■スポンサードリンク
重力ピエロ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全431件 61~80 4/22ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テーマは、遺伝子を超えた家族愛だと思う。 爽やかにコミカルにテンポよく、読みやすい文体で書かれている。 作中の家族愛や絆を感じるくだりでとにかく感動してした。家族愛を語る作品はありきたりでむず痒くなるような展開の作品が多い中、伊坂幸太郎の本はどれも温かい気持ちになる小粋な作品ばかりだ。 引用の多さ云々で批判が目立つが、わたしにはとてもよい作品だった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私にはあわなかった。 折角の日曜日をこの小説に奪われた事が腹立たしいと感じるレベル。 ①連続婦女暴行、殺人、放火と大きなテーマを扱う割に、何が言いたいのか伝わってこない。 結局、重い過去を克服したといいたいのか?それとも考えすぎなければ人生は無重力でハッピーに生きられるといいたいのか? テーマの1つ1つをよく考えた上でこの内容なら、失笑ものである。 ②物語の半分を構成する蘊蓄が浅すぎて痛々しい。 遺伝子だTGCAだと得意顔で話しているが、文系でも習う高校の生物レベルである。読者を馬鹿にしているとしか思えなかった。 しかも、兄の気を引きたくて遺伝子っぽい要素を入れただけで、オチがないという悲惨さである。 ③表現方法の一種なら申し訳ないが、登場人物の掘り下げ方も浅い。 春の特異性には度々触れられているが、父と母の苦悩や、葛城の異常性の背景などは完全に放置である。 目を引くために、ちょっとユニークな人を投入してみました、思考や感情は勝手に想像してね、という雑な印象を受けた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて伊坂作品を読ませて頂きました。 最初と最後のある部分に、おっと思わせて頂く部分があり、なかなか面白いことをする作者だと感じました。 本のテーマは復讐というところなんでしょうか? 復讐する原因と理由は明確に腹に落ちるのですが、その手段が少し首を傾げずにはいられないかな?と思います。 本の途中部分で話の筋が見えてしまいますが、それでも最後まで読んでみたいと思わせるところは作家の力量ですかね。 読んだ後にアマゾンレビューが3.5というところには非常に納得できました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前から気になっていたので古本屋で購入。一行目に「おっ」となったし序盤は面白いなと思って読んでいったのですが…半分読まないあたりで挫折。 テーマ上仕方のないことではあると思いますが、終始原始人だの性だのを兄弟で話し合っています。本当に、まだその話続いてんの?と言いたくなるほど話に持ち出します。今放火魔を捕まえようとしてるんだよね?と主旨を確認したくなる位ねじ込まれてます。鬱陶しくて仕方がない。 兄弟で小難しい話をしたとしてもそうそう頻繁にはしないと思いますし、二人ともいろいろな面で偏見に満ちていて、人を小馬鹿にしたような態度も目に余る。 登場人物全員言い回しがキザッたらしいというかクサいというか…事あるごとに偉人や小説の引用の応酬をしたり…そうしなきゃ会話できないんでしょうかね。こんなに不自然な会話文を読んだのは初めてです。 それと、社長が長々と4ページ程にも及ぶ例え話をする件、あれ要りますか?なんだか、著者が「上手い例え話でしょ?」とどや顔をしてるように見えるのは私だけでしょうか。 文中に「小説は虚構を楽しむものであって誤りを指摘するのは野暮」とありますが予防線を張っているようにしか受け取れませんでした。現に末部分に「遺伝子会社の仕事内容は完全に想像で書いたもの。フィクションなので怒らないでね」というようなことが書いてあります。いくらフィクションでもそこは現実味を持たせるためにも、何より遺伝子をテーマと(しているのだろう)するならちゃんと調べたうえで書かないといけないと思います。作中に「小説に嘘がないかチェックする父親」が登場するのに…(笑)わざとそうしているのかもしれませんが、滅茶苦茶です。 とにかく全体的に鼻につくし、何が言いたいのかよくわからず。最後だけ目を通しましたが、理由のある殺人を肯定するような展開に「は?」。高尚な読書家の方は良さがわかるのでしょう。 どんなにつまらない小説でもなんとか最後まで読む質なのですが、これは読了する気になれませんでした。 不要な文を削ると中編以下の代物でしょうね。著者の作品群のなかで最初に手に取る小説を誤ったようですが他のをおススメされても買わないでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
