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(短編集)
終末のフール
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終末のフールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 41~60 3/11ページ
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この作品は短編連作の形で構成されています。 終末を前に繰り広げられる魅力的なキャラクター達の日常は、どこか浮遊感のあるような気持ちにもさせられ、また少しの幸福感のようなものも感じます。 短編ごとの繋がりや伏線も見事。 魅力的な作品です。 | ||||
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2007年本屋大賞4位だったので期待して購入しました。伊坂幸太郎らしいリズムだが、短編で読み応えが今一つと感じた。 | ||||
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いくつかの短編で構成されている終末のフールですが、ストーリーとキャラクターがとても魅力的です。 伏線、というか前の短編から設定を持ってきたりするのも上手で、思わずやるな~~と思ってしまいました。 ただ、伊坂幸太郎の作品全般に言えることかもしれませんが、動きが大きいわけではないので、読む人によっては退屈を覚えるかもしれないです。 | ||||
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伊坂幸太郎、良くも悪くもマンネリ作家ってことじゃないでしょうか?(すでに悪口) 10年ぶりのラーメン店の味に、「あの時の味だ・・・!」とか、ずーっと一緒なことを評価する人にとっては良い、同じものを繰り返し見せられることが苦痛な人にとっては良くない、かなー。 世界が滅亡する、という背景だけでどこかに張り詰めたものを感じさせて、それだけで読ませようと・・・⇒まさか、それだけで?いやいやそれはないでしょ・・・⇒それだけでしたorz てこと、でいいですか?(ウザ) 「役に立ちませんでした」ポチ。 | ||||
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地球滅亡まで残り3年の世界における、それぞれの主人公の思いや行動を描いた作品。 もともと雑誌に連載されていたものを収録していたため、連作短編集のようになっている。 実際、作品同士うっすらつながっている。キャラクターとか出来事など。世界観は統一されている。 面白さよりも珍しさのほうが勝っている気がした。 ラッシュライフのように結末が収束するのかと思いきや、そうでもないし、かといって首折り男の協奏曲のようにバラバラの寄せ集めというわけでもない。 不思議というか、違和感というか、伊坂幸太郎作品を読んでいるような感じはしなかった。 一話がおよそ40ページで統一されているので、とても読みやすい。テンポも速いので、中だるみしない。 もう少し加筆して一話あたり60ページくらいにしていれば、もっと読み応えのある作品になったのではないかと思う。 個人的には好きな作品ではあるが、伊坂幸太郎作品として読むのであれば、いまいちかもしれない。 最後の一文に隕石が落ちたのか、落ちなかったのか、そのあたりだけでも記載してもらえればと思った。 | ||||
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生きることが、どういうことか・ よくわかった。 いい話です。 隕石落ちてこないかなーー(゚д゚)! | ||||
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楽しく読めたが、解説はちょっと鼻についた。 伊坂さんの小説にはすでに安定感がある。 良質のエンタメを活字に求めているなら一読するのもいいだろう。 | ||||
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連作短編集である。いくつかピックアップしてみると・・・ ・ 週末のフール あるマンションに住んでいる夫婦。どうやら、人類はあと3年しか存在できないらしい。娘の康子は優秀で自慢の子だったが、その兄の和也はあまり出来が良くなくて、ある時、「私」は康子に対して和也のことを「失敗作」だと言ってしまった。和也もそれを聞いている。和也は自殺し、康子は家を出て行った。その康子が今日、帰ってくるのだ。果たして康子は、「私」を許してくれるのか・・・? ・ 太陽のシール 世界が3年後に滅亡する。主人公は優柔不断な富士夫。子供ができて、妻に産ませるかどうかを妻と共に悩んでいる。富士夫は迷い続け、友人たちとサッカーをしていた時に、妻に出産させるかどうかの決断をする。念のため、妻の美咲は別の産婦人科に行き、そこで意外な事実を知る・・・ ・ 冬眠のガール 人類滅亡まであと3年。家族を亡くし、ひとり残された若い女性が、4年かけて父親が残した二千数百冊の本を読了した。そして友人と会ったあとで、彼氏を見つけようと思い、行動していく。そしてラストは、続きが気になるような終わりかたになる。 短編集ではあるのだが、8つ全ての物語はつながっている。同じ町内で、人類滅亡の3年前という設定なので、前の短編で出てきた人物について後の短編で触れられていたり、ちょい役で出てきた人物が後の短編で主役になっていたりするのだ。もうすぐ人生の終わりを迎える人々の人間模様。自分だったらどうするだろうか、などと考える。そんな状況の人々をうまく連携させながら描いた著者の筆力に感心した。 | ||||
