■スポンサードリンク


重力ピエロ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
重力ピエロ
重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロの評価: 3.65/5点 レビュー 431件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全431件 41~60 3/22ページ
No.391:
(5pt)

重力(運命、遺伝子)に抗ったピエロたち

伊坂幸太郎氏による著作。
2006年7月1日発行。
2003年4月新潮社より刊行され、文庫化に際し改稿を行った。
下記一部ネタバレもありますのでご注意ください。

伊坂幸太郎氏の事は知っていたものの、
今まで著作を読む機会が無いままだった。
その意味で初伊坂作品ということでどのような
特徴、違いがあるのかという感覚で読み進めた。
途中、イマイチ見えてこない展開にやや退屈かなと
感じていた。
しかし後半になるにつれ、伏線などが回収されていき、
そうだったかと思える。

遺伝子の影響が大きいのは紛れもない事実だ。
ただ育ってきた環境、親の愛もまた大変重要であることは
疑いの余地は無い。
遺伝子、レイプの結果から生まれた出自の弟、春。
様々な変えようのないもの、重力から抗ったピエロ、
奇人達の物語なのだと読後思えた。
最後のあたりまでどうしてこの題名なのか
分からないままだった。

春が二階から落ちてきた。
この一文で始まり、この一文で終わる。
だからこそ余計に印象深い。

父、主人公泉水、弟の春、春のストーカー郷田順子
自分達の過去と向き合い続ける姿、
謎解きもいわゆる本格ミステリのような妙な設定も無く
その意味でも良い。
春も主人公も実は同じ目標があった(レイプ犯殺害)
主人公のある種不可思議な行動もそういう意味だったかと
つながってくる所は見事だ。

一部印象に残った点を列挙していく

哺乳類の中で、日常的にレイプが行われるのは、
人間とオラウータンとゾウアザラシだけらしいよ

ボノボの社会には、レイプも子殺しもない。
ついでに言えば、階級闘争だってない
しかもヒトと同じで雌がいつ排卵期なのか雄には
分かりにくい

彼ら(動物)はセックスの時に言い訳したり、
勘違いをしていない。
人間は賢いからさ、セックスの最中にも自己欺瞞や
勘違いばかりだ。

相手を支配しているだとか、辱めているだとか、
道徳的であるだとか、道徳的でないだとか、
余計なことをぐちゃぐちゃ考えるんだ。
宗教や神にまで結びつける奴もいる。
性的な場面を描けば文学的だ、官能的だ、と
持て囃す奴もいる。セックスをしたところで、
何も超越しないし、誰のことも支配できない。
人間の性は、動物よりも数段、馬鹿馬鹿しい
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.390:
(4pt)

本は娯楽

良かった、記憶力が悪いので、もうストーリー忘れた。dvdでも見たが、良かった。どう良かったか忘れた
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.389:
(5pt)

「重力ピエロ」たちの復讐劇

読み始め当初は小難しくてとっつきづらい印象だったが、ラストまで読んで一気に評価が変わった。

徹底的に一貫した作品、というのが第一印象。「DNA上だけでの父親」への復讐を企てる弟の春が、思い悩み、犯行に至るまでを丁寧に書き記している。物語中に出てくる数多の伏線も、ほぼすべてが「二重螺旋構造」「相補性」「コドン」などのDNA概念に絡んでくる。執筆にあたり、おぞましいほどの計算を重ねたのが伺える。

「春が二階から落ちてきた」という書き出しはあまりに有名だが、最後まで読んで、ただ洒落ているだけの表現ではなく、登場人物を取り巻く環境や心理などを短いフレーズに包含している、とても「合理的」な表現であるのが面白い。

兄弟の絆を描く物語としても読み応えがある。「俺たちは2人で最強だ」この言葉を胸に復讐へと闊歩する姿は、まさに、重力を一身に背負いながら空中に身を委ねるピエロ、「重力ピエロ」そのものである。タイトルの意味が最後にわかる作品は数多くあるが、ここまでカチッと綺麗にハマった作品もそうそうないのではないか。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.388:
(1pt)

途中で脱落

オーデュポンもそうだったが、展開が遅すぎて引き込まれない。もしかしたら、最後に全部が繋がり感動するのかもしれないが、半分近くまでしか我慢が出来なかった。それに所々に、ジョーダンバットのようなウンチクが不快になった。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.387:
(5pt)

