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(短編集)
犯罪小説集
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犯罪小説集の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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映画楽園のモデルにになった事件が載っている、他にも色々な事件の話があったはずです。 | ||||
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人間が病んで落ちていく様を描いた短編集、救いのない話が多い 特に才能に恵まれ将来を有望されたプロ野球選手が肩の故障から引退し 金銭感覚を矯正できずに借金漬けになり犯罪者にまで落ちていく様を描いた「白球白蛇伝」 | ||||
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中古本として購入しましたが、新古本のようで、新品と変わらない状態でした。 迅速な発送で梱包も丁寧でした。 | ||||
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描写が巧みで、文学的。暗喩的な結末が良かったです。 | ||||
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先に映画「楽園」を見ていたので、特に「万屋善次郎」は情景が浮かんできて胸が詰まった。最後は犬が哀れで泣きそうになってしまった。 他の4話も読み応えがあって、ずっしりと心に響いた。 やはり映画になっていた「青田Y字路」や、「白球白蛇伝」も、運命の残酷さが淡々と描かれていて悲しい。 | ||||
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短編集だったので、読みやすかったです。 人間同士のすれ違いなど こんな気持ちになることもあるだろうなぁ と共感できる部分が多々ありました。 それぞれの人生を短くまとめていて読みやすかったのですが、解決せず終わるものもあるのでしっくり来ない部分もあります。 | ||||
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吉田修一さんの小説を初めて読みました。余りに面白くて、現在3作品目を読んでます。どれもハズレがありません。 | ||||
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ベースになる事件があるがゆえの、どっきっとするような生臭さとリアル感! やはり吉田修一の面白さ、ここにありです。 一番惹かれた作品は、「曼珠姫午睡」かなあ~。踏み止まる女性に、本編 唯一の救いを見ました。 | ||||
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楽園が、公開になる前に読みたかったので。でも映画は見に行かないですけど。うん?って思う短編も有りますが、普通に面白かったです。 | ||||
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映画「楽園」の原作ということでこの本を買った。この5編からなる短編小説を読み通すと、私は確か週刊新潮だと思うが、ある特定の 犯罪を小説風に描いたノンフイクションを思い出した。犯罪者の動機やその背景を物語風に描いたこのノンフイクションはもうかなり長い間連載 されているはずだ。この5編の短編のいくつかは、実際に起きた事件をヒントに書かれたのではないかと思う。犯人たちの心象的な 動機に焦点を当てているわけではない。その犯罪に至るまでの「流れ」が描かれていく。それぞれの作品の意味合いを論じれば、 例えば日本の閉鎖社会で起こる犯罪もあれば、世間知らずゆえに起こす犯罪もある。また、多くの作品には「差別」というモチーフが あるようにも思う。とはいえ、すべての作品が人間の物語として完結しているわけでもない。犯罪という出来事に至るまでの人間たちの 人生の流れは描かれるが、それが彼らの動機でもない。ただ、人間が犯す過ちを描いた寓話として読むべき作品かもしれない。 | ||||
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吉田修一さんの本はよく読んでいますが、短編なのに引き込まれます。 | ||||
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good | ||||
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様々な犯罪を題材にした5編の短編集です。お勧めは幼女誘拐から巻き起こる町の狂騒を描いた「青田Y字路」、村八分によって起きた集落の大量殺人事件を扱った「万屋善次郎」です。 5編とも実際に起きた事件をベースにしているようで、「百家楽餓鬼」は大王製紙の井川会長の破滅、「万屋善次郎」は山口の集落で起こった連続殺人事件、「白球白蛇伝」は元千葉ロッテの小川博の事件、と元ネタが3編ははっきりとわかるものでした。 新聞やワイドショーでは見過ごされる事件に至るまでの背景、現場の手触り、臭い、目に映る光景、そういった描写が五感に迫り、実際に事件に遭遇したような臨場感と昂揚が沸き起こってきました。特に冒頭で述べた2編は集団の正義や善意が狂気に変わっていく流れが秀逸でした。 これまでも吉田作品は映画の原作になってきましたが、五感に実感を与える風景描写とどんな人にも起こり得る心理の生臭さが、自分の目の前に映画のように映像を浮かび上らせる力を持っているからだろうと納得しました。 小説を読み終えると、自分が茫然と喧騒の去った事件現場に立ち尽くしているようでした。 | ||||
