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(短編集)
犯罪小説集
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犯罪小説集の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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各話とも面白い。けれども、重厚さがないというか、面白かったで終わってしまうというか…。 犯罪がテーマなので、一つぐらい胸を掻きむしりたいぐらい読後感の悪かったり、 自分の中にある性悪な部分を感じ、自己嫌悪に陥るような作品があってもよかった。 | ||||
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事件が発覚した時、当事者たちはどんな反応をしめすのか。5つの犯罪にまつわる小説を集めた短編集。 どの話も実際にあったような話だったが、個人的には「百家楽餓鬼」と「白球白蛇伝」が好きだった。 「百家楽餓鬼」は、バカラ賭博で何億もの借金を重ねる大企業の御曹司の話。常に誰かに何かを頼まれる生活を送ってきた御曹司が、憂さ晴らしをするかのようにバカラにのめり込んでいく一方、妻の難民キャンプも手伝うという組み合わせがおもしろかった。 「白球白蛇伝」は、華やかな生活から抜け出せなかった元プロ野球選手の話。家族からも特別扱いされ、プロに入ってからも贅沢をやめられなかった男が見栄を張り続けた結果どうなってしまうのか、最後まで楽しめた。 | ||||
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映画化もされ大ヒットとなった『怒り』が、 2007年 市橋達也のリンゼイさん殺人事件を元にしているように、 本書もそれぞれ元になっているであろう事件が時系列で配置されている。 「青田Y字路」2005栃木小1女児殺害事件 「曼珠姫午睡」2009首都圏連続不審死事件 「百家楽餓鬼」2011大王製紙事件 「万屋善次郎」2013山口連続殺人放火事件 「白球白蛇伝」2016清原和博覚せい剤取締法違反 意図的に改変している部分もあるものの、 ディティールを調べ込んだ事件に基づいての記述も多く、 軽くは読み飛ばせないような濃厚さがある。 しかし、当然ながら、個々の事件が独立した短編集なので、 3つの物語が混ざり合いながら重厚な不穏感を醸成していた 『怒り』と比べると、多少物足りなくも感じる。 | ||||
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吉田修一さんの著作を読むのは、「怒り」に続いて2作目です。本作も「怒り」同様、「ああ、あったなあ、こういう事件!」という感じで、実際に起こった事件をモチーフとしたような、5つの犯罪を描いた短編集です。(「犯罪小説集」というタイトルそのままです) 大会社の御曹司、プロ野球の1軍で活躍した元投手、名もない市井の人々。それぞれが、ほんのちょっとしたはずみから道を踏み外し、後戻りできないところまで堕ちて行く顛末が語られます。 ただ、「怒り」のようなミステリ的な要素はなく、なんというか犯罪のルポルタージュのような話ばかりなので、面白いことは面白いのですが、小説として物足りなさを感じるのは否めません。 | ||||
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