遺伝子にも重力にも逆らい、軽々と跳躍して見せた「家族」の絆で魅せる名作

「春が二階から落ちてきた」と言う印象的なフレーズで始まり、同じフレーズで終わるスタイリッシュな作品。扱っているテーマは重いが、それを感じさせない作者のセンスが光る。本質的には「家族の絆」とは何か、がテーマと思うが、変わり者揃いに見える一家のエピソ-ドが意外にも感動的。個人的には、母親が審査員の尻を叩いたエピソードで涙腺が緩んだ。
 遺伝子にも重力にも逆らい、軽々と跳躍して見せた「家族」の絆で魅せる名作。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.386:
(1pt)

悪者は死んでもいいのか。

1回しか読んでいない、というか読めなかったので、全体はうろ覚えなんだが。
悪玉善玉くっきり分けているところがすごく稚拙な感じがした。
全然感情移入できなかったぞ。水戸黄門読んでいるみたいだった。いや、水戸黄門の方がはるかに感情移入できた。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.385:
(4pt)

「春が二階から落ちてきた」の文章で始まり終わる伊坂幸太郎さんが家族と兄弟愛を描いた長編第4作。

泉水と春の共にスプリングと英訳が可能な名前の兄弟の物語は題名の重力も影響したのか、謎の連続放火事件に続く殺人事件の真相は中々に重たかったですね。でも伊坂さんは絶対に深刻なムードにはせず軽やかな希望の余韻を残してくれますし、前作の勢いそのままに泥棒探偵の黒澤を登場させてご陽気に気分上々で盛り上げてくれますね。黒澤は正義に頑なに拘りませんし、泉水は勿論として今は空の上から見守る父も母も善行と捉え許している事でしょうね。

本書は伊坂さんが遺伝子の知識やネアンデルタール人とクロマニヨン人やグラフィティアートの落書きの添えられたメッセージ等の横文字の言葉遊びに特にこだわって書かれた最もミステリ色の濃い謎解きパズル作品だと思いますね。でも厳密な意味でフーダニットの謎を追求して書かれたとも思えませんし、私はやはり兄弟の過去の回想シーンを読むのが楽しく、母が競馬で万馬券を当てたのと絵の審査員の嫌な女の尻を叩いた場面が特にお気に入りですね。それから伊坂作品では常に警察は無能で精彩を欠いていますが読者を不快にさせない思い遣りでしょうね。

東野圭吾さんは初期の頃に縁起を担いで作品にピエロの名前を多く使われていましたね。伊坂さんには東野さん程の拘りはなさそうですが、でも人気作家は考える事も多少は似通るのでしょうね。ちなみにさだまさしさんには名曲「道化師のソネット」がありますね。さて単行本の帯に書かれた文句「小説、まだまだいけるじゃん!」について好き嫌いの意見が分かれているみたいですが、私は固い事抜きで完全に容認したいと思っていまして、解説のない単行本で読者にアピールする手段として中々に斬新で読みたい気にさせる巧い手だったなと評価したいですね。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.384:
(4pt)

【名作】読みやすい

※ネタバレ注意
伊坂幸太郎氏の作品で「砂漠」に次いで好きな作品。「春が2階から落ちてきた」という冒頭のワードセンスもさすが。出てくる登場人物も独特のキャラクターがあり、良い。
通り魔の子を産むなんて現実的では無いと批判のある作品だが、実際自分が母親ならどうするか。どう思うか。父親ならどう思うか。非常に考えさせられる作品。さらっと読めるので、映画よりも小説がおススメ。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.383:
(1pt)

ベストセラー…

いつ面白くなるんだろうと思いながら読み進めたけど
いつまで読んでも面白くならなかった。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.382:
(4pt)

楽しく読める完成されたエンタメ小説

面白いです。

さすが伊坂幸太郎という巧みなプロット作り、ストーリーテリング、ページターナー、どんどん先を読みたくなります。

ときおり挿入される伊坂氏お得意の無駄なうんちく披露を我慢できれば、楽しく読めます。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.381:
(4pt)