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静かで、穏やかで、それでいてサスペンスフルな展開が素晴らしい。 | ||||
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人間をしっている、作家という人種を尊敬できる。清張の増上寺刃傷にも匹敵する。 | ||||
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小説はほとんど読まない。恥ずかしながらこの有名作家の名前さえ知らなかったという。書店で何気なく手にとり、とりあえず小説は出だしが大事だという信念のもと、買ってみた。読ませますねー。うまいというか、丹念に物語が作られている。小手先のトリックや、ほれ、書いてあったでしょみたいな伏線より、文章の塊ごとが、有機的につながっているというか。さっき書いてた、それは、これとつながってるんだね。みたいな、いや、うまい。 大王製紙の社長、ギャンブル依存の情けない奴、東大でて、つかまって最近刑期を終えて出所したらしい、その後の家族VS社員の戦いはあまりに情けなくて、ほんとどうしようもない一族だと痛感する。そのどうしようもなさを産んだ、男の本質、、みたいなところまではそりゃ、短編なので描ききってはないが、余韻を残すことで、あるいは人々の記憶、うっすらした記憶と化学変化を起こすことで、結論なんかはっきりしない「良い感じ」を生成している。どうやってこの設定、作ったのかとか、やはり一流の作家ってすごいなとか、ドラマ仕立てにしやすいのかなとか、いろんな想像ができる人、感心しました。 あ、いや、褒めすぎか。。でも読書好き、物語好きで多少、文筆力がわかる人なら、うなると思うな。 他も、買って読んでみよう。 | ||||
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この本に収められている5本の短編は、読んでいるとといずれも、 「これは実際にあったあの事件に似てるな」と思ってしまった。 実話をモデルにして、それをアレンジした小説集なのだろう。 犯罪の種類も手口も異なるのだが、犯人たちに共通しているのは、 自分が「満たされない(あるいは、かつては満たされていたが失って しまった)」が故の(自暴自棄的な)犯罪ということではないだろうか。 すなわち、「青田Y字路」と「万屋善次郎」は『地域社会による自分の 承認と受け入れ』、「曼珠姫午睡」は『男』?、「百家楽餓鬼」は『解放感 と高揚感』、「白球白蛇伝」は『特別な人としての栄光の日々』が得られな いが故に起こした犯罪ではないだろうか。 | ||||
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どれも実際に起こった事件をもとに書かれたものだと思いますが、そんな事件あったなーと記憶にあってもなくても十分読みごたえがあります。 我々は報道される事件内容しか知りえないけど、実は当事者のみが知る背景やもう一つのストーリーがそこにある。 なぜ犯罪に手を染めてしまったのか、犯人の心理描写もふくめ本当によく書かれているので、それぞれがおこした犯罪は決して許されるものではないけれど、なぜか少し犯人に同情してしまいます。ただ全体的に淡々と語られ、付箋や最後のどんでん返し等はありませんが、それでも十分楽しめます。 個人的には「百家楽餓鬼」が一番面白かったです。最後親友との飲み屋をあとにしたシーン、頭の中で映像化できちゃうぐらいリアルだったし、切なかったです。 あと、角田光代の「三面記事小説」がお好きな方は是非こちらも読んでみてください。 | ||||
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五編の小説が、それぞれ実際にあった事件を、どことなくモデルにしつつ、デフォルメ、深堀りを施して、人間の業のようなものに迫ります。ちょっとした偶然や、ちょっとした欲望の発火で、のっぴきならぬ事態に引きずり込まれていくそれぞれの人物が、愚かしくも切なく描かれていて、引込まれました。ただ、現実の事件を感じさせるということが、リアルな人物像として濃く立体的にすることに役立っているのか、かえって三流ルポのような陳腐さに堕してしまっているのか……難しいところです。 | ||||
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☆吉田修一 犯罪小説集 新聞の書評欄を読んで面白そう。タイトルは「人生の不可解な「真実」に迫る」。 犯罪に絡む不幸な人々が織り成す五つの物語~~。 ☆青田Y字路(あおたのわいじろ) ☆曼珠姫午睡(まんじゅひめごすい) ☆百家楽餓鬼(ばからがき) ☆万屋善次郎(よろずやぜんじろう) ☆白球白蛇伝(はっきゅうはくじゃでん) 読み始めると「曼珠姫午睡」以外知っているような事件ばかり。そのせいか読みやすい。 パッパッで即終了。いささか拍子抜けしちゃったよう。 書評読ませていただくと、もっと違うようなかんじがしたもんで。 吉田修一は初めて。それぞれの物語の終わり方に関しては秀逸だなぁと感じました。 これはこうだから、こうなった・・・結末までちゃんとお書きになるとルポ風に なってしまうのを避けるためなのか、余韻を残すというか、あとは自分で考えてね風に パタッと止めちゃう。こういう終わり方もあるんだよねって面白く感じました。 おかしかったのは「曼珠姫午睡」のマッサージ。こういうマッサージ師さんて現実に いるのかな。最後のさいご、ちゃんとやめる。よかったね。何となくほっとしました。 書評には何故か「曼珠姫午睡」のみ入ってませんでした。 事件のこと全く知らずに読んだら印象は違っていただろうなぁとはおもいます。 何かを踏み外す、その境界線のスレスレの怖さ、それは誰の身にも起きるかもしれない 生きていれば、起きないとは絶対に言えないだろう、そんな落とし穴みたいな心の闇を 自分自身のなかにも見たくないなと避けつつ見なければならないよと問われているような 小説でもありました。 | ||||
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