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クロスファイア
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【この小説が収録されている参考書籍】
クロスファイアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 61~80 4/6ページ
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今までで一番好きな作品です。上巻の1ページ目で泣けます。 淳子に関してはみなさんのおっしゃるとおり。 それでも、人間になって、恋して迎えた結末以外の結末を、願って止まない本です。 そしてもう一人の主人公といっても過言ではない木戸浩一を憎めないのはなぜでしょうか。 私の住む北海道は半年が冬です。 白い息を吐くたびに、この恋を思い出します。 | ||||
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救いのないというのはラストでの主人公の救いの方法がそのように感じられたからだ。 鳩笛草という短編小説の続編として書かれた作品で、主人公の人生をより深く追求した後日談である。 完全に制御することのできない発火能力を、自ら生きていくために、その能力の必要性を自分勝手に定義した主人公の心情は、そんな能力をもったことなんてないし、それでも共感できた。 他人が見れば、道徳なんてもので否定されるものであったとしても、自分で考え、その意味づけをし、実行していく主人公の姿は痛々しい。 そして傷をのりこえていく切ない主人公の解放が、作者の用意したラストであるのならば、悲しい、と僕は感じた。 | ||||
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友人にすすめられて読みました。 切ないです、とっても。 ラストは泣いてしまいました。 上巻はばっさばっさと悪い奴らをやっつけていきますが、 下巻は仲間と出会いラブストーリーな展開さえあります。 がしかし・・・。 何が正義だろう?と考えさせられます。 悲しい。かわいそうな淳子。でも納得。 実に読み応えのある作品でした。面白かったです。 | ||||
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友人にすすめられて読みました。 切ないです、とっても。 ラストは泣いてしまいました。 上巻はばっさばっさと悪い奴らをやっつけていきますが、 下巻は仲間と出会いラブストーリーな展開さえあります。 がしかし・・・。 何が正義だろう?と考えさせられます。 悲しい。かわいそうな淳子。でも納得。 実に読み応えのある作品でした。面白かったです。 | ||||
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自分の意思であらゆるものに火をつけることのできる念力放火能力(パイロキネシス)を持つ青田淳子が、 犯罪者に甘いこの社会では裁くことのできない凶悪な犯罪者たちを、 制裁という名目で殺害していく話が上巻のメインで、 下巻のメインは、青田淳子と同じような意図を持つ「ガーディアン」という組織と、 青田淳子の関わっていき、 刑事の捜査も次第に核心に向かっていく話。 この小説は、殺人の手口や意図が明らかになっているので、 謎解きの面白さというものはそれほどない。 また、犯罪者に弱い法律を題材としている点は、 多少なりとも現実社会の問題を取り上げているとも言えなくもないが、 パイロキネシスという能力が主題であるように、 基本的には現実離れしたサイエンス・フィクション・ミステリーである。 パイロキネシスといった常識では考えられない能力を、 登場人物がそれぞれの事情で理解していく過程が興味深かった。 | ||||
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正直なところ題名のいかにもSFなところと、出版社が幾分マイナー気味なイメージがあったところから、宮部みゆきの作品とはいえ、あまり期待していなかった。 が、やっぱりおもしろい。あっという間に読めてしまう。同時に読み始めた「県庁の星」はまだ3分の1しか読めていないのに、これは上下とも読んでしまっていた。。。 この本の楽しみ方は、こうだと思う。とにかくだれがだれの敵なのか、見方なのか、これがめまぐるしく変化していく。この動静に一喜一憂すること。 最後の最後まで展開しています。したがって最後の最後まで楽しめます。 | ||||
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正直なところ題名のいかにもSFなところと、出版社が幾分マイナー気味なイメージがあったところから、宮部みゆきの作品とはいえ、あまり期待していなかった。 が、やっぱりおもしろい。あっという間に読めてしまう。同時に読み始めた「県庁の星」はまだ3分の1しか読めていないのに、これは上下とも読んでしまっていた。。。 この本の楽しみ方は、こうだと思う。とにかくだれがだれの敵なのか、見方なのか、これがめまぐるしく変化していく。この動静に一喜一憂すること。 最後の最後まで展開しています。したがって最後の最後まで楽しめます。 | ||||
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主人公が悪人を次から次へと屠っていく姿の描写が巧く、迫力があります。 さすが宮部作品です。爽快感すら感じます。 ただその爽快感は凶悪化の一途をたどる現代の犯罪事情、 犯罪者に分相応な処罰を下せない法律に対する不満の裏返しなのでしょう。 標的を追い詰めていく主人公、主人公を追う警察関係者… 二重に構成された追いかけっこが、話の展開をスリリングにしています。 私としてはかなり満足度の高い作品です。 | ||||
