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狗神
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狗神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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スラスラ読めた。後半からページを進む手が止まらなかった。好きな系統のお話し | ||||
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本家筋の女に日課を負わせて土地に縛り付け、一族を孤立させることによりいずれ血が交わる復活の日を待つ。孕めば母体が焼けなければ問題ない。 鵺(狗神)の宿願と思ってストーリーをなぞれば、勝手に呪いだの情愛だの運命だのと右往左往する人間どもが獣の作り出した大きな流れに巻き込まれていく様を俯瞰できる おそらく血筋が耐えない程度の加護はあったろうが、それよりは孤立させるための他の地元住民への加害のが多かっただろう 先祖祭りの歌謡は言祝と見せかけた先祖からの警告か、はたまた鵺(狗神)からの手引きか 美希や晃や隆直の抱いた恋愛感情に思われたものは、全て怪物の本能でしかなかった というところまで読み取るとなかなかに面白いです | ||||
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お値段も安いので経年劣化は別に気にならない。 全ページ読めたので問題無いです(私は) 面白かったです。 | ||||
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とても、面白かった。 最後のほうで、キャリーのように爆発してほしかったが、日本人らしい心のありようで終わって かえって心残る一冊でした。 | ||||
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Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)完全にファイルが抜けています やっぱりKADOKAWA 奥付のみ聴けます | ||||
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素晴らしい終わりなのですが、だからこそもっと続きが読みたい。 そう思わせてくれる作品でした。 良い作品って、良い感情にしろ悪い感情にしろ、独特の余韻が残ります。 読み終わった後、思わず目を閉じて色々なことを書いてしまう。 先生も、書き終わった後に同じようなことをしたのかもしれない……そう想像してしまうほど、満足度の高い作品でした。 最近は伏線を出して回収すればするほど良い作品だと評価されがちですが、 そういう小細工とはまたちょっと違うと思います。 後になると、なるほどあの時のことは、そういうことだったのか……と自然に気付かされます。 無理に伏線を入れた結果物語がチグハグになるということもなく、非常に満足度が高いです。 主人公は暗い過去がある40代の女性で、まだ女を捨てきれていません。 そんな時に、自分を受け入れてくれる、若くてたくましい男性が現れたら…… 心理描写には、共感出来るところが多々ありました。 また他の方も仰っていますが、この作品は民俗学好きな方には相性が良いと思います。 女性の心理描写も、個人的に好きですね。 心の奥深くをしっかり書かれている感じ。 大好きな作品です。 何度読んだかわかりません。 読む度にゾワゾワとしてしまいます。 | ||||
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ヒトが多くでてくるため序盤はあまり頭に入ってこなかった。 でも読んでいるうちに物語にひきこまれ、それなりにたのしめた。 よくできている作品だと思う。 | ||||
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閉塞的な田舎で、(付き合い)という名の監視を受けながら過ごす日々。 自分の世界が、ある日突然崩れ出す衝撃。 すべてを失っても残るもの。 物語には冒頭からずっと闇がつきまといます。何かが少しだけ違っていれば、今は変わっていたのか、それとも全ては始めから決まっているのか…読了後はそんな思いにつきまとわれることになりました。心に残る素晴らしい物語でした。 ひとつ気になるのは内容紹介で、美希は狗神筋であることが明かされてしまっている事です。 個人的には、美希が最初の事件を目の前で目撃するあの場面で、私も一緒に衝撃を受けました。沈んでいた澱みがふっと舞い上がり、澄んだ水には戻らなくなる。そんなきっかけの出来事。それは、まだ美希と狗神の関わりを知らずにいたから… それを最初から明かしてしまうのはネタバレもいいところ、と思ってしまいましたが、、これをネタバレと思うのは私だけでしょうか。 | ||||
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この作品に出会ったのは20年以上前です。 通勤電車の中で夢中になって読み、友達にも貸しまくり、勧めまくりました。 舞台は高知の山村、呪われた一族、心の底で恐れをいだきながら接する村人達。 金田一耕助シリーズがお好きな方、大好物な要素満載! 特にラストに向かうシーンはまるで映画を観ているようで、『生き死に』を目の前に突きつけられた人々の様子が非常にリアル。 引き込まれて、何度も読み返しました。 映画も観ましたけど、原作の世界観を表現し切れなかった と思います。 迫力がある文章、というものに初めて触れた作品でした。 | ||||
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その若者が村へやって来た時から、災いは始まった・・・今でもある違う事への嫌悪や畏怖。隔離された村によくある隠蔽体質。自分たちと違うというだけで村八分になった一族。何も知らぬ若者たちが巻き込まれていく因習に、面白く色づけされたオカルト。一気に読みました。 | ||||
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坂東眞砂子の小説はいくつも持っていたんだが、どれも評価が別れてたり、タイミングが合わず、ずっと積ん読してた。が、田舎に長旅した際のお供に読んでみた。 ……旅の最後に憂鬱になった……不幸すぎる……辛すぎるよ…… リアルな四国の寒村や、民俗学要素、ちょいエロなオカルト展開などは期待通りだったが、予想以上に文章が上手い。 高知の美しい自然描写や、孤独と情欲の心情描写、そしておどろおどろしい恐怖描写など、どれも一級品。構成も巧みで、仕掛けが上手いプロローグから、二日で一気に読んだ。この辺はさすが直木賞作家。 表紙もいい。赤い帯が入ったようなデザイン含めて惹かれる。 読み終えると、女の手にある浴衣の帯?が臍の緒のようにも見えるのが上手い。 | ||||
