飢餓同盟

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評判

飢餓同盟の評価:

4.53/5点 レビュー 19件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 1〜20 1/3ページ
No.52
(5pt)

ボロボロな敗北者たちの反逆の物語

戦後の混乱期。
潜水艦でドイツに渡っていた工学士の織木がしけた町に帰ってきた。
彼が持ち帰った強化人間を生み出すナチスの秘薬を巡る騒動。

古い家柄だが温泉が枯れてから没落し、キャラメル工場の主任をやっていた花井には野望があった。
狭山(駅員)や矢根(人形師)や森(医者)など不遇のよそ者たちを組織して町の革命を成し遂げようとする。
織木の生還で計画は急速に具体化。彼を戦中のような強化人間にして地下空間を探査させ、枯れた温泉の復活と地熱発電所を作ろうとする。だが強化のしすぎで織木は死亡する。
秘薬を研究してた秩父博士が最後に乗り込んできて多良根(町長)・藤野(開業医)ら地元有力者たちとともに地下資源をすべて横取りしてしまう。
キャラメル工場をクビになって食い詰めた上、革命運動の過労に耐えてきた花井もヒロポンの打ちすぎで廃人化していた。
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.51
(5pt)

ボロボロな敗北者たちの反逆の物語

戦後の混乱期。
潜水艦でドイツに渡っていた工学士の織木がしけた町に帰ってきた。
彼が持ち帰った強化人間を生み出すナチスの秘薬を巡る騒動。

古い家柄だが温泉が枯れてから没落し、キャラメル工場の主任をやっていた花井には野望があった。
狭山(駅員)や矢根(人形師)や森(医者)など不遇のよそ者たちを組織して町の革命を成し遂げようとする。
織木の生還で計画は急速に具体化。彼を戦中のような強化人間にして地下空間を探査させ、枯れた温泉の復活と地熱発電所を作ろうとする。だが強化のしすぎで織木は死亡する。
秘薬を研究してた秩父博士が最後に乗り込んできて多良根(町長)・藤野(開業医)ら地元有力者たちとともに地下資源をすべて横取りしてしまう。
キャラメル工場をクビになって食い詰めた上、革命運動の過労に耐えてきた花井もヒロポンの打ちすぎで廃人化していた。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.50
(5pt)

ボロボロな敗北者たちの反逆の物語

戦後の混乱期。
潜水艦でドイツに渡っていた工学士の織木がしけた町に帰ってきた。
彼が持ち帰った強化人間を生み出すナチスの秘薬を巡る騒動。

古い家柄だが温泉が枯れてから没落し、キャラメル工場の主任をやっていた花井には野望があった。
狭山(駅員)や矢根(人形師)や森(医者)など不遇のよそ者たちを組織して町の革命を成し遂げようとする。
織木の生還で計画は急速に具体化。彼を戦中のような強化人間にして地下空間を探査させ、枯れた温泉の復活と地熱発電所を作ろうとする。だが強化のしすぎで織木は死亡する。
秘薬を研究してた秩父博士が最後に乗り込んできて多良根(町長)・藤野(開業医)ら地元有力者たちとともに地下資源をすべて横取りしてしまう。
キャラメル工場をクビになって食い詰めた上、革命運動の過労に耐えてきた花井もヒロポンの打ちすぎで廃人化していた。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.49
(5pt)

面白い。

阿部作品が大好きでいくつも読んでいますが、此方は登場人物も多くて少し難解ですが、やはり何と言っても阿部公房。がぜん面白いです。
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.48
(5pt)

面白い。

阿部作品が大好きでいくつも読んでいますが、此方は登場人物も多くて少し難解ですが、やはり何と言っても阿部公房。がぜん面白いです。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.47
(5pt)

面白い。

阿部作品が大好きでいくつも読んでいますが、此方は登場人物も多くて少し難解ですが、やはり何と言っても阿部公房。がぜん面白いです。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.46
(5pt)

