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テロ
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テロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この作品においては「緊急避難的措置」は最高裁によって否定されており 被告人コッホは「法的には有罪」が確定しています。 後は陪審員(読者?)がそれを踏まえた上でどう判断するか?と言う問いかけでもあります。 ただどういう意図なのかコッホにかなり有利な状況であり 彼を有罪とするのはそれこそ「法的にはアウト」の一事しかありません。 そしてそれすら陪審員の胸先三寸でもどうとでもなる以上、思考実験としてはお粗末です。 もう少しコッホに不利な状況設定にして読者が頭を悩ますような状態ならいいのですが 作中で問われる是非は「法か理か」と言う情の入り込む余地もないシロモノです。 法が絶対でも完璧でもないことを承知の上であえて「法に沿い有罪」とは なかなかしにくいものです。 それこそただの思考停止でしかないですからね。 思考実験としては作中で引用された「列車事故(予定)」の亜種バージョンの方が はるかに気が利いていますし作中で水を向けられたコッホも口ごもっています。 もう少し悩めるような設定でないこと、あと分量が少ない上に全体的に淡泊なのが惜しいところ。 あっという間に読み終え、自分の中で無罪として終わりました。 正直値段分ほどの価値は見出せません。 蛇足ですがあとがきにあった「風刺画(と言う体裁あれば)なら何してもオッケー」と言う 向こうの感覚とは半永久的にわかり合えないと思いました。 こういう感覚がまかり通ってる以上いつまで経ってもテロはなくならないし「我々も」彼らと仲良くも出来ませんね。 そのクチで言論弾圧と思想統制がまかり通ってると言うこのアンバランスさが非常に気持ち悪いです。 よくこれで彼らの中で矛盾が起きないものだと感心しますね。 | ||||
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