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(短編集)
濱地健三郎の霊なる事件簿
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濱地健三郎の霊なる事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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2017年に出た単行本の文庫化。 もともと『幽』に連載されたもの。『幻坂』に少しだけ出てきた濱地健三郎を主人公に据えている。 「見知らぬ女」「黒々とした孔」「気味の悪い家」「あの日を境に」「分身とアリバイ」「霧氷館の亡霊」「不安な寄り道」の7話を収録。 探偵小説っぽい仕掛けの炸裂する話もあるが、どちらかといえば怪談寄り。 おどろおどろしくて怖いというよりは、幽霊の正体/心残りを突き止めていくあたりが読みどころ。 | ||||
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この作品の主人公はなんと”幽霊を視る能力がある”心霊探偵”。有栖川氏ご本人が書かれたあとがきによると、「赤い月、廃駅の上に」「幻坂」の延長線上で怪談専門誌「幽」に連載されたものということです。これら2作品ほどストレートなホラーではなく、ミステリとのちょうど真ん中くらいでしょうか。”事件簿”と付いているのでてっきり新本格ミステリかと思いますが、そちらのファンの方が読まれるとちょっと肩すかしかもしれません。 まず「山伏地蔵坊の放浪」を思い出しました。軽い目の謎解き短編集という意味では共通するものがあります。ただ、個人的には火村・アリスや江神シリーズに比べるとどちらも何か物足りないというか・・。新規の路線を考えて試行錯誤しておられるのだと思いますがどうも印象が薄いです。 話の展開もあっさりしたものが多く、これだけで終わり?と思ってしまうものがあったり。霊ですから、殺されたり納得のいかない死に方をして、そのことを訴えたくて出てくるものになるので、どうしても似たような話になってしまうのかもしれません。 あっさりした話が多いだけに1時間ものの連続ドラマに向いているかも。探偵と助手ユリエのユーモア含んだ会話もドラマ向けのように思えます。 最後の「不安な寄り道」が気に入りました。探偵の影響で少しだけ”視える”ようになってきた助手のユリエが漠然とした不安を訴え、それに探偵が答える会話はなにやら哲学的で意味深かったです。 「原子は元々生命を持っていないから結合の形を変えるだけで死にはしない。命を持っていないものが結びつき方によって命という現象を生む。私も現象なんですね。こんなにしっかりと実在しているように思えるのに。生きている人と死んでいる人の見分けもつかない世界。私って本当にいるんでしょうか?」幻想的な雰囲気がとてもよかったです。 | ||||
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ドラマの原作だと思って読めば面白いと思います 主人公もキャラ立ってるし、シリーズ化できるんじゃないのかな。 有栖川有栖の推理小説と思って買うと後悔します 2つ以上トリック?が分かった人は何か憑いてますので、お払いに行った方がいいです | ||||
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霊が見えるという特殊能力をもっている探偵なので、普通の?推理小説とは違いますが、見えるだけでは犯人はわからないので、やはり推理力がある探偵さんです。またその主人公の探偵がなかなか魅力的で好印象です。霊がメインなので、軽いホラーのような感覚で読んでいました。面白かったけど、でもやっぱり本格推理小説の方が好きです。 | ||||
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濱地健三郎は、その鋭い推理力と幽霊を視る能力を発揮して、奇妙な現象に悩む依頼人を助ける心霊探偵。本書は、その濱地と助手の志摩ユリエが活躍する短編集。なお、「あとがき」によると、濱地は『幻坂』の2編で登場しているらしい(私は同書を読んでいない)。濱地の年齢に関する部分を読んでいると、エドワード・D・ホックのオカルト探偵サイモン・アークを思い出した。といっても、濱地の年齢に、アークほどの幅はないし、あれほどのオカルトでもない。 心霊現象が絡むこともあり、そちらの方面に興味があまりない私には、全体的にイマイチ。何でもありとまでは言わないけど、自由がありすぎるため、ミステリとしては弱い。作品の一つはミステリのルールに抵触している。 濱地の影響なのか、心霊現象がからむ事件との関わりが多いためなのか分からないものの、助手のユリエも霊視能力を少しずつ持ち始めるが、それほど生かされてはいない。お行儀が良すぎるようにしか思えない。また、ユリエの年下の「彼氏」進藤叡二もインパクトはない。 話そのものはともかく、濱地かユリエにもっと強烈なものがあれば、と思ってしまった。 好みの問題かもしれないが、あまり楽しめなったのが残念。 | ||||
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