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サロメ
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サロメの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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戯曲「サロメ」の作者、オスカー・ワイルド。その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリー。その姉のメイベルを中心に史実と錯覚するような迫真の物語。「サロメ」発表当時のイギリス、フランスの情勢。妖艶な魅力を持つ作品のサロメ、それを戯曲化したオスカー・ワイルドの人を惹きつける引力。天才的な画力をもつオーブリーがその引力に惹かれ人生に起こる波乱。そして、本作の語られる視点となっている姉メイベルの献身からの変化。戯曲「サロメ」そのものに引けを取らないほど妖しく、危険な香りの漂う物語になっています。 今回、原田マハさんの作品を始めて読みましたが、絵画(挿絵)を題材に膨らんでいく作品を始めて読みました。散りばめられる実在する人物と作品をもとにそれぞれの登場人物が本当に息づいているように行動するので現実と物語の境界線がわからなくない、気が付くとこの世界に没入しています。この後、オスカー・ワイルドの「サロメ」そのものも読んでみようと思います。 オススメの方 1.絵画が好きな方。 2.歴史が好きな方。 3.原田マハさんが作る世界を感じたい方。 | ||||
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原田マハさんのお書きになるものをいつも楽しみにしています。初めて投稿しますが、場面場面が臨場感あり普段の生活の中で、ふと思い出してしまいます。 | ||||
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オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」に挿絵をかいた夭折の天才イラストレーター オーブリー・ビアズリーの生涯を描いた作品。 実は「サロメ」の英語版を翻訳したのは、ワイルドの愛人アルフレッド・ダグラスではなかった、という現代の問題提起から、本作品は始まる。現代と往時が並行してストーリーに厚みを出すのは、著者のアート小説に良く見られる手法だが、敢えて現代を持ち込まなくても成立するため、本作品は不発に終わったようだ。 とはいえ、オーブリーの創作への鬼気迫る執念と、姉メイベルの弟を思いつつも女優を目指す野心が絡み合う読み応えのある作品である。 稀代の伊達男ワイルドの凋落のきっかけに、姉弟がどのような役割を担ったのかが語られるという、ミステリの趣もある。 19世紀末のイラストから新たな物語を紡ぎ出した著者の感性には脱帽。 | ||||
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みんなきっとこんなもんで悪女を飼ってるよ | ||||
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作家オスカー・ワイルド、イラストレーターのオーブリー・ビアズリーと姉の女優メイベルを描いたアート小説。 戯曲も、イラストも、人間関係も、全てが挑発的で、魅惑的で、悪魔的。怖いもの見たさで目が離せない感じが存分に味わえて、かなりおすすめ。 原田マハさんのアート小説の中でもトップレベルに面白く、一気読みしました。 | ||||
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原田マハの美術系の本は本当に面白い。美術に関心がなかった私でも彼女の本を読むことで背景を知ることができ(フィクション部分もあるが)、美術館に足を運ぶようになった。 この本はゴッホやモネにように有名な人ではないので、私は「どこかで見た絵」くらいしか知らなかったです。サロメもキリスト教の大学を出たのに 名前は知っていたけど どんな人か関心なかった。でも、物語に吸い込まれて こんな人だったのね!?となりました。 刺激がある物語です。 | ||||
