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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全234件 181~200 10/12ページ
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物語の中心となる陣内君も良いけど、彼に振り回される人たちもじゅうぶん個性的です。陣内君への声には出さない心のツッコミは笑えました。陣内君の一見矛盾した主義主張に目を白黒させる仲間達が目に浮かんできそうで微笑ましかったです。 社会の規範に縛られない陣内君は読んでいてカッコ良かった。 こんな素晴らしい小説のなかで奇跡に出逢えたことを幸せに思う。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きです。陣内さんに惚れました。こういう男性が近くにいたら・・・母は「うるさいだけだ」と言っていましたけど。主役(?)の陣内さんの台詞、一語一句がとても楽しく、また心に響きます。 悲しい時に是非読んでほしいです。私も、陣内さんから元気をもらいました。 陣内さん大好き!!!! | ||||
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直木賞候補作品。 ほっとする、思わずにやける、そんな作品。 主人公の行動や判断には、唖然とするばかりなのだけれど。 ミステリなのに、次の展開や謎を推理するのを忘れてしまう。 それぐらいストーリー、というよりは主人公の引力が強い。 単なるミステリ本とは一線を画す内容かと。 週末、ベッドに寝転びながらダラダラと、 時々ウタタネをしつつ読むのがなんとなく正しい読み方かも。 それぐらいリラックスして読める作品です。 | ||||
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この作家の作品を読むのは本書が4冊目。かなり期待して読み始めたものの、ん・・・?かなり雰囲気が違う。さらっとしているようで、変にひっかかるような。一話毎にちょっとした謎とき(?)はあるけれど、うーん、ちょっと期待しすぎたかなぁ・・・と油断していたら!あ〜、またやられた!やっぱり伊坂幸太郎はいいなぁ。そして、この物語を読んでちょっと幸せになれた自分が、ちょっと嬉しかった。 | ||||
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殺人などの暗く重苦しい事柄が出てこない、 極めて善良的だと思われるミステリ。 軽くすらすら読めて、胸には暖かいものが残る。 あっけらかんとしていて妙な力を持った陣内君を中心とする、 ちょっとした奇跡の物語。 | ||||
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伊坂さんの本の中で特に好きです。 主人公のような脇役のような陣内を中心に、帯に書いてあるよう短編集のような長編のような・・・ そんな作品です。 ムチャクチャな言動でどちらかといえばうっとうしいけど、なぜか無視できない存在の陣内。 その考えが有るのか無いのかわからないキャラクターに、思わずクスッとさせられちゃいました。 こんな人に出会ってみたくなります。 | ||||
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私が好きな本第1位決定! 伊坂さんデビューがこの本チルドレンだったのですが、おもしろい事に、一番好きな本になってしまいました。 また、あろうことか盲目の少年としてでてくる永瀬に恋までしました。 最高です!! 陣内のうんちくを今では真似てしゃっべている自分にもびっくり! 影響を受けまくりの小説です。 登場人物の魅力もさることながら、短編5つの物語が、繋がっていて、どれも目が離せないおもしろさです! ぜひ、最高賞をあげたい!! 何様だよ、それ。 | ||||
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これは、おもしろい!! 家庭裁判所の調査官“陣内”が巻き起こす仰天エピソード。 時代性はバラバラに、学生時代から調査官に至るまでの陣内という男の“人となり”が描かれています。 この男の心に「老化」や「順応」という文字は無い。 中年になっても社会に染まる気配が一向に無く、 身体はさて置き 心はまったく歳を取らない まさしくチルドレン。 堅気な職業のイメージからは想像できないような、 社会性を無視した言動は、滑稽だけど愛情がたっぷり。 正論と称したチンプな一般論や常識をかざして、 区画整理をしようとする大人が多い中、陣内の我流な道徳心が光ります。 通常ありえない奇跡。でも、こういう男が世界を救うのかもしれない。 | ||||
