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(短編集)
終末のフール
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終末のフールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 21~40 2/11ページ
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iPhoneでは「この商品はこの端末と互換性がありません。」と表示されダウンロード出来ません。 | ||||
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本誌の内容以前に、他の方も記載の通りAppleのKindleアプリでは閲覧ができません。早急な改善を望みます。 | ||||
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期待通り最高です! | ||||
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『砂漠』や『重力ピエロ』の後に読むと、伊坂作品のなかでも異色な作品に見えると思う。突飛な性格のキャラはいないし、ストーリー展開もスタンダード一色。 従来の伊坂幸太郎さん節を楽しむより、素直なオムニバス短編集として味わうのが最も良いだろう。 「8年後に世界が滅ぶ」と知らされてから3年後の世界を舞台とした短編集。この段階でなかなか引き込んでくる設定なのだが、中身を見てみるとさらに深みにハマっていく。 詳しいストーリー解説はさておくとして、概説を一つ。 全体的なムードは共通していて、「明るいが、むなしい」という雰囲気が一貫して漂っている。作中の登場人物はほとんどが世界の滅亡を甘んじて受け入れていて、良く言えば大人びている。悪く言えば、枯れている。 その枯れ具合が絶妙なスパイスとなり、日常生活に思い思いの色を重ねてくれる。この雰囲気こそ、引き込まれる最大の要因であろう。 ……レビューを書いているうちに気づいたが、良さを伝えるのがなかなか難しい作品だ。五段階で評価が分かれているのもうなずける。 しかし一編およそ50ページ、読みやすさは疑いようもない。一度手に取って、なんとも言えない良さを体感してみてはいかがだろう。 | ||||
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もしも小惑星が地球に衝突したら。。。 もしかしてあるかもしれない終末の社会が描かれてます。 どう死ぬかよりも、今を逞しく生きるべきと思える一冊です。 | ||||
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伊坂幸太郎の小説を読むのは数年ぶり、高校の朝読書以来か。ゴールデンスランバーとか、死神の精度とか読んだ覚えがある。死神の精度は、同じ世界の話で短編がつながるみたいな構成で、この小説も数年後に終わりが訪れる仙台の街の物語で、読んだことあるような、そんな錯覚に襲われた。 伊坂さんの小説って、なんか伊坂さんが伝えたい、想っていることと、言葉遊びを物語にうまく取り入れていて、書いていて楽しいだろうなぁと思った。章ごとの題名も、ハライチじゃないけど、韻を踏んでる。(というかこの小説はハライチが出てくる前か?)それでも天体のヨールはちょっと無理あるとは思うが笑 朝井リョウのあとに伊坂幸太郎を読むと、ウラがあんまりないので、きっと伊坂さんは良いひとなんだろうな、と思う。でも、読んで面白いのは朝井リョウの方だったりする。朝井リョウを読み続けるのはしんどいから、伊坂でサンドイッチしたのは正解であった。 以下小説の感想など。 私たちは、どうしても先のこと、遠い未来のことを考えて今を犠牲にしがちである。 いい大学に入るために小学校のうちから勉強漬けになっていたり、就職してすぐに、老後の年金の積み立てを始めたり、といった具合である。それは決して悪いことではない。でもどこか違和感を感じてしまう。 しかし、数年後に世界が終わるとしたら?いつかっていつだ?明日死ぬとして、生き方は変わるんですか?あなたの生き方は、あとどのくらい生きるつもりの生き方なんですか? そんな質問を、読者に問いかける。毎日、明日死ぬつもりで生きていたらそれはそれでしんどいが、いつかの先のために今を犠牲にするのも違うんじゃないかなと思う。明日死ぬとして、今やりたいことは何か?そんなことを考えてみるのも、自分が進みたい方向を見つける一つの方法なんじゃないかなと思った。 | ||||
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伊原幸太郎さんが地球に小惑星が衝突し滅亡する運命を予告された三年前の今を生きる人々の気持ちの持ち様、心の在り様を描いた人生物語8編の連作短編集。本書はSFパニック小説みたいに小惑星の軌道を変えて人類滅亡を回避するといった物語ではなく衝突はほぼ不可避の事実として描かれますが、でも必ずしも100%決定的ではなく僅かに覆る可能性も残していますから著者の死神シリーズより若干は希望の余地がありますね。伊坂さんは悲しみや恐怖心の中にもとぼけた冗談や笑いを織り交ぜて冷静な自分である事の大切さを説かれているのでしょうね。 伊坂さんは芯の部分ではごく真面目ではあってもそれをやたら深刻調にしたり教訓的にしたりせずにさらりと軽快に描かれる所が人気の秘密なのだと思いますね。そういえば伊坂さんのキャラにはプライドの高い人間はまずいなくて気さくな一般人か飛び切りの変わり者が多いですね。そして8編全てに過去に何らかの事情で亡くなった方が出て来ますが幸いに生き残った人々は少なくとも3年後まではどうにか頑張れそうな運命が暗示されていますね。但し「天体のヨール」の主人公は不吉なラストですが私は再び冒頭に戻ってぐるぐる回る話であれと願いますね。 | ||||
