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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 681~700 35/38ページ
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すごく、恐ろしい本だった。 子供の頃 飼っていた鳥が死んだら、ヤキトリにしよう 昔の家には、ニワトリを飼っていて、 自分たちで潰したことがある。 飼っていた鳥では無理があるのだが、やってみることだ。 スズメを捕って、焼いて、食べたことがあるので、 まったく、異常ではないと思う。 喧嘩をとめるために、スコップで殴ってとめた。 ちょっと、過激な感じもするが 異常とは言えない。 しかし、古倉は、変な人であると認識してしまった。 まわりからも そんな風に 見られるようになったので 自分から あれこれと意見を言わないことに徹していた。 大学の時に コンビニでアルバイトして、そのままはまってしまった。 マニュアルがあると言うことが、自分の中にルールができて、 ルールの中でシゴトをして、生活することで、 自分をコントロールできるようになった。 コンビニのおかげで、やっと ニンゲンになれたと思った。 生活の全部が コンビニで成り立っている。 そして、36歳になってしまった。 コンビニの店長は、8回も代わったのだ。 もう、ベテランの口だ。 これだけ働いて、アルバイトのママと言うのは、 コンビニとは やはりブラック企業のひとつでしょうね。 そこへ 白羽という 痩せた 38歳の独身男がやって来た。 縄文時代から 男と女の役割は変わらない という基準があり コンビニでアルバイトで働くなんて 底辺のニンゲンがやることだ と思っている。ネットで起業して、成功しようとするが、 自堕落であるが故に、またコンビニを軽蔑しているが故に コンビニのアルバイトさえも、首になる。 コンビニにアルバイトした理由が 彼女を見つけるためだと言う。 恐ろしいニンゲンが 登場する。このオトコの方が明らかに異常だ。 古倉は、住むところのない白羽を家に連れて行って、 飼うことにする。白羽は 浴室で生活する。 そのことを、妹や友人やコンビニの店長に話して 波紋が広がっていく。話題のタネになるのだ。 その違和感。コンビニが自分の楽しい居場所でなくなっていく。 古倉は それから、どうするのか? 実に、恐ろしい 現代のホラー小説だった。 | ||||
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今まで読んだ本の中の主人公で一番共感できる人でした。コンビニのマニュアルのように世間に順応するためのマニュアルがあればと思うの自分自身常に思っています。ただ自分も主人公のように周りから見られたくはないなという焦りも感じました。自分に似た主人公のような人もいるかもしれないという安心感と変えていかなければならないと考えてしまう焦燥感が入り乱れたなんとも言えない気持ちになりました、、、 | ||||
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ただ、kindledで1000円は高いかも。 一度読んだら終わりなので、誰かに借りて読めばよかった。 | ||||
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芥川賞を取られる前から好きだった作家さん。 読んだのは昨年だけどレビュー書いてなかったのを思い出し、読み返しました。 どの作品読んでも何度読んでも、スッと入ってくる文体が特徴。 でも、読みやすさに反して内容は、エグい。 だからいいのだと思う。 この作家さんにはこの世界はどんな風に映っているんだろう、と考えさせられる。 この作家さんにかかれば正しいことと正しくないことの境界線が分からなくなる。 個人的には、白石さんの言っている事に頷けなくもない。 ただ、あまりにもクズ過ぎるからまるで説得力がないところがこの作品のキモかもしれない。 芥川賞の作品の中でダントツの面白さでした。 | ||||