安部公房作品のなかでは異色

1954年刊の書き下ろし。北日本の山あいの町で繰り広げられるドタバタ劇。山師と地熱発電、革命を目論む秘密結社、政治家どうしの利権争い……戦後数年経ったばかりの頃の地方の町なら、ありえたかもしれない。
登場人物はみな個性的、総勢25名のキャスト。紆余曲折の展開があるので、日曜劇場のような連ドラに仕立てたら、けっこういけるかも。
通俗小説のように書いてみるという作者の「実験」のようにも感じられる。哲学・文学・思想のニオイがさほどないのもいい。もちろん、筋書きは緻密に計算されていて、細部ではいつもの安部公房らしさが顔を出す。たとえばギニョール人形劇が登場し(いわば劇中劇)、そこではシュールな展開があったりする。
冒頭は、降りしきる雪のなか、下りの最終列車から大きなトランクをもった男が降り立つシーン。ここで読者の心をつかまえ、最後まで一気に読ませる。後半が駆け足なのが少し残念。
(なお、新潮文庫版は改稿版。オリジナルとはエンディングが少し異なる。)
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.45
(5pt)

安部公房作品のなかでは異色

1954年刊の書き下ろし。北日本の山あいの町で繰り広げられるドタバタ劇。山師と地熱発電、革命を目論む秘密結社、政治家どうしの利権争い……戦後数年経ったばかりの頃の地方の町なら、ありえたかもしれない。
登場人物はみな個性的、総勢25名のキャスト。紆余曲折の展開があるので、日曜劇場のような連ドラに仕立てたら、けっこういけるかも。
通俗小説のように書いてみるという作者の「実験」のようにも感じられる。哲学・文学・思想のニオイがさほどないのもいい。もちろん、筋書きは緻密に計算されていて、細部ではいつもの安部公房らしさが顔を出す。たとえばギニョール人形劇が登場し(いわば劇中劇)、そこではシュールな展開があったりする。
冒頭は、降りしきる雪のなか、下りの最終列車から大きなトランクをもった男が降り立つシーン。ここで読者の心をつかまえ、最後まで一気に読ませる。後半が駆け足なのが少し残念。
(なお、新潮文庫版は改稿版。オリジナルとはエンディングが少し異なる。)
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.44
(5pt)

安部公房作品のなかでは異色

1954年刊の書き下ろし。北日本の山あいの町で繰り広げられるドタバタ劇。山師と地熱発電、革命を目論む秘密結社、政治家どうしの利権争い……戦後数年経ったばかりの頃の地方の町なら、ありえたかもしれない。
登場人物はみな個性的、総勢25名のキャスト。紆余曲折の展開があるので、日曜劇場のような連ドラに仕立てたら、けっこういけるかも。
通俗小説のように書いてみるという作者の「実験」のようにも感じられる。哲学・文学・思想のニオイがさほどないのもいい。もちろん、筋書きは緻密に計算されていて、細部ではいつもの安部公房らしさが顔を出す。たとえばギニョール人形劇が登場し(いわば劇中劇)、そこではシュールな展開があったりする。
冒頭は、降りしきる雪のなか、下りの最終列車から大きなトランクをもった男が降り立つシーン。ここで読者の心をつかまえ、最後まで一気に読ませる。後半が駆け足なのが少し残念。
(なお、新潮文庫版は改稿版。オリジナルとはエンディングが少し異なる。)
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.43
(3pt)

読みにくい。

安部公房作品の良さは寓話性とリアリズムの絶妙な絡み具合だと思いますが、読みにくいのが難点かなと。
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.42
(3pt)

読みにくい。

安部公房作品の良さは寓話性とリアリズムの絶妙な絡み具合だと思いますが、読みにくいのが難点かなと。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.41
(3pt)

読みにくい。

安部公房作品の良さは寓話性とリアリズムの絶妙な絡み具合だと思いますが、読みにくいのが難点かなと。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.40
(5pt)

