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(短編集)
チルドレン
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チルドレンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全237件 161~180 9/12ページ
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本屋で平積みになっているのを見て、その表紙の可愛さに思わず手に取った。 手にすんなり馴染む柔らかな手触りの表紙と、「活字離れした大人達へ」と書かれた帯にますます興味を持った。 購入を悩んでページをぱらっと捲って読んでみると、登場人物のあまりに魅力的な性格に、本屋の中だと言うのにも関わらず笑いそうになった。そして、帯に書かれていた謳い文句に納得した。 五つの短編からなる連作短編集で、これなら空いた時間に気軽に読める。文体も堅苦しくなくて読みやすく、登場人物の性格やその発言も含め、まさに今時の小説だと思った。 全ての短編を通して出てくる陣内という男の奇抜さ、そして、憧れさえ感じる強い独特な正義感。色々な物にがんじがらめになった現代の大人達には言えないことを、躊躇なくズバッと言ってのける、その子供のように真っ直ぐな強い意志。 しかし、こういった正義感を持っているからといって、決して真面目ないい奴という訳ではないのが、陣内という男の面白い所なのだ。些細な事で向きになり、屁理屈にしか聞こえないことを馬鹿みたいに一生懸命しゃべる。そして、信じられない程に自己中だ。 彼の周りの登場人物達は、そんな彼に呆れながらも何故か憎めないでいる。 この陣内という男は、何か私の欲しいものを持っているのだ。彼の周りにいる登場人物達も、私と同じ事を感じているのだろう。自分には無い、もしくは、いらないと思って捨てた大事なもの。 それは、今の大人達にも必要な、何かだ。一体それが何なのかは実際に読んでみて感じてほしい。 読み終わった後は、きっと爽やかな気分で、自分も頑張ろう、と思えるだろう。陣内という少し眩しくもうるさい男を、ほんの少し自分の中に取り込んで。 | ||||
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短編でありながら、長編である構成、3者に割り当てられたタイプ別も確立されていて面白いです。陣内の性格は読むとこんな人クラスに1人はいたよねと思わせるが、一方で話の中で面白さをつくる役目として機能している。 案の定、陣内がストーリーを語ることがない。(ありえない。話が脱線するだろうから) また、伊坂幸太郎もこの先読んでみたい(次はどんな)みたいな、大変興味ぶかい作者である。登場人物は作者んび近い年齢感覚であり、少し人生を過ぎ去ったような感じでありながら、まだまだみたいな感じが大変いい印象を受けます。 他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂作品を読むのが5作目ですが 一番笑ったのがコレですね。 陣内さんみたいな人が近くにいれば たぶん自分はずーと振り回されちゃうだろうと思います。 うん 絶対楽しいもん | ||||
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ユーモアがちりばめられていて、めちゃおもしろかったです。 登場人物が個性的なのと、強盗事件や誘拐事件が起きるのに、なかなかシリアスでにはならない。 短編集だけど陣内を中心に全話繋がっていて、すらすらと読めるのにしっかり濃縮されていて読み応えがありました♪ 陣内は「俺と一緒に世界が時間を止めた」と言っちゃうくらい、型破りで自己中で破天荒だけどなぜか憎めない不思議な人。それが、面白いし魅力的で、時々爽快で。最初は鼻持ちならない感じもしたけど、読んでる内に好きになりました。 読んだ後に気持ちがほっこりして、また読み返したくなりました☆ | ||||
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おもしろかった。他の作品とのつながりも、他のレビュアーさんのレビューを見て、いまさらながら、気づきました!伊坂作品は「アヒルと鴨のコインロッカー」しか購入していませんが、購入してみようと思います。 各話に一応、オチはつけてあるので一話ずつ読んでも楽しいですが、陣内のおもしろさで、一気に読んでしまいました。 ただ、一つ不満を言うなら、最後にもっと、サプライズがあると思っていたので少し、肩透かしでした・・・。最後に全て、繋がることは繋がりますが・・・。 | ||||
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日常生活のなかで起こる非日常な奇跡。 いたるところに伏線があって、それがいつ炸裂するのかが楽しみで、読みすすめてしまう。 | ||||