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メイベル⇆オーブリー⇆ワイルド⇆ダグラスの4つ巴の愛憎と、オーブリーが描いたサロメの挿絵の世紀末退廃的な異様な美がからまった作品とのことで、主題は面白かった。 サロメはメイベルとオーブリーが一体となった怪物であり、彼らが欲したのは、ワイルドの首・・。 しかし、文章の全体的な流れはあまり良くないと感じた。 メイベルをストーリーテラーに据え、彼女の思考に沿って物語が進む。彼女と弟オーブリーは家族愛以上のつながりで結ばれていたが、ワイルドに出会い心を奪われたオーブリーを取り戻すためにメイベルは策を弄する。 しかし、物語全体が時間的に2つの入れ子構造となっていて、しかも状況説明が行きつ戻りつしながら進み、感情の劇的な変化や要となるところが他より際立っているわけではないので、メイベルの感情の波がとらえにくい。 オーブリーのワイルドへの気持ちの変化(反発を装いつつ本心では強烈に惹かれ、蜜月期間を経て、姉の策略により別れさせられて絶望に陥る)も、常に体調が悪いという記述に埋もれて、若干とらえにくい。 しかし、美術や美術史的な視点を持ったフィクション小説というのは、原田氏ならではの作品であろう。絵の解釈や、絵から感じとれるものの表現なども素晴らしいと思う。 今後も読んでみたいと思う。 | ||||
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現実とフィクションの絶妙な組み合わせが非常に面白い。 愛を超えた「究極の欲」とは何かを感じさせる内容。実在する「サロメ」と重ね合わせた最後のシーンには不気味さと興奮がつきまとう。 文体がしっかりしてるので、オスカーワイルド作「サロメ」を読んだことがない人にも難なく読めると思う。 | ||||
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原田マハって日曜美術館でときどきコメントしてるな、えらく多作だな、と初めて読んだ。 取り上げる絵(あのビアズレーのサロメですから)もそれにまつわるエピソードも なんというか手に取りやすい禍々しさというか 癖っぽい少女漫画みたいなところが読みやすい、なるほど雑誌連載らしい文章の重さだわ。 難解じゃないし映像的だし。大衆小説って感じなのかな。 | ||||
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芸術の価値とは何かを考えさせてくれる。 | ||||
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原田マハさん安定の面白さでしたが、iPadで読むKindleでは挿絵が全て黒塗りになっていて見えず残念でした。 | ||||
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元々、同時代のラファエル前派の画家たちが好きでした。彼らの人間関係もなかなかですが、ビアズリー周辺も一筋縄では行かない人ばかりですね(事実ベースでも)。原田さんのサロメの前に、ワイルドのサロメを読むことをおすすめします。より一層ゾクゾクします。 私はさらにビアズリーの画集を一通り見てからこちらの本を読みました。一気に世紀末の雰囲気にひたりました。ワイルドの他の本や、同時代の他の芸術家の作品にも興味を持ちました。 | ||||
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初めて読んだマハさんの作品。テンポのよいストーリー展開、登場人物であっという間に読めた。時代背景も手に取るようにわかった。おすすめ。 | ||||
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去年、ギュスター モロー展が福岡にて開催されておりました。その際、サロメを題材にした絵画の展示を見たのですが、サロメって何のことぞ?でした。 時は過ぎ、コロナも手伝って何気にAmazonを閲覧していたのですが、偶然原田マハさん著書の サロメを見つけ、ん?これはもしや?と思い即購入。 やはり あのサロメの話でした。 原田マハさんは、やはり絵画の著作が多く、 しかも、知識も豊富。サロメを書いたオスカー ワイルドを脇に追いやり、まさかの挿絵画家の、オーブリー ピアズリーと姉のメイベルを軸に物語が展開されていく。 一気読みし、やっとサロメ?の謎が解けました。 ですが!本の中で、文字にて紹介されている 挿絵を見たい! 欲求に駆られ、続いて 本家のワイルド作 サロメ(岩波文庫)を購入。 独特のタッチで描かれたオーブリーの絵は必見です。素晴らしい。 是非見てください。 | ||||