決しておもしろくないわけではないのです。この作者の作品は一体何を伝えたいのか、読んでるうちに主旨がわからなくなってしまうことが多く、そして必ずと言っていいほどにどんな話だったのか、読後におぼえていません。読んだか読んでないのかも忘れてしまうくらいなのである意味スゴイと思います。今回もアヒルと鴨同様映画から先に入りましたが、やはり印象は薄くきっとここにレビューを書かないと忘れてしまうでしょう。好き嫌い別れる作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強姦によって生まれた弟を持つ兄弟が連続放火魔や落書き犯を追いかける物語。 キーワードごとに章立て(節立て?)されていて、そこそこ読みやすい。 ストーリーも淀みなく、つっかえるところもないので、文章としては十分評価出来る。 ただ、題材がかなりエグい。 今作ではレイプによって生まれた子供の話なので、何というか読んでいて苦しい。 私がが被害を受けたわけではないし、生々しい表現が出るわけでもないが、読んでいて嘔吐感を感じた。不快感ではないけど、読んでいてとにかく辛い。 結末も何だかあっさり終わってしまって、薄味。 無理して読むほどの作品ではなかったな…。 読んでいたら「オーデュボンの祈り」のくだりや、伊坂作品名物(有名人)の黒澤が登場していた。 そのあたりを楽しみたい方は読んでも損はない作品かもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台が地元なので風景を思い出して読んでいました。実写化よりこちらの方が好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くのレビューで批判されていますが、本書は様々な名言・格言の引用が頻出します。 しかし私は「引用」の多さこそが本書の重要な特徴だと思っています。 そもそも伊坂氏の他作品では、本作品ほどに多くの引用はありません。 つまり、本作では「あえて」引用を多用したということになります。ではその理由は何なのか。 それは本作における「引用」が「遺伝子」というものへの必死の抵抗の痕としてあるからです。 引用されるものは人類の文化・文明に貢献した偉人達の言葉です。 そしてそれを口にするのは「遺伝子」という抗い難い出生を「文化(=社会的な環境)」によって乗り越えたい、乗り越える事が出来る、という「祈り」から来るもののはずです。 しかしこれらの「引用」が話の本筋にあまり関係がなく唐突に出され、もはや空虚に響いてしまっているのは、 やはりその「引用」は「遺伝子」を前にして勝つ事が難しい、結局はそれらが登場人物たちの「強がり」に留まっている事の現れだと思います。 もしも本当に「引用」に登場人物たちが救われているのであれば、彼らはことあるごとにそれを必死に口にする必要はありません。 救われていないからこそ、強がりでしかないからこそ、彼らは必死にそれを言うのです。 引用が空虚で不自然だ、寒い、というのは、実は作中の登場人物たちが一番心の中では身に染みて分かってしまっていることなのです。 そして作者レベルでは、「衒学的で空虚な引用の数々」は、その引用が強がりでしかない事を表現するための、意図的な表現であるはずです。 引用が寒い、というのは、他人から見たら登場人物たちの強がりが痛々しい、という事なのです。 しかしそれに寄りかからなければいけない絶望感の表現。それこそが本書における「引用」の正体であり効果です。 そしてそんな空虚な引用は、やはり「遺伝子」の前に敗れ去ります。そう思っているからこそ、ハルは事件を起こします。 そして本書は「空虚な引用」から「自分で考えろ!」(父親が聞いたという神様の声)へ主人公たちが行動を起こしていく物語です。 事件の後には、もう彼らに空虚な引用は必要ありません。 だからこそ「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」という彼らの家族オリジナルの名言こそが最後には彼らの信念となり得るのです。 個人的には本書は「引用」あってこその物語である、と感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の物語にしては、放火は 誰がしているのかが わかってしまう仕立てだった。 兄 イズミ と 弟 春。 イズミから 春を見ながら 春の忌まわしい出生について、傷つきながら、春を見守る。 父親が 立派である。 神にすがろうとしたら 神は『自分で考えろ』といった。それで、自分で決断した。 すべてを受け入れる覚悟 をもって。その父が ガンで 病院に入っている。 それでも、元気だった。 桃 をもっていったり、53のシャツをもっていったり、春は 実にこまめである。 遺伝子をめぐって 謎解きがされるが、まぁ。ちょっと、無理があるね。 ストーカーの夏子さんが ヘップバーンになるのがいい。 本格的ストーカーとして登場する。 女性ストーカーは ちょっとおもむきが違っていいね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
図書館で借りて読んで、欲しくなってしまいました。 今のところ、伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
