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コンビニ人間
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コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 601~620 31/38ページ
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芥川賞受賞作品だなんて知らないで読みました。テンポ良く読みやすい作品でした。主人公は何ともいえないおかしな世界観の持ち主ではあるけれどこれはこれでいいと思います。非常識なところはあるのだけれどコンビニのことが本当によくわかっていてどんな商品が売れるのか、どう陳列して欲しいのか『コンビニの声』を感じとることのできるのだからだれかフォローする人がいれば立派に正社員としてやっていけそうな気がする。この主人公はコンビニで働くことが結婚することより、何よりも天職で幸せなんだろう。ハッピーエンドなのかわからないけれど読後は悪くなかったし面白かった。著者はコンビニバイトを今でも続けているんだろうか。続けていてほしい。 | ||||
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この本を読んだ人たちは、きっぱり2通りに分かれている。 その中でも星1にレビューしてる人たちは、金返せとか 1000円の価値はないとか言ってる。 自分はブックオフで108円で買ったので 十分だと思った。面白いとまでは言わないけど、損はしてないと思った。 いちいた金返せとか ほざくなら 最初から新品買わずに中古で買えよ っていつも思う。 | ||||
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私はコンビニ人間ではない だけれど でも ひどい自己投影をしてしまう じゃあこれは誰だ 私は何だ | ||||
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「普通」じゃない主人公が、「普通」に見えることに必死になる物語。 全体に淡々としていて感情の動きが少ない主人公は魅力的とは言い難いキャラクターでしたが 「普通」を求めて足掻いている姿に、幸せを祈らずにいられない気持ちになりました。 天職と言える仕事があって、人と関わらないことを不幸だと思っているわけでもないのに 家族や周りの期待する「普通」に振り回されて、どんどんおかしな方向に行ってしまうので 読んでいてハラハラしました。 最後は自分にとって大切なことに気づいた主人公、読後感は爽やかです。 人に迷惑をかけずに自立して、幸せを感じながら生きていけるのなら「普通」なんてどうでも良いじゃん!と 思わせてくれる一冊です。 | ||||
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この設定がどこへ向かないうのかと、最後まで夢中になった。 2時間ばかりで読み切っての感想は、コンビニに執着する主人公の価値観のどうしようもない異常性と、それを異常と決めつけ、「まぁ居ないだろうこんなやつ、実際」と納得したがる自分への違和感。 論理の歯車が噛み合わない人は少なからずいるが、主人公はそれが、とても分かり易く抜け落ちた社会不適合者。主人公からすれば抜け落ちた歯車は最初からそのままで、「治せ」と言われても"正常な社会性"は彼女にとって理解不能な空白。40年近く生きた彼女は一度も社会を理解したこともなければ、社会も彼女を理解したことはないだろう。 「なぜ、結婚しなければいけないのか」と彼女が理論の根底を求めたのが印象的だった。"集合の向き"に理屈を合わせた多数派は"向き"が分からない少数派に何と言うのか。 この本は一切答えてくれない。 | ||||
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そこからはみだした者は全て異端者。まぁ、難しいですよね。普通って。 普通はある程度努力をしている人でないと手に入れるのは難しい。努力がまったくできない人は排除されていくのが世の常。日本はまだ平等精神が強い方なので弱者にも手を差し伸べてくれる人が多い。が、普通からはみだすとやっぱり生きづらい。 アルバイトであれば周りの人間は「正社員にならないの?」彼氏彼女がいなければ「作らないの?」結婚してなければ「結婚しないの?」持ち家でなければ「家買わないの?」子供がいなければ「子供つくらないの?」 頑張ってもなんとかならない場合もあるのに無神経に言ってくる人がいる。 友人で結婚しろ!と言う人がいるのですが、その友人もかつては異端者側。ずっと結婚したくて努力を続け、数年かけてようやくゴールイン。言う人間だって初めから普通側ではなく、異端者側。だからこそ、友人に言うんじゃないだろうか。同じように努力して同じ土俵に立ってほしいと。 小説の一コマで恵子が白羽のことをミホの家でさりげなく口にした時の皆の狂喜乱舞。自分の別の友人で頭がハゲあがっていて、歯は真っ黄色で、爪も黒く、恋愛経験ゼロ、アルバイト。完全に異端者側の人間ですが、もしもこの友人が彼女できました。と言ったら「え、なに、いつから!?いつから!?」「どんな人!?」「よかったねえええ!!!私、心配したんだよ!」と、同じ展開がリアルに脳内再生できてここのシーン身震いしました。 普通は確かに大事だし、ある程度は努力をして普通であることをたもつことが生きている人間の義務ではあります。周りの人間を黙らせるのはそれが一番。 でも、初めからその気持ちがなければ無理に追い求める必要もない。恵子はそのままでいい。 ただ、そうなりたいのに努力もしないで文句ばっかり言ってるのは違う。白羽みたいに。 異端者、自分は好きです。少なくとも普通にしがみついて生きている人間よりは面白い人が多い。 とはいっても、パートナーはやっぱり普通が一番。現実は世知辛いですね。 | ||||
