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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 701~720 36/38ページ
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古倉さんの周囲に適合出来ない不思議なキャラや 白羽さんの俗物人的な変人キャラの面白さより以上、 に深く深く感じた事、 それは、著者の限りないコンビニへの愛です!!!! | ||||
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心理職をしておりますが、主人公は明らかに知的遅れのない発達障害なのだなと思いました。家庭に恵まれ本人も比較的適応が上手で賢いため、いままでやってこれたけれど、やはり結果予測や共感、柔軟な対応はかなり困難…その世界の捉え方が本当にリアルでした。ゆえに主人公の立ち位置はブレが少なく、いつもとまどいながらも、自分をしっかり受け入れています。一方、白羽はこれ以上なく見苦しい役柄。卑屈で、社会を恨み、正面から自分に向き合おうとしない。150ページと読みやすく一気に読んでしまいました。 | ||||
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主人公の心情には共感出来ないが、引き込まれる内容でいっきに読めました。 | ||||
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読み終わった時に感じたのは、「ああ、自分はちょっとだけ普通ではないんだな、良かった。」という気持ちだった。 私も恋愛経験が無く、大学を出てから少しバイトをし、その後は無職で求人を探している。なので恵子と同じような事を周りの人間から言われたことがある。 「一生そのままでは生きていけない」「親が死んだらどうする気なんだ」「なぜ働こうと思わないんだ」等の言葉もそれこそ言われた回数を数えたりはしないが多く言われている。 その度「休みの時も明日働きたくないと心労を費やしているのってマイナスじゃない?」「生きていけないって言うけどそれで生きれる所まで生きればいいじゃない」「時間とお金の計算を冷静にしたら週5労働したいと思わなくない?」「労働は自由、時間と引き換えにお金を貰えるけどお金を貰わなければ自由と時間を得られる」等と言ってももちろん周りの普通の人間たちからの理解は得られない。 必要な時に必要な分だけ稼ぎ、お金より自由に重きを置き、それで生きていけなくなったらその時はその時、縄文時代のように狩りの出来ない身体になったら餓死をするだけだ。と主張しても普通の人たちは決して許してはくれない。 そんな時にコンビニ人間を読んで、6割の共感と4割の気持ち悪さを感じ、この6割の共感が自分の「気持ち悪い」部分で、この4割の気持ち悪さがが自分の「普通」の部分なのではないかと感じた。 普通ではないと言われる私が「普通ではない」と思えた部分が私の普通の部分なのではないかと思え気持ちが楽になった。 きっとこの作品を読んで気持ち悪いしわけがわからなかったと言う人や、気持ち悪いけど面白かったと言う人が普通で、共感できたという人ほどあまり普通ではないのではないか。読んだ人の「普通度合い」を感想で推し量ることができるそんな面白い作品だと思う。 | ||||
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2016年。 著者は村田沙耶香(1979年生)。 普通の感情が分からない36歳のフリーターの女性が、コンビニで働きつつ色々感じるお話。 151ページで1時間半から2時間ぐらいで読める分量が嬉しい。 ちょうど映画一本分くらい。 コンビニの業務の描写も面白いし、アスペルガーなのか発達障害なのか、「普通」がわからないけど、悩みもぜす程よい感じのリアクションを調整して生きる姿もすごい。 現代をうまく切り取りつつ、フランツ・カフカの作品みたいな気味の悪さもあってなんか怖い。 でもすごく面白かった! 吉田大八監督あたりに是非映画化してほしいし、主人公がコンビニに就職した続編も是非書いてもらいたいです。 | ||||
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白羽のうっとうしいキャラがキモの物語だと思ました。 ほんとにこういう人、いそうです。人物造形が非常に秀一。 主人公のほうはおそらく発達障害を持つ方でしょう。自分の次男がグレーゾーンで、いろんな発達障害の本を読んでいたので、 なんとなくピンときました。ものの見方、とらえ方が個性的。 でもだからこそ白羽の自己中で失礼きわまりない「理論」にカッとならず、 冷静な正論と独特な持論で顔面パンチをくらわせるシーンの数々にスカっときます。 この男性がいたからこそ、主人公の素の思考が読者にあざやかに伝わり、彼女の独特な生き様に妙なすがすがしさを感じるのだとおもいます。 自分、嫌いじゃないです、白羽。 | ||||
