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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全234件 201~220 11/12ページ
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連作短編集で、一つの長編となっている、との触れこみですが、私には連作短編集としか思えませんでした。キャラクターが生き生きとしていて、テンポもよく読んでいてとても気持ちがよかったです。近頃はこういうすっきりとした読後感のものが少なくて、辟易していたのですがこれは楽しめます。むちゃくちゃなことをする友人、盲目の青年、盲導犬に嫉妬する恋人などが登場して小さな事件にまつわる話が書いてあります。事件もまとまっていてそれなりに意外性もありで、おもしろかったです。あいかわらず人物が、虚構めいたことをことを言うのですが、それもあり! | ||||
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~面白かったです。とても楽しく読むことができました。始めて伊坂さんの著作を読みました。今回の小説は純粋なミステリーではありませんが、話の中の伏線のはり方、話と話の組み合わせ、それがさすがだなあと感じさせます。なるほど、ここはこうつながっているのか。それが読み進めていくうちに読み解けていくのは、とても楽しかったです。あとがきに、~~今回この1冊にまとめるにあたって話がつながるように修正したという紹介がありました。元の小説がどうだったのか、わかりませんが、そのつなげ方が新しい物語に膨らませてくれているように感じました。登場人物の設定、描き方などもキャラクター自身が勝手に動き出しているような、瑞々しさを感じました。面白かったですし、中に流れるメッセージの作り~~方も好きだなあと感じました。ちょっと、ほろっときます。他の著作も読んでみよう、そう感じています。~ | ||||
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ひとつの話をじっくり味わいたいと思いつつ、次の話を読まずにはいられない感じ。登場人物全員がいい雰囲気で、読後感も爽やか。オススメします。 | ||||
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陣内くんのとっぴな行動、発言に驚くのだけど、ふしぎな魅力がある。すごくすごく人間的なお話。今までにないふしぎな感覚を持ってしまった。現実ってこんな感じなのにね。 | ||||
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短編小説を五つ集めた本ですが、短編でありながらそれぞれの話がつながっているという今まで読んだことない、不思議な小説でした。登場人物が成長していたりするさまは面白い発想。陣内という強烈キャラ、永瀬という冷静沈着なキャラなど個性あふれる人物が登場しています。陣内のキャラ、僕は大好きです。ミステリーの部分もあるが、分類がしづらい。だから読んだあと不思議な感じがするのだろう。一話が短いので、ぱっと読めます。一気に読むもよし、一話づつじっくり読んでもよい本です。 | ||||
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この本のジャンルは一体何になるのだろう?推理小説?ドキドキというよりはわくわくしながら読んでいたと思います。そして最後にはホロリ・・となってしまう。登場する人々が全員個性的で魅力的で、あっという間に小説の中に引き込まれてしまいます。詳しい内容はぜひ読んで欲しいので、書きませんが読んで絶対に損はしないと言う事だけ保障できると思います。 | ||||
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陣内にまつわる話が5編。どのエピソードも陣内の魅力的な人柄があふれている。他の人とはまったく違う発想、そして行動。だが、彼の心の中はいつも人への思いやりであふれている。「奇跡でも起こらない限り、無理だ。」と言われれば、「奇跡を起こすんだ!」と高らかに宣言する。そのせりふは強がりなんかではない。彼は本当に奇跡を起こしてしまう。読みながら笑ったり、感動したりと忙しかった。読後もさわやかな印象だった。 | ||||
