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(短編集)
ジヴェルニーの食卓
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ジヴェルニーの食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全98件 81~98 5/5ページ
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推薦図書のようなコーナーでこの本のことを知り、書店で購入しようと探しましたが、なかなか見つけることができなかったので、アマゾンさんで検索したら直ぐに見つけることができ購入しました。絵を習い始めたので印象派の画家たちが登場する物語はとても興味深く、一気に読んでしまいました。 | ||||
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いろいろな絵画を想像しながら、ワクワクして読み進めることができました。 有名な絵画、画家の心の奥にひそめているものが垣間見れたように思います。 芸術作品の見方が変わりました。 | ||||
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私のだい好きなセザンヌ タンギー爺さんの娘からの書簡の形で語られていますが、私が感じていたことととても似ていて共感を得ました 楽園のカンヴァスと比べると、ドキドキは無かったけれども、別の形で楽しみました 有難うございました | ||||
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高名な画家の私的生活が素敵に描かれている。作者の画家への尊敬と愛情が感じられた。 | ||||
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印象派の画家たちのお話。 原田さんのキュレーターの経験を活かしての作品だと思う。 それぞれの画家たちへの、深い思い入れが感じられる、味わいのある作品。 どことなく、哀しいようなさびしいようなでも、明るさがあり、肯定がある、まさに、印象派の絵のような作品。 | ||||
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横浜で開かれているプ−シキン美術館展の20世紀の部屋でひときわ人が集まっていた絵はマティスの「カラ−、アイリス、ミモザ」。老若男女とわず日本人はみんなマティスが大好き。私も好きです。なぜだろう。その秘密の一端を明かしているのが、原田マハの「ジヴェルニ−の食卓」(集英社)の中の小説「うつくしい墓」です。泰山木(タイサンボク)のもう少しで咲きそうな花を、女主人の言いつけでマティスの家に届ける孤児マリアは、一目でマティスに気に入られて今度はマティスの世話をするようになる。そのマリアの回想の形をとった小説。「ただ生きる喜びだけを描き続けたい」、「光があふれる世界だけを」。一目ぼれの得意なこの画家は一瞬の美しさと光の搖動を凍結させてしまう得意技をもっている。その技を小説の中ではいたるところに披露しています。 マティスの代表作のひとつでもある「マグノリア」。花瓶にいけられている花は白モクレンではなくてマリアの持ってきた泰山木。この花のつぼみを切り取ると5分もしないうちに見ている目の前で花びらが開いていきます。スロ−モ−ション。途端にかぐわしい香りに包まれる。この一瞬の美の移ろいにマティスは一目ぼれしたに違いない。 | ||||
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4人の画家の短編エピソードをまとめた本です。画家たちが生きた時代の街の様子や服装や生活用品が細かく描写されているので、当時のことがよくわかり、また臨場感もあります。4つの作品それぞれ全く違うので、別々にレビューを書きます。 (1)マティス:マティスの晩年に半年間だけ助手として仕えた女性が、60年後、新聞記者からの取材に応えるインタビュー形式。 マティスが、部屋の中の物の配置や花の生け方など、普段の生活の中であらゆるものに美を強く意識していたことがよくわかりました。絵画だけでなく、修道院の総合プロデュースをしていたことは意外でした。ステンドグラスのデザインも手掛けており、色紙を切り抜くことで緻密な色の計算をしていたことは、鮮やかな絵で知られるマティスの製作方法として、なるほど!と思いました。 (2)ドガ:ドガと交流のあった米国出身の女流画家メアリー・カサットが、ドガの死後発見された作品に再会し、製作時のことを回想する。 踊り子の絵を多く書いたドガですが、彫刻のモデルとなった少女(また芸術)への思い入れが強すぎて、少し引いてしまいました。ネットで実際に画像を見ましたが、人毛や衣装を身に付けた等身大の彫刻は気持ち悪いです…。踊り子=バレリーナと思っていたのに、まるで日本のかつての舞妓さんのように、殿方の愛人になるために踊っていたことをしり、びっくりしました。 (3)セザンヌ:ゴッホの『タンギー爺さん』のモデルで知られる貧しい画材屋のタンギー親父の娘が、セザンヌへ宛てて書いた数通の手紙。 貧しい画家たちに売れない絵と引き換えで画材をやってしまうタンギー親父は、経営者としては全くダメですが、こういう大らかな人がいてこそ芸術は育てられるのかなと思いました。でも、もしタンギー親父が自分の父親だったら絶対に嫌です(笑)手紙は最初「借金を返してください」という趣旨で綴られていますが、純粋に印象派の画家たちを愛し応援する父の姿を見て、徐々に娘の気持ちが変わっていきます。