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コンビニ店員をしたことがあり、タイトルに惹かれて読みました。1日でサラッとすぐに読み通せました。他人の言葉を盗んで真似をする、同調することで面倒を避ける、など少し重なる部分がありました。結局、自分にはまだ何もないから、コンビニ店員であり続けられる主人公が羨ましいとさえ思いました。 | ||||
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そうなんです、そうなんですよ!と、読みながら、うなづくことしきり。 知らず知らずのうちに、この日本社会のなかで「ふつうでいなくちゃ!」と 頑張ろうとしてきた自分を発見してしまいました。 そして、ふつうであろうとすればするほど、常軌を逸脱していくようなジレンマ。 イタイところをコツンコツンと突かれて苦笑いしながらも、楽しくて一息に読了。 軽やかだけど厚みのある、会心の作だと思います。 | ||||
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主人公は、古倉恵子。36歳。女性。 18歳から、コンビニでアルバイトを続けている。 彼女は、人間らしく生きることが難しい性格である。 コンビニの店員として働いていることだけが、 彼女が社会の一員として存在できる術である。 なぜなら、コンビニの中では仕事だけをしていれば、 他者から問題視されることはない。 コンビニ内の人間関係は、あくまでコンビニの店長と店員 (もしくは店員同士)でしかないからである。 ある時、コンビニに新人の男性(白羽)が入ってくる。 結果的に、二人は白羽と同居を始める。 古倉と白羽との未来は・・。 彼女は、コンビニ以外で働くことが出来るのか・・。 また、人間らしく生きることが出来るようになるのか・・。 とかく現代は、他者からの干渉があり 生きずらい部分がある。 また、他者と異なる部分があると、 マイノリティーは排斥される危険がある。 現代社会の「ムラ」的要素を、 アイロニカルに描いている作品である。 | ||||
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古倉さんの取り巻きに嫌悪感を抱きながらも、自分も"普通"にとらわれ、またその尺度を他人に押し付けて生きてきたのかもしれないと思いました。 "普通"を捨てて選んだコンビニバイトは、もともとは"普通"になれるから選んだ選択肢だったはずという所に皮肉を感じ、"普通"って面倒で難しいものだなとしみじみ思いました。 | ||||
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芥川賞をとった作品なので購入しました。著者の世代の悩みごと:独身の生きにくさの話なので、等身大な感じは好感が持てるのですが、でも小学生が読むのはちょっと早いし理解できないのでは、と思いました。そういう意味で星よっつ。 主人公はなんだかんだいって居場所がある幸せな人だなあと思いました。 | ||||
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と、問いかけてくるような本でした。 読後、しばらく気が抜けた様になってしまいました。自分が不確かなものに思えてしまい…。 内容は終始主人公の女性の視点で書かれているので、自分のどこが“変“なのか分からない、自分ではこれが普通なのだが“変”らしい。という視点で書かれています。 始めは、コンビニでちゃんとアルバイトしているし、世間との交流もある、少し変わっている人。程度に思うのですが読み進めていくうちに主人公の”普通ではない“感じが迫ってきます。 普通だと見られようとしてやる事が普通ではない。やっぱりズレている。”普通“の仲間入りをするために自分を形成してきたよすがを捨てるのか? 自分の意思を表に出さなかった主人公が最後に自分の意思で振り切り、唯一の安住のコンビニに帰っていくラストで救われました。 体力勝負のコンビニでアルバイトとしていつまで働けるだろうか。という心配は残りますが、救いのあるラストで良かったです。 ただ読後が怖い。自分では”普通”と思っているが本当に私は”普通“なのだろうか?と混乱させる一冊です。 | ||||
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星五つです。通して読んでみて強く感じたのは、他人の生き方や意見は尊重したいなということと、自分の生きる姿勢は守りたいということです。私はこの本に星五つを付けますが、クソつまらないと星一つの評価する人が居ても良いし、それも全力で肯定したいです。読み取れたのは、人生への姿勢は人それぞれだし、他人の花畑の色が珍しいからとそれを踏み荒すのはナンセンスではないかということです。勿論、会社の規則や民主国家の法律等のコモンローを破るのはいけませんが、明文化されてもいない「空気」や「善し悪し」に振り回されてしまい、自分の人生を追求することができなくなってしまう人が多いと言われる日本においては、示唆に富んでいる本であると思います。 | ||||
