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(短編集)
濱地健三郎の霊なる事件簿
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濱地健三郎の霊なる事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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若い頃より有栖川先生のファンでした。久しぶりに整形外科の腰の手術で入院中、一気に読ませてもらいました 。久しぶりに先生の世界観に浸らせていただきました。楽しかった。ありがとうございました | ||||
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ちょっとした待ち時間に少しずつ読み進められる短編集が欲しくて購入。 いわゆる“いやミス”等のドロドロ長編ミステリーは面白いが読むのに疲れる、でもほっこり系の短編集は性に合わない、あっさり淡々と読みたい今の自分にちょうどぴったりでした。 | ||||
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2017年に出た単行本の文庫化。 もともと『幽』に連載されたもの。『幻坂』に少しだけ出てきた濱地健三郎を主人公に据えている。 「見知らぬ女」「黒々とした孔」「気味の悪い家」「あの日を境に」「分身とアリバイ」「霧氷館の亡霊」「不安な寄り道」の7話を収録。 探偵小説っぽい仕掛けの炸裂する話もあるが、どちらかといえば怪談寄り。 おどろおどろしくて怖いというよりは、幽霊の正体/心残りを突き止めていくあたりが読みどころ。 | ||||
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有栖川有栖さんの作品としては残念な内容でした。(私にとってはですが) 恐らく連載雑誌のテーマに沿うものだったのかもしれませんが、登場人物に惹かれる魅力がなく、ミステリー部分もありきたりでした。 | ||||
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この作品の主人公はなんと”幽霊を視る能力がある”心霊探偵”。有栖川氏ご本人が書かれたあとがきによると、「赤い月、廃駅の上に」「幻坂」の延長線上で怪談専門誌「幽」に連載されたものということです。これら2作品ほどストレートなホラーではなく、ミステリとのちょうど真ん中くらいでしょうか。”事件簿”と付いているのでてっきり新本格ミステリかと思いますが、そちらのファンの方が読まれるとちょっと肩すかしかもしれません。 まず「山伏地蔵坊の放浪」を思い出しました。軽い目の謎解き短編集という意味では共通するものがあります。ただ、個人的には火村・アリスや江神シリーズに比べるとどちらも何か物足りないというか・・。新規の路線を考えて試行錯誤しておられるのだと思いますがどうも印象が薄いです。 話の展開もあっさりしたものが多く、これだけで終わり?と思ってしまうものがあったり。霊ですから、殺されたり納得のいかない死に方をして、そのことを訴えたくて出てくるものになるので、どうしても似たような話になってしまうのかもしれません。 あっさりした話が多いだけに1時間ものの連続ドラマに向いているかも。探偵と助手ユリエのユーモア含んだ会話もドラマ向けのように思えます。 最後の「不安な寄り道」が気に入りました。探偵の影響で少しだけ”視える”ようになってきた助手のユリエが漠然とした不安を訴え、それに探偵が答える会話はなにやら哲学的で意味深かったです。 「原子は元々生命を持っていないから結合の形を変えるだけで死にはしない。命を持っていないものが結びつき方によって命という現象を生む。私も現象なんですね。こんなにしっかりと実在しているように思えるのに。生きている人と死んでいる人の見分けもつかない世界。私って本当にいるんでしょうか?」幻想的な雰囲気がとてもよかったです。 | ||||
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好物の「心霊探偵」というキーワードや、「ミステリと怪異の融合が絶妙」という裏表紙のあらすじに惹かれて購入。 霊能力のある探偵と助手(語り手ではない)が関わった事件が七編収録されています。 濱地は霊能力があるとはいえ、生者に対しても死者に対しても行うのは言葉での説得で、ほとんど感情的になることもないので、派手さはありませんでした。 怪異の描写も、さほど意外性はないミステリ要素も、どちらもマイルド。 (なんとなく比べているのは、登場人物の苦悩が描かれつつアクションやユーモアもふんだんにあったチョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』や、ホラーとしての迫力と無茶だなあと思うほどトリッキーなミステリ的解決が同居している『密室の如き籠るもの』『どこの家にも怖いものはいる』といった三津田信三の短編集などです) 怖い怪談が読みたい、驚愕するミステリが読みたい、オカルト探偵が激しい情熱で怪奇現象と向き合うのがみたい、という人には向きませんが、 いかにも名探偵然とした主人公が、さらりと怪異や事件を解決していく話が好きな人にはオススメの短編集だと思います。 個人的なベストは、お互いに好きなのに破局へ向かいかけているカップルに何が起きたのかを解き明かす『あの日を境に』でした。 | ||||
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有栖川の新探偵シリーズである。これがなんと「心霊探偵」。 いったいどうなることやらと思いながら読み進めるわけだが、いや、存外に面白い。 いわゆる「本格」になりえないのは仕方ないとして、心霊が見えるからといって論理をすっとばしているわけではない、というあたりがポイントなのかもしれない。世の中の前提をちょっと変えてみた舞台、というところかしらん。少し前に読んだ「〇〇荘の殺人」の立ち位置とも似ているような気がした。 主人公たる濱地氏もなかなかの食わせ物だが、助手をにんずるユリエ嬢もちょっとどうして一癖ある感じ。不思議な力の助けを借りて、向かい合うのは哀しい人間の心、というところだろうか。少なくともこれはホラーではないし、決してオカルト小説でもない。何ともいえない読後感でありました。 | ||||
