■スポンサードリンク
コンビニ人間
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
コンビニ人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全749件 321~340 17/38ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「普通」じゃない人として育ち、学生時代から周りとうまく馴染めなかったのに、流転激しいコンビニで18年も変わらず働き続ける主人公。 コンビニ自体が生き物のようで主人公はコンビニの中では生き生きと活躍できるが、コンビニを離れるとたちまち「異物」となり、周りにいる「普通」の人から、哀れみの目で見られるのである。 「自分らしく」「個性の尊重」などと言いつつ、絶えず異物を見つけ出し、排除しようとする社会。 主人公がマッチしたコンビニでさえも「異物」である白羽を瞬時に排除する。 僕らは、物語に描かれている「普通」の人でもあり、「異物」でもある。 ただ、排除されることを恐れ、他に排除されるべき異物を探している。 本作品はそのことを痛烈に描いている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「機械でつくられた清潔な食品」を食べ、コピペのような思想しか持たない高度に規格化された人間が大量生産されている中、わたしは主人公の恵子が愛おしくてたまらない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる『普通』と呼ばれる人、考え方、価値観って本当に正しいのだろうか、ということを、とてもいい角度から切り込んで考えさせる作品だと思いました。 聴き終わった後に拍手してしまいました。 感情の起伏が激しい作品が苦手なので、淡々とストーリーが進んでいくのがとても読み心地良かったです。 自分は人とちょっと違うと思ったり、世の中『常識』だかねで生きづらいなーと思ってる方はもちろん、自分は普通of普通で世の中の常識を1ミリも疑わない方にも、おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世間との尺度が合わないとも白眼視されることなく 生きて行ける世界があれば良いと作品を通じて思った。 これぞ純文学的作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代社会の象徴のような作品。 全ての人が就職、結婚に向いている訳ではなくなってきているのでその中でも社会の歯車になれる場所がある事が本人の幸せなのではないだろうか。 今はそういう時代でありシステムの進化の途中のような気がする。 マイナスとマイナスをくっつけてもマイナスにしかならない。マイナスはマイナスするとプラスになるので、主人公のように極限のマイナスによってプラス化してバランスをとっているのだろう。 村田さんの他の作品も読みたくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気読みできました。興味深い内容で、面白かったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コンビニが好きなんですね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アスペルガー症候群を最近知りました。 主人公はその特徴によく似ています。 ルーティンワークを好むところや、ルールを守ることに強いこだわりがあるところ、AI ロボットのようなしゃべり方、人々が何を騒いでいるのか分からないといったところなど。 でも決して頭が悪い訳ではなく、むしろ学力は人並み以上で、おそらくIQ も高め。 そんな彼女が、圧倒的多数の定型発達の人達の中で、試行錯誤をしながら社会に適応し、たくましく生きていくという話です。 しかしこの小説、なぜか読み終えた後に、おかしいのはお前たちの方だと、言われたような気がしてきます。 大事なルーティンワークよりも、どうでもいいゴシップの方を優先してしまう店長、ルールを平気で無視して次々と人に迷惑をかける白羽とかいう男、何も知らないのに分かったフリをして勝手に話を進める女友達、挙げ句に本当は姉のことが理解できず、いつか「普通」になってほしいと密かに願っていた妹。 主人公の世界から見ると、おかしな人ばかりです。 アスペルガー症候群を理解しようとか、気持ちに寄り添おうとか、そんな傲慢な考えは捨てた方がいいと思いました。 お互いにおかしな人なのですから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて読んだ時、これは私だ、と思いました。 私は、40代独身女性ですが、正社員でそれなりの職種のため、こちら側の人間としての資格をひとつだけ備えています。 