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コンビニ人間というタイトルからコンビニで働くひとのことを面白おかしく綴った人間模様とかそういうのかな?と思ってたら全然違った。 2時間かからずに一気読みできます。内容が薄いのか話が面白いからなのか単に読みやすい文体なのかはまだ一度読んだだけなのでなんとも言えませんがとにかく一気に読めます。コンビニの店員としてしか生きていけない発達障害と思われる主人公のお話です。色々と考えさせられることが多く背筋がぞくりとするようなこともあります。発達障害のひととそれを取り巻くひとの関係性がよくわかります。ま、物語なんでこれが現実的に本当にそういうことがあるのかどうかは別としてですが社会への問いかけにはなってるのかな?わかりませんが面白い本です。村田沙耶香さんはじめて読みましたがほかも読みたくなりました。同じく芥川賞候補になったジニのパズルも合わせて読むとなお面白いかもです。 | ||||
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確かに主人公はとても個性的です。変わっているとは思います(性格的に) でも、実は今の世の中、主人公のような人って意外に多いのではないでしょうか。 特に恋愛に興味はなく、コンビニで働いている事が自分の存在意義のようになっていますが、人様に迷惑をかけるわけではなく、コンビニという自分の居場所を見つけ、きちんと働いて生活しているのだから問題ないと思います。 「36歳で未婚でずっとコンビニでアルバイト生活」というだけで世間から奇異の目を向けられるのはおかしいなと思います。 36歳で未婚でバリバリのキャリアウーマンで役職づきであれば納得してもらえるのかもしれませんが、18年同じコンビニで働き続ける事はむしろすごい事だと思うし、主人公が納得している人生ならば全然いいのではないかと思うのです。 主人公は人とうまくコミュニケーションがとれないようですが(というか、発想や感覚が独自なので人と相容れない)それでも場の雰囲気に合わせようという気持ちはあるし、本人なりにいろいろ考えている様子が伝わってきます。 途中から現れた男性のせいで、主人公の「変わっている部分」が強調されてしまいましたが、むしろあの男性がおかしすぎます。 私は、主人公のような生き方だって、彼女が生きやすい毎日ならそれでいいと思うし、他人が口を挟む必要なんてないと思います。 改めて、人の価値観や生き方について考えられた作品でしたし、純粋に面白かったです! | ||||
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おもしろかった。 ページ数もそんなにないので、作者の伝えたい事が無駄なく、直接的なのが良かった。 作中に描かれている悩みや考えは、持った事ない人いないのでないでしょうか。 一度は考え、村の中にいれなくなる恐怖から考えなくなる。 ぼんやりとしていた自分の中にある暗い部分を引きずり出される。 かなり偏見なんですが、何の疑いもなく、ワンピースとか好きな人は共感しずらいのかも…。 あと、作中のヒモ男の行動は、良いとはいえないけど、言ってることは胸にきた。 | ||||
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周囲と必ずしもうまく調和できない主人公の心の動きと会話の描写が秀逸。題名が題名だけにあまり期待しなかったが、電子ブックであっという間に読んでしまい思わず唸ってしまいました。さすがは本屋大賞ですね。ありがとう。 | ||||
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芥川賞の作品、最近は変わってきましたね。。これは面白い!ページ数は少ないし、ちゃんとした小説がお好きな方には物足りなさを感じるかもしれませんが、読みやすいです。 | ||||
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この本の主人公はおそらく発達障害なのでしょう。我が家にも発達障害の家族がいるのでとても共感できます。評価の低い方たちのレビューを拝見していると、多分、発達障害のことをご存じないのだろうな、と思われるものが多く、悲しくなりました。この本を通して、発達障害についての理解が少しでも深まれば、きっと救われる人たちも増えることでしょう。主人公のことを「気持ち悪い」なんて言わないで。発達障害のことを少しだけ勉強して、もう一度読み直してみてください。きっと評価が変わると思います。 | ||||
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読みやすくてイッキに読めます。 多分、発達障害のある不思議ちゃんが天職と生きる術を再確認する話。 ある意味主人公がうらやましい。 自分が普通でないことは分かっていてその処世術も心得ている。 私は世間の普通から外れた人間なんだとこの本で客観視でき、途中辛い気持ちで読んでいたけど、自分らしく自分の納得いく人生を送ればいいのだと最後は生きる勇気をもらいました。 5つ星ではないのは、本の中の世間の言葉が金槌で叩かれるぐらい辛かったから。 痛快なストーリーでテンポもよくて村田さんの他の本も読みたくなりました。 | ||||
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