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サロメ
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サロメの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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原田マハに、はまっていて、今片っ端から読んでる最中です。通勤のバスの中で読むだけでも一週間もかかったことなかったのに、この本は二週間くらいかかりました。読むのがなんか苦痛でした。クモの糸のようにサロメにからめとられていったメイベル、オーブリー、ワイルド。気味の悪い闇がずっと漂っているような誰も救われないようなストーリーでした。 | ||||
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元々、同時代のラファエル前派の画家たちが好きでした。彼らの人間関係もなかなかですが、ビアズリー周辺も一筋縄では行かない人ばかりですね(事実ベースでも)。原田さんのサロメの前に、ワイルドのサロメを読むことをおすすめします。より一層ゾクゾクします。 私はさらにビアズリーの画集を一通り見てからこちらの本を読みました。一気に世紀末の雰囲気にひたりました。ワイルドの他の本や、同時代の他の芸術家の作品にも興味を持ちました。 | ||||
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初めて読んだマハさんの作品。テンポのよいストーリー展開、登場人物であっという間に読めた。時代背景も手に取るようにわかった。おすすめ。 | ||||
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去年、ギュスター モロー展が福岡にて開催されておりました。その際、サロメを題材にした絵画の展示を見たのですが、サロメって何のことぞ?でした。 時は過ぎ、コロナも手伝って何気にAmazonを閲覧していたのですが、偶然原田マハさん著書の サロメを見つけ、ん?これはもしや?と思い即購入。 やはり あのサロメの話でした。 原田マハさんは、やはり絵画の著作が多く、 しかも、知識も豊富。サロメを書いたオスカー ワイルドを脇に追いやり、まさかの挿絵画家の、オーブリー ピアズリーと姉のメイベルを軸に物語が展開されていく。 一気読みし、やっとサロメ?の謎が解けました。 ですが!本の中で、文字にて紹介されている 挿絵を見たい! 欲求に駆られ、続いて 本家のワイルド作 サロメ(岩波文庫)を購入。 独特のタッチで描かれたオーブリーの絵は必見です。素晴らしい。 是非見てください。 | ||||
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オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」及びその<挿絵>を描いたオーブリー・ビアズリーをモチーフとした美術ミステリ。作者としては夭逝した天才画家のオーブリーに焦点を当てた様で、現代(冒頭と末尾だけ)とビアズリー一家の時代とをカットバックで描いている。特に、オーブリーの美貌の姉で女優のメイベルの描写が意味深で、「サロメ=メイベル」であり、「サロメ」を書いたのはオーブリーというオチを予感させる。また、「サロメ」を反映して、頽廃、背徳、異端、妖艶、(反)聖書、同性愛、近親相姦といった雰囲気を全編に漂わせている。 謎というのは冒頭の現代の章で、ワイルドの私家版「サロメ」(本物か否か不明)で皿に乗った首が"ヨハネ"以外だったというものである。オーブリーとメイベルに関しては、記録文学風に描いており、2人の生い立ちやオスカー・ワイルドという怪物に魅入られて行く悲劇(悪夢)を丹念に綴っている。特に、病弱の弟思いだったメイベルが次第に妖女・魔女へと変身して行く過程が鬼気迫る。面白い趣向である。オスカー・ワイルドとオーブリー・ビアズリーをモチーフにしているかに見せかけて、実は「サロメ」の狂女の姿に段々と酷似して行くメイベルをモチーフとするとは。記録文学風中で「サロメ」には二版あった事が記される。冒頭の謎に戻ると、「サロメ=メイベル」とすれば、首は「***」だろう。 私の予想は殆ど当たってしまったので、ミステリとしての出来は物足りないが、作者の狙いもそこには無く、メイベルをヒロインとした濃密な物語を創作したかったのだろう。人間関係も良く練ってある。意外なモチーフと緊密・濃密な構成とで読む者の心を鷲掴みする秀作だと思った。 | ||||
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このタイトルとこの装画で、『サロメ』とはまったく別の作品とは。 ワイルドの『サロメ』とは別物であると分かるよう、明記しておくべきでは。 うっかり買ってしまいました。 「フランスの戯曲・シナリオ」にカテゴライズされているあたりには、悪意すら感じます。違うじゃん。 内容は、高評価の人も多いですが、文章も軽く、安っぽく、「間違いとはいえ買った以上はなんとか楽しもう」とすごいがんばったけど半分で投げ出しました。ワイルドの重くずっしりとした耽美さが好きな人には向かないのではと思いました。 ほんと、できれば返品したいです。 | ||||
