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(短編集)

終末のフール



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【この小説が収録されている参考書籍】
終末のフール
終末のフール (集英社文庫)

終末のフールの評価: 3.59/5点 レビュー 203件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.59pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 1~20 1/3ページ
123>>
No.41:
(3pt)

読後感おもしろくないです。

各章、登場人物が終末に向けて淡々と(粛々と?)過ごす日々がつづられます。物語は良く練られた内容でしたが、結局終末を迎えるしかない訳で、読むほどに辛くなってきます。途中から読むの止めようかと思うくらい、深刻な気分になります。取り敢えず、今自分が楽しいと思える事をやっておこうと思いました。
終末のフール (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:終末のフール (集英社文庫)より
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No.40:
(3pt)

私の終末論

どうなんだろう。
もし、自分が終末を知らされたら。
私は、むしろ、ホッとする。
もちろん、その時が来たら醜くアタフタはするでしょうけど。皆んなで、同時に死ねることに喜びすら感じるかも。変かなぁ。
あー、もう、頑張らなくてもいいんだ。気を遣わなくてもいいんだ。無理しなくてもいいんだってね。私は、私にとって生きることは、苦しいとは言わないまでも、楽なことではないから。もうすぐ不惑の歳を迎えるというのに、この世の中にちっとも慣れないからさ。
だからって、自ら命を絶つのもちょっと違うと思うし。渡部の父みたいな、使命感とか義務感とか、そういう強いものは無いけど、そこに山があるから登る、というのはすごく感覚的にわかる。毎日、右足を出したから、左足を踏み出す。その繰り返し。私は生きているというより、良い意味でも悪い意味でも無く、ただただ生かされていると感じる。こんなこと言うと、ホリエモンとか、あー言う人たちに、もっと能動的になれ。多動力だ、とか何とか、批判されそうだけど、そう言う生き方、無理なんだもん。あ、話逸れたけど。
死への恐怖って、何だかんだ、「ひとりで死ぬのが嫌だ」「どんな死に方するかわからないから怖い」のこの二つの要素か八割がた占めるんじゃないかって思うのね。だから、小惑星が衝突します、皆んな8年後に死にますって言われたら、私みたいに清々しい気持ちになる人だって一定数いると思うのだけれど、この小説には登場しなかったな。
私は、むしろ、世界が終わるテイでいたのに、終わらなかったその後の世の中が怖い。怖すぎる。
8年もの長い間、教育も労働もストップして、略奪や殺人で、血を覚えてしまった(?)人間どもが秩序立って、大人しく元の生活に戻るとはおもえないからね。
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No.39:
(3pt)

死や地球滅亡。終わりの時の人々の思考と行動

小惑星が8年後に地球と激突し、人類が滅亡します。
そうした極限状態の時に、どういう思考、行動を持つか、章ごとに視点を変えながら書いてます。
私はキックボクサーの章が好きです。地球滅亡が近づき、周りが慌てふためく中、淡々と日々のロードワークを続けるようなボクサーが「明日死ぬとしたら生き方が変わるのですか?」と問いかけます。日々を惰性で生きてしまう人には無縁の考え方のように感じました。
極限状態に陥ったとき、自分はどう考え、動くだろうか?考えちゃいますね。
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No.38:
(3pt)

まずまず

地球に惑星がぶつかり、あと3年でこの世が終わる、ということがわかった時、あなたは何をしますか? この本はそんな現実に直面した人たちの8つの物語です。

 ミステリーとは違って結末に普段ほどのヒネリはないのですが、読みやすい、だけど深い、軽快、という伊坂流の文体は健在です。

 8つの短編の中では「鋼鉄のウール」がいいですね。あとがきにあるように、キックボクサーの武田幸三をモデルに書いたというこのお話。こんな人、確かにホントにいそうですね。
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No.37:
(3pt)

好みのテーマゆえに期待し過ぎてしまったかも

人類滅亡まであと三年。タイムリミットが設定された世界を、地方都市のマンションに住まう人々の日常に視点から描いた短編集。

各作品の主人公たちが残された時間をどのように過ごすのかを、過去を振り返りながら語られるという展開で、総じてイイ話になっている。

ネビル・シュートの名作『渚にて』を読んでいるからか、終末感(あるいは終末観)がグっとこない。各作品の登場人物がクロスオーバーするのだが、著者ならではの群像劇的な盛り上がりに欠けるように思える。

好みのテーマゆえに期待し過ぎてしまったかもしれませんな。
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No.36:
(3pt)

安定感ある良質のエンタメ

楽しく読めたが、解説はちょっと鼻についた。
伊坂さんの小説にはすでに安定感がある。
良質のエンタメを活字に求めているなら一読するのもいいだろう。
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No.35:
(3pt)