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生まれて初めて3回連続で再読してしまった小説です。古倉恵子さんに獲りつかれてしまいました。感想を述べます。かなり長くなりそうですが。 恵子さんは大学に入るとすぐに自宅を出て安いアパートで親から自立した生活を始めました。仕送りは充分にあったということですから、余ったお金は貯金したか、それとも学費にまわしたか。父、母の彼女に対する気遣いは彼女が人と変わっている故もあるでしょうが、むしろ彼女が両親から自立しすぎているために少々の寂しさを感じているからではないでしょうか? この物語を語るにあたってこの前提は非常に大事だと思います。この件はさらりと流すように書いてあり、あとは恵子さんの尋常ではない側面ばかり強調されているのでつい読み落としてしまいがちですが、ここを押さえなければ恵子さんのことをどのように品評しても的が外れてしまうと思うのですが。 発達障害?アスペルガー?社会不適合? 現実社会においてこういった人たちが問題になるのは依存心が強すぎるからです。特に親の負担が大きくなりすぎる。親は子を育てるにあたってある程度までは自分の人生を犠牲にしなければなりませんが、あくまである程度まで。子供が大人になった時点で普通は解放されます。払った犠牲が子供から返ってくるかどうかは人それぞれですが、とにかく子育てによる自己犠牲はしなくてもよくなる。ところが発達障害等の人たちを子供に持つと三十歳になっても四十歳になっても親が面倒を見なければならなくなる。親が根を上げて放りだすと、そういう人たちは今度は赤の他人にまで依存しようとする。 まさに白羽くんです。 精神障害が社会問題化するのは「他者に実害のある迷惑をかけるから」「他者の人生に物質的、時間的な損害を与えるから」 が、恵子さんは?・・・ 彼女のことを精神に障害を抱える人と同じ括りで扱うのはかなり浅薄で傲慢な心情のように感じます。 現実世界でも表面上「普通の人」に見えて、じつは自立していない人間なんてたくさんいるんじゃないでしょうかね? 「いざとなったら親頼み他人頼み。物質的援助のためあるいは精神安定のため、親や他人に頼ろう、親や他人を利用しよう」心底にこんな思考を抱えているからこそ安定していられる。脆弱な精神基盤の上に成りたつ「普通の」社会生活や結婚生活を平然と送っている、そんな人間たち。 「先祖が自分に残してくれた物質的、あるいは身体的、あるいは能力的な財産をただ食いつぶしているだけ」なのにそれらの財産を他者の幸福のために使おうともせず、優越感のみに浸り切って悠然としている、そんな人間たち。 こういう人たちにかぎってちょっと変わった人を見るとたちまち上から目線を流し出すものです。 まさにコンビニの店員たちや恵子さんの友達たちです。そして・・・ 「恵子の自立は見せかけだけです。一種の発達障害だから極狭域でしか他人との共感を保てず、そのため他者に依存することもできないのです」なんて御高説が聞こえてきそうですが、もしそうだとしても大した問題とは思えません。他人が勝手に不愉快になることはあっても、他人を不幸にすることはないでしょうから。 恵子さんは「ほぼ完璧に自立した女性」だと思います。他人への依存心などほとんど感じません。むしろ他人への気遣いが強すぎるように感じます。彼女が友人のできない性格になったのは、「どうしてだか全然分らないけど、私がしゃべったり動いたりすると親や妹が困る、悲しむ」から必要以上のことは話さないようになった。両親、妹への気遣いの故です。 また「怒りを感じない」とあるように故意に他人を傷つけたり不快な思いをさせたりすることはしない人でもあります。 さらに仕事に対する強い情熱と愛情。類まれなスキル。 私は男性ですが、他の事は置いといてこれらだけを並べると古倉恵子さんという女性が「理想の女性」に見えてきます。 なのに発達障害?普通でない人?気持ち悪い女性?生き辛い人生? うーん・・・何でそうなるの? 思うことは沢山ありますが、ちょっと大きくなりすぎたり、具体性を欠いていたりで、うまく言葉にできません。 「人間の作る世界は・・・」「現代社会と言うものは・・・」こんな切り口でもって行っても、この小説に関しては、氷山の一角を突き崩しただけのような感触になってしまいます。 ただ実を言えば・・・こんなことを書いていますが、私も2度目の再読のときは彼女のことを少々薄気味悪く感じた部分もあります。それでも彼女に対する好意は消えず「これは一体何なんだろう」と気になって3度目を読むうちに上記のようなことに思い至った次第です。ちなみに初読の時はほとんどただ爆笑の連続で終わりました。 この小説はかなり深いと思います。まだまだ分らない所、分りたい所がたくさんあります。 近々また読み返すことになりそうです。 | ||||
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今まで読んだ本の中でも屈指の作品。社会学としての読み方もできます。ラストはハッピーエンド。 | ||||