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原田マハさんの作品はいくつか読ませていただいてますが、どれもどっぷりとアート作品溢れる物語の世界にどっぷり引き込まれる感じが心地良く…でも、この作品は心地良くはなかったんですが、やっぱりどっぷり、世界にはまってしまいました!暫く憂鬱な気分になってしまったけど、持っていかれる感に感動したので⭐️5つ! | ||||
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スレ、ヨレ、キズありとのことでしたがほとんどわかりません。新品に近い綺麗な状態でいただいて嬉しいです。ありがとうございました。 | ||||
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ジヴェルニーの食卓はモネでした。 モネにハマった高校生時代を思い出してゆったりと読めました。 今回の「サロメ」はオスカーワイルドよりもビアズリーの印象が強い私にぴったりでした。 ビアズリーの作品が好きな方には文章と一緒に「ああ、あの絵ね」と思い起こしながらうずうずしながら読めます。 ただ、メイベル視点の進行が強くてオスカーワイルドの深い人間描写やビアズリー本人のエゴが薄く感じました。 ジヴェルニーの時もそうでしたが、絵画に造詣が深い方なら画家の名前と作品名で脳裏に絵が浮かぶ小説です。 反対に絵の知識が薄い方は是非とも画集を隣に置くか、ネット検索しながら読まれると面白いと思います。そうでないとイメージがわかないかも。 装丁も黒色の仕切りも細部まで凝っていて堪能できます。 オスカーワイルドの戯曲がビアズリーの挿絵に喰われたというお話ですがこの小説こそ「絵」があって完成する面白い物語です。 | ||||
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大好きなビアズリーが、その周りの人物たちが、現代の安っぽい小説になってしまって少し腹立たしさを覚えた... | ||||
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オーブリー・ビアズリーとオスカー・ワイルドに視点をあてた話かと思いきやオーブリーの姉を中心に物語は描かれます。兄弟に対しての家族愛なのか、彼の名誉を守りたいのか、狂ってく邪な気持ちを止められない姉の気持ちが感情移入してしまうほど文字だけで描かれていたのがすごいです。絵に隠された意味はなんなのか?を考えるのが残酷な絵に見えますが楽しかったです。 | ||||
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19世紀末退廃を代表するイギリスの画家、オーブリー・ビアズリーの生涯と 彼を一躍有名にしたオスカー・ワイルドの『サロメ』のの関わりを描いた作品。 ビアズリーの生い立ちや彼がいかにして世に出たか、 そしてオスカー・ワイルドとのかかわりなどは興味深く、 聖人を殺害する『サロメ』が当時の社会でどれほど衝撃的だったかも理解できました。 世紀末イギリスの退廃的な雰囲気も巧みに描かれていると思います。 ですが姉で女優のメイベルの視点から書かれているため、ビアズリーが 退廃美に溢れる独特の画風を確立する過程についてはほとんどわからず、 彼の人生のさまざまな局面においてメイベルの介入が多すぎるようにも思いました。 『イエロー・ブック』騒動のくだりは興味深く読みました。 エゴの強いメイベルの一人舞台にも感じられた物語でしたが ビアズリーの活躍とその時代を知るには適した小説だと思います。 | ||||
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実に背徳的で、衝撃の強い作品。 「ドリアン・グレイの肖像」などで有名な作家オスカー・ワイルドと、無名の画家オーブリー・ビアズリー、その姉のメイベルを軸に、物語は展開する。 オスカーが著した「サロメ」は、聖書の一節をもとにしていながらも、倒錯した性愛と猟奇性に彩られた頽廃的な戯曲。この「サロメ」に魅入られたオーブリーのペンは、鬼気迫るほどの光茫を放つ。そしてメイベルは、次第に狂気に身を委ねるようになる。 この三人にオスカーの恋人(男性)のダグラスも加え、当時のイギリスでは禁忌であった男色も交えた四つ巴の愛憎劇が進行する。 この作品は、匂い立つばかりの官能と、世紀末の気分を投影した悪徳の香りに満ちている。序盤で破滅を強く示唆されているが、読み進めるにつれ、そのときが訪れるのを強く待ち望んでいる自分に気づく。 傑作だが、表紙だけではなく、随所にオーブリーの挿絵が欲しいところ。編者の問題だと思うが、この点は惜しかった。 | ||||
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英国生活をした人には堪らない雰囲気とデカダンス。久々快作です。 | ||||