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小惑星が地球に衝突するという時に、ニンゲンは脆く 危うい存在となった。 肉親を失いながらも 懸命に生きていこうとするヒルズタウンの 人々が 最後は ロンドを踊るような 不思議な感覚に襲われた。この物語のテーマは 許す ということだった。 陽気なギャングの中で、伊坂幸太郎は 『この世の中で 一番贅沢な娯楽は 誰かを許すことだ』という。 それを 物語にしたのが 終末のフール だった。 馬鹿が口癖の父親を 絶縁していた娘 康子が 許す。から始まる。 優柔不断な自分を許す、太陽のシール。 両親を恨まない(ということは 許す)と言って 自分の足で歩き恋人を見つけようとする冬眠ガール。 妹をマスコミの陰湿な攻撃で 失った兄弟がアナウンサーに復讐しようとするが・・・それを許す兄弟。 天体のヨールは 天体オタクの友人が 自分の妻を殺されたのを 復讐し 死のうとするが・・・ そういう自分を許す。 演劇に打ち込んでも 才能なく 郷里に戻ったけど、両親は 何事もないような感じで 許した。 それを 一番許せなかったのは 自分だが、疑似家族を つくって みんなで仲良く生きようとする。 自殺しようと思った息子を山を登らないでどうする といった 変な父親をうけいれて 許す…息子。 許すとは 勇気のいることで、そのことで どれだけの生きる意欲がわくのだろうか それをこの物語は 丁寧に教えてくれた。 やぁ。いいぞ。伊坂幸太郎 | ||||
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取りあえず評価が高いので購入してみたのですが、今までの日本の小説の系譜からすると珍しい文体のような気がします。観念的に練りあげて文章を構築したり、感覚を磨いて鮮烈な描写をしたりというような感じではなく、むしろこのような表現で小説を作ったりしていいのかな~?と思えるくらい日常的な感じというか… 上手く言えないんですけど、例えば大切な人に話す時や大事なプレゼンとかあって何とか印象を上げたい!という時にイロイロ考えて結局、これじゃー駄目だ!と胸に押し込めるような、人が誰しもどこかに抱えているモヤモヤした生活感覚みたいなのをすくい上げている手応えを読んでいて覚えました。 雑誌かなんかでカフェとかで原稿を書いたりする、という記事を読んだ記憶があるのですが、そのような創作スタイルも関係しているのかもしれませんね…街の雑多な感覚をそのままダイレクトに拾ってくるような感性のような…?僕は少し好みが合わなかったので、読んでみて文体が肌に合うとおススメかも | ||||
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たまたま書店で見かけてなんとなく買ったのをきっかけに 今では伊坂幸太郎さんの大ファンになりました。 世界がもうすぐ終わる時、世界はどうなるのか、 仙台のとあるマンションが舞台の中心となります。 この本の中でもとりわけ好きだった言葉は、 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか? あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」です。 これを見て、自分自身の生活態度や、 目標への取り組み方をすごく考えさせられました。 いつ死ぬかなんて誰も分かりません。別の作品の死神の浮力では 「「人間は、その日を摘むこと、日々を楽しむことしかできないんだ。 というよりも、それしかないんだよ。なぜなら」なぜなら、人間はいつか死ぬからだ」 このようなやり取りがあります。 色々な考え方がありますが、やはり後者のように達観するのでなく 前者のように必死に毎日を生きてみたいと強く感じました。 伊坂幸太郎さんの本の特徴は、 読んでいてくすっと笑ってしまったり、知らないうちに感涙していたり、 憤りを感じたり、穏やかな気持になったり、独特の不思議な魅力があります。 100ページに一言はお気に入りの言葉が出てくるので、 なんとなくいつもメモを取って眺めています。 伊坂さんの作品の中でも、私のお気に入りの作品の一つです。ぜひみなさんも読んでみてください。 | ||||
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隕石墜落により人類滅亡まで残り数年となった舞台で生きる人たちの短編集。 こう書くとSF然とした壮大な舞台設定ですが、あらすじを読めばわかる通り一通りの騒動を終えて小康状態に入っている時の物語ですので、死を控えて極限状態に陥った人々の生死をかけたハラハラストーリーを期待している人は間違っても手に取ってはいけません。 絶望感溢れる状況のわりには全体的に明るく、緩く、前向きに生きる人たちの話ばかりです。中には悲惨な経験をした登場人物も出てきますが、そういった鬱々とした部分の描写はものすごくあっさりしているので、読んでいてあまり落ち込むことはないでしょう。 緩くあっけらかんとしているのに、不意に本質を突いてくるような作風はいつもの伊坂さんといった感じなのですが、今回はやや設定負けしてるような印象があり少し残念でした。 人類滅亡まであと数年しかないのにけっこう真面目に働いてる人が多く、警察もいるしガスや水道も普通に使える、食料の流通も確保されており金銭のやり取りも問題なし。設定のわりにあまり世紀末感がないというか、これなら別にこの設定じゃなくてもこの話は書けたのでは?と思ってしまうほど世界は平和なのです。 終末が近くなった世界でここまで平和に通常通りに暮らせる理由も「みんな疲れたから」以上の説明は取り立ててされず、もう少し社会的な面の補足が欲しかったのが正直なところなので全体的に薄い印象が拭えない。 良くも悪くも平坦なままストーリーは進み、特に起伏もなく終わるため、展開にメリハリがないとつまらないという人は本作は向いてないので避けましょう。 ただやはり読んだあとに前向きに生きてみようかなという気分にさせられる読後感の良さはさすがです。人と人との繋がりがあたたかい。差し引きゼロで☆3。 | ||||