戯画化された現実

不条理や珍獣は出てこない。プロットがよじれることもない。でも、きわめて安部公房らしい作品である。
山間の寂れた町で、食品会社従業員の花井は、仲間外れにされた弱者たちを集めた「飢餓同盟」を結成している。
一人の男が自殺するためにやってくる。男は旧軍とナチスの科学で聴覚を高められていて、
地下の様子を読み取ることができるのだ。花井は、男を利用して地熱発電所を作ろうと企む。
今こそ飢餓同盟が町のボスたちを倒す時だーー。

飢餓同盟の面々は、堂に行ったクズっぷりというか、極めつけにユニークだ。
ボスとその仲間も負けず劣らずアクが強い。
戦後雨後の筍のように発生して、ほぼすべてが失敗した社会運動を戯画化したストーリーだ。
単なる薄っぺらい風刺ではない。この時代の地方都市の激動をフィクションに昇華した快作である。
ある意味救いのない話なのだが、まったく暗さを感じない。
次元を飛び越えたような物語化に成功しているせいだろう。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.39
(5pt)

戯画化された現実

不条理や珍獣は出てこない。プロットがよじれることもない。でも、きわめて安部公房らしい作品である。
山間の寂れた町で、食品会社従業員の花井は、仲間外れにされた弱者たちを集めた「飢餓同盟」を結成している。
一人の男が自殺するためにやってくる。男は旧軍とナチスの科学で聴覚を高められていて、
地下の様子を読み取ることができるのだ。花井は、男を利用して地熱発電所を作ろうと企む。
今こそ飢餓同盟が町のボスたちを倒す時だーー。

飢餓同盟の面々は、堂に行ったクズっぷりというか、極めつけにユニークだ。
ボスとその仲間も負けず劣らずアクが強い。
戦後雨後の筍のように発生して、ほぼすべてが失敗した社会運動を戯画化したストーリーだ。
単なる薄っぺらい風刺ではない。この時代の地方都市の激動をフィクションに昇華した快作である。
ある意味救いのない話なのだが、まったく暗さを感じない。
次元を飛び越えたような物語化に成功しているせいだろう。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.38
(5pt)

戯画化された現実

不条理や珍獣は出てこない。プロットがよじれることもない。でも、きわめて安部公房らしい作品である。
山間の寂れた町で、食品会社従業員の花井は、仲間外れにされた弱者たちを集めた「飢餓同盟」を結成している。
一人の男が自殺するためにやってくる。男は旧軍とナチスの科学で聴覚を高められていて、
地下の様子を読み取ることができるのだ。花井は、男を利用して地熱発電所を作ろうと企む。
今こそ飢餓同盟が町のボスたちを倒す時だーー。

飢餓同盟の面々は、堂に行ったクズっぷりというか、極めつけにユニークだ。
ボスとその仲間も負けず劣らずアクが強い。
戦後雨後の筍のように発生して、ほぼすべてが失敗した社会運動を戯画化したストーリーだ。
単なる薄っぺらい風刺ではない。この時代の地方都市の激動をフィクションに昇華した快作である。
ある意味救いのない話なのだが、まったく暗さを感じない。
次元を飛び越えたような物語化に成功しているせいだろう。
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.37
(5pt)

安部公房の世界

初期の長編ですが、序盤から引き込まれ、ラストまで一気に読んでしまいました。安部公房が好きな方にはお勧めです。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.36
(5pt)

安部公房の世界

初期の長編ですが、序盤から引き込まれ、ラストまで一気に読んでしまいました。安部公房が好きな方にはお勧めです。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE
No.35
(5pt)

安部公房の世界

初期の長編ですが、序盤から引き込まれ、ラストまで一気に読んでしまいました。安部公房が好きな方にはお勧めです。
飢餓同盟 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (新潮文庫)より
4101121044
No.34
(3pt)