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陣内君は破天荒、天衣無縫、型にはまらない人。周囲を巻き込み、かき回し、ときには迷惑もかけつつ、それでいて憎めない。その奇抜ぶりはつねに友人、同僚をびっくりさせるが、どこかで一本彼なりの筋が通っている。先入観を持たず、偏見もなく、あくまでも自然体の陣内君のまわりで起こるささやかな奇跡。 読後が爽やか。過去と現在が交互に語られ、陣内君以外の登場人物も魅力的だ。陣内君みたいな友達がいたら退屈しないだろうな・・。 | ||||
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氏の考える奇跡がとても心地好いお話です。 伊坂幸太郎氏は軽快でありながら緻密、そして時に大胆なオフビートを繰り広げることに 定評がありますが、その一方で哲人であると感じ入った作品です。 洗練された言葉繰りや台詞回しがパズルの重要なピースとなることはあっても、 それらが主役になることはない。だけど、読み進んで行くほど確かに効いて来ます。 その心地好さ、爽快さの前に無条件降伏してしまいたくなるのですが、 そんな気分でいると最後にまた出し抜かれてしまいます。それがまた気持ちいい。 短編の集まりですが、全編に登場する陣内がキーパーソンとなって一つのお話にまとまっています。 陣内の存在は、それぞれのお話の語り手にとって厄介で困ったヤツなのに、 絶対に揺るがないものとして描かれています。 「大人が格好良ければ、子供は ぐれねぇんだよ」と、彼は言います。 私は、子供の頃格好良い大人になりたかったのを思い出しました。 | ||||
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登場人物が魅力的な作品です。本当に魅力的です。 陣内と友達になりたい。 鴨居と一緒に陣内にあきれてみたい。 永瀬と優子と一緒に陣内の「馬鹿馬鹿しい遊び」に加わりたい。 そんな気持ちが自然と湧き上がってきました。 そして、自分のかつての仲間との時間、現在の仲間との時間を 思い出し、懐かしかったりうれしい気持ちになりました。 読了感が"さわやか"・"痛快"と前面にうたわれた本の中にある 作られた爽快感に嫌気がさしていましたが、本当に"さわやか"な 気分になる本にめぐり合えました。 | ||||
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私は、こういう作品大好きです。 陣内キャラのリアリティに関しての議論はおいといて、たまにはこんな作品があってもいいんじゃないかと思います。 頭をガンガン突いてほぐしちゃう感じの作品なので、世間なれしている人には読むに耐えないヤワな作品かもしれません。 別に陣内みたいなやり方じゃなくても、人を幸せにして自分も幸せにできる方法は幾らでもあると思うし。数多ある方法の中から、自分に合ったやり方を見つければいいんじゃないか、と気づかせてくれる作品ではあると思います。 私が一番好きなのは、一番最後の話です。 伊坂氏は、日常の延長線上に想像力を膨らませるのが本当に上手いなぁ、と感心してしまいます。 映像では到底実現できない、小説でしかできない繊細な表現がなされているので、贅沢な作品に出会ったな、と思いました。 | ||||
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タイトルを見て、子供の視点で書かれた本なのかなと勝手に予想していたらみごとにはずれた。 この本の主人公は誰なんだろう。各話に共通している人物は陣内だが、多分陣内じゃないだろう。 主な登場人物は家裁調査官の武藤と同僚の陣内。 陣内が十年程前に巻き込まれた強盗事件で一緒だった友人の鴨居、そこで出会った盲目の青年永瀬。 永瀬の盲導犬にライバル心を燃やす優子。そして家裁の調査官として担当する少年達。 ストーリーの展開で読ませるというより、日常的、非日常的なエピソードに対する お互いの特異性を照らし合わせて、キャラクターを浮かび上がらせるという感じの本です。 それにつけても陣内は面倒臭い奴である。一緒にいたら鴨居でなくてもいやになるだろう。 でも心のどこかで「うらやましい」と思ってしまう、大胆で自分に正直な奴である。 | ||||
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短編集じゃなくて、長編。まさに!よくできた短編集であり長編小説でした。皆さんが書いてらっしゃるとおり、おちの予測はできちゃうとこもあるけど読んでてとてもとても爽快な作品です。一個一個も面白いし、そのすべてがちょこちょこつながって、世界を表現しているし。私が個人的にこの作家さんの非常に良いところだと思っている伊坂さんの正義感、倫理観が言葉で表現されるのに、私はあんまり好きじゃないので殺人とかのない作品があったら良いなって思っていたんですが、これはまさにどんぴしゃって感じでした。破天荒な陣内君。人の迷惑顧みず、俺様気質で唯我独尊、でもまっすぐで憎めないやつ。担当した少年に付きまとっちゃう段でのライブシーンの落ちなんかかなーり爽やかです。素敵です。こいつはかなり良いキャラです。格好つけすぎることもなく、殺人事件もなく、嫌味なく読める1冊。伊坂幸太郎のいいとこが前面に押し出されてる作品だと思います。 | ||||