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どうなんだろう。 もし、自分が終末を知らされたら。 私は、むしろ、ホッとする。 もちろん、その時が来たら醜くアタフタはするでしょうけど。皆んなで、同時に死ねることに喜びすら感じるかも。変かなぁ。 あー、もう、頑張らなくてもいいんだ。気を遣わなくてもいいんだ。無理しなくてもいいんだってね。私は、私にとって生きることは、苦しいとは言わないまでも、楽なことではないから。もうすぐ不惑の歳を迎えるというのに、この世の中にちっとも慣れないからさ。 だからって、自ら命を絶つのもちょっと違うと思うし。渡部の父みたいな、使命感とか義務感とか、そういう強いものは無いけど、そこに山があるから登る、というのはすごく感覚的にわかる。毎日、右足を出したから、左足を踏み出す。その繰り返し。私は生きているというより、良い意味でも悪い意味でも無く、ただただ生かされていると感じる。こんなこと言うと、ホリエモンとか、あー言う人たちに、もっと能動的になれ。多動力だ、とか何とか、批判されそうだけど、そう言う生き方、無理なんだもん。あ、話逸れたけど。 死への恐怖って、何だかんだ、「ひとりで死ぬのが嫌だ」「どんな死に方するかわからないから怖い」のこの二つの要素か八割がた占めるんじゃないかって思うのね。だから、小惑星が衝突します、皆んな8年後に死にますって言われたら、私みたいに清々しい気持ちになる人だって一定数いると思うのだけれど、この小説には登場しなかったな。 私は、むしろ、世界が終わるテイでいたのに、終わらなかったその後の世の中が怖い。怖すぎる。 8年もの長い間、教育も労働もストップして、略奪や殺人で、血を覚えてしまった(?)人間どもが秩序立って、大人しく元の生活に戻るとはおもえないからね。 | ||||
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終末世界が確定した後の、沈静化した世界を描く小説。 読んだ後には、自分の終末を想起しました。 | ||||
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本書で最も心に響いたセリフがある。 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 これは自身を振り返り、ズシリと重い言葉だ。 まさか自分が明日死ぬと思って生きている人は数少ないだろう。 じゃあ明日死ぬとわかったら今何をする? 死ぬ前にしておくことが決まったとして、明日死なないとしたら、じゃあそれはいつする? 結局したいことをしないまま死んでしまうのではないのか? そこで思った。 何十年といった単位ではなく、たとえば10年後というある程度リアルに想像できる単位の期間で自分が死ぬと仮定して、そこを目指して今の生き方を想定する。 これが今の私の生き方だ。 と人に聞かれたら答えよう、と本書を読んで思った。 私は本書、結構好きだ。 | ||||
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初めて読んだときは、2011年3月。 東日本大震災が、生きることの確かさを揺るがしていた。 東京の日常に、テレビの映像や節電といった形で、非日常が混ざり混んでいた。 小説の舞台は、終末を告げられパニック状態となり、その後、小康状態を取り戻した世界。 そこには日常でありながら、そこはかとない非日常が漂う。 小説の日常と非日常が、現実の日常と非日常と、渾然一体となり、 私の生活を揺るがしていたのを良く覚えている。 私の生活が決して日常のみで構成されているのではなく、 非日常がそこかしこに忍んでいることを思い出したい時に、読む一冊。 | ||||
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小惑星が8年後に地球と激突し、人類が滅亡します。 そうした極限状態の時に、どういう思考、行動を持つか、章ごとに視点を変えながら書いてます。 私はキックボクサーの章が好きです。地球滅亡が近づき、周りが慌てふためく中、淡々と日々のロードワークを続けるようなボクサーが「明日死ぬとしたら生き方が変わるのですか?」と問いかけます。日々を惰性で生きてしまう人には無縁の考え方のように感じました。 極限状態に陥ったとき、自分はどう考え、動くだろうか?考えちゃいますね。 | ||||
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レビューアーの皆さんが既に述べられているので粗筋は省きます。3番目の作品までは何とか読み続けましたが、ストー リーが単調で途中で飽きてしまいました。人類滅亡テーマもそれに対する人間の対応の仕方も心象風景もあらゆるパター ンは既に語りつくされており、既視感に溢れ新鮮味が不足。本屋大賞などで常に上位入賞されている著者の作品は相当面 白いのだろうと期待し、5冊ほどまとめ買いしましたが残りどうしようか?と迷っています。 | ||||