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社会からの同質化圧力を、社会性を身につけることができない女性主人公を通して際立たせ可視化している。 縄文時代と変わらないと言う男の言葉は、ムラ社会という点でも的を得ている。 この本が賞をとったこと、多くの読者の評価を得ていることに安心する。 | ||||
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とても面白かったし、印象に残る作品だった。 最近読み終わっても、何も残らない作品を読むことが続いたので、これはヒット。 自分がコンビニで働くことで、世界の歯車になれていると感じる主人公。 こういう切り取り方で世界を描く視点が面白い。 食べ物も、喋り方も、服装も、周りの人たちや生きている世界から抽出して出来ている。 普通の事だ。 意識しているか、していないかの違いだけなのでは。 | ||||
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後半は兎に角、白羽さんとどうなるか心配で読み進んでしまった。 古倉さんの気持ちは良く分かって、普通の人達は、自分が普通だっていう思い込みの中で生きてるし、お互い微妙な忖度で生きている。だから古倉さんのように、素朴に自分の気持ちに正直に生きている人には、生きにくい世の中だと思う。だからと言って、白羽さんと生活するなんて、ハラハラした。 古倉さんはコンビニ人間だけど、私たちは会社人間で、嫌だと思いながらも、しっかり帰属あるいは寄生して生きている。古倉さんを笑える人間なんていない。こんなに出来るんだから、コンビニの社員になれるでしょ。 | ||||
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生き方は人それぞれ。 だけどあまり共感はしなかった。 | ||||
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読書嫌いの私でも一気に読み切れる読みやすい作品でした。 私生活の描写や、コンビニのバイトをしたことがない私でも場面を想像しやすい描写。 入り込んで読めました | ||||
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初めは異常に感じる主人公がコンビニのアルバイト店員として成長?していく物語。 読み終わった後は、主人公に共感している事に自分も異常なのか?と、考えさせられました。 ただ、見なれたコンビニと比べると自分の仕事も、周りの人は限定的で、仕事を突き詰めるほど視野が狭くなり、他人から見ると異常なのを勝手に正当化し、わからなくなるのかもしれないと感じます。 普通の会社でも、一度歯車に組み込まれると他の事をするのが難しく、片寄った世間知らずになりやすい。 結局のところ、主人公と同じように完璧でない自分を正当化する思いが主人公と共感しているかもしれないと思いました。 ただ、主人公の生き方が、良いとは思いませんが… | ||||
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哲学とか心理とか社会的影響とかじゃなく、とにかく作者の純粋なコンビニ愛を感じられた。 店員や商品は細胞だと考えたなら、たしかにコンビニは生き物だな、と。 読後、コンビニそのものに愛おしさを感じて、行くのが楽しい。 シラハさんにもっと意外性があったら、少女マンガみたいにチープで、それもよかったかしら? でもそれだとコンビニが主人公じゃなくなっちゃうから、これでいいのだ! | ||||
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職業差別、恋愛・結婚・出産してない人への差別、また、そういう人を『社会不適合者』とひとくくりにして異物として笑いものにする。 ものすごく切ないけど、すべて実際の現実社会で起きてることだと思う。 それをあからさまに言葉や態度に出す人もいるし、言葉や態度に出さなくても内心でマウンティングしてるのが人間。 アルバイトしか経験がない、恋愛未経験・未婚・子なし、それのどこがいけないんだ。 18年真面目に勤続してることってすごいことなのに。 結婚して子供産んでる人だって、この人、人としてどうなの?っていう人いっぱいる。 逆にいい年して独身でも素敵な人もいっぱいいる。 個人的には、結婚して子供もいる白羽さんの弟嫁より、古倉さんと友達になりたいよ。 でも世間的には白羽さんの弟鬼嫁のほうが『まとも』で古倉さんは『異物』 なんとも切ない。 とりあえず一番のサイコパスは白羽さんだよ。 | ||||