もう一度『タンギー爺さん』の絵を見たくなりました。 (4)モネ:ジヴェルニーでのモネの製作を支える義娘ブランシュの視点で語られる。 モネ家の複雑な事情を知りました。たとえ血のつながりはなくても、同じ食卓を囲んで、母が腕によりをかけて作った料理を食べる。その事がどんなに幸せか、そしてそれは昔も今も、著名な画家も一般人である私たちも、時代や境遇を超えて共有するものなんだなと改めて思いました。フランスだけあって、登場する料理はおしゃれです。「光の画家」と呼ばれたモネですが、晩年に白内障を患って大変苦労をしたこと、それでも家族(義娘ブランシュと亡き妻アリスが残したレシピ)に支えられたことで製作活動を続けられたことがわかりました。こういうことは美術展でもほとんど紹介されませんが、とても大事な要素だと思います。 | ||||
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事実にもとずいたフィクションとのことdすが、こうで逢ったらいいなと思うところが沢山あって とても楽しめました。 | ||||
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とてもいい本でした。 今後もこのような本をかって読んでいきたいとおもいます。 | ||||
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晩年、身の回りを世話した家政婦による、マティスの印象。 執拗に踊り子を描いたドガを、友人であったメアリーカサットが その晩年に回想を語る。 そして画商の娘が書いた手紙によって浮き彫りにされる、セザンヌの肖像。 最後にあの睡蓮のある、モネの住んだジヴェルニーが舞台の表題作。 いずれも生き生きと画家の内面が描かれる、香気高いスケッチの秀作4編。 | ||||
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ゆっくりと、名画を楽しみたくなる。画家たちの人間味が感じられて、素敵だった。下手な絵を、また、描こうかなと思った。 | ||||
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「楽園のカンヴァス」「本日は・・・」に続き、原田さんの作品はこれで3冊目。本物の西洋画を見て、西洋美術にはまってしまった私にとっては、「楽園・・・」とこの本は美術史も含めて、とても興味深いものでした。美術の専門家ともいえる原田マハさんのこの手の作品を今後も期待しています。 | ||||
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どのお話も読み終わったあと、巨匠といわれる画家たちのいた時代にタイムスリップしてしまいそうだった。 絵などなんの知識もないけれど、一度はみたことのある絵画にまつわる短編集。その他たくさんの実在する絵画がでてくる。 改めて 読み終えたあと、ネットで検索してみつけた「タンギー爺さん」の瞳に穏やかで優しい気持ちになり、 ロザリオ礼拝堂の写真を見て、自分の思い描いていた礼拝堂のイメージとかけ離れたマティスの礼拝堂に涙あふれた。 14歳の踊り子の銅像は、見ているだけで、なんだかキリキリと心が締め付けられるような切ない気持ちに陥った。 個人的には タンギー爺さんのエピソードが一番好き。 ネットで見るのと実物をみるのとでは雲泥のさがあるのだろうけれど、 読みながらどんな絵なんだろうと想像しながら読み進めていくのも楽しみの一つ。 知っている絵も、この本を読んでから見てみるとイメージが変わります。 とても、とても好きになります。 | ||||
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原田マハさんの最新刊は、一見してそれとわかるモネの睡蓮のカバー。 合わせるようにしつらえられたパープルの栞紐が美しく、 持っているというだけで気持ちが満たされます。 過去さまざまな芸術家たちのストーリーが、 家政婦や画材屋店主の娘など周囲の人々によって やさしく、しかし力強く描かれています。 美術史に疎くとも、お話を読み進めていくにつれ、 自然にその情景の中に誘われ、束の間の「旅」に身を浸すことができます。 読んだ後には、絵を眺めたくなる、 こころを豊かにさせてくれる作品でした。 | ||||
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モネの物語はとくによかあったです アート好きにはたまらない作品です | ||||
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小説自体は紙で読んでいたものの、電子版は登場する作品の画像が収録されているのがよかったです^ 以下、少しネタバレになりますが…。 あまり物語を読む上で支障がない範囲で…。 どの作品も、少し切ない結末を迎えます。 でも、その後に、収録されている絵画を観ると、とても救われたような気持ちになります。 何かを犠牲にしてまで、画家や造り上げたその作品は、後世に残り、人の心を確かに打つものとして存在し続けているのだ。 こうして、その想いは伝わっているんだ、という事実を感じる事が出来るというか…。 マティスやセザンヌ、ドガにモネ…登場する画家たちがこの絵画を描いたとき、どんな気持ちだったのか…に 焦点をあてている物語なのですが、キュレーターをやられていた原田さんならではの、 緻密な知識に基づいてえがかれているのが特徴です。 