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荊の城



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荊の城の評価: 4.05/5点 レビュー 60件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 41~60 3/3ページ
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No.20:
(5pt)

良い商品でした☆☆☆

商品が到着するのも早かったですし、きれいな商品でした。
また取引したいと思います。
荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)より
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No.19:
(4pt)

こういうのを Page Turner っていうんだな

どう見てもフーダニットなパズラーじゃないので、気軽に読め、従って評価も高くなります。本当は五つ星でもよいのですが、本格じゃないし、前作とネタが部分的に被っているのでちょっと引いときましょう。
原題の Fingersmith ってのは「掏摸」って意味ですが、Smith はヒロインの娘が名乗る変名でもあります。finger も意味深ですね。前作は二つの時系列を交互に描き、最後に悲惨な実相を明らかにするというスタイルでした。この本もなかなか凝った美しい構成になっていて、いわばヒロイン二本立て。
記述がフェアなので、海千山千のミステリ読みなら、作者が仕込んだ仕掛けの部分はだいたい見当がつき、着地点も想像できるだろうと思います。それでもぐいぐい読めてしまうのがナレーションの良さですね(原文当たってませんが、中村有希さんの訳のおかげでもありそうです。マゴーン以来久しぶりに読みましたが、やっぱりうまい訳者ですねえ)。最初に出てくる娘掏摸の造形が自然で、感情移入しやすい上、生気溢れる感じでストーリーを引っ張って行くのが前作との一番の違いです。
アニメやラジオドラマにしたら面白いだろうと思っていましたが、もう実写化されているんですね。見てみよう。
荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)より
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No.18:
(2pt)

分からん!

「半身」で懲りて、この作者の作品をあまり読む気がしなかったのですが、ドラマの前半を観て堪えきれずに買った。読んだ。期待感が段々と不安感へ。結局、「半身」で味わった失望に終わるのか?嗚呼!やっぱり、この結末か… 著者の嗜好があからさま過ぎて、オチが見え見え。何で彼女への評価が高いのか?私は理解に苦しんでいる。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
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No.17:
(4pt)

めまい立ちくらみを擬似体験したような感覚

前評判を聞いてから読み始めたので、随分とハードルを高く設定したつもりだが、相当おもしろかった。何よりも読んでいて左右が、いや天と地が真逆になったかのような不思議な感覚は衝撃的だった。地に足がついていないかのように読んでいてぐるぐるふわふわしてきた。読書後に英国発のドラマも観てみたが、こちらは駆け足すぎて展開のおもしろさを全くといっていいほど生かしきれず、駄作に甘んじていた。「高慢と偏見」とどちらが面白いかといえば書物ではこちらかもしれない。(ドラマでは間違いなく「高慢〜」の圧勝だが・・・)
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
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No.16:
(4pt)

予想外の展開

19世紀のロンドンの下町が舞台の話なので、その舞台設定に馴染むまで読み進める
のが、ちょっと我慢が必要でしたが、話が展開し始めると、どんどん読み進めるとこ
が出来ました。上巻の方が、面白く読めると思います。意外な展開があり、更に先が
気になる展開になります。
でも、ちょっと全体に話が長すぎる気がします。ボリュームを絞った方が読みやすい
し、内容に適していると思います。
ロンドン好きな人は、ロンドンの町の様子が少しですが出てくるので、想像しながら
読む楽しみがあります。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
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No.15:
(5pt)

「名作劇場」

 
 運命の流転、というまさに物語的なテーマを
ミステリータッチに描ききった本作、
「オリバーツイスト」や「クリスマスキャロル」や
子供の頃読んだ「巌窟王」などの名作の空気がある。
 
 そう書くとまさしく時代設定の勝利か?と思えなくもないが、
作者の、この時代の空気感を創る力は当代随一。
その空気の重厚さに思わず引き込まれる。新作を期待したい作家だ。
 霧のロンドン、不幸な子供、深窓の令嬢、スリ・・・。
そんな世界にどっぷりはまれます。過去のロンドンに行ってみたい方、ぜひご一読を。
著者の「半身」P・コーンウェルの「真相」(上下)も
ビクトリア朝に行ってみたい方におすすめです。
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No.14:
(4pt)

