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第四の扉
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第四の扉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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タイトルは本書に収録されている麻耶雄嵩氏の解説からです。ポール・アルテを とても上手く表現していると思います。それはさておき、個人的な好みにばっち りピッタリはまった作品で、満点と言って良い面白さを堪能させてもらいました。 さて本書はツイスト博士シリーズの一作目です。カーのファンであると言われる 作者の書いた、なんとも古風で怪奇趣味漂う不可能密室犯罪ミステリなのですが、 単なる懐古趣味だけではなくプロットや仕掛けの面白さも見事なものがあります。 古き良き時代のイギリスを舞台に、テンポよく謎めいた殺人事件が起きます。登 場人物も少数でごちゃごちゃしたところはありません。ひとつひとつの事件は大 体想像通りのトリックでしたが、最後の最後に明かされる真相にはやられました。 ただ本書が誰にでも合うような作品かと言われたら答えはノーでしょう。なんだ これ?となる方も少なくないと思います。まあ好きな人間にとってはたまらない タイプのマニア向けな一冊です。趣味の合いそうな方がいたら強くお薦めします。 | ||||
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小さな村で起きる連続殺人は、著者がジョン・ディクスン・カーの熱烈フォロワーというのもあって、密室殺人やら降霊術やらで、まさにカーの世界てんこ盛り。 登場人物が少なく、犯人が限られているのですが、犯人もそしてトリックも全くわからない。真相が判明するくだりは、なるほどねぇと頷くしかないのだ。 作品そのものの読ませ方が一風変わっていて、名探偵登場からの謎解き、そして最後はあっと驚く捻りを見せてくれる。ちょい緩めのトーンで書かれてるのが味なんだろうか。 シリーズ作品を読みたくなるね。お見事。 | ||||
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小さな村で起きる連続殺人は、著者がジョン・ディクスン・カーの熱烈フォロワーというのもあって、密室殺人やら降霊術やらで、まさにカーの世界てんこ盛り。 登場人物が少なく、犯人が限られているのですが、犯人もそしてトリックも全くわからない。真相が判明するくだりは、なるほどねぇと頷くしかないのだ。 作品そのものの読ませ方が一風変わっていて、名探偵登場からの謎解き、そして最後はあっと驚く捻りを見せてくれる。ちょい緩めのトーンで書かれてるのが味なんだろうか。 シリーズ作品を読みたくなるね。お見事。 | ||||
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密室、幽霊屋敷、交霊会、奇術趣味、分身などの不可能犯罪とオカルティズムの ガジェットを、長編としては短めの分量の本作のなかに、これでもかと盛り込んだ カーへの偏愛が溢れるアルテのデビュー作。 とはいえ、カーのつもりで読んでいると、後半のツイスト の利いた意外な展開に意表を衝かれることになります。 そこで見られる、メタフィクションを用いたどんでん返しのつるべ打ちは、 カーというよりは綾辻行人の作風を彷彿とさせ、作者がトリックメーカー というより、プロットに意を尽くすタイプの書き手であることを窺わせます (事実、タイトルに暗示されているメインとなる密室トリックも、××と同じ 原理のシンプルなものしか使われていませんし)。 また、法月綸太郎的な《名探偵の失敗》をプロットの牽引装置とすることで 皮肉な真相を導き出すという手法も採っており、そういった意味でも、日本 の新本格ミステリとの海を越えた同時代性とでもいうべきものを感じました。 | ||||
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ツイスト博士シリーズ1作目。 作者はフランス人だが、舞台はイギリスであり、 ジョン・ディクスン・カー を後継する作品である。 最初は主人公の名はギデオン・フェル博士だったが、 著作権の壁を突破出来ずに、 オリキャラとして微修正したそうな。 幽霊が犯人としか思えない密室殺人が連続するが、 見事に説明付けます。 実はメタフィクションだが、 そう書いてもネタばれにならない捻りが、 殺人事件のトリックと犯人を指摘した後に待ち構えてます。 ジョン・ディクスン・カー の後継というよりは、 クレイトン・ロースンではないか? という突っ込みをしたくなる人もいるかもしれないが、 怪奇趣味はジョン・ディクスン・カー の再来ということで。 超常現象を信じたい人には、 輪廻転生が起こったと解釈することも可能です。 本格ミステリですが、出だしはコージーかよ! と思うほど軽いので、 妹萌えのライノベしか読んだことの無い人もサクサク読めるでしょう。 二重三重のどんでん返しの締めは、 トドメの指摘セリフで終わる、 無駄がほとんどない本格ミステリです。 | ||||
