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シンパサイザー
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シンパサイザーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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北ベトナムのスパイをしている語り手の告白という形式で進む、ベトナム戦争の悲惨さを小説にした作品。サイゴン陥落など史実を元に語り手がどのように戦争を乗り越えていくのか描かれており、なかなか凄惨である。1ページに占める文字量が多く、文字の洪水のように語り手の告白を読むことになる。私が知っているベトナム戦争はアメリカからの視点だったことに気づかされた。本書はベトナム側の視点でのベトナム戦争であり、新しい気づきがある。また、日本人よりはベトナム戦争当事者であるアメリカ人に刺さる作品になるだろう。 | ||||
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主人公は、ベトナム人であるが、戦争終結前にアメリカの大学で優秀な成績を上げている。私の知人に日本の大学を卒業した人がいるが、知的で静かだ。 でも戦争の中では、そんなことには無関係だ。米国内で知人をナイフで殺すし、拷問するし、友人から拷問を受ける。 「ゲームの王国」「チャイナタウンの女武者」も暴力にあふれているが、その感じとは大きく違う。この本の主人公はずっと冷静で、知的だが、殺人はあふれている。 活字がつまっているせいか、主人公の内省的な記述が多く、ページ単位でのストーリ展開が読めないせいか、読み進みが遅い。それがまた主人公の行き詰まりと心的な複雑さを感じさせてくれる。 | ||||
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テーマの面白さ、原文英語の言葉遣いの妙、日本語への翻訳も非常に優秀で素晴らしかった。 | ||||
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この作品はピュリッツァー賞とアメリカ探偵作家クラブ賞を同時受賞している。だが、私にとってこれは推理小説でも サスペンスでもない。ヴェトナム人の目から見たヴェトナム戦争の真実を描いた凄まじいまでのドキュメンタリーである。 仏人の父と13歳のヴェトナム人の母から生まれた私生児の「私」は南ヴェトナム秘密警察の大尉でありながら、 北から送り込まれたスリーパーである。この「私」の「司令官」への告白の形で、「私」の半生が描かれて 行く。スパイでありながら、ものの考え方はかなりアメリカナイズされているこの大尉の体験を通して、ヴェトナム戦争が 終わる前の腐敗した南ヴェトナムと北が勝利した後のヴェトナムの実態が明らかにされる。狂気ともいえる 戦争場面や拷問のシーンは、全編を通じて観念的であると言っていいこの作品の中では、極めて写実的で グロテスクである。結局、この戦争の意味は「何もない」ことを見つけたというくだりの虚無的なまでの 「私」の告白も米国、フランスそして共産主義者に蹂躙されるヴェトナム人民の声として読者の心に残るであろう。 なかなか読めないし、決して映画にもならないであろうヴェトナム人から見たヴェトナム戦争史である。 | ||||
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原文がそうなのか訳のせいなのかわからないが、ひたすら読みにくかった。 わざと下手に書くのが持ち味なのだろうか。 舞台は興味をそそるのに、もったいない。 | ||||
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ほとんどが事実から構成された創作で、戦争、政治、宗教、イデオロギー、人生、哲学などについて多面的に読者に迫ってくる。 ただし、ベトナム戦争についての知識が無いと、ピンと来ないしかもしれない。 | ||||
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他のレビューアーの方も書いておられるとおり、主人公の告白という文体が取られており、読み始めは取っ付きにくいです。 文庫本帯の「スパイ小説の王道」を期待して買われると期待外れになると思います。 告白の文体になっているのが必然である事は読み進めて行くうちに分かります。 主人公は確かにスパイですが「スパイ小説」の範疇ではなく、フランス統治下からヴェトナム戦争、サイゴン解放(陥落)、ボート・ピープル、ポル・ポトとの戦争、中越紛争までのヴェトナムの同時代歴史小説とも言うべき内容です。但し、読むに当たって、ヴェトナムの現代史に関する一定の知識は必要です。 食い入る様に読みました。 | ||||
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今のところ、なかなか読み進まないのですが、内容は面白いです。 | ||||
