。この世界は灰色であり、その灰色の領域に自分の父親が住んでいるのだということを」 さて、リンカーン弁護士シリーズにおいていつも思うのは、チームプレイがいかに大切かということ。 シスコという優秀な調査員の力なくては、間違いなくハラーがここまでの成功を得ることはなかったでしょう。 運転手アールの機転によりかたくなな人から話を聞き出すことに成功したり、刑事弁護にあこがれるアソシエイト弁護士ジェニファーは、ハラーが誇らしく思えるほど判事の前でうまく主張できるほど成長している。 チームで集まりブレインストーミングをするなど、今回はチームプレイ場面がいつになく強調されています。 タイトルの「罪責の神々」とは、弁護人が陪審員につけているあだ名のこと。 だれが有罪でだれがそうでないかを決める。 そんな罪責の神々たる陪審を誰もが心の中に持っている。 | ||||
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『ミッキー・ハラ―』シリーズ5作目、関連作『ハリー・ボッシュ』シリーズ他含めて通算26作目。 本作は登場人物が多く混乱して大変だった。加えて同一人物なのに姓と名、別名が出たりして。 上巻後半でようやく焦点が絞られてきた。 下巻の後半は怒涛の展開、見事、だからコナリー作品はやめられない。 リーガルサスペンスは理屈臭くてじれったいところがあるが、ラストの巻き返しが痛快だ。 特に本作は最高潮で、シリーズを通しても圧巻だった。 ボッシュ・シリーズのような警察物語と別物のおもしろさがある。 訳者もあとがきで懸念を述べているが『ミッキー・ハラ―』シリーズは本作で終結のようなエンディングだった。今後はわからないが、とりあえずこの後のボッシュ・シリーズでハラ―は登場しているようなので、そこで楽しみたい。 本文ではハラ―の娘との断絶に触れている箇所が少なく詳細がよくわからなかったが、前作と本作の訳者あとがきで理解できた。原文の問題なのか翻訳で省いたのか不明だが。 訳者の古沢氏はなかなか癖が強い。気になるところの一つ目は「けっこう」という言葉。偉そうで日本社会の通常の会話ではまず受け入れられない高飛車で癇に障る言い回しだ。 二つ目は「ほら」。上巻252ページだけで3か所もあるほど。この言葉がなくても会話は成立すると思われるが。 本氏はコナリー作品専属で、確かに優秀だしファンもいるようだが…。 | ||||
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マイクル・コナリーの『罪責の神々』下巻を読み終えた。 弁護士経験のないコナリーが、ここまで刑事事件案件を専門的に描写することに驚きながら読み進んだ。 なにか弁護士経験などなくともこんな小説を書けるんだぞ!と、世に問うているよな作品に仕上がっている。 コナリーは、ロサンゼルス・タイムズ犯罪担当の記者経験もあり、若いころにはレイモンド・チァンドラーの小説を読み、啓発されて小説家になろうと決心したそうである。 とにかくこの『罪責の神々』を、リーガル・サスペンス好きが読めば、その際立った才能の深淵さに触れることができること間違いない。 デティールも疎かにしていないことは、著者自身が弁護士経験がないから、多くの司法の専門家にアドバイスを受けたことが、巻末の「謝辞」に挙げた人たちの多さに伺うことができる。 ハリー・ボッシュ" シリーズも読んでいないものが多く、ミッキー・ハラー" シリーズもこれからできるだけ読んでみようと思いながらマイクル・コナリーの労作『罪責の神々』下巻を読み終えた。 | ||||
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先日久しぶりに読んだジョン・グリシャム『危険な弁護士』の主人公セバスチャン・ラッドは、マイクル・コナリーが生み出した”リンカーン弁護士”を、ミステリファンなら即座に思い浮かべるだろう、と、『危険な弁護士』の解説で若林踏氏が述べていた。 が、評者は、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・ シリーズは何作か読んことはあるが、ミッキー・ハラー・シリーズを読んだ記憶がないのでシリーズ5作目の本書『罪責の神々 リンカーン弁護士』を読むことにした。 本書の上巻を読み始め最初に思ったのは、「グリシャムさんコナリーさんをパクったな!」ということでした。 確かに『危険な弁護士』のセバスチャンには、本書『罪責の神々』のミッキーなど問題にならないくらいの過激な状況を設定して描いていたが、リーガルサスペンスとしての出来の良さで評価させてもらうと本書『罪責の神々』のマイクル・コナリーにどうしても軍配を挙げることになるだろう。 二番煎じは、やはりあくまで二番煎じであるから、先に読んだグリシャムの『危険な弁護士』は、それなりに面白かったのだがなんだかレビューを書き直したくなつてしまった。 本書のタイトルである「罪責の神」(The Gods of Guilt)というのは、今は、老人ホームにいる元刑事弁護士の81歳になるリーガル・シーゲルが昔を思い出しながらミッキーへ語った言葉である。 このリーガル老人は、かってミッキーの父親と刑事弁護士として辣腕を振るっていたパートナーだったのである。 ミッキーの父親が早世したのち、このリーガル・シーゲルが父親代わりになってミッキーを育て、同じ刑事弁護士へと導き、いまなおよき相談相手であり、チームの一員でもある。 「きみの父親は、陪審員のことをいつも”罪責の神々”と呼んでいた。覚えているかね?」(P40) と、語ったことで本書のタイトルが判明した。 本書『罪責の神々』上巻で久しぶりに玄人好みのリーガルサスペンスを楽しく読み終えました。 | ||||