また、その作品が造り上げられた背景を描くツールとして小説を 選んでいることにより、その画家達の息づかいまでもが感じられるような作品に仕上がっています。 取り上げられているのが、どれも、その画家の渾身の作品なだけあって、読後なんともいえない切なさがこみあげてきます。 物語を読み終えたあと、各章末に収録されている絵画を観ると、 今まで何気なく観ていた絵画を、また違った新鮮な気持ちで鑑賞する事ができます。 美術が好きというものの、一般的な程度なので、ドガが彫刻作品を発表していただなんて、もちろん知りませんでした…が、 渾身の想いで作り上げたその作品の画像からは、並々ならぬドガの執着が感じられ、恐ろしくさえありました。 ドガを変質的なロリータコンプレックスとして描いた作品や文章をどこかでみた事があるからかもしれませんが、 ドガがどんな想いで「エトワール」を描き(作り)続けたのかという、原田さんの解釈と描写に至っては、 今までのイメージがあったからかもしれませんが、読み終えた後、しばらくぼーっとしてしまうほど。 深く知りもせずに、少し偏見に満ちた目で、ドガの作品を観ていた事を、恥ずかしく思いました。 また、タンギー爺さんの深く温かな、若い画家達への愛情に反しての、愛されていた画家達の様子に至っては、軽く怒りすら…。 最後の最後まで、若き画家達の成功を祈って、信じ、支え続けたタンギー爺さんの報われなさと、 またそれを陰で支え続けた家族の様子は、 後世、セザンヌの林檎の絵が確かに残っているんだ、という事実がなければ、 本当になんというか…ただの落ち込む話なのですが…(苦笑)。 章末のセザンヌの林檎の絵画を観ながら、この林檎が世界を変える日を夢見ていたタンギー爺さんを思うと、 少しだけ救われる気持ちとなるのです。 そして、ついでにというか、ゴッホが描いたタンギー爺さんを観ると、 本当に優しい目で画家を見ていて。 ああ、本当にこんな人だったんだろうな、そしてそういう風に、あの(気難しい)ゴッホまでもが(!) 描いたのだから、「気持ちが伝わっていない」なんて感じていた私が間違っていたのかもな。 確かにタンギー爺さんに、若き画家達は、感謝をしていたんだ、と、勝手にではありますが、 感じる事ができ、救われたような気持ちにもなるのでした。 個人的には、物語を読み終えてからの絵画鑑賞、そしてできれば、電子書籍版を購入する際には、 カラーが見られる端末でのお求めをお勧めします。 | ||||
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本書は、マティス、ドガ、セザンヌ、モネといった印象派及びそれ以降の巨匠たちの姿を鮮やかに綴った芸術短編小説4篇である。語り手は、その才能に心から尊敬している人たち・・・家政婦、友人、画材屋などである。彼らは、作品に魅かれ、画家自身にも魅かれ、心から尊敬している人たちである。その人たちの無償の愛情が画家の作品のキャンバス上の表現に含まれていると思っても好いと思う。彼らの存在は画家にとって必要であったし、その人たちと画家とは信頼という糸で結ばれていたのであるから・・・。 クロード・モネの不朽の名作「睡蓮」完成までの苦難と、傍らで支えた感動の家族愛を描いた表題作「ジヴェルニーの食卓」。友人でありライバルでもあった天才画家ふたりの交流を間近で見ていたマティス宅の家政婦が語る「うつくしい墓」他を読むと、絵の中に込められた様々な感情が、現在、彼らの絵画を見る者にも伝わってくるのだと思う。 | ||||
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中身を見ずに表紙デザインだけで本を買うことはめったにありませんが、この本が正に「表紙買い」でした。藤色に霞がかかった色調は紛れもなくモネの「睡蓮」。タイトルの「ジヴェルニー」と著者「原田マハ」を確認して私は即レジへ直行したのでした。 4人の印象派、つまりマチス、ドガ、セザンヌ、モネを題材にした短編集です。画家に関係のあった人物がその画家について語る体裁をとっています。マチスは家政婦、ドガはライバルだった女流画家、セザンヌは画材商の娘、モネは義理の娘がそれぞれに画家の思い出を語ります。 各画家の人柄や生活ぶりが克明に描写されていることに驚きました。たとえばマチスのニースの屋敷の居間の様子や彼の日常の過ごし方や口ぶりまで、まるで見てきたように記されています。晩年のモネの少しずつ衰えていく様子もリアルでした。私は印象派が好きなので4人のおよその画業は把握していましたが、モネを除けば彼らがどんな家に住み、どんな暮らしをしていたのか知りませんでした。ですから本書によって彼らがぐんと身近に感じることができました。これは著者の美術館学芸員の経歴が活かされた、原田マハさんでしか書けない作品です。 このようにとても興味深くこの本を読むことができましたが、小説としての完成度にはやや不満が残りました。同様のことは著者の前作「楽園のカンヴァス」においても感じましたが、ストーリーの微妙な不自然さ、登場人物の人間味の不足等が私は気になったのです。 実在した画家を主題にした小説には、すでにサマセット・モーム「月と6ペンス」(ゴーギャン)、堀田善衛「ゴヤ」等の傑作があります。ノンフィクションではジョナサン・ハーの「消えたカラヴァッジョ」はミステリータッチの力作です。この分野で先達に肩を並べる原田マハさんの素晴らしい作品を読みたいと私は願っています。 | ||||
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