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ベトナム戦争がらみのスパイ事件か…。面白そうだということで手にしたのだが。スパイの一人語りで話が展開していく。「会話」があまりないのだ。 「一人語り」も、宇能鴻一郎さんの小説のヒロインの一人語りならまだしも、スパイ小説で、こういう中心の構成というのもとっつきにくくて……。200頁近くまで読んだところで「断念」。積んどく本へ移動。ううむ、5頁読んだ時点で「あまり面白くなさそう…」と判断すべきだったか……。読書時間を無駄にした? 最後まで読んでないので、☆ふたつ以下にはできないが…。 そもそも、ハヤカワ文庫、他の文庫より天地が長くて、あまり手にしない文庫本なのだが? 文庫カバーが特製でないと入らないので…。 去年の11月に訳出されているサイモン・コンウェイの『スパイの忠義 上下』 (ハヤカワ文庫)も積んどくしているけど、これはどうしようかな……。こちらは会話は普通にあるみたいだけど。 ハヤカワ文庫のスパイ小説といえば、やはり、なんといっても、アルノード・ボルシュグラーヴ&ロバート・モスの『スパイク上下』『モニンボ』 (ハヤカワ文庫)。あのころのハヤカワ文庫、活字も今より小さく、判型も小さかったけど…。 | ||||
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私もダメでした。他の方のレビューでも触れられてますが、この煩わしい「ですます」調翻訳が本当に苦痛で読むのを諦めました。 | ||||
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新聞の書評で紹介されていたので気になり手に取った。フランス人宣教師とベトナム人のメイドのあいだに生まれ、どのコミュニティからも村八分にされて育った少年。彼が共産主義の北ベトナムのスパイとなり、何ともわからぬ「独房」で己のスパイ活動のみならず生い立ちまで語る。上巻の白眉は陥落するサイゴン(現在のホーチミン市だ)を脱出する場面。なんという緊迫感か。下巻へ。 | ||||
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上巻に続き読了。しきりに比喩を使いたがり、風刺的諧謔的に物を言う主人公の悲哀が、最後の一連の場面に至ってどうしようもなく胸を打つ。国、生まれ、文化、思想、友情、愛情、何物においても引き裂かれ、中途半端になってしまった男の真実。昨今にしては厚くもない文庫二冊の読書だったが、読後は長い間頭の芯が痺れていた。スパイ小説としても純文学作品としても傑作。 | ||||
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ベトナム戦争のスパイの話ですが、スパイ小説と聞いて期待するような、ハラハラドキドキするスリリングな展開は一切ありません。かといって、ベトナム戦争のことが詳しく書かれているわけでもないので、歴史を知る面白味もありません。最初の数ページ読んで、「こういうの好き」と思える人以外はやめたほうがいいです。ずっとそんな感じなので。 | ||||
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下巻になり、少しは盛り上がるかと期待しましたが、徹頭徹尾スパイのつまらない(と私は感じた)独白でした。これが実話なら少しは読む価値があると思うけどフィクションだから。 | ||||
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最初はこの語り手よくしゃべるなと引き気味で読んでいたが、上巻、下巻までいって完全に圧倒された。読みやすくわかりやすいエンタメ小説ではないが、熱量がすさまじい。高評価に納得。 | ||||
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下巻の怒濤の展開に驚いた。読み終わって、重い余韻がずっと残っている。 | ||||
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「ピュリッツァー賞、エドガー賞最優秀新人賞など六冠に輝いた傑作」とのことで、期待して手に取りましたが、 10ページほどで中断して他の本を読んでいます。 主人公の一人称の語りに魅力がないんです。アメリカでこれほど話題になってるから、 原書で読めば受ける印象が違うのかもしれません。 きっと、訳者に恵まれなかったのかもしれません。です、ます調の翻訳が延々と続き、読み続けるのが苦痛です。 訳者にはサリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」、三島由紀夫「仮面の告白」の語りを 参考にしてほしいと思いました。 | ||||
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こういう本を出すくらいなら、もっと出して欲しい本が山ほどある。 ダラダラとした内容が続き、全然入り込めなかった。 トム・ウッド、ジャック・コグリン、ベン・サンダース、スコット・マキューエン。 編集長が変わったのでアクション小説が激減したのか・・・。 マーク・グリーニー以外のアクション小説は出さない方針のようだ。 | ||||
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ごめんなさい。最初から乗り切れなくて上巻の途中であきらめました。ワクワクドキドキしないんです。 | ||||
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