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しまった!だいぶ前に文庫本で読んでいたぜ!間違えてKindle版でも購入しちまった!CDもそうだが小説でもやっちまった!耄碌したか!最近のBoshものよりこっちの方が面白いし…。仕方ない、旅行に行ったときに読み直しでもするか。チャンチャン。 | ||||
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最初から映画化を意識して書かれているのでしょうか。 派手なアクション場面や、同時進行している別の場面、 特徴的な登場人物の描写が多く、 映画を見ているように読み進めました。 これまでのミッキーの話に比較して、 場面展開が速くてドキドキわくわくの、 まさにページターナーです。 上下巻、あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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最初から映画化を意識して書かれているのでしょうか。 派手なアクション場面や、同時進行している別の場面、 特徴的な登場人物の描写が多く、 映画を見ているように読み進めました。 これまでのミッキーの話に比較して、 場面展開が速くてドキドキわくわくの、 まさにページターナーです。 上下巻、あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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半分も過ぎ最後50ページあたりからは怒涛の展開であった。 いかにもアメリカらしい結末。 ボッシュもしかり。下巻で納得の物語であった。 | ||||
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アメリカの司法制度って、と毎回思いますが、面白くてまた他の作品も読みたくなります。結末は少しあっさり感じましたが、途中の駆け引きはさすがだと思いました。 | ||||
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相変わらず面白かった。 他の作品も早く翻訳してほしいと思います。 | ||||
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上下巻を通して傑作だと思います。一人称によるスピーディーで納得できる展開、随所におけるサプライズ。前作「ブラックボックス」がやや不満だったので本作には満足させられました。ただし、他の投稿者も指摘していますが、内容紹介はネタバレに近いので事前に見てはいけない。また、訳者あとがきの中で次作のあらすじを2頁にわたって紹介しているのは余計だと思います。 | ||||
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さすがはコナリーです。今作も圧巻の傑作ぶりです。 クライマックスの法廷シーンは一気読みせざるを得ないでしょう! ラストの「心に陪審・・・」のくだりは心に響きました。 | ||||
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先に書いておくと、本書について書かれている内容紹介(上巻も下巻も同じ)は、完全なネタバレである。 本書の面白さの中心はハラーの弁護にあるので、事件の真相がわかっても十分面白いと思うが、内容紹介に、ここまでの具体的内容を書く必要なないだろう。 私は、全部読み終わってから、さっき内容紹介を見たばかりなので、被害はなかったが、これから読まれる方は、内容紹介は読まない方がよい。 本はリンカーン弁護士物の第5作。上巻はちょっと地味な展開だが、上下巻合わせると、今回も文句なしの傑作である。 新人女性弁護士のジェニファーと、元風俗嬢現ヨガ教師のケンドールが好意的に描かれている。 | ||||
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下巻は上巻よりずっと派手な展開になって、仲間を殺され、リンカーンは廃車になり、ミッキーも大けがを負ってしまう。その一方、女ヨガ教師とベッドを共にする仲になる。法廷の方はガンガン攻めたてて、圧勝のような雰囲気であったが・・・。 それで、今回も法廷サスペンスの傑作であった。 ささやかな不満は、女ヨガ教師との情事は書かれているのに、愛が書かれていないことか。 そんなことより、訳者あとがきによれば、本書がリンカーン弁護士の最後の作品になる可能性があるという。それは困る。続けてほしい。 | ||||
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