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朱の絶筆
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朱の絶筆の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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前半で7人の名前のない男女の篠崎豪輔との因縁が語られ、後半で誰がどの因縁の人かが徐々に明かされていく。この中に犯人がいると見せかけて…後半の狂言回しの田中くんの淡い恋が実らなかったので後味は良くない。今回も○○のトリックや○○のトリックが生きていた。犯人の見当はついたが、トリックがわからなかった。 | ||||
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作を重ねるごとに辟易するような登場人物の性格かつ、より一層に無能な警察ばかりが一堂に介した館もの。部屋の中であるものが燃えていて気が付かないとかあり得ない状況。登場人物人物の呼称が苗字だったり名字だったり一定で無いので分かりにくい。第一部で登場人物をアルファベットにしている意味が皆無。第二部ですぐ分かるので。そして何よりも三部作で最低の出来の星影による解決編。何これ?論理の積み重ねでは無くて神目線での解決を本格ミステリとは言わない。 | ||||
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人気作家の別荘で作家が殺されます。そこには、この作家に恨みを持つ数人が滞在しています。誰が犯人かという物語です。 トリックがちょっと冒険的?ではないのか、と思います。 ネタばらしになりますが、部屋の中で火事が起こらない程度に原稿用紙を燃やすだけで死亡時間が変えられるのかなあ、と思ったりもします。 右利きの人と左利きの人はコーヒーを飲むときには必ず利き腕で飲むと断言してしまうのもどうかと思います。 他の鮎川作品と比べると会話が多く、しかも長すぎるように思います。 会話を楽しむ人には好いのかもしれません。 | ||||
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短編の「朱の奇跡」と長編の本作を比較しながら読みました。どちらも味があり、甲乙つけがたいです。個人的には短編が好きです。 | ||||
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I did not enjoy this book as much as I did others. | ||||
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鮎川氏の本格推理路線の星影シリーズの長編作品。もともとは犯人当て懸賞小説企画だった短編を長編化したものである。 本書は最後に元となった短編も同時収録されているが、犯人やトリックが分かってしまうので、先に短編を読まないように。逆に言えば長編を読めば短編はまあいいかなということだ。 もともと犯人当て懸賞企画ということもあり、舞台はワンシチュエーションでトリックも論理的なフェア性を優先しているため、かなり地味なトリックである。真犯人も意外性はあまりないが、まあ当初の企画からも、犯人は誰かというサプライズよりも犯人を指摘するロジックを優先しているため、長編としてはちょっと薄味の感じもするが、充分楽しめる作品である。 | ||||
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少々下世話な文章ではあるが、独特の鮎哲節である。 つまり、非常に読みやすい。 これは、余計な描写が非常に少ないからである。 最近では、登場人物の心理描写や風景描写が、非常に細かい。 これは、けっして悪いことではないのだが、作品によっては煩わしかったり、無駄にページ数を稼ぐためだったりするものがある。 本作は、というか鮎哲作品は、そのあたりを必要最小限に抑えて、とにかくストーリーを展開させることに徹している。 だから読みやすいし、ある意味ではいさぎ良い。 しかし、心理描写がほとんどない分、ミステリとしては純然たる謎ときを、物理的な手がかりで行わなければいけない、ということになる。 つまり、作中の探偵と読者が、かなり対等な立場で勝負できる、ということである。 これは初期クイーン作品などと同じで、作者としてはけっこうハードルが高いものなのである。 けっこう軽い文章なのだが、その軽さの陰に、著者の非常な苦労があるのである。 そして、本作は星影もの。 ということは、純然たるフーダニットである。 嵐はないが、軽井沢の別荘に集まった人々の間で事件が起こる。 しかも、連続殺人という、本格ミステリ好きには堪えられないシチュエーションなのである。 そしてラスト、名探偵が登場して、事件が解決するという、絵にかいたような本格ミステリである。 本作が探偵小説専門誌をうたった「幻影城」誌に連載されていた当時、連載が終了したら幻影城社から単行本として刊行されると思っていた。 残念ながら、幻影城社からは刊行されず、祥伝社から新書で刊行された。 そのときに読んだ感想と、最近になって再読というか三読目での感想はかなり異なる。 まあ、読んだ当人の年齢も随分と違うのだが、初読当時は20代で、まだまだミステリの何たるかが分かっていなかったこともあり、これはファルスか、と思ってしまった。 しかし、50代になった今、改めて読み返してみると、著者の意図はそのファルスさ、徹底した心理描写の削除等によって、正々堂々とフーダニットの挑戦状を読者にたたきつけているのだ。 それは多分に、本作が「幻影城」誌への連載ということを著者が意識したためだと思われる。 だから、本作は重厚長大な最近のミステリとは異なり、まるで新幹線ミステリ(出張ミステリというのか)のように見える。 しかし、そこに潜んでいる本格スピリットは、そんなに軽いものではない。 ロジックの齟齬など、細かい点でのミスはマイナスポイントではあるが、本作は「リラ荘〜」と並ぶ星影もの長編ミステリの、そしてフーダニットものの、まぎれもなく傑作である。 ただし、犯人の動機、という点では、非常に弱い。 悪しき頃の、動機軽視本格ミステリ、という感じがするのである。 ただし、本書には本長編の原型となった犯人当ての短編が併採されており、基本的な設定が全く同じなのだが、こちらの方がキリッと締まった、傑作に見えてしまうというのは、長編化に伴う冗長な表現や描写等によるものだろうが、少々残念なところではある。 | ||||