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背景の設定がとんでもないにもかかわらず、なぜか不思議なリアリティを感じる。 面白くて通勤電車を乗り過ごしそうになりました。 | ||||
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批判を避けるためにラストを濁したとしか思えない。 やはり隕石が落ちたかは重大なことだ。 | ||||
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設定が雑。滅亡寸前で荒廃した設定なはずなのにインフラが通常と同じであったり、世界危機なのに通常と同じ社会が成り立っている。 もし日常に隕石落ちてきたらという設定がなければ、目をとおす価値なし。 とりあえず原稿を埋めないといけないから、薄い内容に突飛な設定をつけて書いた話じゃないのかな。詰めが甘い箇所が多過ぎるので、手抜き?と思えた作品。 | ||||
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まだまだ全作品を読み終えてはいませんが、それでもかなりの作品を読み終えております。その中でナンバーワンが、この作品。読みやすいし、情景もすなおに想像出来ました。ドラマにしたらおもしろいなぁ、とも思いました。で、漫画ならあるよ、と聞き、早速調べて購入しました。思ってた以上にハードな内容でしたが、それでも中々の出来栄え。満足でした。自分としては、ほのぼの系のタッチで表現できたらなぁ、と思うのですがね。 | ||||
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エイプリルのフールって訳じゃなかった。 題名から、こりゃ最終的にフールにかけて落ちがあるぞ、 って思いながら読み進めていったが、最後まで 落ちなかった・・・。 ってことは惑星が落ちてくるんだろう。 そこまでは描かれてはいないが。 命を題材にして書かれたであろうこの小説は、 個人的には息苦しく感じてしまったが、読む者にとっては じたばたしてでも生きてゆけ!と作者から励まされたことと思う。 でも、最後はフールであってほしかったなぁ。 | ||||
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憂鬱というか、鬱屈というかのオブラートに包まれた軽快さ。これを好きと見るか嫌いと見るかは好み次第。 個人的には良くもなく悪くもなく、とりあえず読んどきました。という感じです。 | ||||
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既にレビューされているように、「諦めない」「許す」「どんな形でも生きる」などなど、読み手次第でいろいろなメッセージを読み取ることの出来る作品です。 この世界は3年後の破滅が約束されていて、全ての人は自分が生きた証を残すことすら出来ません。 人間はいつか死ぬし、それはひょっとすると明日かも知れない。 だから今を大切に生きて小さなことでも良いから足跡を残そう、次の世代にバトンを渡そう、これまで多くの作品で取り上げられ陳腐化すらしているその手の「人生教育的指導」が絶望的なまでに無意味である世界。 この作品を読むと、生きると言う事は実はそんなに大仰な話ではなく、ただ「日常」を積み重ねてゆくだけの事なのだなと感じさせられます。 何かを成し遂げる必要も無い。誰か運命の相手と結ばれる必要も無い。 自分に与えられた時間、手の届く範囲で、出来ることだけをやって行けば、それは立派な「生」である、と言うのは、ある意味でアンチ・ヒロイズムとも言えます。 生きることの意味を難しく語る作品が多い中で、自分が滅びるその朝ですら、いつも通りに起きてトーストをかじりながらテレビか新聞を見て掃除でもして・・・。 伊坂さんが「それでいいんですよ」と伝えたかったのだとすれば、それは「平凡」に対する無条件の愛でもあり、カッコ良く無い存在も無条件に受け入れる温かさと言えるのではないかと思いました。 こと、村上春樹を語る延長線上で名前を聞くことの多い作者ですが、確かにワンセンテンスが短いこと、読者に考えることを要求する場面で非常にかけ離れた些細な描写を暗喩のように挟む事、など、文章作法上の共通点はいくつかあります。 しかしそれはあくまでテクニックの類似性でしかなく、登場する人物達に向ける視線は遥かに優しく寄り添うようなスタイルの作家であり、その事によって安心できる人もいれば、逆にそれを軟弱と感じる人もいるでしょう。 その「柔らかさ」ゆえに、文学よりもエンターテイメントに近い味わいの作品となっているのだと思います。 ★1つのマイナスは、他の方も指摘されていますが連作のタイトルに仕掛けられたギミック(語呂合わせ)が消化不良で、少々無理筋であると感じざるを得なかった点です。 | ||||
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のですが、本の装丁が綺麗でした!! 硬い本に水色の文字が綺麗だな〜と 思いました!! 伊坂さんの本て装丁が素敵!! | ||||
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