「半身」よりいいかも

「半身」より面白いと思った。「半身」同様19世紀のロンドンという設定がいい。2人の主人公スウとモードの回想が交互に語られ、語り手が変わるたびに全く同じ事実が別の意味に変化していくのが単純に楽しめた。スウのはすっぱな語り口調が魅力的。文章もテンポよく、二転三転するストーリーも飽きさせない。好みが分かれるところだろうが、個人的には「半身」よりこちらをお勧めする。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
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No.13:
(2pt)

このミス1位だから万人にとって面白いとは限らない

前年の「半身」でこりてはいたのだが、2005年度版のこのミス1位ということで、話の種に読んでみた。「半身」よりは読みやすく、文章のうまさは感じたが、正直、これがミステリーの1位?という印象を受けた。作品の中盤(上巻の後半)にかけて、一応の盛り上がりはあるのだが、下巻にはいると一気にペースダウンする。作品の展開についてもラストこそ予想がつかない(というより、よいラストとはいえない)ものの、起きうる事柄についてはある程度予測がついてしまい、下巻では、(かなりゆっくりと、しつこいくらいに)種明かしをされるという印象を受けた。「半身」のレビューにも書いたが、このミス1位だから万人にとって面白いとは限らない。残念ながら、少なくとも私の好みにはあわなかったようである。
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No.12:
(4pt)

えっ、エッ、うーーーーーんっ

始めは、えっ、何これ。段々、えっ、どうなっちゃうの。どうなっちゃうの。えっ、どうなっちゃうの。の連続で上が終わる。下も読まずにはいられない。下、ややどうなっちゃうの感落ちるものの読まずには眠れない。引き込まれた勢いで一気に読んでしまった。最後の最後まで、読ませておいて、最後は、うーーーーーーーんっ。もう少し違う展開であって欲しかった。騙して欲しかった。最終章を除けば星5つ。
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No.11:
(5pt)

濃密

久しぶりに濃密な物語を読んだような気がする。推理小説としても面白いし、心理描写も巧み。また、過酷な話であり描写も過激なところもあるが、所々美しい表現もちりばめられ芸術的な雰囲気もある。この人は物語を創るために生まれてきたんだと感嘆した。ゴシックサスペンス&エロティック小説といった感じ。ただ、最後の最後の終わり方がちょっと・・・。それまでの重く苦しい過程を軽く終わらせすぎている気がする。もったいない。ただのエッチ小説に格下げしてしまっている。
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No.10:
(3pt)

ミステリとしては不満

前評判が高かったので読みましたが、正直私にはあまり・・・でした。物語序盤は展開も遅く退屈です。中盤近くになってやっと盛り上がりを見せますが、ラストも含めて予想範囲内でした。おそらく私自身が物語りに妖しい彩りを添えているエロティックであったりサディスティックな描写が苦手であることも一因と思います。
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No.9:
(4pt)

わりと楽しめる

今年もこのミス一位となったサラ・ウォーターズ作品ですが、この調子でティッピング・ヴェルヴェットも訳されそうですね。でもこのミス評者はあれを読んでも、(相変わらず)ほとんど同性愛描写には触れないつもりなんでしょうか。サラ・ウォーターズはビクトリア時代のレズビアンについて博論を書いている時小説を書きはじめたそうですから、彼女の作品にビクトリア時代の意匠やトリックだけでなく、レズビアン・アイデンティティにも同じぐらいの比重が割かれているというの必然的なことであり、もっと重要視されてしかるべきだと思います。とはいえ、そうした彼女の思い入れも『半身』で大分昇華されて、この作品ではエンターテインメントな部分により力が注がれて読みやすくなっているという印象を受けます。でも『ティッピング・ベルベット』ほど雑な感じがしない。いってみれば前2作品を足して2でわった感じでしょうか。個人的には半身の方が好きですが、より広い層に受け入れられるのはこちらだと思います。
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4488254039
No.8:
(4pt)

しっかりボディの赤ワイン

上下巻とも、味わいながら読みました。ミステリーでもあり、時代小説でもあり、ですね。サラウオーターズの「半身」が好きな方なら、きっと楽しめます。ただ、私は星一つ減。ちょっと冗長なところと、二人の少女の行く末が、どうも納得できない。別の方向へ行くことだって考えられるのに。皆さんは、どう思ったでしょうか。
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No.7:
(5pt)