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こういう価値観、考え方は絶対みんなの中にあるはず。 | ||||
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これは文句なしに面白く、しかも役に立つ本だと思います。 よく「心を開いて」とかいいますが、具体的にどのような態度をとれば良いかわかりませんでした。しかし、コンビニ人間こそオープンマインドの極みであることを理解しました(挨拶する、目線をあわせる、感謝の言葉を述べる,ゴミを片付ける、棚を整理する、 etc....) 反対に、非コンビニ人間を象徴する人物が登場します。他の客のマナーの悪さに文句をつけてまわる正義感丸出しのおじさんのことで、私達の有様を具現化した人物であり、実に滑稽ですね。 本書を読んだあと、意識が明らかに変わりました。駅前でユニセフ募金を募っている学生と長話をしてしまいました。コンビニで外国人店員と何気ない会話をしました。普段は口を聞かない嫌なヤツに挨拶できるようになりました。本書を一読して、人を見下したり自分が見下されているのではと心を閉ざしたりすることが如何にバカバカしいことなのかを実感できました。 | ||||
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あまり期待していなかったのですが、面白かった! というより、主人公に共感?ではないけど、 納得できました。「サラバの姉」とダブりましたが、 それよりもずっとずっと納得できました。 自分が「異物」であることが理解できない「普通じゃない」古倉さんが、 最後には一番まともに見えたことが不思議でした。 2時間で読み切れるサイズ感も良い。 | ||||
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人とあまりにも違う考えをもち、極端に合理的に考えて行動してしまう主人公です。 その主人公はコンビニ店員という生き方にしっくりきます。 最後は、人から何を言われようともコンビニ店員という生き方で生きていくんだという決意で終わります。 こういうのを天職を見つけたということなんでしょうね。 今の自分を形成しているものは現在周りにいる人々と過去に周りに居た人々であるという感覚に共感しました。 | ||||
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150ページと少ないですが内容はリアルで濃いです。着眼点や設定も素晴らしいく、わざとらしいサスペンスや奇をてらった偏屈自伝なんかよりよっぽど面白く、イジメや村八分の構図などにも通じてます。 主人公は完全マニュアルのコンビニだから働けるのであって他の仕事は出来ないってのも頷けます。天職が見つかって良かったね。 僕も結婚も就職もせず一生フリーターの人間です。 印象に残ったところは、馬鹿にしやすい対象者が居なくなると「次は自分の番かも」と思う主人公 僕もまったく同じ様なことがあったので、リアル過ぎて笑えました(笑) | ||||
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最近の芥川賞系の作品はあまり読みません。 つまらない作品が多すぎるからです。 昭和四十年代後半生まれのオジサンの私ですが、 開高健、大江健三郎、石原慎太郎、遠藤周作、北杜夫といった 人たちがデビューしていったころと比べると 今の芥川賞作家や受賞作はつまらなすぎると思っていました。 この作品も小説好きな知人から勧められなかったら読まなかったでしょう。 しかしこれははっきり言って面白かった。 主人公のことをサイコパスだの何たら人格障害だのと 医者や学者でもないのに診断を下しているユーザーの方が おいでですが、この女性はそれほどヘンな人でしょうか? 時代や国によって常識というのはどういう風にも変わるものじゃないですか。 彼女は現代の日本の常識と照らし合わせるとエキセントリックで少し変わった規格外的な 人物であるだけなのではないでしょうか? 漱石の坊ちゃんだってかなりヘンな人です。 友人に「弱虫やーい」とヤジられたという理由で二階から飛び降りたりしています。 堤中納言物語に出てくる虫愛ずる姫君だって当時の平安朝上流貴族社会の 常識で見ればキモイ人で異常人格者に同時代人には見えたかもしれません。 もっと極端な例を持ち出せば戦国時代には敵の大将の首をとって 主君のところに持っていくのが、お手柄だったわけですが、 平和な時代にそんなことをしたら犯罪者になるわけです。 それほど常識とか人間性を判断する基準というのは時代によって あるいは国によってコロコロ変わるわけです。 この作品はそれをわかりやすい形で読者に教えてくれる 名作かもしれません。 私は数時間で一気読みしてしまいました。 | ||||
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