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びっくり館の殺人
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びっくり館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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大人にはちょっと物足りません。 が、これが十代前半の頃の読書体験であったならば、刺激的かつ衝撃的な展開に痺れたことでしょう。 挿絵がたくさんあるのは嬉しいですね。 | ||||
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もともと小中学生向けに作られた作品なので、従来の「館」シリーズと思って読むと物足りなさやいまいち感があるのかもしれませんが、児童向け文学やラノベ(特に「なろう」作品)しか読んだことのない人たちには十分読みごたえがあるのではないかと思います。 子供向けなのでグロはもちろん妖艶な表現等もありませんし、謎も比較的簡単です。 けれど、やっぱり「綾辻作品だな」と思わせてくれます。 「館」シリーズとしてではなく、「館」と銘うってるけどあくまで単発の別作品として読むことをお勧めします。 | ||||
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本格ミステリよりもホラー色が強い館シリーズの一作。ミステリー・ランドに収録の物語だと知らずに読みはじめた。 子供のころに読んだらトラウマになること間違いなしの内容だった。大人が読んでも腹話術の部分など普通に怖い。ラストがとても印象的だった。 | ||||
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綾辻行人の館シリーズ第8弾。小学高学年ぐらいの読者を想定した叢書「ミステリーランド」の1冊として上梓された。超弩級の前作『暗黒館の殺人』の後がジュヴナイルとは! なんとも意表を突いた展開だが、通常の大人向けシリーズに戻る前のワンクッションとしても、これはふさわしいだろう。 舞台は、サプライズに満ちた屋敷「びっくり館」。主人公・三知也と、屋敷に住む体の弱い俊生の少年らしい交流を描いて、綾辻行人らしいワールドにあふれている。そのキーとなるのは、リリカという人形である。言わずもがなだけれど、ダリオ・アルジェントの『サスペリアPART2』のマッドパペットを連想せずにはいられない。 ところで、本書を読んでいると、かつて少年少女だった大人のミステリファンなら、「おや?」と思う叙述に出合うはずだ。はたせるかな、そこはメイントリックの肝なのだが、“現役”の子どもの読者はその謎解き部分であっと驚き、元子どもの中年読者はニヤリとほくそ笑むことだろう。この大胆にしてシンプルな企みも、綾辻行人らしい。 | ||||
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いつもながら犯人がわかるまでは興味津々で わかってからはうーん・・・と複雑。 そしてそのあとにお決まり?!のびっくりがやってきて 最後は背筋がぞーーーっ! 児童書と言うことで完全になめきってました。 もし子供の頃に読んでたら絶対トラウマになってたでしょう。 | ||||
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最後のうす気味悪さも含めて、なかなか面白い。 シリーズの中では「読んでおいた方がいいんじゃないか?」な一冊に挙げたいです。 さくっとすぐ読み終わるだろうし。 ”大急ぎで先にしなければならないことをしたあと”ってのは、最初に読んだ時から微妙に気になってた表現だったのだけど (のちにそれは語られるのだが) 後書きにある、”ある古典的名作になぞらえたトリックに関わるある部分”てのがココと解釈していいのかな? で、その古典とやらは「アクロイド殺し」なのかなぁと。 かの医者が主の部屋から出て行くときの、”もうやることがないのを確認して(うろ覚え)”に感触が似てる気がするので。 | ||||
