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サロメ
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サロメの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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戯曲「サロメ」の作者、オスカー・ワイルド。その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリー。その姉のメイベルを中心に史実と錯覚するような迫真の物語。「サロメ」発表当時のイギリス、フランスの情勢。妖艶な魅力を持つ作品のサロメ、それを戯曲化したオスカー・ワイルドの人を惹きつける引力。天才的な画力をもつオーブリーがその引力に惹かれ人生に起こる波乱。そして、本作の語られる視点となっている姉メイベルの献身からの変化。戯曲「サロメ」そのものに引けを取らないほど妖しく、危険な香りの漂う物語になっています。 今回、原田マハさんの作品を始めて読みましたが、絵画(挿絵)を題材に膨らんでいく作品を始めて読みました。散りばめられる実在する人物と作品をもとにそれぞれの登場人物が本当に息づいているように行動するので現実と物語の境界線がわからなくない、気が付くとこの世界に没入しています。この後、オスカー・ワイルドの「サロメ」そのものも読んでみようと思います。 オススメの方 1.絵画が好きな方。 2.歴史が好きな方。 3.原田マハさんが作る世界を感じたい方。 | ||||
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作品としてはあまり面白くなかったけれど、 サロメという作品の存在、ビアズリー姉弟とオスカー・ワイルドを知れたのが収穫だった。 | ||||
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原田マハさんのお書きになるものをいつも楽しみにしています。初めて投稿しますが、場面場面が臨場感あり普段の生活の中で、ふと思い出してしまいます。 | ||||
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オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」に挿絵をかいた夭折の天才イラストレーター オーブリー・ビアズリーの生涯を描いた作品。 実は「サロメ」の英語版を翻訳したのは、ワイルドの愛人アルフレッド・ダグラスではなかった、という現代の問題提起から、本作品は始まる。現代と往時が並行してストーリーに厚みを出すのは、著者のアート小説に良く見られる手法だが、敢えて現代を持ち込まなくても成立するため、本作品は不発に終わったようだ。 とはいえ、オーブリーの創作への鬼気迫る執念と、姉メイベルの弟を思いつつも女優を目指す野心が絡み合う読み応えのある作品である。 稀代の伊達男ワイルドの凋落のきっかけに、姉弟がどのような役割を担ったのかが語られるという、ミステリの趣もある。 19世紀末のイラストから新たな物語を紡ぎ出した著者の感性には脱帽。 | ||||
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文学的にはすごいかもしれないけど、物語の世界に入りすぎえるタイプの人は、気持ちが沈んでしまいそうなので、注意です。 | ||||
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私は古典~近代文学を専門に叩き込まれて来た人間なので、原田女史の様な現代文学には正直疎い。 しかし表題のサロメは故、三島由紀夫も「べアズリーの挿絵に惹かれて手に取つたのである」と書く程でもあるし、原作者のオスカー・ワイルドも日本の文豪と言われる人が必読とする19世紀の哲人である。 原田女史の経歴を見ると美術に深い造詣がある様だから、19世紀の天才オーブリー・ビアズリーをよくぞ主題に扱ったと思う。この様に現代文学は「まさかと思う物を扱う」と言う傾向が非常に強いと私は感じる。それは見事であるのだが、本書がオスカーの戯曲サロメをノベライズした物かと言うと実はそれは大間違いで、正しくはオーブリー・ビアズリーと言う天才画家とオスカー・ワイルド、そして姉のメアリー・ビアズリーを交えた物語なので、サロメを読みたいと思って買うと面食らう。 それは事実だが、流石原田女史は専門家と言ったところでサロメに関する事は徹底的に取材をしたのであろう。作中でメアリーがオーディションを受けるシーンがあるのだが、そこで裸足になるシーンがある。 これは実際のサロメで踊られる七枚のヴェールの踊りのシーンで裸足で踊っているからであり、ワイルドやサロメを知っている人なら「ああ」と思うのは間違いない。 間違いないのだが、それ故にサロメで検索すると本作が日本では一番上に来てしまうのは痛い。 あくまでサロメとしてではなく、サロメを扱った作品としてもらいたい。 | ||||
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大好きなワイルドとビアズリーにこの扱い。 許しがたい。 読み終わってすぐ破棄しました。 | ||||
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ビアズリーが好きなので、こちらを読んでみましたが、私にはダメでした。姉のオーブリーがあちこちに介入しまくって事をややこしくしてるような…。 オーブリーに感情移入できないとちょっと難しいですね。 例えるなら、凄く素敵な原作の話だったのに、ドラマ化するにあたってオリキャラの女性を主人公に変更して、訳分からなくかき回しちゃうみたいな、そんな感覚を覚えてしまいました。 でも話題ですよね。3/1残してリタイヤしちゃったけど、日を改めて読了はしたいと思います。 | ||||
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みんなきっとこんなもんで悪女を飼ってるよ | ||||