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芥川龍之介の「朱儒の言葉」が小道具で出てくるあたり、警句好きの伊坂さんらしいな、と思いました。他作品では少し気取ったような文体や人物造形に鼻白む点もあったのですが、本作ではスッキリとイヤミなく読み終えました。 本作の仕掛けは、全編を通して唯一欠かさず登場するキャラ「陣内」が、一度も視点人物にならず脇役のように描かれるところ。「陣内」は、破天荒で天然でデタラメだけど気がまわるし、無責任だが一貫性もあり、とてつもなくチャーミングです。家庭裁判所に勤めるロツカー?!このキャラクターは、非常によくできています。 隠しテーマは、父と子の関係。父と子の距離感が、ニセの父子、離婚前の父子、部活発表をめぐる父娘など、いくつも描かれます。母子とは違って、微妙ですよね。 | ||||
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こういう作品を書く人だと知らずに、鈴木成一氏の装丁買いをした本。したら面白いじゃないですか。伊坂作品を初めて読んだ初心者の僕でもオチは想像ついてしまいましたが、現実離れした登場人物をこうも魅力的に書けるものかと。遅ればせながら好きな作家が一人増えました。 | ||||
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どれも、小さな輝きを持った物語たち。目立たない日常の中に隠された「奇跡」。大どんでん返しとか、あっと驚くクライマックス!というのはないけれど、だからこその優しい、心があったかくなる物語たち。読んだ後は、あたたかいお湯に浸かっているみたいな気持ちいい、いい気分。なんとなく、元気でます。 | ||||
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2002年文春傑作ミステリーベスト10 5位。2005年度版このミス10 16位。第131回直木賞候補作品。本当に、魅力的な登場人物を造型するのが上手な作者である。この作品では、陣内、陣内の大学の同級生鴨居、陣内と銀行強盗の際に知り合った盲目の青年永瀬、永瀬の恋人優子、陣内の職場の後輩武藤の5名が主要世登場人物であるが、特に陣内の人物造型が秀逸である。(自分の友人としては歓迎できないかもしれないが・・・。詳細は作品をお読み頂きたい)作品は、陣内の学生時代と、家庭裁判所の調査官として勤務するおよそ10年後のエピソードを配した5編で構成される連作短編集である。いずれの作品も、作者の他の作品同様、ミステリーでありながら、暖かくそしてユーモアにあふれた作品になっている。この作品で直木賞を逃したのは、受賞作が「空中ブランコ」であることを考えるとある程度しょうがないが、「重力ピエロ」「グラスホッパー」でも逃しているのは残念である(デビューから4年で3作品ノミネートされるのもすごいが・・・)。選考委員の方、是非、次回のノミネートとの際には今が旬の作者に直木賞をお願いします。 | ||||
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破天荒で、適当なようでいて、熱い、、、ようでいていい加減(?)という不思議な男・陣内。本作のそれぞれの短編では、彼の友人、後輩、友人の恋人に、ちょっとした事件が起こる。複雑な親子関係、身体障害等々シリアスなメッセージを含みつつ、全体の雰囲気は、なんともほほえましく暖かい。まさに脱力系の伊坂ワールド。主人公たちを暖かく見守りつつ、最後には前向きな勇気をもらえる、そんな作品です。常識の名のもと、世間に対して斜に構えがちな「大人」の心を優しく溶かしてくれる、ちょっとした「奇跡」の物語。癒されましょう。 | ||||
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短編が5つあって、それぞれが主人公陣内にまつわる話になっています。短編がならんだ一種の長編小説ですね。話自体は章ごとに終わっていて、それぞれ楽しめるようになっています。私が一番好きだったのは「バンク」ですね。話の展開も、鴨居、陣内、永瀬のやりとりも。本屋大賞5位もなっとくの作品だと思います。 | ||||
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