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1979年に祥伝社から新書版として出たものの復刊・文庫化。色々と細かい訂正がなされているという。 星影隆三もの。1974年に書かれた同題の短篇をふくらませて長編化したものという。短篇を読んでしまっている人は、こちらには手を出さない方がいいだろう。というのも、中盤があまりにもダラダラしているからだ。途中で耐えられなくなると思う。 起きる殺人は全部で4つ。しかし、物語を長くするために起きるような殺人で、トリックもたいしたことがない。早く星影を呼んで解決してもらえよ、という気になる。 失敗作であろう。 | ||||
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最近、鮎川哲也の作品が次々と文庫化され、廉価での入手が容易となっている。現代日本ミステリ界における、いわゆる「本格」の復興によるものだろうが、このジャンルの先駆者であった鮎川の評価が近年さらに高まっているのはうれしい。 「朱の絶筆」は元来「犯人当て」のための短編として書かれた作品である。これを後に鮎川が長編に書き直したのであるが、本文庫には、「長編版」と「短編版」の双方が収録されている。「短編版」は資料的価値のあるもので、あくまで「長編版」を読んでから読まなくてはならない。(結末がわかっちゃうので) さて、鮎川の作品に共通することであるが、まずプロトタイプが精緻である。きわめて計算が的確で、論理的な因果関係を満たしている。また、文章の格調が高く、下手にくずすことがない。また正確さが求められる個所の記述は、端的で非常にリズム感があり、読んでいて爽快で、かつわかり易い。そして、何よりも「フェア」である。これは作家の矜持の現れだと思うが、時として意固地なまでフェアである。そのため、雑誌で行われた「犯人当て」においても、わりと正解者がいたというのは、逆にこの小説の価値を高めた事象だと思う。 また、トリック、ヒントなども見事な手腕を感じる一方で、ふとみせる人間観察や社会観にも切れ味の鋭いものがあり、はっとさせられる。名探偵「星影龍三」は好きなキャラクタだ。といっても小説の登場人物としてだが。安易な同情のようなものも一切なく、事実確認だけを相手に求めて、「だからこうだったのです」と終わる。興味があるのは、他の人がわからない解答を自分があっさり見抜いたという事実を簡単に伝えることだけ。あとはなにもなし。これもまた鮎川流のキレでしょう。 | ||||
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星影シリーズのおそらく最後の作品でした。ほんとうは「白の恐怖」をリライトした「白樺荘事件」が書かれる予定だったんですが、とうとうなくなるまで書かれなかったから。鮎川氏のタイトル名には色彩感覚があります。「赤の密室」「青の密室」「りら荘事件」など、星影ものになれば、そこには「色」がからむわけです。この「朱の絶筆」もそのうちのひとつ。有名作家の信州にある大きな家でおこる連続殺人。冒頭に書かれるA〜Gまでのプロフィールがミスリードを誘い、気がつけば電話で登場する星影にしてやられる。この「日常と隔絶した空間での連続殺人を暴く本格ミステリ」という、日本で発達した形式は鮎川氏の功績だといっていい。その後、新本格派とその周辺に影響を与えた作品です。ぜひ一読を。 | ||||
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使われているトリック自体は、大変シンプルで単純なものです。でもだからこそ,それを鮮やかに決め,ロジックによって論破して行くには,作者の並々ならぬ力量が問われるのではないでしょうか。星影龍三が活躍する、数少ない長編でもあります。巨匠の円熟の筆による,流麗な本格をぜひ味わってください。 | ||||
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使われているトリック自体は、大変シンプルで単純なものです。でもだからこそ,それを鮮やかに決め,ロジックによって論破して行くには,作者の並々ならぬ力量が問われるのではないでしょうか。星影龍三が活躍する、数少ない長編でもあります。巨匠の円熟の筆による,流麗な本格をぜひ味わってください。 | ||||
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別荘で人気作家が殺された。その時滞在してた人たちは、皆作家に強い恨みを持っていた。客は別荘に足止めをくらい、警察が捜査を進める中、客たちは次々殺されていく。この本の面白いところは手口が同じではなく、色んな殺人が楽しめる?ところです。そして、その1つ1つのトリックは、注意深く読めば見破れるようヒントも散りばめられていて。犯人が名指しできるようになっている、まさに本格推理小説です。 | ||||
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別荘で人気作家が殺された。 その時滞在してた人たちは、皆作家に強い恨みを持っていた。 客は別荘に足止めをくらい、警察が捜査を進める中、客たちは次々殺されていく。 この本の面白いところは手口が同じではなく、色んな殺人が楽しめる?ところです。 そして、その1つ1つのトリックは、注意深く読めば見破れるようヒントも散りばめられていて。 犯人が名指しできるようになっている、まさに本格推理小説です。 | ||||
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