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白樫の樹の下で
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白樫の樹の下での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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最初は、一気に引き込まれて、あっという間に読んでしまった。 この話のイメージがすごく鮮烈だったので、もう一度、今度はゆっくり、1行1行確かめて読んだ。 頭の中に、江戸時代の1日の四季の書割りができて行くような気がした。 丁寧な、色彩豊かな、無駄のない短い文章なのに、臨場感がある。 次回作にすごく期待します。 | ||||
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剣劇時代モノ、ミステリー、文芸作品、それらの要素を持ちながらも全てに渡って中途半端、全く残念としか言いようがない作品。 序盤の書き方が良かっただけにいっそう後半のつまらなさが際立ち、読み終わって腹が立ってきたという次第でレビューを書かせていただく。 話の展開にかなり無理があって『??』となる個所も多く、日本語的にもやや難ありで、とてもやないがプロの作品とは認めがたい。 文庫書き下ろしで数百円ならガマンのしようもあるが、ハードカバーの新刊で『1,450円も払ってこれはないやろ!』と言いたくなる。 | ||||
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切れ味良い、圧倒的な文章力に脱帽し、酔わされた。 第18回松本清張賞受賞作である。大いに期待して読み始めたが、期待をさらに大きく上回る読後感だった。長編だが、読み出したら止まらず、休みを入れるのに苦労した。その訳は、「文体の洗練度の高さに目を引かれた」(小池真理子氏)、「何より文章に無駄がない」(伊集院静氏) と、選者の方々が述べておられるように、一行一句が研ぎ澄まされ読み手に挑みかけてくるためだ。目をやった瞬間、物語に引き込まれてしまう。 江戸に幕府が開かれて百八十年、戦乱の世ははるかに遠く、侍といえども人を斬った者は少なく、剣術においても怪我を避けて竹刀稽古が当たり前になっていた時代が背景になる。その中で、古来に則り、木刀による形稽古に拘る三人の若者たちがいた。稽古仲間である彼らの関係に変化の兆しが見え初めた頃、周辺で立て続けに辻斬り事件が起こる。そして、持ち込まれた一本の脇差「一竿子忠綱」が醸し出す三人の心の影。当時の侍の実生活や心情を細やかに描きながら、物語は終焉に向かう。 「闘いの文章の間合い、呼吸がすばらしい」(夢枕獏氏)や、「剣技の描写に並々ならぬこだわりを感じた」(大沢在昌氏)とあるように、剣で対峙する場面は実証的でリアルである。登場人物や町並みの様子、侍の生活の描き方も同様である。実証的でリアルな視点があるから、スピードある洗練された文体が生きてくる。そういう意味において、新しいタイプの時代小説の予感を感じた。 | ||||
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