俺たちは最強の家族だ

「人生というものは川みたいなものだから、何をやってようと流されていくんだ。安定とか不安定なんていうものは、大きな川の流れの中では些細な事なんだ。向かっていく方向に大差がないのなら、好きにすればいい」という二人の父。
「その場限りの安心感が人を救うことがある。人を救うのは言葉じゃなくて、おいしい食べ物なんだよね」という二人の母。
「どんな事柄にも意味があると思うのは人間の悪い癖だよ。原因を探そうとするんだ。犬や猫は結果にしか興味がない」という春。
 そんな両親と弟を持つ私は、まさに最強の家族。
 連続放火事件の謎解き部分よりも、本書は、そんな最強の家族の物語として清々しい。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだ。ピエロが空中ブランコから飛ぶとき、みんな重力のことを忘れているんだ」との春の言葉が本書全体に通ずるテーマともいえよう。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.380:
(3pt)

静かさの中にも激しい感情を感じさせてくれる作品。

淡々としたストーリーのはずなのに、その一語一語に引き寄せられるかのように魅了される。ミステリー性にはやや欠けるものの、伊坂作品はそれで良いと思う。ゴールデンスランバーに続く伊坂作品二作目だが、独特の表現になぜかノスタルジックなものを感じずにはいられなかった。読み終えた後に三作目も読んでみたいと感じるのが不思議だ。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.379:
(4pt)

緩急のついた文章

*ネタバレ注意*

父が「お前は俺に似て、嘘が下手だ」と言い、「なんだ遺伝子など関係ないではないか」と泉水は言った。
しかし春は殺人を犯し、犯罪者となった。
つまり、遺伝子には勝てないということなのではないかとも思える。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.378:
(1pt)

伊坂幸太郎のファンです

8年前に読んで以来、最近2周目を完走しました。

初見だと単純に、冗長で退屈なんですよね。
話の勢いとしては淡々としてますしね・・・読んでて辛かったなあ(笑)

ただ、この小説、ハッピーエンドだと思います。

余談ですが、自分が「知識のひけらかしが鬱陶しい」だの「殺人を肯定するのか!」だの宣う様な感性を持たなくて良かったと思います(笑) 「退屈だね」で片付くんだよこの小説は
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.377:
(4pt)

伊坂=春樹・・

やや日常離れした設定。そして凝った描写が多い。そういう意味では村上春樹の小説とよく似ている。小説でおこる出来事はシリアスで、ショッキングだったりするのだけど、そんな詩的な描写のせいか、鋭すぎず、どことなく牧歌的な印象を読み手に与える。

普通なら当てはめることのないものをに例えて、心情、風景が描写される。
読み手からすると、普通の感覚とは違う言われ方をするから、ある種軽い混乱が生じ、それが独特の印象を残こす。ストーリではなく、世界観で勝負。その世界観が自分にあうかどうか。

楽しくよめた。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.376:
(5pt)

好みではなかったですが

最後にスルっと完成させるような爽快感がやっぱり良いなぁと思いました。
テトリスで言うと敢えて計画的に上の方まで積み上げといて最後に長い棒でバンバン消していくような気持ち良さがあります。
ちょっと偉人や名著からの引用と蘊蓄が多くて会話にリアリティがなかったかもしれません。
東大生でもしなさそうな話ばかりしている春にはあまり好感が持てませんでした。
お兄さんと夏子さんが好きです。お兄さんの弟愛が素敵でした。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.375:
(5pt)

どうして3.5……

私は伊坂幸太郎さんのお話が大好きですが、この本は好きなものの中でも上位のものです。
親子の絆というか、そんな安いものでは表せない何かを感じました。
特に父親が春に、お前は俺に似て嘘が下手だと言ったシーンがとても好きですね。
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.374:
(3pt)

これはダメでした。

最近、自分の中で第2期伊坂幸太郎ブーム来てます。
本作品は以前読んで伊坂作品を読むのを辞めるくらいに大嫌いな作品でした。(好きな方ごめんなさい。あくまでも個人的感想です。)
今回、「アイネクライネ〜」読む機会があり、一気に伊坂作品読んでまして、本作ももう一度読んだら感想変わるかなぁと思って挑戦したのですが、やはりダメでした。
泉水、春家族に全く共感出来ませんし、やたら、偉人や文学の引用が出てくるのが、物凄く鼻について嫌でした。
伊坂作品が嫌いな方ってこういうところが引っかかるのかなと…
他の伊坂作品はとても好きなのに、重力ピエロは私には合わないんだなと思います。
それでも最後まで読めてしまうので
伊坂さんて凄いなって再確認です笑
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.373:
(1pt)