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とても面白かった!!読みやすく一気に読めた。続き読みたいくらい(笑) 主人公は確かに普通ではなく理解し難い人間で、友達にはなれないタイプ、かも。 でも主人公以外は見事にろくでなもない奴らのオンパレードで、人間の屑はむしろおめーらだろ!と思わず叫びそうになった(笑) 周りの人のモノマネしてるだけで、ろくに自分の考えもなく思考停止状態のくせに…こいつらの方がとっくに終わってる気がした。 もう少しマトモな人も出現してくれたらなーー。主人公の孤立ぶりがすさまじくて可哀想に思えた。 あと、白羽等のかな~り失礼な言葉の数々に怒らずあくまで冷静に分析する主人公には笑ってしまった!! 映画化希望(^O^) | ||||
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主人公の主観で物語はずっと続く。 主人公は普通になろうと普通を演じ続けている。 そして途中から主人公の思う普通を実は演じれていない事がもわっと表現されはじめてからはジェットコースターの様に物語が進む。 読みやすいからこそのスピード感とともに読書を主人公の世界に連れて行く。 自分も演じている部分があるのではないか、と自問しながら、読み終えるとまたもわっとした余韻に包み込まれる。 | ||||
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自分でも考えること、感じることのあるようなことを、かなり振り切って描いている。 たまにバカらしくなって見える、白けて見えることが特に若い時はあったけど、そんな感じを思い出させてくれる。コンビニになぞらえるあたりは見事。 | ||||
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世間からどのように見られていようが、周りに迷惑をかけない限り、自分の興味がある したいことを貫いていくことが1番だ!と再認識させてくれた。主人公の生き様に共感しました。 | ||||
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主人公の古倉さんと白羽さんは、明文されていないけれど、典型的な発達障がいですよね。 2人の世界に対する見方が面白くて、どうしても他人と同じように世界を見ることができずに苦悩し葛藤する様子がリアルに伝わりました。 決定的に"普通の人"のように理解できない自分がいることを知ったとき、どうすればいいのか。どうしても理解できない自分の欠損部分に気づいたときどうしたらいいのか、とても共感するところがあります。 主人公はコンビニ人間になることで、欠損部分を見せないことができるし、合理的に生きられると気づいた。すごく賢い人なのですね。 けれど社会が周囲の人間がもつ差別意識によって、それが阻まれてしまいます。 私は、他人に迷惑をかけなければ、人はどんな思考を持っていても許されるし、どんな生き方も認められるべきだと思っています。本当は古倉さんがコンビニ人間として生きられるような社会こそ、多様な生き方を認められるユニバーサルデザイン的な優しい社会なのではないでしょうか。 | ||||
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暇がなく、まだ読んでいませんが、メンタルには良かったです。ありがとうございました。 | ||||
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正社員になろう。 たかがバイトで自分に酔いすぎている気がする。 | ||||
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周りを安心させるため、周りから叱られないため、排除されないため、社会適合者のふりというペルソナを確立させて生きてきた人の話。 この主人公の心模様は、分かりやすく書かれていて、興味深くい。 そこがこの本のメインともいえる。 普通ならこんなに心の内を語ってくれるような、いわゆる社会不適合者(かもしれない人)はいないから。 どちらかというと読者は、コンビニの他の店員とか、家族とかの目線を共有して、異質な人間を観察する感じ。 この人がどうなるのか、先を知りたくて一気読みした。 結末も、納得のいくもので、読後感もとてもよかった。 もしも自分の周りに「行動が理解不能で、変とか、変わってるを通り越して何か生理的違和感がある」ような人がいて、その人のことを自分の中でどう位置付けていいか分からないと思ってる人がいたら、是非読んでみて欲しい。 こんな位置づけ方は自分じゃ思いつかないかもしれないから。 そして、ある程度までは理解ができるようになるだろうし、自分がその人に対してなぜ違和感を覚えるかの理由の一つが見つけられるだろうと思う。 | ||||
