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ザ・カルテル
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ザ・カルテルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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メキシコの麻薬戦争を題材にした小説。 麻薬組織も、それを取り締まる側の警察・軍も容赦なく人を殺していく。 特に恐怖で人を支配しようとする勢力が凄惨な拷問や殺害を繰り返す様が次々と描写されるので、例えばスプラッター系のホラー映画が苦手な人は読まない方がよいだろう。 ヒーローが活躍してハッピーエンドの話では決してない。むしろアンハッピーな話の連続で、気分は重くなる。 一方で、麻薬を大金で購入する側がいるからこそ問題が生じるといった意識や、組織に加担するものも必ずしも皆望んでしている訳ではないという現実、(賄賂を受け取ること、の反対の選択肢が殺されることだったら拒絶できるだろうか)些細な地理的社会的条件で普通の人の普通の暮らしが決定的に破壊されることなど、様々なことを考えさせる。 間違いなく大作と言える。 | ||||
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日本のメジャーのニュースが伝えていない、現代社会の凄まじいもう一つの断面を見ているような感じがしました。小説としては、エンデングはもっと吟味してもよかったのではないかと、思いましたが、メキシコにおける麻薬戦争の実態を垣間見ることができて、それだけで十分だと思いました。翻訳も良かったと思います。キンドル版だったので、活字の大きさを気にすることなく、一気に上下巻を読み終えました。 | ||||
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「犬の力」の続編であるが、ストリーの展開はさすが。 新作としての価値あり、期待にそぐわぬ傑作である。 唯一の不満な点「麻薬王である主人公が18才の処女を花嫁に迎える初夜の描写がスッポヌケ。期待を全く裏切ったこの罪は許せない。 まあ、ウインズロウ自身が処女を抱いた経験が皆無では無理ないか。全体を通じていえることだが、 ウインズウの女性経験が浅いため折角盛り上がるべきクライマックス出いつも腰折れで頂点に達しない。 ウインちゃん今からでも遅くない。 もっと美人との経験を積んで中年野郎読者の心を湧かせる場面を。 | ||||
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兎に角すごい。 他の作家の称賛コメントなどは誇大広告が多いが、これは本当に素晴らしい。 「犬の力」が個人的な悲劇だとすれば、「ザ・カルテル」は国家の悲劇を全力で描き出している。 アクション要素もふんだんに盛り込まれているが、それ以外の描写の方がよほど恐ろしい。 登場人物がドンドン消えていく一方、残った者たちの戦いがまた凄まじい。 日本はやはり平和だし、日本の小説はやはり手ぬるい、と真から感じる小説だろう。 是非、1回は読んでほしい一作。弩級。 | ||||
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ご存じ「犬の力」の続編。1300円という高価な文庫本に恥じない内容と分量。 とにかく濃厚で面白いです。ウィンズロウのファンでも、ファンじゃなくても楽しめます。 犬の力に比べて、多角的な視点、アメリカからの視点が増す一方、アクション要素は少し減った感じ。 銃撃戦のシーンは多々あるが、前作程長くなく、あっさりした感じ。しかし、書かれている内容自体の容赦のなさ、悲惨さは相変わらず。 映画「悪の法則」「ボーダーライン」等と併せて鑑賞するとより楽しめるのではないだろうか。 買って損はない。 | ||||
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前作「犬の力」の続編です。前作よりボリュームもあり読み応え十分な作品に仕上がっています。 前作よりも暴力や残虐なシーンの描写が減っており、読んでいる途中で本を閉じたくなる場面は減りました。 現実のメキシコ麻薬戦争をニュース等で知っている方は、まるでドキュメンタリーのように感じるのではないでしょうか。 ただ、アート・ケラーとアダン・バレーラは健在ですが、「両者とも年を取ったなあ」との感は否めません。 前作のラウルやスカーチ、カランとノーラに変わるキャラクターが登場しますが、前作程の強力な個性は感じられませんでした。 とはいえ読み応えは充分で、作者の持つ「暗い部分」が存分に発揮されています。(明るい部分はブーン・ダニエルズシリーズ等) ただ、好き嫌いが分かれる作品であると思います。「犬の力」が「良かった」と思った方は読んで損は無い作品でしょう。 | ||||
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前作「犬の力」同様、下巻に入ると物語の展開が目まぐるしくなり、シーンの切り替えも早くなります。 登場人物も上巻同様多種多様になり、「主な登場人物」欄に何度か戻らなければ「この人誰だっけ?」となり、 話について行けません。 ストーリー自体の重厚さは前作同様に有ります。しかし、アダンとアートの決着の場面は余りに唐突の様な気がします。 「犬の力」のようなラストの盛り上がりが少々不足しているのでは無いかと思わせる決着の仕方です。 1975年から約40年に亘る壮大なストーリの終焉にしては、余りにもあっさりと決着がついてしまった。 これが正直な感想です。 アートも年をとり、もう続編は期待薄ですが、私の中では名作の一つとして記憶に残る小説です。 | ||||
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『犬の力』の続編の下巻。 下巻になると、血で血を洗う地獄絵図とカルテルの内部抗争とカルテルと麻薬取締局の攻防がさらに過激に描かれ、麻薬王アダン・バレーラとDEA捜査官アート・ケラーの周りで多くの人びとが悲惨な死を遂げていく。 麻薬戦争にマスコミやブロガーも関わり、9年間はも及ぶ物語は意外な展開を見せ、僅かばかりの救いの描写で完結する。 圧倒される重厚な描写に、ドン・ウィンズロウがこの作品に5年あまりの歳月を費やしたことも頷ける。 | ||||
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あの傑作『犬の力』の続編の上巻。 血で血を洗う地獄絵図とカルテルの内部抗争とカルテルと麻薬取締局の攻防に、息つく間もない迫力の描写。メキシコ麻薬カルテルの暗闇が、まるでノンフィクションのように重厚に描かれている。 麻薬の生み出す莫大なカネに群がり、麻薬戦争の渦に巻き込まれ、生き延びるために友を裏切り、自らを鬼畜の姿に変える男たち。麻薬の生み出す莫大なカネの前に強かさを演じる女たち… 刑務所を脱獄した麻薬王アダン・バレーラと長らく潜伏生活を送っていたDEA捜査官アート・ケラーが再びの対決の時が再び迫る。 | ||||
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