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この作品を読み終えると、陣内の音楽がぼんやりと頭に浮かんでくる。聴いたこともないし、この先聴くこともないのにだ。その感覚はおそらく盲目の永瀬が他の感覚を研ぎ澄ませて視界を捉えようとすることに似ている。陣内は何者だという疑問を持つ読者は物語の流れの中に立ち、感覚を研ぎ澄ませて陣内の姿を捉えようとするのだろう。掴んだヒントは重なり、陣内の奏でる曲が聴こえる錯覚を起こす。その感覚はまるで自分が永瀬になったみたいだ。そんなのは傲慢だろうか?でも、ほんの少しでもそれを体感できたのは新鮮だった。 | ||||
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子供だって「いい人」は見分ける事はできる。大人の方が変な理性なんかが働いて、 「常識」って枠に縛られたりしたり。 「陣内」はかなりの「子供大人」に近い。 直感を地でいく家裁。でも「ハート」がある人。 家裁に呼ばれて両親不在のため、泥棒を連れて来た少年。 少年は泥棒とは言わない。最初は「言えなかった」かもしれないが、子供の直感。 「悪い人じゃない」 「かっこいい大人がいれば、子供はグレない」 学校でも変に賢い先生より、いっしょにムキになって競争する先生の方が人気があったなー なんて、自分が子供の時に好きだった大人を思い出させてくれました。 自分を含めて「変に大人になりすぎた」感は本当は子供には不可思議なのかもしれない。 どこかで思っている「大人のかっこよさ」を感じました。 自分が子供にも大人にもなれる1冊です | ||||
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「陣内」というひとりの男をそれぞれの違う人間の目から捉えた短編集である。 それぞれがそれぞれの面白さを持っており、読んでいて飽きない。 また「陣内」という男の描写も、それぞれの視点から捉えられているので面白い。 私たちは、生まれてから死ぬまで幾人の人間と関わって生きていくのだろうか? その未知数の人間たちにとって、自分はどんな風に思われるのだろうか? この本は、日常生活を描きつつ、彼と彼を取り巻く人間たちの物語でもある。 話としては、どれをとっても秀作だ。 ちょっぴり楽しくてちょっぴりミステリアス、だけど楽しい・・・ そんな気持ちを同時に味わうことができてお得な気分になれる。 まだの人には、ぜひオススメしたい1冊です。 | ||||
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「バンク」閉店間際の銀行で、強盗に人質に採られる大学生の武藤と陣内。同じく人質となってしまった盲目の学生 永瀬。はたして、人質は無事に解放されるのかといった、手に汗握る展開にはなりません。 「チルドレン」家裁調査官になった武藤が、半年前に担当していた万引きで捕まった少年が、誘拐されていた。当時、面接に付き添った父親は、飲食チェーンの社長にもかかわらずジャージ姿で現れて・・・。 「レトリーバー」仙台駅前の時間が止まっている不可解な現象 他2編 時代は前後し、脈略はなさそうなのに、ちゃんとシンクロさせる手法は、お手の物といった感じですね。 それにしても、陣内は面白い!近くに居たら友達にはならないだろうけど! | ||||
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5編の短編からなる物語ですが、各章に陣内という主人公が出てきます。 一見ハチャメチャで破天荒な男ですが、逆を言えば、どんな人間にでも、分け隔てなく相手をすることが出来るとても魅力的な男だと思いました。 自分も陣内のようにどんな向かい風にもぶれない精神を身につけたいと思いました。 みなさんもぜひご一読を! | ||||
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とにかくキャラクターの魅力で読ませてしまう話。矛盾してる様でたまに核心をついてたり、自己中な様で実は一番平等に物事を考えられる男・陣内という愛すべき捻くれ者にまつわる短篇をあらゆる時系列に散りばめて繋がりを持たせる、伊坂氏お得意の手法を用いた作品。書いてある話はなんてことないのに、この陣内のお陰でなかなか楽しい読み心地。軽く笑えて、元気になれる、まさにビタミンの様な小作品。肩の力を抜きたいとき、疲れた時は迷わずコレだね!!なーんも深く考えずにスラスラ読めるし、なんだかコチコチの純文学やら壮大な思想を掲げた名作やら毒だらけの刺激的な読書の合間にこういうの読むと物凄く癒される。このシンプルさがいいね。あと、個人的にスゴク好きなカポーティの「夢を売る女」(原題:Master Misery)という短篇からの引用があって、それを読んだ時はかなり嬉しかった。いいセンスしてるやん!さすが陣内!と思わずツッコミました。笑。 | ||||