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「不謹慎な」「不健全な」「奇怪な」「退廃的な」「見たこともない」小説の新境地。前作「リーチ先生」のほのぼのとした読後感からは大きく乖離しており、基本的に「いい人」しか登場しないといえる筆者としてはかなりの異端作。 人間の根源としての欲求(愛情、恋愛、嫉妬、独占、出世、成功など)から絶対に逃れられない登場人物たちは傍からみればほぼ全員が「悪人」であり、唯一の例外は献身的な介護を続ける母親ぐらい。しかし「悪漢小説」ということもなく、いつものように「巻き込まれ学芸員」から話はスタートし、時空を100年以上遡って展開される物語は読者を惹きつけてやまない。もちろん「美術ネタ」は渾身の盛り込みであり、人物描写と心象表現もたいへん秀逸。 行きの機内で「サロメ」を読み、ホテル・サボイに宿を取ってロンドン街歩きをして、ベットの上で「オーブリーの画集」を見たくなること必至です。 | ||||
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おもしろかったんですが~オーブリー・ビアズリーと”彼”との関係がなんだか安手のBLっぽいような気がしたのがちょっとアレでした・・・現代の話、必要でしたかね?個人的にはなくても良かったです。 次回作はぜひともミュシャ(今はムハのほうが正しいのかな?)のお話とか読んでみたいです。 (サラ・ベルナールのポスターで一躍有名になった話も実はちょっと盛っていたらしいとか、死因がナチスによる尋問だった?など、現代史の闇のようなお話を期待してますが・・・) | ||||
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ヴィクトリア&アルバート博物館の客員学芸員にしてビアズリーの研究者、甲斐祐也。ロンドン大学のジェーン博士より彼に提示された100年前のそれは、<サロメ>に掲載されなかった1枚の挿画、幻のクライマックス・シーン。凍り付くサヴォイ・ホテルのティー・サロンで、オスカー・ワイルドの研究に長けたジェーン嬢は口にするのだ。<サロメ>の本当の作者は誰なのか……。 序盤からグイグイと引き込まれる展開だ。 稀代のパフォーマー、オスカー・ワイルドと天才画家ビアズリー。そして……。三人の暗い愛憎劇がパリとロンドンを駆け巡る。 ・装丁は世紀末ロンドンの文芸誌The Yellow Bookを彷彿させ、手触りを含めて実に味わい深い。表紙はビアズリーの問題の挿画だ。また、ところどころに挿入される黒紙=幕が、演劇ライクな効果を生み出している。 ・序盤ではワイルドとビアズリーの立ち位置と、1890年代パリとロンドンの芸術界の背景を愉しめた。 ・ビアズリーとその姉メイベルが、バーン=ジョーンズ邸でオスカー・ワイルドと邂逅するシーンはとても印象的だ(p92)。そして、<サロメ>の挿絵を依頼される「火花」のシーンも(p125)。 ・サラ・ベルナールの<ハムレット>(コメディ・フランセーズ)とジェニー・リーの<ジョー>(パブリック・シアター)。終演後の空気感がそのまま伝わってくるような描写は素晴らしい(p126)。「人生のすべてを変えてしまうほどの力」(p118)はわかる気がする。 本作は、メイベルの物語でもある。「体内でどす黒い嗤い」が沸きたち(p264)、がらんどうの体の中で弟の言葉が谺する(p270)後半には、ワイルドに執着する者が誰であるのかがみえてくる。 ああ、口づけのもたらすもの。その意味を知り、重いページを閉じた。 | ||||
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一気に読了しました。 かの有名なサロメにこんな裏話が有るとは… 最後まで息が抜けません。 本当のサロメはお姉ちゃんかなぁ〜 | ||||
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サロメのついては聖書も読んだことがあったし、オスカーワイルドの作品も読んだことがあったが、オーブリービアズリーの絵は知っていたけど生涯は知らなかったし、ましてや姉のメイベルがいることは知らなかったので興味深く読んだ。 オーブリーの当時のインパクトは衝撃だったと感じた。 また、ワイルドも聖書のわずかな記述の少女に「サロメ」と名づけ1つの作品にしたのもすごいことだと感じた。 現在においても「サロメ」に関する作品が誕生し続けているのはワイルドの功績だろう。 サロメは魔性の女とか聖人殺害をした悪女などと評価されているが、強い意志を持った女性だったのではないだろうか。 また、メイベルもサロメの化身のようにこの物語では描かれているが、彼女も意志の強い女性だったのだと思う。 オーブリーが死んだその後の人生も彼女は力強く生きたのではないかと想像できる。 サロメの性質上仕方ないが、ドロドロしているので好き嫌いが分かれるのではないかと感じる。 | ||||
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「サロメ」の著者オスカーワイルド、そしてあの有名な挿絵を描いた オーブリーピアズリーとその姉・メイベルとの愛憎渦巻く微妙な三角 関係(…といってよいのだろうか?)が、ワイルドの恋人・アルフレッド ダグラスをも含めて錯綜し、破綻してゆく様が濃密に描かれる。 サロメというモチーフ自体が強烈なのに加えて、ワイルドらの中心的 登場人物だけでなく、周囲の人たちも含めたすべてがこの「サロメ」に 輻輳し、いつまでも消えない余韻が残る。 表紙のイラストや舞台の暗転を思わせるような処々に挿入された黒い扉 など、装丁の寄与しているところも大きいだろう。 エンディングには苦心したのか、やや不満も残る。 | ||||
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