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児童向け推理レーベルのミステリーランドからリリースされた作品だが、このミステリーランドは児童向けと謳っておきながら、児童には理解不能の陰惨な動機や真相ものが多く、本気で児童に読ませるつもりなのか怪しい作品が多いが、本作もびっくり館と親しみやすいタイトルを掲げながら、事件の真相は陰惨である。 本来、綾辻氏が本格志向から外れれば外れるほど残虐志向や陰惨趣向が高まるが、本作も館シリーズの中でも突出して暗い雰囲気の話になっている。 メインは密室と最後でひっくり返る真相だが、密室殺人のトリックはすぐ分るが、トリックよりも事件全体の構造を通じて読者に訴えかける方向性の作品。まあ、どんでん返しも予想の範囲内だが、独特のダークな雰囲気はなかなか読みごたえがある。 どの年齢層を対象にしていたのよく分らないミステリーランドらしい作品。 | ||||
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童話のようなストーリー運びは、綾辻氏の館シリーズとは趣が違うし、確かにミステリとしての醍醐味は、他の作品に比べると弱いとの事で、評価が分かれていますね。ただ、自分が肉親から虐待を受けて育った人がこれを読んだ場合、余りにも悲しいのでは、と…。救われない感は囁きシリーズの味です。でも、読んでいて感じる小さな違和感が、なるほどな、と解けて行く過程は結構楽しめました。綺麗なお話でした。 | ||||
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少年少女向けなので短めで文も簡単です。 かと言って内容が浅いという事もありません。素直に面白く読めました。 一応「館シリーズ」ですけど、表面的にチラッと設定にふれるだけですので、初めてシリーズ作にふれる方も大丈夫です。 少年少女向きにしては終わり方の後味が悪いのが気になりますね。 | ||||
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もともとは「ミステリーランド」の一冊として刊行され、しかも、館シリーズの第八弾でもあるトリック自体はシンプルで、子供でもわかりやすいものだったが、かなりの変形パターンで、稀有なものであった館の禍々しさもさることながら、その住人も陰鬱だったジュブナイル作品としては、かなり暗い雰囲気の作品だったしかし、表層のストーリーとトリック自体はシンプルで子供にもわかりやすいものであったそして、深読みしようと思えば、かなり深い作品でもある一筋縄ではいかない、傑作であった | ||||
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少年少女向けのミステリー作品だということで、あまり期待していませんでしたが、結構おもしろかったですね。けして、本格推理小説ではありませんが、一つの物語として楽しめました。それに加えて、七戸優さんの装画と挿絵が物語にぴったりですし、綺麗ですね。作品全体にただよう異様な世界が不気味です。古屋敷という「びっくり館」の老主人も怪しげな雰囲気で、亡くなった養女に見立てた人形で腹話術をする姿は、本当に恐いですね。「びっくり館の誕生会」に招かれ、あんな光景を見せられてしまったら、登場人物達と同じで言葉を失うと思います。そして、第三部で明かされた真実が衝撃的でした。まさかそんなことになっていたとは・・・恐ろしいです。子供向けミステリーとされているこの作品。確かに、漢字をあまり使わず、難しい文章で書かれてはいませんが、子供にとって、内容が衝撃的すぎるのではないかと思います。 | ||||
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この作品は「館シリーズ」としてとらえてしまうと?ということになります。しかし、だからといって内容がおそまつだとか子供向けに書かれたものでは決してありません。氏は短編作品も出していますが、そちらに近いものがあるかもしれません。子供向け?という点ではかつて赤川次郎氏が集英社の「コバルト文庫」に「吸血鬼」シリーズを出してそれなりに成功したように綾辻氏もそれを意識したものでもないでしょうが、新しいジャンルを試したと受け取れなくもありません。この作品の特徴はストーリーの奇抜さや斬新さ、トリックの種明かしよりは登場人物の描写に主眼を置いた点にあると思います。一人一人の登場人物が生き生きと描かれており、読み進むにつれてファンというか応援したくなる人物が出てきます。ストーリーは淡々と進み、途中での「意外感」はありません。ところが、それまで1本の線できたものが最後になってまるで打ち上げ花火が開くごとく複線的な結果を生み出します。ストーリーの種明かしという「読みどころ」は氏も紹介されているように「びっくり館縁起」の項目ですが、事件が収束した10年後の「びっくり館再訪」が本当の意味での真実であり、ストーリー的にも「結末」というにはあまりにも「余韻」を含んだ印象的なエンディングです。これはよくホラー映画なんかで見せる手法ですね。映画なら続編を予感させるラストです。さしづめ「びっくり館の殺人ー青春編」ってところでしょうか。ストーリー構成、展開とも申し分なく、謎解きに主眼を置いた本格的「館」ファンには変化球と写るかもしれませんが、これはこれで立派な「綾辻ワールド」だと思います。あたかも惑星を守る「衛星」のように・・。マイナス1点の理由も特にないのですが、肩透かしを食らったという本格的「館」ファンの心情に同情して評価4とします。 | ||||