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オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」及びその<挿絵>を描いたオーブリー・ビアズリーをモチーフとした美術ミステリ。作者としては夭逝した天才画家のオーブリーに焦点を当てた様で、現代(冒頭と末尾だけ)とビアズリー一家の時代とをカットバックで描いている。特に、オーブリーの美貌の姉で女優のメイベルの描写が意味深で、「サロメ=メイベル」であり、「サロメ」を書いたのはオーブリーというオチを予感させる。また、「サロメ」を反映して、頽廃、背徳、異端、妖艶、(反)聖書、同性愛、近親相姦といった雰囲気を全編に漂わせている。 謎というのは冒頭の現代の章で、ワイルドの私家版「サロメ」(本物か否か不明)で皿に乗った首が"ヨハネ"以外だったというものである。オーブリーとメイベルに関しては、記録文学風に描いており、2人の生い立ちやオスカー・ワイルドという怪物に魅入られて行く悲劇(悪夢)を丹念に綴っている。特に、病弱の弟思いだったメイベルが次第に妖女・魔女へと変身して行く過程が鬼気迫る。面白い趣向である。オスカー・ワイルドとオーブリー・ビアズリーをモチーフにしているかに見せかけて、実は「サロメ」の狂女の姿に段々と酷似して行くメイベルをモチーフとするとは。記録文学風中で「サロメ」には二版あった事が記される。冒頭の謎に戻ると、「サロメ=メイベル」とすれば、首は「***」だろう。 私の予想は殆ど当たってしまったので、ミステリとしての出来は物足りないが、作者の狙いもそこには無く、メイベルをヒロインとした濃密な物語を創作したかったのだろう。人間関係も良く練ってある。意外なモチーフと緊密・濃密な構成とで読む者の心を鷲掴みする秀作だと思った。 | ||||
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原田マハさんの作品はいくつか読ませていただいてますが、どれもどっぷりとアート作品溢れる物語の世界にどっぷり引き込まれる感じが心地良く…でも、この作品は心地良くはなかったんですが、やっぱりどっぷり、世界にはまってしまいました!暫く憂鬱な気分になってしまったけど、持っていかれる感に感動したので⭐️5つ! | ||||
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スレ、ヨレ、キズありとのことでしたがほとんどわかりません。新品に近い綺麗な状態でいただいて嬉しいです。ありがとうございました。 | ||||
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ジヴェルニーの食卓はモネでした。 モネにハマった高校生時代を思い出してゆったりと読めました。 今回の「サロメ」はオスカーワイルドよりもビアズリーの印象が強い私にぴったりでした。 ビアズリーの作品が好きな方には文章と一緒に「ああ、あの絵ね」と思い起こしながらうずうずしながら読めます。 ただ、メイベル視点の進行が強くてオスカーワイルドの深い人間描写やビアズリー本人のエゴが薄く感じました。 ジヴェルニーの時もそうでしたが、絵画に造詣が深い方なら画家の名前と作品名で脳裏に絵が浮かぶ小説です。 反対に絵の知識が薄い方は是非とも画集を隣に置くか、ネット検索しながら読まれると面白いと思います。そうでないとイメージがわかないかも。 装丁も黒色の仕切りも細部まで凝っていて堪能できます。 オスカーワイルドの戯曲がビアズリーの挿絵に喰われたというお話ですがこの小説こそ「絵」があって完成する面白い物語です。 | ||||
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オーブリー・ビアズリーとオスカー・ワイルドに視点をあてた話かと思いきやオーブリーの姉を中心に物語は描かれます。兄弟に対しての家族愛なのか、彼の名誉を守りたいのか、狂ってく邪な気持ちを止められない姉の気持ちが感情移入してしまうほど文字だけで描かれていたのがすごいです。絵に隠された意味はなんなのか?を考えるのが残酷な絵に見えますが楽しかったです。 | ||||
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19世紀末退廃を代表するイギリスの画家、オーブリー・ビアズリーの生涯と 彼を一躍有名にしたオスカー・ワイルドの『サロメ』のの関わりを描いた作品。 ビアズリーの生い立ちや彼がいかにして世に出たか、 そしてオスカー・ワイルドとのかかわりなどは興味深く、 聖人を殺害する『サロメ』が当時の社会でどれほど衝撃的だったかも理解できました。 世紀末イギリスの退廃的な雰囲気も巧みに描かれていると思います。 ですが姉で女優のメイベルの視点から書かれているため、ビアズリーが 退廃美に溢れる独特の画風を確立する過程についてはほとんどわからず、 彼の人生のさまざまな局面においてメイベルの介入が多すぎるようにも思いました。 『イエロー・ブック』騒動のくだりは興味深く読みました。 エゴの強いメイベルの一人舞台にも感じられた物語でしたが ビアズリーの活躍とその時代を知るには適した小説だと思います。 | ||||
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