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独特のパイロキネシスの演出や力を持て余してる描写が上手く、 青木淳子の能力の高さが良く伝わってきました。 また、出てくる悪役も良い塩梅で嫌な奴で、 それを強力な力で倒す青木淳子がカッコ良く爽快感溢れる作品でした。 | ||||
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自分が好きな宮部みゆき女史の「理由」や「火車」といった社会派推理小説と趣が異なるようであったが、本書を購入しました。上巻途中までは念力で火を意のままに操れることができるという、私が今まで読んでいた宮部女史の作品には余り目にすることのない(彼女が手がけた他のSFは読んだことが無かったので)主人公に対して何故そこにいるのか、どういう経緯を辿って今にいいたったのか、というところに説得力を感じることができず、「こんな筈ではないのに」という気持ちを抱えながら読み進んでいました。ところが上巻中盤以降、主人公を含めた登場人物の背景に厚みが増し、彼らが行きつ交じりつする内に、作者お得意の個々の細かい事象を積み上げ、それらを絡ませ、今起こっている事実に必然性が付け足されるにしたがって説得力も増し、ラストに向かって丁寧に広がっていた糸が見事に一本に束ねられていきます。主人公だけでなく、事件が終わった後に登場人物それぞれにそれぞれのラストも用意されています。読み終わってから、上巻の途中で投げ出さなくて良かった、と素直に思いました。個人的には、社会派推理小説の旗手として、小説という作り話に細かな背景を描きこむことでフィクションに説得力・現実感を持たせる宮部女史をもってしても、一般的には非現実的とされる超能力者の主人公に説得力を持たせることは残念ながらできなかったと思いますが、ラストに至る怒涛の展開とそれを纏め上げる手腕は味わって損はないと思います。一度、読まれてみては如何でしょうか。 | ||||
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自分が好きな宮部みゆき女史の「理由」や「火車」といった社会派推理小説と趣が異なるようであったが、本書を購入しました。 上巻途中までは念力で火を意のままに操れることができるという、私が今まで読んでいた宮部女史の作品には余り目にすることのない(彼女が手がけた他のSFは読んだことが無かったので)主人公に対して何故そこにいるのか、どういう経緯を辿って今にいいたったのか、というところに説得力を感じることができず、「こんな筈ではないのに」という気持ちを抱えながら読み進んでいました。 ところが上巻中盤以降、主人公を含めた登場人物の背景に厚みが増し、彼らが行きつ交じりつする内に、作者お得意の個々の細かい事象を積み上げ、それらを絡ませ、今起こっている事実に必然性が付け足されるにしたがって説得力も増し、ラストに向かって丁寧に広がっていた糸が見事に一本に束ねられていきます。主人公だけでなく、事件が終わった後に登場人物それぞれにそれぞれのラストも用意されています。 読み終わってから、上巻の途中で投げ出さなくて良かった、と素直に思いました。 個人的には、社会派推理小説の旗手として、小説という作り話に細かな背景を描きこむことでフィクションに説得力・現実感を持たせる宮部女史をもってしても、一般的には非現実的とされる超能力者の主人公に説得力を持たせることは残念ながらできなかったと思いますが、ラストに至る怒涛の展開とそれを纏め上げる手腕は味わって損はないと思います。一度、読まれてみては如何でしょうか。 | ||||
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私の中の宮部みゆき作品NO1。「理由」「龍は眠る」「レベルセブン」「火車」「魔術はささやく」・・・好きな作品は多いけれどこの作品が文句なくNO1。 彼女の作品は勧善懲悪な物が多く、故に安心して読めるのだけどこれはそうは行かなかった。無敵の超能力を持ちながら、どこか安心して見ていられない主人公青木淳子。彼女の生き様をご堪能あれ! | ||||
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~「鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで」の燔祭がこの「クロスファイア」につながっていくので、そちらも読んだ方が面白いです。本編も上下巻で読みごたえがありました。でも、矢田亜希子さん主演の映画はちょっとがっかり。しばらくしてスティーブンキングの「ファイアスターター」という小説に出会いました。なんと、「クロスファイア」とそっくりな場面が沢~~~~山出てきます。こ「クロスファイア」は、スティーブンキングの「ファイアスターター」に強く影響を受けているようです。~ | ||||
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悪いことをした奴は、死んで当たり前。正義の味方が悪者を殺すのは当たり前。人間が人間を裁くのは当たり前。昔のハリウッド映画によくありますよね。正義の味方が悪の組織を皆殺しにするような話。僕はそういう映画を観ると反吐を吐きそうになるんですが、この小説の主人公の一人である淳子は、まさしくそういった「ハリウッド的正義の味方」で、自分の正義感と倫理観に忠実に、迷いも無く悪者を殺しまくります。しかし物語が単なるエンターテインメントに終わらないのは、それで本当にいいのか?という無言の問いかけが、この作品の重要なテーマになっているからです。僕はこれ読んで真っ先に思い出したのがロバートデニーロ主演の「タクシードライバー」なんですが、淳子とトラヴィスって似てますね。まあとにかく、炎で悪を燃やし尽くす淳子はかっこいいし、ミステリーとしても一級品なので、読んでない人はぜひ。おもしろいから。 | ||||