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この作品は「館シリーズ」としてとらえてしまうと?ということになります。しかし、だからといって内容がおそまつだとか子供向けに書かれたものでは決してありません。氏は短編作品も出していますが、そちらに近いものがあるかもしれません。子供向け?という点ではかつて赤川次郎氏が集英社の「コバルト文庫」に「吸血鬼」シリーズを出してそれなりに成功したように綾辻氏もそれを意識したものでもないでしょうが、新しいジャンルを試したと受け取れなくもありません。この作品の特徴はストーリーの奇抜さや斬新さ、トリックの種明かしよりは登場人物の描写に主眼を置いた点にあると思います。一人一人の登場人物が生き生きと描かれており、読み進むにつれてファンというか応援したくなる人物が出てきます。ストーリーは淡々と進み、途中での「意外感」はありません。ところが、それまで1本の線できたものが最後になってまるで打ち上げ花火が開くごとく複線的な結果を生み出します。ストーリーの種明かしという「読みどころ」は氏も紹介されているように「びっくり館縁起」の項目ですが、事件が収束した10年後の「びっくり館再訪」が本当の意味での真実であり、ストーリー的にも「結末」というにはあまりにも「余韻」を含んだ印象的なエンディングです。これはよくホラー映画なんかで見せる手法ですね。映画なら続編を予感させるラストです。さしづめ「びっくり館の殺人ー青春編」ってところでしょうか。ストーリー構成、展開とも申し分なく、謎解きに主眼を置いた本格的「館」ファンには変化球と写るかもしれませんが、これはこれで立派な「綾辻ワールド」だと思います。あたかも惑星を守る「衛星」のように・・。マイナス1点の理由も特にないのですが、肩透かしを食らったという本格的「館」ファンの心情に同情して評価4とします。 | ||||
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mixiの綾辻コミュニティに詳しく書いたんですが、この物語には語られなかった真相が背後にでんと控えてる。でも、作者は最後までそれについてはひとことも触れない。 だって、語り手はひとりだから。彼が知らなかったことは、起こらなかったことと同じ。 だから、ミステリファンが眉をしかめたとってつけたような幻想シーンが最後にあるんですね。 そこで、おや、と思った人は、表面的に明らかにされた「真相」に疑問をもってもう一回読み返すかもしれない。 けっ、と思った人はもう二度とこの本を開かないかもしれない。 どっちの態度が正しいってわけじゃないけど、作者は少なくとも二度は楽しめる物語としてこれを書いたんじゃないだろうか。 『虚無への供物』へのオマージュとして書かれたというのは、ガジェットをちょちょいと拝借しましたよってだけじゃなくて、『虚無』がもつ構造的な部分(殺人はあったのか、なかったのか?正統派ミステリとしてなんの破綻もない『虚無』がなぜアンチ・ミステリと称されるのか?)にチャレンジしたって意味じゃないのかな。 傑作じゃないかもしれない。でも、こんな意地悪なメルヘンはそうそうない。 『びっくり館』にはセクシャルな暗喩やサタニズム的な符合が、目立たないように、そこかしこに散らばっている。 そう、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』みたいに。 | ||||
