■スポンサードリンク
(短編集)
チルドレン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全234件 1~20 1/12ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知り合いに勧めてもらって、購入しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こちらもとても面白かった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大好きな伊坂さんの本が、地元の本屋さんでは売り切れで、早く読みたくてこちらで頼みました!すぐに届いてよかったのですが、入れ物に直接入っていたため、帯や背表紙の一部が折れててとても残念でした。中古なのかな?って思ってしまいました。カバーします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
例えば、欲しい物が目の前にあるとき、人は誰しもすぐにでも手に入れたいと思う。悪い事とは分かっていても、お金がなくて買えないならば、「万引き」をすることもあるかもしれない。特に、子ども達であれば尚更だ。こうした非行に走ってしまうという心のメカニズムがある。では、どうしたら二度と万引きのような非行をしなくなるのであろうか?その鍵を握っているのが、万引きをした人と応対する人の心なのだと思う。「罪を憎みながらも、その人を憎まず許してあげたい」と思える人に出会えたなら、その人は、二度と「万引き」はしない。決してしない。死ぬまでしない。 そんな事を思い起こさせてくれる「チルドレン」。是非、あなたもこの物語に堪能しながら、心のどこかで「非行のメカニズム」を解明してみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時々無性によみかえしたくなるので、Kindleでも買うことにした。いつ読んでも気持ちがよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂さんの本は登場人物を好きになる。短編集 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
減らず口をたたく傍迷惑な奴なんだけど、その場の空気をぱっと変える言動がただ者ではない陣内(じんない)。物騒なんだけど目が離せないこの男が登場する話を五つ、収めた連作短編集。 途中、胸が熱くなるシーンがいくつかあったんだけど、それがまるで不意打ちのようにやって来たんですね。「なんで俺、ここで涙ぐんでるんだろ」て、呆然としちゃいました。 なかでも、目の見えない永瀬(ながせ。とても魅力的なキャラクターです)、彼の恋人の優子(ゆうこ)、そして、陣内の三人による「レトリーバー」の次のシーンは凄く良かった。思わず、目頭が熱くなりました。長くなるけど、ここに引かせていただきます。文中で〝わたし〟とあるのは、優子さんです。 《けれど、わたしはやっぱり割り切ることができなかった。だから、永瀬が過剰な同情を受けるたびに、憂鬱(ゆううつ)になった。 ところがその日の場合は少し違った。 陣内君がいたからだ。 ちょうどやってきたばかりの彼は、わたしたちの会話の断片的なところが耳に入ったらしく、「おい、永瀬、その手に持っている五千円、どうしたんだよ」と口を尖(とが)らせた。 「どこかのおばさんがくれたんだよ」 「ふざけんなよ」陣内君が声を上げた。 「いいんだ。悪気はないんだよ」婦人を庇(かば)う口ぶりだった。てっきりわたしも、陣内君は、「善意を押しつけてきた婦人」に怒っているのだと思った。ところが陣内君は、「よくねえよ」とつづけてから、さらにこう言った。 「何で、おまえだけなんだよ!」 「え」はじめは冗談を言っているのかと思った。 「何でって」永瀬は口ごもった。 「何で、おまえがもらえて、俺がもらえないんだよ」 「たぶん、僕が盲導犬を連れているから、じゃないかな。目も見えないし」 「は?」陣内君が唖然(あぜん)とした顔になった。心底、訝(いぶか)しそうだった。「そんなの、関係ねえだろ」 「え」とわたしはもう一度間の抜けた声を出してしまった。 「関係ないっつうの。ずるいじゃねえか」と喚(わめ)いた。 わたしは、その時の陣内君が発した、「関係ない」の響きが、とても心地よかったのを今でも憶(おぼ)えている。永瀬も顔をほころばせていた。 「おい、何笑ってるんだよ。自分だけ金を手に入れたからって、いい気になるなよ」 「なってないって」 「俺は納得しないぞ。何で、おまえだけ五千円なんだよ。おかしいだろ?」 「おかしいかもしれない」 「どうして、おまえだけ特別扱いなんだよ」陣内君はそう言ってから、あたりをきょろきょろ見回し、「そのあばさんどこに行ったんだ?」と必死に探しはじめた。 わたしは、彼の真剣な姿がどうにも可笑(おか)しくて、唇を噛(か)んで笑いを堪(こら)えていた。》講談社文庫 p.176~177 このシーンの中、陣内が「関係ないっつうの。」てところで、たまらず、胸が熱くなってました。 ちなみにこのシーンのこと、《読んだ時は雨雲の隙間から青空が〝パァ~〟と見えたような気持ちになりました。(中略)今でも時々頭の中によみがえる会話です。》として、『本の雑誌 2023年12月号』の「読者アンケート この本のこの会話文が好きだ!」で挙げてらした方がいました。※当該号の p.35 おしまいに、収録された五つの短篇の初出を記しておきます。 バンク 『小説現代 2002年4月号』 チルドレン 『小説現代 2002年11月号』 レトリーバー『小説現代 2003年9月号』 チルドレンⅡ『小説現代 2003年12月号』 イン 『小説現代 2004年3月号』 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の代表作シリーズのひとつ。 これは文句なくおもろい。 主役がかっこ悪いのにかっこいい。 過去の伊坂幸太郎のキャラはホントに魅力的。 早くシリーズ最新作が読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近本を読んでなかったので久々に小説を買ってみましたが、内容的にさくさく進むのでで少し空いた時間にも読めます。 そのくらいの印象の本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひとつひとつの日本語表現や温度感が格別秀でるているわけでなくはない。