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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全234件 221~234 12/12ページ
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感想を一言で表現するなら「陣内、最高!」ですが、すでに他の方がタイトルにしてますね。でも、ホント、キャラクター設計の勝利、です。荒唐無稽な言動をしつつ、最後は帳尻が合っちゃう家裁調査官(少年事件担当)の陣内さん。彼を主人公にして、この小説をシリーズ化して欲しいものです。ドラマにしても面白いかも。「子供は一人だとチャイルド、でも複数だとチルドレンと別物になってしまう」という陣内さんの言葉は奥深い・・・。短編小説として、それぞれ楽しめつつも一冊を通して読むと陣内さんのキャラクターがより一層際立って愉快です。 | ||||
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テンポが良くておもしろかったです!いままで伊坂作品には苦手意識を感じていた私ですが、もうこの1冊で吹っ飛びました。「短編のふりした長編小説」とはうまくいったものです。連作短編とも違って、時間がいったり来たりする変わった構成なんですよ。そのおもしろい構成法もこの本のおもしろさに一役かってます。そして、陣内!!!陣内、大好きです。こんな人がまわりにいたら迷惑なのかもしれないけど、友達に一人くらいいてもいいかなーと思いました。とにかく彼のぶっ飛んだ言動・行動なしでこの作品は語れないような気がします。タイトル「チルドレン」の意味。これは意外に深いと思います。陣内は大嫌いだった父親を殴ったことによって、長年のモヤモヤから解放されひとつ大人になりました。また、武藤のところにやってくる少年たちも家族との関係を修復・変換することによってかわっていった。陣内はそんな少年たちの道しるべのような存在なのかもしれないです。 | ||||
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陣内いいですね~。おもしろくて笑わせてもらいました。小さな感動、かな。そういうのが寄り集まったって感じ。短編集のふりした長編小説、なるほど。たしかにそうです。その構成もまたおもしろい。ほかの小説も読んでみようと思います。 | ||||
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ミステリの仕掛けのある友情の物語です。常識からだいぶ外れた男性とその友人たちが、つらつらと日常を考え、不思議な出来事に巻き込まれ、また日常に戻っていくという話の連作です。非常に読みやすく、また、ゆがみのない文体で、心にすっととどきました。 | ||||
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これは、まるで青春小説のような趣きの作品だと感じました。陣内という際立ったキャラクターを中心に、時間が行きつ戻りつするところなんかは、伊坂さんがこれまで書いてきた作品に、よく見られる手法で、陣内自身が語りを請け負っているのではないのに、会話の多用で、ものすごくインパクトのある人物に仕上がっています。また、陣内を語る人が、入れ代わることによって、彼の過去も現在もみられるしくみになっています。ミステリー仕立ての「バンク」「チルドレン」「レトリーバー」では、伊坂さんらしい伏線が示されているのが楽しかったし、「イン」にまで、その伏線が続いていて、ああ、ここへ繋がるんだ~・・・と、2度びっくり。この、2編はまた、家裁調査官としての陣内の、子供への目線が著されたものと、陣内自身の、父親への拘りを解き放った出来事を並べることで、親とか家庭とかに否応なく、縛られて影響を受ける子供の立場を、表現していると思います。作中で陣内にも、そう語らせているところがあります。「チルドレンⅡ」と「イン」は、それぞれ、時間が現在と、「バンク」から1年後という設定ですが、後輩の武藤、「バンク」で知りあった永瀬、永瀬の彼女・優子、鴨居(もちらっと)などが登場して、彼らを取り巻く日々のことの中で、陣内を語るという趣向です。終わりの2編が普通の短編小説みたいです。「五つの奇跡」とオビにありますが、それぞれに配された伊坂さんの、読者への謎解きやテーマの提示、堪能させてもらいました。 | ||||
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主人公のメチャクチャぶりに、思わず「はぁ?」と声を出してしまいました。こんな人がいるときっと楽しいどろうなと思う反面。いたら本当に迷惑だなと思ったり。とにかく、爽快です。 | ||||