何もせずに一気に読んでしまいました。

長い小説なので、ゆっくりじっくり読もうと思っていましたが、どんどん吸い込まれてしまい、特に下巻は他のことは何もせずに一気に読んでしまいました。運命に翻弄される主人公の女性二人。彼女達に自分がなってしまったように「え~っ!?聞いてないよ!」って言う感じでホントに面白かったです。ロンドンの街、田舎の城、精神病院の様子がとても細かく描かれていて、薄暗い雰囲気で、あまり幸せを感じることができないのですが、結末はホントにスッキリしました。文学作品としてお勧めです。映画化・ドラマ化してほしいなぁ。
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4488254039
No.6:
(4pt)

むむつかしい

推理小説と言うよりは、時代小説という感じです。そして、読後の感想としては、ディケンズの「大いなる遺産」をとても意識しているなということでした。この話の中心は二人の少女の秘密なんですが、この小説の優れている所は、それを二人の少女の視点を通して書いているところです。そうすることで、より、人の気持ち、どのように人が人に惹かれていくかが、まるで真実のように頭の中に入ってきました。ただ、結末が、あまりに意外すぎて僕は受けいられなかった。デウス・エキス・マキーナで良いから、もっと、ひねらない終わり方をしてほしかった。と、ちょっと批判的に書きましたけど、おもしろいですよ。
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No.5:
(4pt)

期待には違わない。

上巻の少女2人の半生描写はやや冗長に感じましたが、どんどん読んでいくと2人の人生のクロスオーバー、「意外な裏表」でけっこう面白くなってきます。令嬢モードの「性愛観」描写の下りが上巻後半で続き、前作「半身」とはえらく違うエロティックな雰囲気。下巻は更に意外な方向で盛り上がります。ミステリファンは読む価値あり。
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4488254039
No.4:
(4pt)

ミステリではないような

確かに前作「半身」はミステリであったかもしれないが、特別謎解きがあるともいえない本作はミステリと言えるだろうか。ブッカー賞候補作品ということなので、むしろ文学作品といっても良いのかもしれない。数奇な運命に翻弄される二人の少女の物語であり、また英国の当時の風俗が、読んでいるうちに自然と頭に入ってくる。そんな小説である。「半身」よりは、はるかに読みやすくなっている。
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No.3:
(5pt)

ミステリー+変形ゴシックロマン

 上下2巻本を一気に読んでしまいました。ディッケンズの時代の英国を、その郊外の城の生活を、ロンドンの街を、精神病院をこれでもかというぐらい緻密に書き込んでいます。その雰囲気、不潔さ、猥雑さが匂うように感じられます。加えて、個性の強いキャラクター達と二転三転するストーリー、そして急展開の終盤、息もつかせません。 ネタバレになるので、筋のことは伏せておきます。ただ、ここで描かれる恋愛について。「半身」もそうですが、この作者の書く恋愛は普通とはちょっと異なります。でも、この舞台設定と筋の中で、惹かれ合う二人の心理、その愛憎がとても細やかに描いてあって、もうラストが実に良くて、うーん、非凡な作者だなあ、と感じました。
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4488254039
No.2:
(5pt)

圧倒的な濃密さ

「半身」で驚いた我々に更なる驚きを与える傑作。二人の女性の運命の変転そして過去までもが何回も変わってしまう衝撃に800ページを超える厚さが決して長すぎるとは思えない。何よりも描写が細密、しつこいくらいに女性たちの生活や出来事が語られていきますが、注意深く読んでいくと終盤になってからの謎の提示に納得がいきます。M.ウォルターズを上回る新ミステリ女王の誕生かもしれない。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039
No.1:
(5pt)

映画化希望

正直言って3部構成の1部・2部は少し冗長、精神病院が舞台の3部前半も迫力はあるがやや類型的に感じる。「半身」では女子刑務所を慰問する婚期を逃した貴族女性の心の寂寥がじんわり伝わってきたのに比べ、この作品では主人公の2人の少女に感情移入しにくいとも思える。しかし3部後半の怒涛の展開、そして物語世界全てを包み込むような美しいラストを経験したとき、滅多に味わえない感動があなたを待っている。
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)より
4488254039

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