絶望的な状況での平和な世界

隕石墜落により人類滅亡まで残り数年となった舞台で生きる人たちの短編集。
こう書くとSF然とした壮大な舞台設定ですが、あらすじを読めばわかる通り一通りの騒動を終えて小康状態に入っている時の物語ですので、死を控えて極限状態に陥った人々の生死をかけたハラハラストーリーを期待している人は間違っても手に取ってはいけません。
絶望感溢れる状況のわりには全体的に明るく、緩く、前向きに生きる人たちの話ばかりです。中には悲惨な経験をした登場人物も出てきますが、そういった鬱々とした部分の描写はものすごくあっさりしているので、読んでいてあまり落ち込むことはないでしょう。
緩くあっけらかんとしているのに、不意に本質を突いてくるような作風はいつもの伊坂さんといった感じなのですが、今回はやや設定負けしてるような印象があり少し残念でした。
人類滅亡まであと数年しかないのにけっこう真面目に働いてる人が多く、警察もいるしガスや水道も普通に使える、食料の流通も確保されており金銭のやり取りも問題なし。設定のわりにあまり世紀末感がないというか、これなら別にこの設定じゃなくてもこの話は書けたのでは?と思ってしまうほど世界は平和なのです。
終末が近くなった世界でここまで平和に通常通りに暮らせる理由も「みんな疲れたから」以上の説明は取り立ててされず、もう少し社会的な面の補足が欲しかったのが正直なところなので全体的に薄い印象が拭えない。
良くも悪くも平坦なままストーリーは進み、特に起伏もなく終わるため、展開にメリハリがないとつまらないという人は本作は向いてないので避けましょう。
ただやはり読んだあとに前向きに生きてみようかなという気分にさせられる読後感の良さはさすがです。人と人との繋がりがあたたかい。差し引きゼロで☆3。
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No.34:
(3pt)

軽快な中にも

憂鬱というか、鬱屈というかのオブラートに包まれた軽快さ。これを好きと見るか嫌いと見るかは好み次第。
個人的には良くもなく悪くもなく、とりあえず読んどきました。という感じです。
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No.33:
(3pt)

世界の終りの数年前の人間ドラマ

未来への希望がない場合に人はどう生きるのでしょうか。

地球消滅までタイムリミットのせまった世界で
人々は混乱し暴動を起こします。
小説の舞台は暴動が静まったとある町です。

本書はあきらめに似た雰囲気の漂う短編集です。
救いようのない虚しさに満ちています。

そんな中でも小説の最後で、
主人公が地球最後に自らの命の尽きる姿を想像しながら
最後の最期までどんなにみっともなくても
生きてぬいてやるぞと決意します。
あと一回の呼吸に執着する姿こそ
動物としてただしいのだと私も思います。

著者の得意とする伏線回収の軽妙さが
この小説ではあまり見られなかったのが残念です。
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No.32:
(3pt)

俺達の旅はこれからだ!!

えーと、感想を一言で言うならタイトルで書いた通りです。
これの他にも同著者の「チルドレン」「死神の精度」も同じ感想です。

 誤解されないために一応言っておくと、どの本も内容自体は面白かったですよ。ただまぁ物語の一部分を切り抜いてきましたって感じで、どれも完結しないんですよね。まとめると内容というか物語や設定だけなら☆4なんですが、一冊の本としてだと☆3って感じでです。

 どの著書も読書するための本としてなら良いと思いますが、それ以外の目的、例えば自己啓発などを求めて読む物ではないと思います。あくまで娯楽本ですからね。小難しい講釈で心の安寧を求めるなら哲学か宗教の本が良いと思います(笑)。まぁでも、人がどんな事柄で何を得るかなんて一概には言えませんから私は自分の発言に責任は待ちませんし、持つ気もありません。人間だもの(笑)
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No.31:
(3pt)

原作超えられず

鳥瞰図的な視点を入れるための新キャラが、逆に焦点を拡散させている印象。絵はきれいで面白いのだが、「百億の昼と千億の夜」のように原作以上にイメージをふくらませてくれる作品かというと、残念ながらそこまで至らない印象。
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No.30:
(3pt)

とにかく人が死ぬ

「8年後に小惑星が地球に激突し、地球は滅亡する」と情報が流れ、人々はパニックに陥り、散々たる犯罪や身投げなどが蔓延った。
5年が経過し、そんなパニックがやや落ち着いた頃は、激突まであと3年になっていた。
地球が終わるという時を目前にした、仙台の団地の住人、それぞれの生活を描く。


とにかく人が死ぬ。殺される描写はないが、そのような背景を感じさせる文面は多い。それらは静かに熱を帯びずに流れていく。

伊坂節は随所に表れているが、他の作品に比べるとそのすっきり感は微妙。

話の設定も広がりがない。
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No.29:
(3pt)