知的文学作品を装った軽薄な小説

この小説には致命的欠陥がある。それは主人公の弟、春の出生にかかわる謎、すなわち何故両親は①春を「生む」決断をしたのか?②なぜ、春に「お前は強姦魔の子どもだ。」と教えたのか?物語の根幹をなすこの重要な疑問に、冒頭から釈然としない思いを抱きつつ、最後まで読んだが回答らしきものはついに提示されなかった。①に対しては父親が「生む」決断をする描写があったが、「たとえ強姦魔の子どもでも命にはかわりない!」程度の安っぽい理由で、肝心の妻の葛藤や苦悩が全く描かれていない。②に至っては全く説明なし!かくのごときおぞましい事実を何故春に教えなければならないのか?その必然性を全く理解できない。こんな話を聞かされた春は、強姦魔だけでなく、よく父親を恨まなかったものだ。知らぬが仏とか、嘘も方便とか、まさにこのような場合に適した言葉であろう。父親が春を本当に愛しているならば決して伝えてはいけない真実だ。

他の多くの方がレビューされている通り、気障な比喩、脈絡のない引用や芸術に関する蘊蓄などが鼻につく。物語そのものは薄っぺらなミステリーとも言えないミステリーで、贅肉を落とせば30ページ程の短編でことたりる。すなわち残りの400ページあまりは物語の本質に関係のない無駄話に費やされているのだ。しかも百科事典で調べてきた知識をひけらかす小学生のごとき浅はかな内容。
この小説は登場人物が極めて少ないのだが、その理由がわかるような気がする。伊坂幸太郎氏は複雑なストーリーをかけないのではないか?氏の他の作品を読んでないし、金輪際読む気もないので、飽くまで推測だが。なぜなら主人公の会社の社長、同僚、青葉山で偶然出会った男性。いずれも何しに出てきたのかわからず、物語の進行に何らの影響を及ぼさない。あと、夏子さんは何なの?そんな気持ち悪いストーカーと付き合うか?
極めつけは小説の冒頭と末尾に出てくる「春が二階から落ちてきた。」という一文。技巧としては面白かろうが、こんな下らぬ小手先の技に走る暇があったら物語をよりリアルにする点にこそ努力を指向すべきだろう。だいたい仙台が舞台だそうだが、青葉山と広瀬川という地名以外仙台らしきキーワードが出てこないのだから呆れる。間違いなく著者は仙台で取材していない。実にいい加減な物書きだ。よくこれで売れっ子作家たり得るものだ。
途中で投げ出したくなってる方、是非最後まで読んで下さい。私の書いていることに嘘はありません!
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235
No.372:
(3pt)

感想を述べるのが難しい

ラッシュライフが結構おもしろかったので、有名な本作品を買ってみた。
なんとも言い難い読後感w
先にラッシュライフ読んでおいてよかった、、初めての伊坂作品がもしこの『重力ピエロ』だったら二冊目に手を出すことはなかったかも。

著者は若い方?名前は有名だけどよく知らないんだが、レイプで孕んだ子を、この現代社会で産み落とすことの重さとか現実問題をまったくわかっていなさそう。
産まれてきた子どもはつまり強姦魔の子ども。
誕生と共に重い十字架を背負わされてるってことなんだけど、家族の絆でどうこうなるのか??って。
まぁそこは小説だし夢がある?といえばそれまでなんだけど。

作品の中でも述べているように
『重要なことは軽く』言うべきなのかね、そういうお話を書きたかったんだろうな。
春の親父さんが全てを物語ってる。

精神が不安定な兄弟の葛藤は、様々な偉人の台詞を引用しつつ必死に覆い隠されている。
隠されてないけど。
なんというか、批判覚悟の上の挑戦的な小説なのかな。
気取っていて理屈っぽい、一見そんなお話なんだけど、好きな人にとってはたまらないだろう。
謎解きでもなく、陰惨な事件ものでもなく、社会問題を掘り下げる出もなくただただ自分の書きたい物を書いている、そんな印象を受けた。
さっかとしてさ
重力ピエロ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:重力ピエロ (新潮文庫)より
4101250235

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!