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フランス・ミステリというと、 ノアールやアリバイ、幻想小説という印象があるのだが、 こうした作家の登場は本当に嬉しいものだ。 全体的に上品でしっとりとした感じの雰囲気で、 フランスというよりもむしろ英国の香りがする。 ユーモアやウィットも織り交ぜながら、 また、英国独特のもって回った言い方をふんだんに散りばめながら、 二転三転のドラマは進行してゆく。 密室や心霊現象、旧家、複雑な人間関係とあいまって、 とても良い雰囲気を作り出している。 そして、簡単なようで見落としがちなトリックの妙は、 痛いところを突かれたという感じだ。 頼もしい作家の登場である。 | ||||
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数十年前に書かれた小説が数年前に日本で読まれるようになったらしい。 こんな面白い小説が日本語で読めて とても感謝したい。 怪奇とも思わせる内容の密室殺人を理論立て謎を解く ツイスト博士に拍手を送りたい。 最後のページで ぞっとするような怖さが待っていようとは・・・。 ポール アルテ・・・これからも読んでみたい 気になる小説家かな。 | ||||
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王道の本格探偵小説である。なんか久しぶりにどっぷりと浸かって呼んだような気がする。謎がてんこ盛りなのにこの薄さ。最近は長い小説が多いのにものの見事にまとめている。 密室、交霊、分身、古き良き探偵小説を現代作家、しかもフランス人が書いている。 作者の熱い思いが伝わる感じ。お勧め。 | ||||
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作者のアルテはフランス人だが、イギリスを舞台としたミステリのシリーズを書き続けている。それというのも、アルテはディクスン・カーの熱烈なファンで、もともとはフェル博士の新作を構想していたからである。しかし権利が得られず、やむなくツイスト博士という名探偵をつくりだすことになった。ツイスト博士にはフェル博士のあくの強さはないが、カー好きにはたまらない不可能犯罪や密室が大盤振る舞いされ、結末の捻りも充分に効いている。しかし本作は肩に力が入りすぎている感が強い。カーを忠実に引き継いで設定過多なため、その処理が・・・。とはいえ、よくできた推理小説で、一読の価値がある。フランス人がイギリスを舞台にするとこういう小説になるのか、と楽しんでみるのもいい。 | ||||
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作者自らカーを敬愛しているだけあり、全編に流れる表現や雰囲気はカーそのままである。しかし、作者の異才なところは、単なるカーのコピーではなく、独自の世界をふんだんに盛り込んでいるところである。大団円は仰天かつ感動ものだが、久し振りに本格推理の新刊を読んだという感じだ。皆さまには騙されたと思って、ぜひぜひ御一読を勧めたい。『これが本物』である。ポール・アルテは侮れない。 | ||||
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”このミス”にランクインしていたので、読んでみました!が、やっぱり面白かった!何回か”え!?”っと思わせられるところがあって、これでもか!これでもか!って言う感じの意外性!にびっくり!最後の最後のページまでびっくりさせられました!絶対読む価値あり! | ||||
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フランスは本格ミステリの土壌がないといえるところなので、このような本格ミステリは珍しいです。降霊会、ドッペルゲンガー、魔術等道具立て趣向を揃えてこわがらせを行っています。残念なのは作者のデビュー作故か全てに於いて書き込みが浅いこと。怖がらせの材料は揃えているのですが、それぞれが有機的に結びついていません。それでも、最後のメタな結末は後味を悪くさせることこの上なし | ||||
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時は1979年。イギリスのある街で繰り広げられる事件の数々。密室殺人・幽霊屋敷・交霊実験・稀代のマジシャン フーディーニ・・・。好きな人には、もう、たまらないこの組み合わせ。おまけに読んでる方が「どうやって収拾つけるんだろう?」と心配になるほどの謎また謎の展開が最後には合理的に解決されて、おまけに「あっ」と驚く仕掛けが隠されています。最低二回は「えっ」もしくは「うーむ」と唸ります。さすが「フランスのジョン・ディクスン・カー」と呼ばれるだけのことはあります。ミステリー執筆のきっかけが、フェル博士ものの続きが読みたいから自分で書いた、と云うのですから筋金入りですね。フェル博士やH.M卿にもう一度会いたい!と思っている方には、特にお勧めの一冊です。 | ||||
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