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水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ水中都市・デンドロカカリヤ
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水中都市・デンドロカカリヤの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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安部公房の初期作品は、伝えたいことを表すのではなく、抽象画を文字で描き読者が感じるものが作品の姿なのかもしれない。 しかし、そういった手法は安部の筆が極まった作品でなければ、読者に届くことは難しかったのではないだろうか。 壁ほど無機質な感じではないけれど、燃えつきた地図やカンガルーノートにくらべ、つめたい絵画のような作品が、この本には11作収められている。 | ||||
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安部公房の昭和20年代の短篇集。 デンドロカカリヤ・・・デンドロカカリヤという奇妙な植物に主人公のコモン君が変身してしまうという変な話。 手・・・主人公はかつて伝書鳩だったが、剥製にされ、腐ってしまって燃やされ、「平和の鳩」の像となり、溶解されてその一部が弾丸となり、平和の鳩の像を切った「手」という人間に撃ち込まれるという変な話。 空中楼閣・・・空中楼閣建設事務所の人員募集に惹かれた主人公は、事務所を探す。空中楼閣とは、天候コントロールのための気象台かもしれないし、国家世論統一のための観念的呼称なのかもしれない。 闖入者・・・ある日、狭いアパートにどやどやと家族連れがやってくる。抗おうしても多数決の暴力でことごとく否決され、力でも人数によって押さえつけられる。弁護士に相談に行くと、弁護士の家も闖入家族に襲われている。 など計11篇 | ||||
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「デンドロカカリヤ」。声に出してみるとよく分かるのだが、これらは非常に気持ちいいことばだ。発音の快感、というか。「デンドロカカリヤ」というタイトルをつけられた時点で、うわぁ負けだわ負け。と脊髄反射で敗北を認めそうな勢い。 あとは、「ユープケッチャ」とか「チチンデラヤパナ」だの。ついでに「ドンゴロス」(これは安部の造語ではない)とか。 「水中都市」は海底に変貌する街を描いた小品だが、そこから意味を汲み取ろうとする無駄な努力を放棄するならば、非常に映像的な一級のファンタジーとして迫ってくる。BGMはぜひとも小室等の「雨が空からふれば」で。NHK「みんなのうた」で放映されたサイケデリックなアニメーションとあわせて楽しめば「水中都市」を思い出さずにはいられないことは必至。Youtubeで鑑賞できるはずです。 「闖入者」は後の戯曲『友達』の原型となる短編だが、これは読むのがツラい。なんの救いもない展開もそうだが、説明口調の文体にげんなりさせられる。これが名品『友達』に昇華されるんだから、安部にとって演劇がいかに大きな意味を持ったかが痛感される。それが後期のエンターテイメント性の獲得にもつながるわけで。 そういえば藤子不二雄Bの漫画『魔太郎が来る!』に「闖入者」そっくりなお話がありましたネ。多分影響は大いにあるでしょうネ。 | ||||
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シュールです。 私が気に入った作品は比較的シュールじゃない所で「闖入者」で、シュールな好みでいくと「水中都市」でしょうか?中でも1番好きな短編は「飢えた皮膚」です。もしかすると、この短編集の中で最も安部公房臭が低いかもしれませんが、とても気に入りました。あまりにシュールな展開や情景ですと、私の想像力が届かなくて(あくまで受け手の問題です)物語の中に入り込む楽しさは薄れますが、その事が象徴する《何か》を考えてみたくなり、その事について誰かと話してみたくなります。 鳩の銅像というか、それに付随する意識を主人公にしてみたり、コモン君という人物が植物に変身してみたり、とにかく展開も描写も飛び抜けてます。それでいて物語として破綻したりもしていませんし、破綻している様に思えて、何かあるのではないか?と思わせます。何故だか高橋源一郎の「さよなら、ギャングたち」を思い出しました。高橋さんの方が分かり易いけれど、でも初期の源一郎さんも私は好きです。 シュールな絵や、突飛な展開がお好きな方にオススメ致します。 | ||||
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このオムニバスの中に「闖入者」なる小品が描かれていますが、アノ時代、日本は民主主義-と言うか社会主義か?-を国民が謳歌してましたが、そのアンチテーゼとなったのがこの作品。「国民の志が高ければニッポンは良くなる!民主主義バンザイ!」と思い無垢だった中学生の時読んで凄まじい衝撃を受けました。即ち“数の暴力”…。 今の時代も、この静かな“暴力”が鬱々と潜んでいますが、あの時代に日本人の手でこのような作品が描かれたのは刮目すべきでしょう(海外でもこの作品が概ね好評だったような評論を高校時代に読んだような気が)。 | ||||
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