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ミステリーランドという形での「変化球」として投げられた「館」の一作。これはこれで、十分シリーズの一作といえると思います。 どこか少年探偵団を彷彿とさせる懐かしい雰囲気も、他の館モノと比して風味は違えど、決して劣っているとは思えません。 また、配本の性格上、描写や文章量は抑えめですが、作中で語られる「びっくり館縁起」のおどろおどろしさ(真相を知ってから再読するとなお一層怖い!)や、読者の目の前に堂々と謎を据えたストーリー、叙述における「さりげない」真相の示唆など、決して「手抜き」しているわけではないと感じました。 ただ、完全に取って付けた鹿谷門美の登場と、オチにつけられたホラー風味が不満なので★−1でしょうか。 個人的には「暗黒館」の分量に多少辟易していた感があったので、これくらいの量で綾辻作品を読ませてもらえるのもいいですね。 | ||||
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大人ならば、懐かしさを楽しむための作品。 結末には物足りなさを覚えましたが、子どもの頃、わくわくしながら読んだ乱歩の世界が展開されていました。 館シリーズの館シリーズたる所以は、どの作品も趣向を異にする、という点にあると思います。 時計館・黒猫館・人形館・水車館……トリックを基軸に考えれば、これらの作品にも優劣はあります。 しかし、同じ風味のものは一つとしてない。だからこその館シリーズなのだと思います。 その意味で、本作は先行作品とは全く異なる、独自の風味を持っています。 子どもたちに、ミステリーの面白さを伝えるという目的は達していると思うし、 綾辻ファンの大人たちには、子どもの頃、探偵小説を夢中で読んでいたときに 感じた、あのわくわくする感覚を思い出させることに成功している。 これはこれで、立派な「館シリーズ」の一つです。 | ||||
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誤解されてる方が多いようですが、ミステリーランドシリーズはあくまで子供達にミステリーを!と言う事で作られたシリーズです。 他のものは、題名内容共、かなり子供向けに書かれているので、分かりやすいのでしょうが、綾辻氏の作品はさすがに大人も読めるものになっています。(物足りなさはもちろんありますが・・・) ウチでは娘(小5)と2人でとても楽しめました。親子で読めて意見交換出来るお勧めの一冊ですよ♪ | ||||
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館シリーズとして読んでいる方が多いようですが、これは、あくまでも「作者が年少の読者にも楽しめる」ように書いた作品。 その割には、結構ダークな雰囲気が漂っていたり、倒錯的な人物が出てきたりと、「オトナ」な部分も描かれていて。 私は、素直にけっこう楽しめました。 ただラストがねぇ…ちょっと尻切れでガッカリ。 ここでパパーッと事件が解決しちゃえば尚面白かったのになぁ…。 小さい頃って、入ってはいけない場所とか妙に入りたくなりますもんねぇ…。 | ||||
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昔、小学校の図書室で恐る恐る読んだ、江戸川乱歩の少年少女向けミステリーを彷彿させる「ミステリーランド・シリーズ」の最新作。 子供向けと侮ってはいけない。 活字にフリガナがふられてはいるものの、文体は幼稚な表現が無く、クールな印象を受ける。 丁寧に展開していくストーリーはシンプルながらも、登場人物が重くて暗い過去を引きずっている。 「館」シリーズのお約束はきちんと守られた貴重なシリーズの一編となっている。 ただし、最後の2ページの終わり方は・・・非常に恐ろしい。 | ||||
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基本的に子供向けということで、そういうレベルの作品なのだろうなと、あまり期待せずに読んだら……びっくりした。な、なんですか。この異様な物語は。 著者のほかの「館シリーズ」に比べると、文章は平易に書かれているし、ページ数も少ない。ミステリーランドというシリーズの制約だろう。それでも、もしかしたらこれは、シリーズ中もっとも「異形」で「怖い」作品なのではないか。とくに「びっくり館縁起」の章で描かれる腹話術劇……!このシーンのためだけでも読む価値あり、と思った。 メインのトリックが、海外の某古典的名作の珍しいバリエーションだったり、あちこちに中井英夫の「虚無への供物」が埋め込まれていたりと、こういう趣向はきっと、子供の読者を想定した「時限爆弾」だろう。そんな著者の配慮や計算も随所にうかがえて、うれしくなってしまう。 七戸優の装画や挿画との相乗効果もあって、これは予想外の秀作。 | ||||
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