主人公の同級生の独身女性は、仕事が大変だから、と周囲から独身であることの免罪符を与えられ、こちら側の人間に仲間として認識されています。 私も正社員であることで免罪されている部分はあり、主人公よりは生きやすい立場にはあります。 ですが、とても浮いています。それは主人公が感じる世の中の違和感に私自身は共感しか感じず、主人公をサイコパス、とか、アスペルガー、だとかとらえる人が多いからでしょう。 私の周囲もこちら側の人間だらけで、合わせることに必死な自分がいます。 ですが、こちら側の人間があちら側の人間を見て気持ち悪いと感じるように、私から見てこちら側の人間の方が気持ち悪く、理解不能と感じているため、今一歩溶け込めません。 孤独を感じにくい性格のため、溶け込めないのはいいのですが、仲間と認識できない人間を攻撃したがる人は、一定数います。 敢えて関わろうとしないし、私から攻撃することはありません。迷惑もかけていません。丁寧に対応もします。 それでも、気持ち悪いですか?攻撃しないと気が済まないですか? 実際攻撃してくるこちら側の人間に聞いてみたことがありますが、要領を得ない回答でした。 こちら側の人間は、なぜ辻褄の合わないことを言ったり行動したりするのか、そしてそれに気づかないのか、理解に苦しみます。 ですが、この本やレビューを読んで、こういった人が大多数で、どこにいっても生きにくいんだろうな、ということは解しました。 初めにこれは私だと思った、と書きましたが、主人公ほど達観しておらず、周囲に腹立ちを覚えたり、自分がおかしいのか、と悩むこともあります。 そんなとき、ふとこの本を読み返してみると、このままの自分で、淡々と生きていけばいいのかな、と思わせてくれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人は少数派を嫌い、いつしか多数派に自分自身が飲み込まれていく。少数派にいた人間も以前から多数派にいたような顔をして少数派を小馬鹿にする。ほとんどの人間は自分の信念という部品を持たず他人から受け入れた多数派という部品を取り入れて【普通の人】という安心感を得る。 主人公は36歳の未婚でコンビニのアルバイトをしている少数派の人間である。 自分自身は今の生活に不満はないものの周囲の多数派が仕事や恋愛や結婚についていちいち干渉してくる。 そんな面倒くさい世の中が大嫌いな白羽という男と主人公はひょんなことから同棲を始める。主人公の淡白な考え方と白羽の極端な考え方が面白く、時に共感を覚える。 本のボリュームも少なく文章も読みやすい。普段読書しない人にお薦めしたい一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古倉さんの仕事はてきぱきしていて気持ちがいい。コンビニという生物になってしまったかのように。この小説で描かれている「普通の」人々や社会のほうがよっぽど「気持ち悪い」というのが、昔も今も一般社会人の感覚だと思います。この本はコンビニ業界レポート? 天然ボケコメディ? 告発本? SF? ホラー? 読み終えた結果は、ハッピーエンド。古倉さん、良かった良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最高だった。期待の斜め上行く内容に感動しながら、一気読みした。 わたしは、コンビニヘビーユーザーだか、古倉さんのような店員さんが良く行くコンビニで働いていたら、神に感謝する。 他のコンビニなんて行かない。 それぐらい古倉さんは尊い。 外国人の店員さんが増え、特に夜遅い時間帯だと 無言で接客される事がある。 いらっしゃいませもありがとうございましたも一切なくただ無言で受け取り無言で会計される。 残業でボロボロのヘトヘトな時にそういう店員に遭遇すると神を呪いたくなる。 古倉さんは天職なのだから、どうか社員にでもなってほしい。 気持ちのいい接客ができて、他のスタッフにも平等に接する事ができるし、どんな相手にも淡々とマニュアル通りに指導できるし、素晴らしいじゃないか。 今どき、独身でバリバリ仕事してる女性は増えているんだし、社員にでもなればガタガタ絡んでくる奴等にも適当に言い訳が立つと思うのだが、ダメなのだろうか。 小説とはわかっていても、あまりにも生き生きと描かれる姿に、なんだか本当に実在しているような、実在してほしいと願うような、なんとも言えない気持ちにさせる主人公古倉さん。どうか、変な男に引っかからないでほしい。古倉さんに幸あれ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本にはすぐに飽きて半分も読まないまま(聴かないまま)、そのままになってしまう事が多いですが、このストーリーは面白かったので、あっという間に聴き終えました。声優さんの声も良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短いストーリーなのと面白さもあって一気に読むことができた。