two years agoと普通に頭に浮かぶ人なら (複数)century agoなどおかしいと思ってほしい それが気になって気になって。。。 なんかほかの作者の博識ぶりも疑ってかかりたくなった そもそも橘玲が「言ってはいけない」でこの本に触れていたんで 読みたくなって読んでみたのだけど なんせ橘玲も眉唾物だからなあ この本よりも「アヒルと鴨のコインロッカー」のほうが面白いと聞いたので 今度はそっちを読んでみようと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても安く購入できたので、もう2 冊購入。 それでも1 冊分の値段よりやすかったです。 満足。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の本は色々読んでいますが 今回の作品も面白かったです 商品単価が安かったこともあり 満足できる買い物だったと感じています | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎さんの作品は初めてでしたが、心を打たれる場面がいくつもあり、読んでよかったなと思います。文体もとても綺麗で読みやすいなと思いました。特に冒頭部分で引き込まれました。歴史的偉人の名言や引用が多いことも興味深かったですし、勉強になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレになるので細部は記入しませんが購入して損はありませんでした。 作者が好きな方にはお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「アヒルと鴨」に感動して、こちらも手にとってみました。 ずいぶんと作風が変わるんですね。 いや、変わってないのかな? 重力ピエロ、テーマはいいと思うんです。 でも、どなたかも書いておられるように、殺人を肯定してしてまってはいくらなんでも。 伊坂氏というのは、ミステリー作家ではないんですかね?ミステリーを期待して読んだのがいけなかったのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく面白い。 ミステリーとしての伏線よりも、人物描写に重点が置いてある。 その人物の背景を細かく描写して人物像を作り上げ結論まで繋げていく展開にストレスなく読める。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他のレビュアーの方も記載しているが、本書はミステリーというよりも家族の物語だろう。グラフティアートを描いているのも放火をしているのも犯人が早々に読めてしまう。だが、伊坂さんのユーモアがあって語り部の泉水の『自分突っ込み』もなかなか可愛らしい。伊坂さんの小説はこれで二冊目なのだがユニークさと可愛げは、やはり伊坂さんの人柄と才能の形なのだと思う。それとともに、春のユニークなキャラクター設定、父親は癌に犯されているにも関わらず謎解きに邁進する親子の姿も清々しいものがあった。 ストーリテリングの実力があっても作品にとりたてた個性が無く、『面白いんだけど好きになれないんだよなー』という小説はけっこうあるが、伊坂さんの小説はそこが違い、読み手を惚れさせる個性を持っている。今まで触手が動かなかったが、この本も友人の紹介だ。やはり自分の情報だけでなく意外なところから面白いものはやってくる。 久々に良作に出会えてよかった。そんな読後感が持てた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずいぶん前に購入して、積読ものだったが、読んでみた。 軽く読めるので、疲労感の強いときでも読み進められる。 仙台は、なじみ深い地なので、いろいろと想像を掻き立てられて余計によかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の運命はすでに決められているのでしょうか。 生物には遺伝子と呼ばれる設計書が備わり、それは当然人間にもあるもの。 だとすれば、人の運命は、この遺伝子によってすでに決められているのかもしれません。 「人間は遺伝子に操られているんだろ?」 弟・春(ハル)のセリフは、この作品のテーマを象徴しているかのようです。 しかし、物語を読み進めていくうちに、それは決して抗えないものではないというテーマに発展していきます。 "重力"のように万人の身に降りかかる深刻な問題やしがらみ。 ただそれは、意識することで忘れることもできるのではないでしょうか。 あたかも、サーカスの"ピエロ"が陽気に空中ブランコを飛ぶとき、観客が皆、重力のことを忘れてしまうかのように。 「ふわりふわりと飛ぶピエロに重力なんて関係ないんだから」 深刻なことを陽気に伝えるピエロのように振る舞えば、そのうち重力は消えてなくなるのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!