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短編集ですが登場人物やエピソードが共通しており、長編として楽しめる1作です。時制を上手く行き来して、「ああ、これがあれだったんだ!」と、後からニンマリさせてくれたりします。他の方も書いていたように、大きな感動というものは(私には)ありませんでした。でも主人公(?)の陣内の天然無頼の言動が予想を裏切り続け、最後までとても楽しく読めました。かつ、大いに笑えました。脇役たちのキャラも立っていて、実に爽快。ごちゃごちゃ考えることなく、スカッと楽しめる作品に仕上がっていると思います。そういう意味では、『陽気なギャング~』にテイストは近いかもしれません。現実離れしたストーリーではありますが、小説の中でくらい、こんなことが起こっても良いのではないでしょうか。 | ||||
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伊坂幸太郎は評価してるし、大好きな作品もあるこのチルドレンも好きな短編もあるが、一冊丸々となると評価が下がるこれは学生どまりの感動本です伊坂ファンになじられる覚悟で正直に言わせてもらう社会でホンマ揉まれてる人にはあまりにも子供だましです感動はない | ||||
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伊坂作品はすべて読んでいますが、どれもフツーのミステリーとは一線を画しているような気がします。引き込み方が巧みです!そして最後に必ずほろりときます。チルドレンも例外ではなく、ミステリー独特のダークさはあまりなく、どちらかといえば淡々とライトに物語は進んでいくのです。今この時代に生きる子供達と大人達、人間同士としての微妙な距離感が、つかず離れずのい~感じで書かれています。そしてまた読み終えて私は思うのです。もっとずーっと読み続けていたかったなあ....と。 | ||||
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伊坂氏の発想にはいつも驚きを感じます。内容については、先に書かれてる方がいらっしゃるので省略します。どうしても伝えたい事は、ラストでの陣内の行動が「あ~そうだったのか~」と、大笑いをしながらも切なく涙できると言う事です。伊坂氏の作品は笑いながら涙が出る。読後の爽快感は格別です。 | ||||
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ハードカバーの本を閉じる。思わず、ため息がでる。疲労でもなく、読破感でもない。まぎれもなく『爽快感』だ。陣内が爽やかなわけもなく、また5つの物語も比較的どこかに重いテーマを掲げているのにもかかわらず、マイナスイオンを補給されたかのような爽快感を感じるのは私だけだろうか?物語は陣内と接する人々によって語られていく。大学の同期、職場の後輩、ふとしたことから知り合いになった全盲の青年、と、その彼女。みな陣内に翻弄され、やっかみながらも彼の根拠のない行動言動にこれまた根拠なく感化されていくのだ。これらの物語から、私には陣内の人間像は見えない。でも見えてはいけない気も、する。だから皆、そんな彼の次の物語を期待してしまうんじゃないのかな? | ||||
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素晴らしいです。これは。こんなに素晴らしい小説に出会ったのは久しぶりです。一応短編集なのだけど、ひとつの長編のような感じです。全てのお話を通して出てくるのが、「陣内さん」というひと。この人がまたすばらしいんです。そして彼を取り巻く人々も素晴らしく素敵。伊坂さんのお話に出てくる登場人物はどれももう本当に魅力的なのですが、だけどこの「陣内さん」そんな伊坂幸太郎作品の中でも一番といっていいくらいに魅力的なひとです。そして読み終わったあとの爽快感はもう感動モノです。実際物語自体は涙してしまうような「感動」はないのだけれど、だけど違った意味で本当に感動しました。こんな素敵な小説に出会えたことは本当に幸せなことだなあと思います。 | ||||
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どれもこれも伊坂作品ははやっぱり最高です!!軽快なイングランド映画を見ているような台詞回しといい思わずニヤッと出来る世界観が今回もたまりません饗野や陣内見たいな奴はほんといいですね。こういう奴はいたまーにまれにいますけどこういう奴が世界を救うんではと思えてしまう伊坂作品を読めば、心が豊かになれますぜひどうぞ | ||||
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「チルドレン」には、伊坂幸太郎の面白さがぎゅっと詰まっています。特異なキャラクター、会話のリズミカルさ、泣けない感動など…。家裁調査官である陣内が語る言葉に、何度も心動かされます。それは感動であったり、苦笑であったり、尊敬であったり、呆れてものが言えなかったり。でも、そんな彼だからこそ、彼の周りの人や子どもたち、そして読者である私たちは、陣内に魅了されるのだと思う。けど、自分の身近に彼がいたら、すごく振り回されそう(笑)楽しそうでもあるけど。 | ||||
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