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現代社会を舞台としながら、狗神とただ恐れられてるだけの存在が村で共存はしにくい。前半ではただの過疎化した村なだけで一族だけがただボンヤリと孤立していて読者には立ち位置がわかりにくく、何度か起きる不可解な出来事だけで焼き払われるまで恨まれるのはイマイチ説得力に欠けた。もう少し村から祭事を行ってきた立場だとか村人が虐げられていた方が深みがあったと思う。神話や民俗学的は近親婚は割とメジャーで、イザナミとイザナギも兄妹だが本編では性愛な趣向で終わっているようで勿体ない。岩井志麻子の話よりは品をよくしたような。 結婚し普通に子供を産みよくある家族というテンプレートにはまれなかった人(特に女性)の哀しみみたいなのはまぁまぁ描かれている。主人公の人物像も折り鶴に息を吹き込むように丁寧に描かれているのと、 場面転換が割と順を追って構成されているため読みやすく、数ページ読めば最後まで一気に読ませてしまうので読みやすい。著者の他の本も読もうかと思わせる佳作。 | ||||
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雌猫の性の喜びを奪いたくないと避妊手術をせず、産まれた仔猫を崖下に投げ捨てていた作家だけのことはある。 性とド畜生の織りなすどす黒い情欲のお話(一応褒めてます)。 | ||||
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お戒壇廻りの営業時間が残り30分くらいだったのに、あんな長い話できるか?村人がついには坊之宮一族を焼き殺すとか、さすがにド田舎でもそんなことしないだろ。現代だぞ。リアリティがないと怖くないよね。この話より子猫殺ししてた著者のほうがよほど怖いわ。あと血の濃さで考えたら初対面で似てるって気付くだろ。そういう意味でもリアリティがない。 | ||||
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amazonのkindleシステムは初めて使ってみたんですがとても便利でした。知らない単語を探すこともできるし只ページの確認が少し紛らわしいでした。 狗神は同名の映画を先にみましたが生略されたような部分もいっぱいあると思いました。 主人公の気持ちや内面をもっと詳しく知りたいと思って原作をよむことになりました。 主人公の美希は四十代になるまでとても閉じこまれた生活を続いて生きてました。 その理由は十代の時禁断の恋に落ちた訳ですが人達からの白眼よりも恋人から捨てられたという衝撃のせいだといえる程自分の恋を後悔したりはしない特別な感性を持っている女性です。 女々しい静かな性格と姿の中で熱い愛情を忍んでいる女の人です。 そんな彼女がまた新しい恋に遭遇しますがその人もある事情がある男の人です。 一人の女性の愛と彼女の家から伝わっている恐ろしくて奇妙な伝説がその背景になる鬱蒼な森がある田舎で重ねて悲劇が繰り返します。 人間としての本能が素直で描かれています。 彼女のことは小説的な許容で受けられる程でしたがやはり一般的な倫理からは外している物語には間違いありません。 それで読んでからの後遺症が長かったと思います。 | ||||
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地味な本かと思ってたらジワジワくる。そしてラストへ向かっての超展開。だから坂東眞砂子の本は好き。 | ||||
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知らなかったとは言え神に背いた過去から、次の一歩を踏み出せなかった女。 悲しい罪に一人で耐えてきた薄幸の女。 坂東さんはそんな女を書くのが非常に上手い。 仕組まれたかのような運命に見舞われ、それでも最後には「幸せ」と掴むと思いきや...暗黒のラスト。 映画化もされましたが、こちらの原作の方が比べ物にならない程 「恐ろしく、業が深い」 | ||||
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坂東さんの作品、大好きです。新作が出るたびに読んできました。どこがそんなに好きなのか、自分でもはっきりとはわかりません。ですがこの人は、歴史には埋もれ、決して陽の当らぬところで、血の涙を流してきたような、弱い者、名もなき者をやさしくすくって、活字にして紹介してくれた。声をあげることもできず、苦しい思いばかりしてきたような人たちが、いつも主人公であることが好きでした。人にはそれぞれ好みというのがあるのですが、私は女性ではこの作家さんが一番好きです。狗神は、何度も読みました。田舎で育った私には、彼女が背負わなければならなかった宿命が、文章のなかの野や山の匂い、緑の匂いとまじって、痛いほどわかる部分がありました。亡くなられてさびしいです。彼女のおかげで、高知に親近感が湧きました。 | ||||
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狗神という設定、中盤以降明かされる主人公を取り巻く男性関係などは まさに退廃的で面白いのだが、閉鎖的な田舎描写がどうにもテンプレ気味で、 狗神がそこまで大暴れするわけでもないというのがやや肩透かし、 盛り上がってくるのが終盤の一族集結からとかなり遅いわりにラストはあっさりと どうにも設定を生かしきれているとは言い難い 面白い部分と不満な部分が半々な作品といったところだろうか せめてもう少し恋人の見せ場が欲しかった | ||||
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小説自体のストーリーは簡単に分かってしまったり、矛盾点も 結構あるのだが、他の方もレビューで書かれていた通り、 「土佐」という土地柄やまだ残る民俗的な差別が残っている という点にとても引き込まれた。(特に関東の人間にとって) この小説で出会い、「死国」も読んだ結果、 四国や九州にはまだ根強く残っている「憑き物筋」に興味が湧き、 民俗学に目覚めてしまい、参考文献を読み散らかした。 実に面白い。あえて、小説のあらすじには触れないが、 お勧めの一冊である。 | ||||
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