情感を引き出してくるものはない。 ただそれが物語になって重層的に絡み積み重なるときに、ふわりとした温かさの感覚を浮かび上がらせることができる作品群。それが伊坂幸太郎の短編の集まりなのだ。 ある物語で発せられたものが、別の物語で光を持ってまた浮かび上がる。そしてそのことがまた元の物語に戻って彩を与える。 そんな、大学生と、大学生から家庭裁判所調査官になった男の物語。 とても読後感よく、いっきに一冊を読むべ作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほのぼの系の連作短編群像劇。 適度に仕掛けもあって、 適度に毎回ボリュームもあり、 適度にユーモラスな会話劇で、 適度に現実的な、 適度にいい人たちが描かれる。 個人的には、著者の一番得意、 または好みのスタイルなのかなと。 それだけに、 文章の丁寧さ、完成度が、 ものすごくハイレベルでした。 読みやすさが流れる水のよう。 流れなくても自然と心に染み込む、 消化のよい気持ちいい文章で。 多少の都合のよさなどは、 この完成度の前では、 どーでもいいかなと。 読者のジャンル的な好みも、 たぶん関係なく楽しめる。 ていうか、 喉越しがよすぎて止まらない、 人をあまり選ばない本かもです。 長編ではないので息切れもせず、 常に研ぎ澄まされていて。 内容が好みかどうかでいうと、 そんな好みでもないのですが、 ここまで丁寧に語られると、 もう読者は負けです。 白旗ひらひら。 無条件降伏です。 参りましたと、 最後までため息しか出ませんでした。 プロってスゴイなと、 思わせてもらえる作品。 ただ、こんな真芯をとらえた作品で、 伊坂さんはオールラウンダーだと、 断言するのはズルくないか? と、 解説文には首を傾げました笑。 たしかに、 いろんなのを書かれますし、 会話劇は万能に近いでしょうけど、 でも、とくに長編になると、 途中でわかりやすく息切れして、 雑になることあるよ? と笑。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに伊坂幸太郎作品を読了。 その場しのぎの信念を振りかざし、屁理屈合戦では負けない男・陣内を、四人の登場人物の目線から描いた短編集。時系列順ではない五編で編成されており、前の編で明らかにされなかった出来事が後になって伏線として回収されていくところが伊坂さんらしくて、最後の一文まで余す所なく楽しめた。 読み進めるにつれ陣内にどんどんはまっていく自分がいて、本当にめちゃくちゃなことを言っているときでさえ、何故だか道理にかなっていると思わせてくる陣内節が痛快だった。特に、 「『絶対』と言い切れることがひとつもないなんて、生きている意味がないだろ」〈レトリーバー〉 という言葉が好きだった。 「絶対なんてものはない」と思う自分と、「でもたしかに陣内の言う通りかも」と思う自分が同時に存在していることが、可笑しいけれど居心地が良かった。なんだかんだ陣内派になってしまう自分も。 みなが伊坂さんの本を手に取ってしまうのは、伊坂さんの生み出す魅力的なキャラクターと、日常のあらゆることを言語化する能力の高さを味わうためだろうな、と改めて思った。 とにかく型破りでクレイジーな陣内さんがサイコーだった。友人の友人くらいになりたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂の作品も引き込まれて少なからず読んできたけれど、いつも少しだけかたさというか、作者のりきみというか、想いの入れ込みというか、ほんの少し違和感のようなものを感じてきたけれど、この作品は素敵だと思う。心の底では持ちたいと夢想する邪推のない暖かさが自然に表現されていて、ほっこり楽しくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物たちのキャラが明瞭。悪人がいないように感じるストーリーから構成された短編群。読後の気分は悪くない。登場人物の中にその真似をしたくなるようなキャラクターの持ち主がいるかもしれないが、真似はしないほうがいいし、できない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくできた小説なのかもしれない。 しかし面白くなかった。 時間軸がその都度違うのでよく考えないと現在がいつなのかわからない。 とくに最後の章はてっきり現在の話かと思って読んだらあとがき読んで過去だと分かった始末。 小説テクが巧というよりも単に説明不足に感じる。 それに陣内の歌でみんなが感動するのも解せない。 俺は日本の最近の男のバンドの歌で感動したことは一度もない。 離婚を繰り返すおっさんに肯定的な展開も不愉快。 読んだ後、結局作者はなにが言いたかったんだが分からない話。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく面白かったです。隅から隅まで読んでいて楽しかったです。 「奇人変人の常識知らず」の陣内さんがたまらなく良い!!! 実際に自分の知り合いだったらたまりませんが(笑)。 鴨井君の率直さが好きです。「イン」に出てくる「パンの耳」の喩え話には大笑いしました。 読み進めていくうちに読み終わるのがもったいなくなり、思わず読むスピードを調節してしまったくらい面白かったです。とても良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物が枠に嵌らないところに若干の違和感はあるが饒舌で好き。他人に推薦出来る面白さ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
肩ひじ張らずに読める連作短編集。家庭裁判所調査官を生業にしているロックバンドマン陣内のキャラと登場人物のやりとり、事件の顛末が予想買外で捻りが効いていて面白い。傑作だったのは少年グループが一人いじめているときに、正義感で仲裁に入り、何をするかと思ったらいじめられている人を突然殴り、少年グループがいじめをやめて助けるというエピソードなど、笑いもあり楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物は同じなのに、時系列も、視点となる人物も変わっていく。短編集を読んでいるような気分になるのに、場面と場面が繋がる瞬間、大きな一つの物語だと感じることができる。とても面白い一冊でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!