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地球に惑星がぶつかり、あと3年でこの世が終わる、ということがわかった時、あなたは何をしますか? この本はそんな現実に直面した人たちの8つの物語です。 ミステリーとは違って結末に普段ほどのヒネリはないのですが、読みやすい、だけど深い、軽快、という伊坂流の文体は健在です。 8つの短編の中では「鋼鉄のウール」がいいですね。あとがきにあるように、キックボクサーの武田幸三をモデルに書いたというこのお話。こんな人、確かにホントにいそうですね。 | ||||
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ネットで面白い小説、と検索して出てきたので読みました が、一言で言うなら自分にはつまらなかった。 で、著者を見たら、ああ、この人か、と。 全く合わない、共感できない小説家は確かにいるのですね。 | ||||
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そういえばね、最近小説を読んでね。(岩井) 何読んだんすか?(澤部) 終末のフール(岩井) 週末のフール?週末にHulu!ってね、何見ようかってね、家族で楽しい週末をなんてね。(澤部) 太陽のシール(岩井) 眩しい!なにあれ?えっ、太陽のシール?誰が貼ったの太陽のシール!眩しくて目が開けられないし、そもそも眩しくてシールはずせないじゃん。(澤部) 籠城のビール(岩井) 籠城しててもビールはうまいよねぇ。枝豆無いの?枝豆にビール、これが最高だよねぇ。(澤部) 冬眠のガール(岩井) 冬眠するから、私冬眠するから!春になるまで起こさないでね。桜きれいに咲いたら起こしてね。絶対だよ!(澤部) 鋼鉄のウール(岩井) 硬い。何この鋼鉄のウール!硬い…硬いよ…鋼鉄だから硬いよ…(澤部) 天体のヨール(岩井) 天体観測するの?いつ?夜?天体観測、夜に見るの?そっかまさに天体のヨールだね。(澤部) 演劇のオール(岩井) 演劇部恒例のイベントね、一年に一度、とうとうこの日が来たわね。演劇を一晩中やり通す!これが演劇のオール!(澤部) 深海のポール(岩井) 海深くまで来てしまった…果たしてあいつはいるのか…おーいポール!深海のポールやーい!(澤部) エンドロール(岩井) 原作、伊坂幸太郎。主演、なし!(澤部) 仲村トオル(岩井) もう関係なくなっちゃった。何仲村トオルって、途中から関係なくなってきてるじゃん、ってこれ全部各章のタイトルじゃん!ってな訳で、終末のフールおすすめだよー!(エンドロールはタイトルにございません) | ||||
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新鮮で初々しい気持ちで読み進めることができました。切なさ、やるせなさなどの感情を実感しました。 | ||||
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人類滅亡まであと三年。タイムリミットが設定された世界を、地方都市のマンションに住まう人々の日常に視点から描いた短編集。 各作品の主人公たちが残された時間をどのように過ごすのかを、過去を振り返りながら語られるという展開で、総じてイイ話になっている。 ネビル・シュートの名作『渚にて』を読んでいるからか、終末感(あるいは終末観)がグっとこない。各作品の登場人物がクロスオーバーするのだが、著者ならではの群像劇的な盛り上がりに欠けるように思える。 好みのテーマゆえに期待し過ぎてしまったかもしれませんな。 | ||||
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3年後に小惑星が地球に衝突する。そんな現実を抱えた人々の 生きる姿を描く。 舞台はおなじみ仙台のマンション「ヒルズタウン」に住む人々。 8編の短編からなる。秀逸なのは最終話『深海のポール』。 「終末のフール」がギュッと詰まった内容だ。 よくある質問の「なんで自殺してはいけないの」に対する答えが 伊坂氏らしい。どんな答えよりも正しいと思えた。 そして“終末”に備えて櫓を組む愚直な父親、ビデオ店の店長は遅延 料金を回収しに出掛ける。 よく「今を生きる」と耳にするが、本当に“終末”が迫ってきたら。 改めて「今を生きる」意味を考えた。 | ||||
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前回死神の浮力を読んで、今一つだったので自分には合わないのではないかと心配でしたが、この短編はテンポ良く読めて面白かった。 この方は長編より短編の方が面白いのではないかと。まだ判断するには早いが3冊目を読んでそう感じた。 この小説の世界観の設定に関しては納得いかない点もあるものの、あと3年後に惑星が衝突して死んでしまうと言う世界に生きているそれぞれの登場人物はそれぞれが個性あり、最後まで飽きることなく読める。 | ||||
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