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ドラマの原作だと思って読めば面白いと思います 主人公もキャラ立ってるし、シリーズ化できるんじゃないのかな。 有栖川有栖の推理小説と思って買うと後悔します 2つ以上トリック?が分かった人は何か憑いてますので、お払いに行った方がいいです | ||||
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霊が見えるという特殊能力をもっている探偵なので、普通の?推理小説とは違いますが、見えるだけでは犯人はわからないので、やはり推理力がある探偵さんです。またその主人公の探偵がなかなか魅力的で好印象です。霊がメインなので、軽いホラーのような感覚で読んでいました。面白かったけど、でもやっぱり本格推理小説の方が好きです。 | ||||
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『幻坂』に登場した霊感探偵の連作集だ。七篇収録している。 作者が「特殊設定を利用するだけでなく、怪談にミステリの発想を移植した」と言うだけあって、 斬新な魅力に富んだ佳作揃いである。論理的に解明できるホラーというのは、ありそうでなかった。 印象に残ったのは、次の二篇。 『見知らぬ女』幽霊に憑かれた男は、妻に指摘されても「そんな女、知らん」と言い張る。 その言葉に嘘はなかったのだが、驚くべき真相が隠されていた。 助手の志摩ユリエが初登場する。もと漫画家志望者のスキルが謎の解明に役立つ。 化けて出た真相を論理で解明するとは、お洒落だなあ。 『霧氷館の亡霊』古い洋館に祖母の幽霊が出るという。濱地が解いた謎の真相は、かなり予想外だった。 物質的現象をオカルトめいた嘘で解説するという、斜め上の結末が気に入った。 このコンビの活躍をもっと読みたい。 | ||||
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心霊現象ですが最後は事件が解決しますね。 あまり違和感なく読めました。 また続きがあったら嬉しいです。 | ||||
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心霊探偵濱地健三郎と助手志摩ユリエが心霊事件を解決する短編集です。本格推理の名手の作品ですが、推理の要素もありますがまずファンタジーに近いホラーです。 心霊探偵濱地健三郎は年齢不詳の冷静・博識かつ謙虚な紳士で、若くてやかましくない程度に活動的な志摩ユリエが華を添えている感じ。主人公のキャラクターによってはいくらでも派手な展開になりそうな題材をなるべく波風が立たないように穏やかに解決していきます。 なので「意外な犯人」やら「霊能力バトル」やらを期待する人(自分もそうなんですが)の中には物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、自分にとっては読後感もよく、また続編を期待したい一冊でした。 | ||||
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心霊探偵濱地健三郎と助手志摩ユリエが活躍する短編集全7編。新本格の第一人者が心霊現象を題材に、と最初はびっくりしました。何しろロジックとは正反対のことにように思えましたから。当然、心霊・怪奇現象に原因の全てを押し付けるようなことはないと思いましたが、どう本格ミステリーと融合するのか興味がそそられました。 全編ともテンポ良く軽快で、心霊現象等もライトに話に絡めつつ、物語を楽しめます。微かですが本格物の雰囲気を楽しめる「見知らぬ女」や「気味の悪い家」、ホラーチックな「黒々とした孔」、苦しい言い訳に笑った「分身とアリバイ」等が印象に残りました。いつもとはテイストが違う作品とは言え、やはり本格寄りの味付けが濃いような気がしました。 | ||||
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なので、いつものガチの推理小説を期待したら、確実に裏切られますが、正直私は、いいじゃん!、と感じました、作者が意図しなかったキャラクターが読者に支持されて、作品として成り立っていく、なんて創作の中では一番魅力的な現象がこの小説では起こっています、えっ、有栖川先生ってこんなにロマンチストでしたっけ?、などと驚いたり、思い直しながら読み切りました、新生有栖川が今、この小説で生まれかかっています、長年のファンからしたら受け付けない部分もありますが、単純にお話しを楽しみましょうよ、これは次回作が楽しみかも?、好みもあるから難しいかなぁ?。 | ||||
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トリックらしいトリックもなく、後出しのオンパレードだが、 ま、長編を書く前のウォーミングアップと考えれば、 いいのかな、という感じでした。 | ||||
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濱地健三郎は、その鋭い推理力と幽霊を視る能力を発揮して、奇妙な現象に悩む依頼人を助ける心霊探偵。本書は、その濱地と助手の志摩ユリエが活躍する短編集。なお、「あとがき」によると、濱地は『幻坂』の2編で登場しているらしい(私は同書を読んでいない)。濱地の年齢に関する部分を読んでいると、エドワード・D・ホックのオカルト探偵サイモン・アークを思い出した。といっても、濱地の年齢に、アークほどの幅はないし、あれほどのオカルトでもない。 心霊現象が絡むこともあり、そちらの方面に興味があまりない私には、全体的にイマイチ。何でもありとまでは言わないけど、自由がありすぎるため、ミステリとしては弱い。作品の一つはミステリのルールに抵触している。 濱地の影響なのか、心霊現象がからむ事件との関わりが多いためなのか分からないものの、助手のユリエも霊視能力を少しずつ持ち始めるが、それほど生かされてはいない。お行儀が良すぎるようにしか思えない。また、ユリエの年下の「彼氏」進藤叡二もインパクトはない。 話そのものはともかく、濱地かユリエにもっと強烈なものがあれば、と思ってしまった。 好みの問題かもしれないが、あまり楽しめなったのが残念。 | ||||
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