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かなり面白かったと思います。それは何故かというと,主人公の淳子に感情移入しやすいからでしょう。凶悪犯をやっつける様子は爽快感さえ感じてしまいました。凶悪犯(=同じ人間)を殺すのは現実はタブーですが,その犯人が犯罪を犯してのうのうと暮らしている・・・ってのはどうも腑に落ちないですね。他人事でも歯がゆいと思っている人が多いと思います。私もそうです。あの女子高生コンクリート殺人事件だって,当時の犯人達の中ではろくに償いをしてないうえ再犯罪を犯しているのもいます。こういった人たちはどうやっても法に護られていて現実ではなかなか然るべき処置にされません。歯がゆいです。実際はどうやっても裁けないという人達を本の中で裁くという内容を仮想して宮部氏は描きたかったのかもしれません。それとよく凶悪犯罪者だからってやっつけてもいいのかという考えがありますが,そういった意見を踏まえた上で宮部さんは書かれています。これはこの前作となる「鳩笛草」に収録されている短編をよく読まれてください。是非下巻まで読まれてください。 | ||||
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上巻と違って,下巻はかなり怒涛の展開になります。 ガーディアンの他の能力者達と触れ合って変わっていく淳子。 淳子が人間っぽくなっていきます。 しかし,そういう淳子に待っていた運命とは・・・・蛇足ですが,実写映画のクロスファイアでは設定がやや違います。 実写では表現できるところが少なく本から入られた方はもの足りない かもしれませんが,私個人としてはそっちの設定の方が好きです。 | ||||
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流れに意外性がありこの手のフィクションとしては内容は面白い。しかし、淳子が悪を裁く訳だが、人を殺したからと言って、その犯人を殺して良いと言う事にはならない。ましてや出会ってすぐの犯人の仲間や、親までを焼き殺すと言うのは、誰が見ても淳子の方が重罪だろう。文中に「常人には無い力は正しく利用せねばならない。」とあるが、それは正しいのか?疑問。冒頭のフジカワを助けようとするシーンにしても、フジカワが少年4人組より極悪人だったら?と淳子は考えないのか。ここは明らかに説明が不完全である。正論を冷静になって言える人にとっては、主人公の復讐の動機に甘さを感じ、バーチャル感覚で罪を犯してしまう最近の若者に対するのと同じような不快感を抱くだろう。この不完全さが、何ともリアリティーに欠け、話を少し幼稚にしている。ミザリー(S・キング)のアニーの言葉を借りれば「フェアーじゃない。」と言えるのではないだろうか。 | ||||
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上巻はアサバを追う淳子と、淳子の能力の念力放火能力を使うシーンが印象的です。淳子を応援しながら読んでました。今の世の中、人間とは思えないような犯罪が多発しているし、そういう犯罪者に対し、今の法では十分に罰を与えてない気がするからです。淳子は自分が能力者であるゆえ社会の悪を許しておけなくて行動してたんでしょうけど、それにしても一人でその任務を背負って、孤独に耐えていきているなんて、私なら耐えられません。正義とは何か?深く考えさせられる作品ですが、答えは見つかりません・・・ | ||||
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読んでます思ったのは・・・直情的というか・・単純というか。主人公である女が犯罪者に対して制裁を加える過程が悪者に対する一方的な正義の押しつけのうよう感じがしました。言うなれば主人公本人と犯罪被害者にはたまたま犯行の現場に巡り合わせただけであり、特になんら日常的な関わりが無い。。そんな彼女が絶対的な能力を使用して、加害者に対して復習をしていくって・・・勿論加害者達は「悪」であるのだから、制裁されてもしょうが無いけど問答無用に彼女が焼き尽くしていく様に違和感を覚えました。なんか彼女が悪いと思えば、容赦なく敵対するモノは消されていくのではないか・・・。なんだか読んでも胸がスッとしません。シコリが残る作品でした。下品が書き方ですが主人公の女の復習する様を、読んでいて欲求不満な女性がヒステリーを起こしているような感じがしちゃいました。この手の作品の中では高等なレベルの作品ではないような気がします。 | ||||
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トレンド、という言葉は嫌いなので「キャッチアップ」とでも無理に言いますが、そういうセンス着けたほうがいいっすよ。現代を舞台にした小説って、結構、リアルタイムな言葉づかいだったり状況設定だったり、そういうので読み手はけっこう作品世界にハマっていくのになぁ。期待して読んだけど、やけに後半あっさりしちゃいましたね。おかげですんごく早く読み終わりました。同じSF作品なら私は「龍は眠る」や、純粋SFではないけど「霊験お初」シリーズを推します。だって「ぼんくら」の方が数段面白かったですもん。いや、これはこれで楽しめますよ。 | ||||
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