革命のなれの果て

舞台は雪深い小さな町・花園。かつては温泉町として栄えた(宮城県か?)。花井太助は、キャラメル工場の主任であり、「ひもじい同盟」という貧乏くさい集まりのリーダー。この町に地下探査技師の織木という男がやってきていきなり服毒自殺を試みる。織木は、地下構造を測定する方法を発明し、今は枯れてしまった温泉脈の心臓を探り当て、地熱発電をするつもりだったらしい。
 この織木のことを知った花井は興奮。織木の技術を使って地熱発電所を作れば、ちょっとした財閥をつくることも夢ではない。花井は、金儲けをしたいのではなく、共産主義的思想(というかアナーキー思想)に基づく社会変革の資金を手に入れることに興奮している。花井は、革命をしたあとでまた独裁政府を作るという共産主義には共鳴しない。花井は思想の否定、思想からの自由、絶対自由、と一切の権力否定を志向する。
 織木は死なずに復活。花井たちは地熱発電所に熱中。地下のどこを掘れば蒸気がでてくるのかその「ポイント」を探る必要がある。
 しかし、花園を支配する多々良は、花園温泉復活を公式発表し、地熱開発協会を発足させ、地価も高騰。計画は横取りされてしまう。花井は閉じ込められて発狂し、織木は死に、ひもじい同盟から昇格した「飢餓同盟」は消滅。要するに、革命の資金源は、あっさりと権力に奪われてしまうという喜劇。
 安部公房は、八方をふさいでいる壁そのもののうちに、壁を突破する可能性を探り続ける、というテーマを中心にしているという。ユートピア夢想者の花井に壁突破の可能性を垣間見させる織木は、人間計器みたいな存在であり、温泉、ひいては、地熱発電のための「ポイント」を探り当てるキーパーソン。理想実現のためには資金が必要、ということだったのだが、地熱発電所建設が目的化し、やがてその計画そのものが地元の有力者に横取りされてしまう。花井は狂人として精神病院行き。高邁な理想が現実の中で挫折し、変質していく過程を寓話的に示す小説である。
飢餓同盟 (1970年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1970年)より
B000J99OW2
No.33
(3pt)

革命のなれの果て

舞台は雪深い小さな町・花園。かつては温泉町として栄えた(宮城県か?)。花井太助は、キャラメル工場の主任であり、「ひもじい同盟」という貧乏くさい集まりのリーダー。この町に地下探査技師の織木という男がやってきていきなり服毒自殺を試みる。織木は、地下構造を測定する方法を発明し、今は枯れてしまった温泉脈の心臓を探り当て、地熱発電をするつもりだったらしい。
 この織木のことを知った花井は興奮。織木の技術を使って地熱発電所を作れば、ちょっとした財閥をつくることも夢ではない。花井は、金儲けをしたいのではなく、共産主義的思想(というかアナーキー思想)に基づく社会変革の資金を手に入れることに興奮している。花井は、革命をしたあとでまた独裁政府を作るという共産主義には共鳴しない。花井は思想の否定、思想からの自由、絶対自由、と一切の権力否定を志向する。
 織木は死なずに復活。花井たちは地熱発電所に熱中。地下のどこを掘れば蒸気がでてくるのかその「ポイント」を探る必要がある。
 しかし、花園を支配する多々良は、花園温泉復活を公式発表し、地熱開発協会を発足させ、地価も高騰。計画は横取りされてしまう。花井は閉じ込められて発狂し、織木は死に、ひもじい同盟から昇格した「飢餓同盟」は消滅。要するに、革命の資金源は、あっさりと権力に奪われてしまうという喜劇。
 安部公房は、八方をふさいでいる壁そのもののうちに、壁を突破する可能性を探り続ける、というテーマを中心にしているという。ユートピア夢想者の花井に壁突破の可能性を垣間見させる織木は、人間計器みたいな存在であり、温泉、ひいては、地熱発電のための「ポイント」を探り当てるキーパーソン。理想実現のためには資金が必要、ということだったのだが、地熱発電所建設が目的化し、やがてその計画そのものが地元の有力者に横取りされてしまう。花井は狂人として精神病院行き。高邁な理想が現実の中で挫折し、変質していく過程を寓話的に示す小説である。
飢餓同盟 (1954年) Amazon書評・レビュー: 飢餓同盟 (1954年)より
B000JB80DE