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『週刊文春』2004ミステリーベスト10国内部門第5位。 5篇の連作短篇集。あとがきで作者が、『一つの長い物語として楽しんでいただければ幸いです』と書いているように、1篇の長篇としても楽しめる。 同じ大学に通う、陣内と鴨居。この2人が、銀行強盗の現場に居合わせ、一緒に人質になった盲目の青年、永瀬と出会う。その永瀬が銀行強盗の正体を推理するのが1作目の『バンク』。 そのおそらく10年後ぐらい、家裁調査官となった陣内の後輩武藤の、1人の万引き少年とその奇妙な父親との関わりを描くのが2作目の『チルドレン』。 永瀬の恋人優子が、陣内と永瀬との3人で、時間が止まった公園の謎を解明した事件を回想するのが、3作目の『レトリーバー』。 『チルドレン』の1年後、陣内が奇跡を起こす『チルドレンII』、『バンク』の1年後、何気ない日常を描いているかのようなのんびりとした雰囲気の『イン』。 どれも、なんだか爽やかで、ちょっとした謎解きも用意されていて、面白い。特に、全部に登場する、脇役のような主人公陣内のキャラクターが際立っている。 すっと読めて、もっとこいつらの物語を読みたい、と思ってしまう。 | ||||
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個性的な3人の男性が絡んで、話は展開されていきます。いきなり銀行強盗に出会って、奇想天外なスタートで物語は始まり、いつも冷静な男性の推理がドンピシャと当たるのです。一見ミステリーぽいのですが、非常識極まりない陣内君が、以外な職業につき、うまく人間模様をまとめちゃう、そんな感動的なところもあり、読者を楽しませてくれます。短編を長編に再編集された本ですが、きれいにつながっています。各章のおわりにおちがあり、このおちがなんともおもしろい。2段おちでかなり笑えます。 | ||||
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伊坂さんの作品はどれも複線の張り方が上手で読み終った時におぉあの時のあれがあれになったのかぁ~と感心してしまう短編の形を取った長編と言うだけあって、話が絡み合って面白い読み終わった後のほのぼの感も良い彼の作品の中で一番好きです | ||||
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伊坂作品を全部読みました。伊坂作品は、構成力、人物のキャラクター性、ほどよく心温まるところが魅力な作品だと思います。 この「チルドレン」は、今までの作品よりも優しい気持ちになります。主人公と目のみえない少年と彼女が銀行強盗の人質となって出会い、それぞれのエピソードと又一緒にやりとりされる話が面白いです。読んでみる事をお勧めします。 | ||||
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居そうで居ないような登場人物たちにテンポのいい台詞達。ただ、毎回伊坂幸太郎作品は登場人物のキャラクターが同じような・・・。私は気になりませんでしたが。『陽気なギャングが~』で登場する銀行強盗と同じような銀行強盗が登場します。伊坂幸太郎ファンなら嬉しいのではないかな、と思うような細工(?)が今回も数々ありました。ミステリという枠には相応しくない様な気もしますが、飽きずに最後まですらすら読める作品でした。どうしてもミステリが読みたいんだ!!という人にはお勧めできませんが、雑誌などの評価は間違っていないように感じます。最近の流行も馬鹿に出来たものではないですね。私は好きな作品です。 | ||||
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久々に本を読みながら声たてて笑いました。陣内くん、いいキャラです。私個人は陣内くんが実際に居たら、きっと友人の鴨井くんみたいなリアクションしちゃうんだろうけど、だけど、憎めないというか、なんでこんな奴と思いつつ一緒に居ちゃう感じがします。「そもそも大人が恰好良ければ、子供はぐれねんだよ。」は名台詞だと思います。武藤くんは良い先輩をもったと羨ましい限り。永瀬くんも魅力的!冷静でかつ客観的な推理力。私も欲しい!短編みたいな5つの話それぞれがちょっと謎解きの要素が入っていて、けど、読み進むうちに「あれ!これってもしかして!」と最後まで一気に読ませます。皆様も是非一読を。 | ||||
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素直におもしろかったです。ストーリー構成が上手いなぁと思いました。読んでいて思わずニンマリしてしまうような面白さというかかっこよさがあります。キャラが活き活きしていて爽快な気分にしてくれます。他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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やっぱ伊坂はいい。今回も非常に楽しませてもらいました。今回は表紙からしてなんだかイメージと違うなってことで、長らく手付かずだったんですが、読み始めてみたら相変わらずの面白さで大満足できました。このチャイルドにも相変わらず魅力的で愛らしいキャラがいっぱいでてきますし、ストーリーも、表紙からくるような、ほんわかと笑ってしまうような感じで、取り扱っている問題は重いんだけど、それを伊坂流に包み込んで自己完結しちゃってるあたりはほんとうに読んでいて気持ちがいいです。この人の作品は全て読んでいますが、ここまで外さない人ってのも今までいなかったんじゃないかってぐらい全作ツボにはまります。この作品に限らず、全てお勧めなんで、ぜひ読んでほしいなと思います。 | ||||