主人公のキャラクターばかりフューチャーされているが、仕事に対して「プロフェッショナルであるとはどういうことか」という事を考えさせられる本でもあった。コンビニだろうが何だろうが、ひとつの仕事に対しての心構えが素晴らしく、とても参考になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろかったです。「普通」が理解できない、何でも合理的な考え方をする主人公が、「普通」じゃない方法、考え方で社会の「普通」を演じようとします。「普通」がわからない主人公にとって、マニュアル化されたコンビニ店員であるその瞬間は、社会の「普通」の一部として生きられている唯一の時間であり、存在意義のようなものになっていました。婚活目的でコンビニバイトを始めた白羽も、主人公とは違う形でまた「普通」ということに苦しめられている存在でした。「普通」の人にとっての、「こちら側」と「あちら側」。「こちら側」と「あちら側」の登場人物達のやり取りや、「あちら側」から「普通」の基準に「普通」じゃないやり方で合わせにいこうとする様が、そんなに「普通」に合わせなければならない世の中なのかと滑稽に感じました。 また、「普通」でない主人公がコンビニ店員としては、1番社会から求められていられるような存在であることに社会の矛盾を感じました。 「普通」であることが正しいとほとんどの人間の意識に埋め込められている世の中って何だろうと、考えてしまう小説でした。自分のことだけでは飽き足らず、他人にまで干渉し「普通」を求めるのは何なんだろうと、もっと多様性が本当の意味で認められる社会になれば良いと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
社会から一見つま弾きにされそうな人間を主人公にして、その独特な日常をまるでノンフィクションの様に感じさせる、村田さんの世界観は唯一無二だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"コンビニ店員"としてストイックな、1人の女性の物語。彼女の前では食事や恋愛、常識もその他の有象無象と化す。体調管理まで完璧なその姿は、プロコンビニ店員と言っていい。 その才能を活かせる一流コンビニがあれば、情熱大陸にでてもおかしくない。 周りからの圧力に負け作った同居人はただのザコ。一時こやつのパシリにされそうになるが、最後は安心できる結末。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今更ながら、一日で読んだ。 これは特異な人間が、普通の社会にどうやって溶け込むのかを述べた作品ではないと思う。主人公をサイコパスと扱って論じることはナンセンスだ。 人間の普通ってなんだろう。多かれ少なかれ人は、正規分布のように、最も普通な人はほんの一部でそこから、少しずれている人間が多数なのだ。ぼくもそのずれた人間の一人なのだが。 主人公ほど極端ではないにしろ、多かれ少なかれ常人の生活の居心地の悪い部分を感じて、それを逸脱する行為をしてしまうんでしょう?または居心地は悪くて、不幸や不機嫌を感じるけれども、今の生活を失いたくない、という気持ちが勝り我慢して耐えて生活し、生涯を全うされるのでしょう。我慢した人たちは、他人からすると全うな人間で、逸脱すると特異な性格や性癖を持った人間(最近の芸能人スキャンダルなんかを例にして)と扱われる。 我慢、忍耐が大事と重んじられる日本社会らしい考え方。 そんな人によってはひどく理不尽な普通社会を痛快に非難もせず、ガラスの仮面でもってその普通社会に溶け込む、そして主人公である彼女には普通社会に対して不満は特にないし、煩わしいし、コンビニの中の規律の方を重要視しているので、うまく取り繕う。こんな考え方、あったのかと、ひどく親近感を覚えてしまうのは僕だけ? ここ数十年来の名作! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発達障害がテーマと噂に聞き手に取りました (自分自身が発達障害グレーゾーンと自己診断で思い込んでいるため。) 主人公や白羽さんに共感できる部分もあったが、内容が恐ろしく、何度か手が止まった。 (白羽さんが怖かった) 私には主人公は悟りを開き、人を超越した何かに進化した人間に見えた。 白羽さんこそが発達障害のように感じた。 (特定の言い回しに拘る部分や、自分の都合の良い方向にすぐ解釈するてんなど) 村田沙耶香さんの作品は初めて読んだ。 他の作品も読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このような生き方を否定肯定どちらかで判断するのではなく、こんな生き方もあってそこにいることで生きてる実感を得られるというシアワセもあることを知っておくのは意味のあることのように思った。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!