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現在大学1年生です。私も学校やバイトで日々を過ごしていて普通の人と少しズレているのではないかと感じていたのですが、そうでもなかったようです(笑)この本は、自分が”こちら側の人間”なのか”あちら側の人間”なのか確かめさせてくれました。私は最後まで主人公の考え、白羽の考えは根本的には理解できず、物語の結末も想像とは違っていたので若干のモヤモヤはありました。しかし、内容は面白くてあっという間に読み終え、良い本だったなと感じています。 | ||||
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ボリュームは少なめ。設定が厳しい場面もあるがサクサク読めます | ||||
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「結婚していないから普通じゃない」「就職していないから普通じゃない」など何かと日本人は社会不適合者を作りたがるきらいがある。 そんなことをあらためて認識させられる「おもしろい」一冊。 差別する本人がとんでもないコンプレックスを抱えているケースがままあり、人間と言うのは厄介なものだと思うことがしばしばである。 本筋とは関係ないですけど、今や社会の基盤となりつつあるコンビニ。古倉さんをCVSのエリアマネージャーとして抜擢すれば、かなりの能力を発揮するんじゃないかなと思う。「普通」じゃない人は差別されるが、差別を糧に成功する人たちもいる。「普通」でも「普通」じゃなくでもどっちでもいいんだよ本当はとしみじみ思う。 | ||||
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社会人として働くことが、婚姻することが、子供を産み育てることだけが、“是”であり、その社会通念に反する者は、即、異端児なのか? 貴方の些少なモノサシで、私を推し量り、規格外の烙印を押して欲しくない。 世間の常識とは、時代の流れに合わせ、移り行くものだから、過去の遺物に捕らわれないで、ありのままの今の私を見て。 空前絶後のぉ! 超絶怒涛の仕事人間! 仕事を愛し、仕事に愛された女ぁ~! そぉう、このアタシこそはぁ!!…例えこの身が朽ち果てようと…お客様の笑顔を求めて命を燃やし、燃えた炎は星となり、見るもの全てを笑顔に変えるぅ!! コンビニ店員の神ぃ!! またの名を、人見知り界の鉄仮面。 仕事を生きがいにして何が悪い!? これが私の生きる道であり、私が私らしくいれる場所。 この信条を、誰にも邪魔されたくないし理解してほしいとも思わない。 だって、私は私だから。 世間の顔色うかがって、自分のやりたいこともやらないで朽ちていくぐらいなら,変人の汚名を甘んじて受け入れ、自分なりの正義を貫き通したい。 こんな、私でも生きていてもいいですか? こんな、私でも愛してくれますか? | ||||
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現代社会に生きる人々が知らず知らずのうちに依拠している二つのマニュアル――「普通の人」と「仕事人間」――をデフォルメして描いた秀作。とりわけ中間部の「仕事人間」のはずの店長や同僚たちが、「普通の人」へと変貌していく描写は読みごたえがある。 「仕事人間」が「普通の人」との間を揺れ動く映画『ありがとう、トニ・エルドマン』と方向性は似つつも、こちらは徹底して『仕事人間』の視点から、物語を描き切ることに、残酷さを感じる。いや「残酷」と感じ、少し違う結末を期待してしまう自分もまた「普通の人」マニュアルに毒されているのだろうか。 村田沙耶香の描写力が光る作品。 | ||||
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本だから良かったけど、生身の人間がこのての発言してるのをみたら気持ち悪くなっていたかも、というくらい来いキャラだった。ただ,みんなとが考える普通との葛藤は自分にも今でも思うところがある。普通でいる必要はないけど社会の中で生きていくためには普通にならざるを得ない場面もたくさんある。普通を押し付けてくる人、ここはすごく共感できた。その押し付けで個性が奪われる気もするけど、社会で生きてってなかなか大変なことだなって改めて思った | ||||
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