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と、思った。 陣内の存在が。 若気の至りとはいえ、周囲の見えないやつめ! 空気を読め! と。 しかし、2本目の作品に出てくる陣内は、 同一人物でありながら、印象が違う。 いや、中身が変わっているわけではなく、 むしろ何にも変わってなかったんだろうな〜と思う。 1本目の作品では、陣内よりも鴨居や永瀬の存在を際立たせておいて、 実は全編の軸になっているのは陣内!という手法に やられた!!!!!と思った。 そして最後は何故か陣内を人間的に好きになっていて、 またしてもやられた!!!!という感じがする。 | ||||
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いたら面白いだろうなと思う主人公「陣内」と彼に振り回される人たちを描いた連作短編集.各短編ともちょっとしたミステリーが散りばめられていて(というよりは陣内が必要以上に日常を非日常に変えてしまっているのかもしれないが)内容は極めて面白いものとなっている. 楽しんではいおしまい、と言うような時間つぶしの本というレベルの作品ではない.そんなレベルは遥かに凌駕している.続編を期待したい. | ||||
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どうぞ。「活字離れにすすめる一冊」とオビにうたっているだけ あって、文字も大きく、1編の長さがちょうどよくて、スラスラ 読めます。伊坂幸太郎さんというのは、本当に手練ですね。 主人公の陣内、憎めないいいヤツ。 こんな人、実際にいたらなあ、と思いつつ、満員電車の車内を 見渡してしまうのでした。 | ||||
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日々成長がある、そんな生活はみな違っていて 同類的友達とがひきあいながら進んでゆく。 ちょっとしたきっかけが、ちいさな謎をつくり またちょっとしたことが物語をおおきくしてゆくきひきつけられる。 大人が読むとなーんだのようだが、少年の心の動き 周りの状況がつぎの短編へとみちびく。 たいへんにシンプルであり読みやすいが、なかに ある主のジグソーパズルのようでもあり 読後はさわやかだ。 一読推薦します。 | ||||
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同じ世界の短編集 伊坂幸太郎の場合、小説を越えて同じ世界観なのだけれど。 面白い。 この著者の描く変人はいつも魅力的。 武藤さんの裏拳はツボだった。 頭の中で、スローで綺麗に再生された(笑) | ||||
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『日常の謎』的な作品5本が収められた連作短編集です. 中心となる人物の言動や性格,やや気取った雰囲気など, 登場人物や世界観がほかのそれらより丁寧に描かれていて, ただの『日常の謎』でおわっていないのが楽しいところです. また,連作なのですが順に繋がっているのではなく, それぞれの作品の時間が前後しているのが特徴的です. とはいうものの,繋がりをややこしく感じることはなく, 読んでいるうちに自然と気づき「ニヤリ」とさせられます. ほかにも,全編をとおして絡んでくる父と子の関係や, 盲目の成年をめぐる少しチクリとさせられるやり取りと, 楽しいだけではない物語としての読みごたえもじゅうぶん. 短編ということもあって読みやすく,おすすめの1冊です. | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品はこれが2冊目でした。 まるで映画やドラマを見ているかのようにサラリと読めてしまいますが、 かっこいい台詞が所々にちりばめられているので、 少しでも自分に染みこむようにと何度も読み返したくなります(笑)。 少年問題や家裁調査官という仕事に興味のある方にも おすすめなのではないでしょうか? | ||||
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最近活字離れをしていたのでリハビリとして手に取った一冊。 大変読みやすく、すんなりと一冊読み終えました。 何も気負う事なく楽しく時には深く、充実した時間が持てたと思います。 が、全編に共通して出てくる「陣内」君。確かに魅力的な人物ではありますが どうしても、過去に色んな作家さんが書かれた様々な作品の『珍妙な人物像』 を寄せ集めて作ったような、どこかで見た性格設定だなぁ…と言う感じが 拭い切れませんでした。 だからと言ってこの作品が気に入らなかったわけではなく、大変おもしろく 読ませて頂いたわけなんですが。 疲れている時や、ちょっと元気になりたい時さっと手に取るにはいい本だと思います。 | ||||
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