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ワイルドとオーブリーの濃厚な芸術劇を期待していたら外れた。 少女漫画の原作だと思えば楽しめる。でもこれが萩尾先生や竹宮先生のマンガだったら本書より数倍楽しめただろう。 ワイルドは存在が軽すぎるし、主役かと思っていたオーブリーは人物描写が薄ぺっら。間抜けなイノセント。 耽美で退廃を思わせるシーンがうまく差し込まれているが、人物の心理や背景が薄いのでもったいないくらい薄い。 オーブリーの姉のメイベルがうざったく、呼ばれていない女がどんどん物語を仕切っていく様がきつい。自分の野心と勝手な思い込みで結局オーブリーを死の淵に追いやってく。近親相関的な耽美なほのめかしもがあるが、自分の策略の因果を全部ワイルドに押し付ける心理は「運命の女」はおろかサスペンスの主人公としてもダメだろう。溺愛のオーブリーを失った絶望と罪悪感の書き込みが無いので読者も消化不良。 | ||||
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著者の印象派画家を主人公とした多くの作品に比べ、異色な雰囲気。退廃的、耽美的な内容。しか し耽美的と言っても橘外男の小説の様に、重苦しい妖しさは薄い。おまけに男色の登場人物に対して は共感を抱けないどころか、嫌悪感を覚える。 サロメやオスカー・ワイルドに合わせたエロスの描写は個人的に好きになれない分野である。それ にしても、ところどころ挿入されている真っ黒い余白はいったい何を表しているんだろうか? | ||||
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作家オスカー・ワイルド、イラストレーターのオーブリー・ビアズリーと姉の女優メイベルを描いたアート小説。 戯曲も、イラストも、人間関係も、全てが挑発的で、魅惑的で、悪魔的。怖いもの見たさで目が離せない感じが存分に味わえて、かなりおすすめ。 原田マハさんのアート小説の中でもトップレベルに面白く、一気読みしました。 | ||||
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姉の裸をスケッチしてるとき姉の股間から血がしたたり落ちるとか変態を通り越している。同性愛が犯罪の時代だそうだが、こっちを逮捕して精神病院に入れたほうがいい。 | ||||
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原田マハの美術系の本は本当に面白い。美術に関心がなかった私でも彼女の本を読むことで背景を知ることができ(フィクション部分もあるが)、美術館に足を運ぶようになった。 この本はゴッホやモネにように有名な人ではないので、私は「どこかで見た絵」くらいしか知らなかったです。サロメもキリスト教の大学を出たのに 名前は知っていたけど どんな人か関心なかった。でも、物語に吸い込まれて こんな人だったのね!?となりました。 刺激がある物語です。 | ||||
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メイベル⇆オーブリー⇆ワイルド⇆ダグラスの4つ巴の愛憎と、オーブリーが描いたサロメの挿絵の世紀末退廃的な異様な美がからまった作品とのことで、主題は面白かった。 サロメはメイベルとオーブリーが一体となった怪物であり、彼らが欲したのは、ワイルドの首・・。 しかし、文章の全体的な流れはあまり良くないと感じた。 メイベルをストーリーテラーに据え、彼女の思考に沿って物語が進む。彼女と弟オーブリーは家族愛以上のつながりで結ばれていたが、ワイルドに出会い心を奪われたオーブリーを取り戻すためにメイベルは策を弄する。 しかし、物語全体が時間的に2つの入れ子構造となっていて、しかも状況説明が行きつ戻りつしながら進み、感情の劇的な変化や要となるところが他より際立っているわけではないので、メイベルの感情の波がとらえにくい。 オーブリーのワイルドへの気持ちの変化(反発を装いつつ本心では強烈に惹かれ、蜜月期間を経て、姉の策略により別れさせられて絶望に陥る)も、常に体調が悪いという記述に埋もれて、若干とらえにくい。 しかし、美術や美術史的な視点を持ったフィクション小説というのは、原田氏ならではの作品であろう。絵の解釈や、絵から感じとれるものの表現なども素晴らしいと思う。 今後も読んでみたいと思う。 | ||||
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現実とフィクションの絶妙な組み合わせが非常に面白い。 愛を超えた「究極の欲」とは何かを感じさせる内容。実在する「サロメ」と重ね合わせた最後のシーンには不気味さと興奮がつきまとう。 文体がしっかりしてるので、オスカーワイルド作「サロメ」を読んだことがない人にも難なく読めると思う。 | ||||
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オスカーワイルドの作品というか文章が好きで英語版でも読んでいます。原田マハでサロメと聞いてあまりいい予感はしなかったのですが的中。ビアズリーのイラストは初めてワイルドのサロメを読んだ時から違和感が大きかったので、別物として評価しています。史実と違うのが悪い訳ではないのですが、ワイルドもビアズリーも耽美なだけではなく、良い意味で人間的な面も当然あるのにそれがほぼ感じられない。なんだか思い込みで突っ走った感がすごくて最後まで乗れませんでした。しかも単純。退廃的な芸術家ってこんな感じ?が大雑把にそのまま文章になっています。福田恆存氏の美しい訳文が読めるのが救いです。再現不可能な読む戯曲と言われたサロメの文体の美しさが読めます。 | ||||
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原田マハって日曜美術館でときどきコメントしてるな、えらく多作だな、と初めて読んだ。 取り上げる絵(あのビアズレーのサロメですから)もそれにまつわるエピソードも なんというか手に取りやすい禍々しさというか 癖っぽい少女漫画みたいなところが読みやすい、なるほど雑誌連載らしい文章の重さだわ。 難解じゃないし映像的だし。大衆小説って感じなのかな。 | ||||
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芸術の価値とは何かを考えさせてくれる。 | ||||
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原田マハさん安定の面白さでしたが、iPadで読むKindleでは挿絵が全て黒塗りになっていて見えず残念でした。 | ||||
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