生き方を選択する

解説の「対極にある死をすぐ隣にもってくることにより、つかみどころのない生の姿が少しは明確になってくるのかもしれない」
という言葉がまさに本書を表していると思いました。
小惑星が衝突すると発表されて五年後の世界。世の中は荒れに荒れ、我先にと助かろうとする者、自暴自棄になって他人を殺す者と人間の弱さ醜さが
全開ですが、話自体は全編を通して割とほのぼのしてます。

設定には少し首を傾げるところもありますが(人類の殆どがパニックを起こしてそのような行為に走ったということになってますが、例えばガンなどで余命3年と宣告された人間の多くが、やけを起こして人を殺したり強奪を繰り返したりするかと言えば、むしろ残りの人生一生懸命生きる方が多いんじゃないかな、と)それはさておき読みやすさや小気味良いセリフ回しはさすが伊坂さん。

8話の短編の中でも2話目の太陽のシールがお気に入りです。
人類滅亡まであと3年、という時に妊娠発覚。生んだとしても3年しか生きられない。だけど下ろしてしまって小惑星がもしも衝突しなかったら
一生後悔する。自分は子どもを身ごもった経験はありませんが、自分だったらどうだろうと真剣に考えてしまいました。

もう一つは5話目の天体のヨール。
主人公の友人が言った「小惑星が落ちようと落ちまいとさ、地球は終わるよ」がとても印象に残ってます。
自分たちで自分たちの首をさらにしめてる人間の滑稽さをはっきりさせるような一言です。

あり得ない設定ですが、読んでみて、自分ならどうするかなーと考えてみるのも面白いかと思います。是非。
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No.28:
(3pt)

どうやって生きていくか

8つの短編からなる作品です。
8年後、小惑星が地球に衝突して人類は滅亡してしまう、
という予測が発表され、
人々は混乱し、暴力、略奪などがおき混沌とした時期が続いた、
その発表から5年後、街は落ち着きを取り戻しつつあった。

物語りの舞台は、仙台(伊坂作品ならではの設定です)。
複数の登場人物の視点から、あと3年をどう過ごすか?
いや、今をどう生きるかにについて描かれています。

それぞれの登場人物には、世の中が混乱した時に付けられた暗い部分があります。
そういう暗い部分があるのだけど、どうやって生きていくか、がいろいろな立場や考え違いによって書かれていて、なかなか楽しめました。
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No.27:
(3pt)

おもしろいんだけど…

内容自体は面白く読めたのですが、
伊坂幸太郎氏の作品にしては、キャラが弱い気がする。

伊坂さんの作品の中で、登場人物の名前が1人も
思い出せない作品は、これぐらいです。

それぞれの章で主人公が違うので、印象に残り
辛いのもあるとは思うけど、それでもやっぱり
いつもみたいに魅力いっぱいのキャラが欲しかったかも。
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No.26:
(3pt)

この世の終わりが来るとしたら

8年後に小惑星が地球に衝突することが発表され、その5年後の世界。
小惑星の衝突まで3年後となったとき、人はどう行動するのか。
8つの短編で描かれています。

かなり突飛な設定ですが、SF的な世界に入っていくわけでもなく、
平凡な日常に終末が訪れる状況を描いています。
世界の終りにどう生きていくかを。

もしかしたら、意外とこんな感じなのかもしれないな、と
感じさせる小説です。
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No.25:
(3pt)

終末のフール

もし、来年世界がなくなるとしたら!そんな場面に陥ったとき、人の自分勝手なところが見えてきて、いろいろと考えさせられた小説でした。世の中が荒れている状態でこそ、まっすぐ生きる数名の主人公を見て、とても感動しました!
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No.24:
(3pt)

隕石衝突して地球滅びねえかな〜…が実際おきたら

3年後に小惑星が衝突して世界が終わると決まった世界のお話。
各章とも主人公は違い、様々な角度で終わる世界について考え
そして生きている様子が描かれている。
読んだ感想としては、なんとなく心温まるエピソードや、
ちょっと感動したり悲しかったりと可もなく不可もなく、と言ったところである。
もしも、現実にこのようなことがおきたら、
パニックになってどうしようもなくて自殺しようとするんだけど、できないってのが
私なんだろうなあ。
はやくガンダムみたいなコロニーができればいいのに
終末のフール (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.23:
(3pt)

ミステリーではないのね…

とても売れていたので購入したのですが、
ちょっと期待していたものではなかった。
内容を見ずに買ったのが悪かったのですが…
閉塞感のある時代、明るさをどう求めるのか。
読むべきものがあると思います。
終末のフール (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:終末のフール (集英社文庫)より
4087464431
No.22:
(3pt)

ミステリーではないのね…

とても売れていたので購入したのですが、
ちょっと期待していたものではなかった。
内容を見ずに買ったのが悪かったのですが…
閉塞感のある時代、明るさをどう求めるのか。
読むべきものがあると思います。
終末のフール (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:終末のフール (集英社文庫)より
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