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伊坂作品の中で一番気に入りました。今までの作品は、ミステリー的には今いちながら、ミステリーとして成立させようとしていたので、少々無理を感じましたが、本作では全く気になりませんでした。会話文は相変わらず洒脱ですが、作品毎にだんだんと洗練されてきていて、今まで文体が受け入れられなかった人でも、本作はまず大丈夫でしょう。登場人物も会話も変わらず非現実的なのですが、伊坂氏の作品に限っては、欠かせぬ味なのは否定できません。特に珍しい趣向ではありませんが、発表された時期がまちまちにも関わらず各作品が微妙に関連していて、一つの長編としても成立しているという、気の長いプロットを用いています。 | ||||
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新しいタイプの青春小でしょう。短編集なのだけど、読み終えるとすべての話がどこかでつながり「あの話の真相はこうだったのか!」などの発見がとても楽しい。読み終えた後は、実に清々しい気分が味わえます。直木賞が取れなかったのが読者としてとても残念です。 | ||||
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相変わらずさえてます。 しかしこの人の話はいつもバラバラに始まる。えっ、えっとあちこち視点を振り回されて、気がついたら見事に1本の話になっていると言う。天才的なプロットの組み立てです。でもこの人、あまり深く考えず、サクサクと書き進めていくらしい。恐るべき才能です。今回もまたキャラクターの造形がいい。楽しくて愉快な、リアリティをもった人物を映写させたら、現在日本でトップレベルの人でしょう。そのキャラクターたちが生き生きと動くため、テーマ的には暗い内容が多いのですが、そこは伊坂テイストで、読み終わった後に訪れる爽快感はかなりのものです。人生にちょっと一息つきたい方。ぜひ読んでみてください。ほんの少し人生が明るくなります。いまどきこのような力をくれる小説には滅多に出会えませんよ。だまされたと思って「陣内さん」に付き合ってみてください(笑)。と、ここまで褒めちぎっているのに何故に星4つかと言うと、彼の力はこんなものではないからです。これからまだまだ沢山の名作を生み出してくれるはずです。今後要チェックの期待の作家です。 | ||||
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「短編集のような長編小説」ということで、何か面白い仕掛けがあるものだと思っていたらそうでもなかった。色々な伏線が張られているという点でそういうことを言ったんだろう。一貫したテーマもあった。 この小説はとにかく登場人物が魅力的だ。 毎回出てくるが、主人公ではないという感じの陣内。言っていることがめちゃくちゃで、周りの人は迷惑しているが、憎めない。そしてその在り方が恰好いい。何にも囚われない。偏見もない。ただ確固たる自分を持っている、純粋に。 全盲の美青年・永瀬。目が見えないゆえに何でも見えている。いつでも冷静で、他人を否定しない。混じりけのない人間だ。盲目の人が色が分らない(「イン」)という話があったが、それが僕にとっては、とても新鮮なものだった。よく考えれば、そうだよなと思うが、初めて気付かされた。 この二人は共に「純粋」である。しかし、陣内は「激しい純粋」、永瀬は「混じりけのない純粋」である。違ったイノセンスを持っている。そして、二人とも恰好いい。陣内は「男らしい」永瀬は「美しい」。それが対照的にさえ見えて、作者の巧さを感じた。 これは読んでみてなんだか幸福になるような物語でした。 | ||||
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痛快に面白い小説でした。短編のふりをした長編小説。その1編、1編が巧妙に練りこまれている。この物語に贅肉はない。これから読む方は細部まで気にしながら読んで欲しい。だまされた!そうだったのか!ビックリした!など本当に楽しめます。そしてその楽しさの源は主人公の陣内でしょう。彼の独特のキャラクター、思想、行動など周りを振り回しますがどこか憎めない、いや尊敬できる部分もあったりして。そんな愛らしい陣内、大好きです。 | ||||
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